5万アクセス記念! <憑依短編>ヒアリ

当ブログ、憑依空間が5万アクセスを突破しました!

ありがとうございます♪

と、いうわけで次は10万を目指していきたいです!(よくばり)

5万アクセス記念に短編小説、
リクエストを頂いていた「ヒアリ」を題材とした
小説を作りました。

どうぞ!

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ヒアリ。

日本に上陸した彼らは、
”変異”した。

今まで彼らが存在しなかった環境に辿り着いたことで、
彼らは進化したのだ。

それは、
”耳から人の体に侵入して、人間を支配すること”

その能力を身に着けたヒアリは、次々と人間に憑依した。

それもー女性ばかりに。
彼らは女性の体を使い、ヒアリのDNAが混ざった
新人類を生み出そうとしていた…

だが、このことは一般には知られていない。

世間では女性が次々と失踪する事件、として
不気味に扱われていたのだ。

「--今日もお疲れ様!」
同居している彼女の上橋 百恵(かみはし ももえ)が笑顔で
俺に言った。

俺、柳田 正治(やなぎだ せいじ)は、
百恵(彼女)と同居している。
俺は24歳で、彼女は23歳。
大学で彼女と出会った。

「---明日はようやく休みだよ」
俺が言うと、百恵が笑う

「やっと二人で一緒に過ごせるね♪」
百恵の笑顔。
これこそが俺の活力の源だ。

彼女は、誰よりも優しい。

「---ごめんな。忙しくていつもどこにも
 連れていけなくて」

俺が言うと、百恵が首を振った

「ううん。大丈夫」
百恵は微笑んで言う。

”正治”と一緒に居れるだけで幸せだよ、と。

「---あ、いけない、ちょっとキッチンの片づけしてくるね」
百恵が可愛らしく微笑んでキッチンの方に向かって行く。

俺はその様子を微笑ましく見ていた。

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キッチンについた百恵は
”アリ”を見つけた

「あれ…このアリ?」

彼女はニュースで、最近日本に上陸した危険なアリ、
ヒアリの事を知っていた。

このアリは、それに似ている。

「--やだ!退治しなきゃ!」

その時だったー。

ヒアリが突然飛び跳ねて、
彼女の耳に入り込んだ。

「-----ひっ!?!?!?」

彼女の脳に突然、衝撃が走る。

ヒアリが耳から脳に入り込んだ。

わたしはーー…??

あれ…???

わたしは…百恵…

わたしは・・・ももえ???

わたしは…ひ・・・・・・、、、ひあり…。

百恵の思考が、ヒアリに支配されていく。

そしてーー。

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ガチャ。

突然玄関の音が聞こえた俺は、
気になって玄関の方を見た。

するとロングスカート姿の
百恵が靴も履かずに、
外へと出て行ったのだ。

「???」

俺は不審に思い、後をつけることにした。

「-どうしたんだ?」

百恵はおぼつかない足取りで、
何かを呟きながら、ひたすら夜の街を歩いていた

「わたしは、ひあり…

 わたしは、ひあり…」

そう聞こえた気がした。

「---どういうことだ?」
俺が追跡を続けると、
彼女はとある廃ビルに辿り着き、
そこにそのまま入っていった。

「うっふふふふふふふ♪」

「あはははははははは~♡」

「えへっえへへへへへ♡」

中から複数の喘ぎ声が聞こえた。

そして異常な悪臭まで…
このニオイは…愛液の…??

俺は恐る恐るビルを除いた。

するとーーー。

そこには何百もの女性が、四つん這いになって、
縦横無尽に動き回っていた。

そして、中心には数人の男性が。

次々と女性に襲われて悲鳴をあげている

「こーーー、これはーーー」

四つん這いの女性が数百人。
それも生気のない表情で、うわごとを言いながら
徘徊している。

まるでーーー
アリのようにーー。

「わたしはヒアリーー」

「わたしはヒアリー」

喘ぎ声をあげる女性と、
”わたしはひあり”だと呟く女性。

あまりの数の多さに俺は恐怖した。

がーーその時だった。
彼女の百恵の姿が目に入る。

服を汚し、四足で、倒れている男の顔にキスをしているー。

「も、、、百恵!どうしたんだよ!」
俺は慌てて近づいた。

だがーー。

俺の方を向くと、百恵は笑みを浮かべた

「私はーーーヒアリーー」

そして、俺は百恵に覆い被られ……

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1か月後。

廃ビルの入り口で死体が見つかった。

24歳の柳田正治という男性。

全裸の状態で、体には多数の愛液が付着していたという。

警察は暴漢に襲われたものと見て
捜査を進めているが、いまだに犯人は特定できていない。

そして、この地域では、1か月前と変わらず…
女性の失踪も相次いでいたーーー。

おわり

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コメント

ヒアリのリクエスト!こんな感じになりました^^
ちょっといつものような長さで書くほどの内容には
ならなかったのでこの機会に書いちゃいました!

次は10万アクセスを目指します~!

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