<憑依>憧れの人生①~奪~

ブスでいじめられがちな女子中学生。

彼女は、中学卒業の日に事故死してしまう。

しかし、彼女にチャンスが訪れた。
怨霊となった彼女は、学年一の美少女・希美(のぞみ)に
憑依した。

そして、自分とは正反対の輝かしい人生を
奪ったのだった…。

リクエストを題材とした小説です!!

----------------------------------------—-

とある中学校。

権守恵美里(けんもり えみり)は今日も
いじめっ子グループにいじめられていた。

男子2人と女子二人組が座席の周りにやってくる。

「ブース!」
男子たちが、私を指さして言う。

「--ほんと、アンタって可愛くないよね」
女子の一人が、私の顔を睨むようにして見ながら言う。

私はその子を睨み返したー。

確かにーー私はブスなんだろう。

顔は可愛くないし、
ちょっと太っている。

目は細く、鼻のカタチもあまり良くないし、
ニキビも酷いから、
男子たちからは「宇宙人」などと言われている。

ーーーアンタだってそんなに可愛くないくせに!

いじめグループの女子の一人、
杏子(あんず)を見て思う。

だが、そんなことを言えば、彼女や彼らのいじめは
エスカレートする。

私は黙ってそれに耐えたー。

どうしてこの世はー
こんなにも理不尽なのだろうー

”見た目”が全てを左右してしまうのだろうー。

私だって、こんな姿で生まれてきたわけじゃない。
好きで、こんな姿になったわけじゃ。

それなのに、どうしてー。

終わらない自問自答。
いじめを受け続けていると、まるで自分が”悪人”かのような
錯覚をしてしまうこともあるー。

「---ねぇ…もうすぐ授業始まるよ」

ふと、声がした。

私はその声の主を見た。

生徒会書記を務める人物で、
クラスの優等生、
松川 希美(まつかわ のぞみ)さん。

彼女は長いストレートヘアーの黒髪と
愛嬌のある顔立ち、
整ったスタイルで、クラス一の美少女とも言われる子だ。

勉強も出来て、真面目で成績もよく、
運動もできる。

私とは正反対の”憧れの存在”

でもーーー

彼女は、いじめっ子たちに、授業がもうすぐ始まることを告げて、
その子たちを座席に戻らせると、
私の方を見て”笑った”

ーーー

「----…」
私は知っていた。

彼女に逆らうものはこのクラスではー、
いや、学年では居ない。

優等生ぶっているけど、
彼女の本性は”悪魔”

直接口には出さないけどー
私へのイジメは”彼女が主導している”

私はそう思ったー

だから、あんな、
バカにしたような笑みを私に向けるんだ…。

「大丈夫ー?」
クラスメイトの美弥子(みやこ)が心配そうに尋ねてきた。

私の唯一の親友。

「--うん」
私は短く答えると、うつむいて授業の準備を始めた。

・・・そんなこんなで、私は
卒業式の日を迎えた。

一応、大した高校じゃないけれども、
進路も決まった。

中学生活。
思えばいじめられ続けて、
ここまで来た。

何も、良い思い出なんかなかったな…。

そんな事を考えながら、
私は一人、歩いていた…

その時だった。。。

クラクションの音が聞こえて、背後を振り返ると、
そこには、スピードを出した車が…!

そして…

強い衝撃と共に、私の意識は吹き飛んだ。

・・・・・・・・・・・・・・

シニタクナイ…

ワタシハ…

マダナニモ…

マダ…

私の中に声が響く。

ふと気づくと、私は空に浮いていた。

そして、地上には、はねられて、
血まみれになった私がーーー。

「----私・・・」

私は自分が”死んだ”ことを理解した。

茫然としていると、ふと見覚えのある顔が目に映った。

クラスの優等生ーー、
松川 希美さんーー。

私の方を心配そうに見ているーー。

”そうやってーー
 最後の最後まで私のことをー”

”あんたみたいな恵まれた子には、
 私の苦労なんて分かりやしない!”

憎い!

憎い!

あの女が憎い!

私の中に憎悪が渦巻いた。

そしてーー
気づくと私は、
希美の方めがけて突進していたーー。

怨霊となってーーーー。

…希美の体にぶつかると同時に、、
私の意識ははじけ飛んだーーーー。

「---------------」
ふと気づくと、私は病室に居た。

あの状態から助かったのだろうかーーー?

だがーー私は違和感を感じた。

自分の体がーー軽い事にーーー

そして、、、
鏡を見ると、そこには
私の憧れだったクラスメイト”松川 希美”の姿があったーー

そう、この日からー
私の人生は一変したのだった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

松川 希美になった私は、、
夢のような人生を謳歌した。

スリムなスタイルの良い体、
愛嬌のある顔立ち、
可愛らしい容姿、

そして、彼女の記憶の”一部”も読み取ることが出来た。

今までわからなかった勉強が分かる。
何もかも分かるー。

希美になった日、
私は思わず、自分の体に見とれた

「可愛い…」

鏡の中の希美が顔を赤くしている…。

自分の体を見て欲情している。

すべすべの細い足を、
手でこすってみる。

あまりの興奮に、笑みがこぼれる

「あはっ…
 う、嘘みたい!
 私が、、私が希美になれるなんて!」

私は希美の体で一人叫んだ

「あははは!
 私を馬鹿にしてきた罰よ!
 あははははははは!」

希美の笑い声が部屋に響き渡る。

まず、私は手始めに
おしゃれを楽しんだ。

私はブスだったから、おしゃれなんかできなかったし、
したらしたで、男子から爆笑されるのがオチだった。

でも、今は違う。

今の私はー
可愛いんだから…。

希美は私の予想に反して、
落ち着いた服しか持っていなかった。

「こんなに可愛いのにーー
 勿体ない。 

 ま、これからは私がこの体を
 有効活用してあげるね♪」

鏡の中の希美に私は話しかけた。

膝上まで惜しげもなく露出したミニスカートや、
まだ小さな胸元を強調したワンピース、
大胆に生足を露出したショートパンツ姿など
色々な格好を楽しんだ。

「うふふっ…可愛い♪」

高校入学前の春休み、
いじめっ子グループの男子の一人だった子を
呼び出した。

スマホを見て分かったことだけれども、
彼は、希美の彼氏だったー。

ミニスカート姿で、待ち合わせ場所に行くと
彼は顔を赤くした

「の…希美ちゃん…
 今日は随分と……派手だね」

彼は戸惑っていた。

そんな彼に私は言い放った

「私、”別の好きな人”が出来たから・・・
 私と別れて」

意地悪な笑みを浮かべて私は言い放つ。

彼は、突然の事に泣きそうなカオになって
慌てていた。

何をわめかれたかは覚えていない。

でも、私は容赦なく言ってやった

「アンタ、全然カッコよくない…
 可愛い私には”釣り合わないのよ!”

 アンタにはブスがお似合いよ!」

言ってやった。

彼の、涙ぐんだ顔が忘れられない。

私はー
笑いが止まらなかったーーー。

そのまま彼に向かって、
彼からもらった可愛らしい財布を投げつけてやった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、
私は高校に入学した。

高校でも、私は男子たちからもてはやされた。
クラスの女子たちも、私を憧れの目で見た。

今までの私だったら、
きっとこうはいかなかっただろう。

次々と彼氏が出来た。

ちょっと、甘い言葉をささやいてやれば、
男なんてカンタン。
この体ならー。

私は程よい化粧をして、
次々と男を誘惑した。

そして、私が”飽きたら”彼氏を捨ててやった。

私がふってやった時の”男”の顔。
たまらなかった…

男子は、いつもいつも私を見下してきた。
これは、私の復讐。
遊ぶだけ遊んで、
おねだりして、お金を貢がせて、
用がなくなったら、捨ててやる!

それでも、私は人気者だった。
先生たちからも、信頼され、
私も希美の頭脳を使って、
優等生として振る舞った。

せっかく可愛いんだから、ということで
メイドカフェでのバイトもやってみた。
キモいおじさんたちが鼻の下を伸ばす。

けれども、今の私にはそれすらも快感だった。

優越感に浸れたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

高校卒業を間近にしたある日、
私は、鏡を見て微笑んだ。

可愛らしいセーターに、ショートパンツ姿の
希美が鏡に写る。

今日も私はとても可愛い

「ねぇ、、どう?」
私は鏡に向かって話しかけた。

「希美ー?
 悔しいでしょ?」
鏡に語りかける私。
鏡に写る希美に話しかける私。

「アンタがブスだと思って見下していた
 私に、こんな風に体を好き勝手されて、
 悔しいでしょ?」

勝ち誇った表情で私は言う。
鏡の中の希美も勝ち誇った表情をする

「ウフフ…
 アンタの美貌も、かしこい頭も、
 幸せな人間関係も!

 今はぜ~~~んぶ私のもの!」

鏡に向かって叫ぶ。

希美の全てを、私が支配している。
ブスだった、この私が!

希美になってからの3年間は最高だった。
”外見一つで!人生の全てが変わる

「うふふふふふっ!
 はははははははは!

 これからも私、希美として生きるから!
 
 可愛そうだね!
 ウフフ!私を見下した罰かな?
 
 希美ィ~ 体、返してほしい~?」

私は、高ぶる感情を抑えられずに
さらに続けた。
私は、あの憧れの希美の全てを支配した!

希美は、私の思うがまま!

「お願い!私の体を返して!」

調子に乗った私は一人芝居を始めた

「だ~め!
 もうこの体は私のものー。
 記憶も、家族も、友達も、人生も!

 ぜ~~~んぶ 私のもの!」

鏡に写る希美はーーー
たまらなく妖艶だったーー。

「今はーーーー
 私が、松川 希美ーーー

 ウフフ…

 これからの人生もたっぷり楽しんであげる!
 あなたの代わりにね…♪」

鏡に向けて、私は邪悪な笑みを浮かべた…。

「”中身”なんか誰も見ていない…
 みんな”外見”だけ…

 誰もアンタが憑依されたことになんて
 気づいてすら居ない!
 
 ウフフ…可哀想~~~
 
 うふふふふ、、
 あははははははははは!」

私は勝ち誇って、
笑い声をあげたーー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、時は経ち、私は20になった。

この体でたくさん男と遊んだ。
その気になれば、お金を取り上げることだって簡単だ。

”ブス”は罪。
この頃の私は、こう思うようになっていた。

そんな中、
成人式のお知らせが届く

「成人式ーーー」

今や私は、大学のミスコンテストで準優勝するほどに
可愛くなっていた。

今は、彼氏もちゃんと作った。
”遊ぶ用”ではない、
ちゃんとした彼氏をー。

けれどーーー

私の脳裏に中学生時代のいじめがよみがえった。

ブスだった私をいじめていたあの子たち…

私は成人式の招待状を握りしめて笑った。

「---ちゃんと、仕返ししなくちゃね…フフ」

鏡に写る私の顔はーー
まるで悪魔のようだったーーー

②へ続く

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コメント

リクエスト頂いた題材を元にした小説です!
明日の②からは成人式を舞台に、
彼女の復讐が始まります。

そして、その先に、衝撃の事実が…?

憑依<憧れの人生>
憑依空間NEO

コメント

  1. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    女同士の憑依好きな自分にはたまらない作品。続き待ってます!

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 女同士の憑依好きな自分にはたまらない作品。続き待ってます!

    ありがとうございます^^
    続きは明日書きます!

  3. 柊 菜緒 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    いったいどうやって復讐をするのか……
    楽しみにしてます!

  4. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > いったいどうやって復讐をするのか……
    > 楽しみにしてます!

    復讐は……
    今日夕方書く分で分かると思います!

タイトルとURLをコピーしました