ヤラセのTSF映像を毎週流すバラエティ番組。
憑依体験アンビリバボー。
そのスペシャル番組の生放送中に新人アナウンサーが憑依された。
そして、さらには観客席にいた女子中学生までもが…
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「すげぇことになってんな!」
ビートつよしは騒然とするスタジオを見回しながら
まるで子供のように、無邪気に楽しそうにしていた。
番組スタッフたちは
憑依された女子中学生、菅井 綾(すがい あや)に
命じられ、慌てて放送再開の準備をしていた。
放送しなければ、綾は服を脱ぎ捨ててスタジオの外に
走り去るのだという。
綾は不機嫌そうに腕を組んでその様子を見ている。
まるで、自分が主役と言わんばかりにー。
「--綾!綾!しっかりして!綾!」
母親が泣き叫ぶ。
自分の娘が憑依されたー。
先ほどの新人アナウンサー、夢菜の様子から、
母親は娘が憑依されたことを認めざるを得なかった。
夢菜はスタジオの端っこで、下着姿のまま、
だらしなく唾液を垂らして気を失っている。
娘を、あんな姿にさせるわけには行かない
「綾!綾!」
母は全力で呼びかけた。
だがー。
「うっせぇんだよババア!」
綾が突然罵声を上げた
「お前は黙ってろ!」
綾に今まで言われたことのないような暴言を吐かれ、
母親はその場に立ち尽くした
逃げずに残っていた一般客の男たちは
綾の豹変ぶりを見て興奮しているようだ
「--撮影準備、できました」
ディレクターが冷や汗をかきながら
プロデューサーの方を見る。
プロデューサーは不気味な笑みを浮かべて
頷いた
”撮影しろ”という意味だー。
カメラ回ります!とスタッフが叫ぶと、
綾が笑みを浮かべてカメラに語りかけた
「はーい!みんなお待たせ~!
綾だよ♡」
わざとらしく、カメラに対して
可愛いポーズを決める
「綾ね~
今、男の人に憑依されちゃったの!
えへへ…♡
この番組見てるってことは、みんな憑依とか大好きなんだよね?
うふふ…
私もだ~いすき♡」
無邪気なアイドル気取りの仕草で
綾が一人、テレビに語りかける。
「憑依って、やっぱり、
その子が絶対しそうにないことを
させることができる!っていうのが醍醐味だよね!
しかも、それを喜んでやるっていう!
もう、考えただけで興奮しちゃう!」
綾の足にイヤらしい色の液が垂れている
「---なんだよこりゃあ」
若手イケメン俳優がつぶやく
「---これ、やばいですよね?」
若手女優が戸惑う。
お笑いコンビ二人は口をぽかーんと開けて
固まっている
だが、そんな中でも拍手する男の姿があった。
ービートつよし。
彼は空気を読まず、
この悲惨な状況を楽しんでいた
「おう、いい事言うねぇ!
憑依の醍醐味。
俺もそう思うよ」
ビートつよしが席から立ち上がって
興奮気味にそう言うと、
綾がニヤッと笑った。
「---例えば!」
綾はそう言うと、自分のスカートに手をかけた
「テレビカメラの前でスカートをめくっちゃいま~~す♪」
綾は嬉しそうに自分のスカートを上にめくり上げた。
下着がカメラに映り込む
「えへへへへへ♡
恥ずかしい…
でも、、、、えへっ……
見られるって…すっごく興奮する…♡」
彼女の下着が湿っている。
本人の意思に反して、体が興奮しているのだ。
「綾、
こんなこと本当だったら絶対しないの!
私、大人しい性格だし、
こういうこと嫌いだから!
でも見てぇ~♡」
そう言うと綾はスカートを元に戻して
カメラの前に顔を近づけて笑顔を振りまいた
「今の綾は、それを喜んでやっちゃうの♡
こ・れ・が 憑依の醍醐味!
うふ♡」
綾がカメラの前でウインクした。
カメラマンがだらしなく、口元を三日月にして
笑っている。
カメラマンの男も思わず興奮してしまったようだ。
ディレクターは戸惑う
「やべぇよ…社会問題だよ」
プロデューサーの方を見るが、
プロデューサーは呑気にタバコを口に加えて
余裕の表情だ。
「君、いい加減にするんだ」
イケメン俳優の羽柴 友也(はしば ともや)が
綾に近づいて言う
「えへへ…羨ましいの?」
綾が挑発的に言う。
そして自分の胸を触る
「今の綾は、
こういうエッチなことも喜んでしちゃうよ♡
まだ、中学生なのに!」
悪戯っぽく舌を出して笑う綾。
イケメン俳優の羽柴は、綾の腕をつかんだ。
「---やめなさい、と言っているんだ」
だが、
イケメン俳優の目を見て、綾は笑った。
そして綾は、
周囲を見渡した。
ビートつよしを見る。
「---そのズボンのベルト、ちょうだい」
綾が笑う。
ビートつよしは
「は?ベルト?何すんだよ」
と笑う
「ま、いいや、お嬢ちゃんの好きにしな!」と
ズボンのベルトをはずし、綾に投げつけた
するとベルトをつかんだ綾が笑う。
「---綾って、暴力嫌いなの…
でもね~?
今の綾は!」
綾は突然ベルトを鞭のように振るい
イケメン俳優の顔面を殴りつけた
「むぐっ!」
あまりの痛さにイケメン俳優が頭を抑える
「あはははははは!
これも憑依の醍醐味♡
暴力嫌いな綾が~
喜んで暴力振るってる~~~
えへへへへっ!」
無邪気に笑いながら綾はイケメン俳優の
体をベルトで力強く殴っていく
「やめなさい!綾!」
母親が叫ぶ。
だが、綾は無視してベルトでイケメン俳優を叩き続けた
「おほほほほほほほ!
ホラ、私を女王様とお呼び!
うふふふふふ!」
女王様気取りで綾は楽しそうに
イケメン俳優を殴打していく。
お笑いコンビは驚きで固まったまま。
若手女優は恐怖で涙を浮かべている。
「お~~~ほほほほ!」
つよしはそれを見て、
二人に近づいた
おい、もうそのぐらいでやめといてやれー、
そう言おうとした。
だがーーー
叩かれているイケメン俳優の顔を見て
つよしはそれを言うのをやめた。
イケメン俳優は、満面の笑みで気持ちよさそうにしていた
「あっ!!あぁっ!」
殴られながら喜びの声をあげるイケメン俳優
つよしは、失笑しながら言った
「なんだよ、お前、Mだったのか。
おもしれぇヤツだな」
そう言うと、つよしはニヤニヤしながら
二人から離れた
「はぁ~~~い 終了!」
綾はベルトを乱暴に投げ捨てると、
さっきまで憑依されていた新人アナウンサーの夢野の
体の上に座った。
まだ気を失っている彼女の上に座り、
足を組む綾。
「これが憑依。
みなさん、ご満足いただけたかしら?」
挑発的にカメラに言う綾。
「この子の全てを支配して、
この子が絶対やらないようなことを、
喜んでやらせるー。
それが憑依の醍醐味」
綾が得意げに語る
「そう。よく言った嬢ちゃん!」
ビートつよしが拍手しながら言う。
イケメン俳優はまだうっとりとしている。
「で、次はどうすんだよ」
ビートつよしが言うと、
綾が微笑んだ
「みんな、見たいよね?綾のす・べ・て♡」
そう言うと、綾が妖艶にほほ笑んで
制服のブレザーのボタンを一つ一つ外し始めた
「ダメ!ダメよ!綾!
目を覚まして」
母親が泣き叫ぶと、
綾は「うるさいんだよ」と面倒くさそうに言った。
そして綾はブレザーを脱ぎ捨てて、ゴミのように床に投げ捨てた。
その下のシャツも、スカートも脱ぎ捨てる。
そして綾は、夢菜と同じ状態になってしまった
「うふふふふ~
テレビの前のみんな、
これが綾の全部だよ♡」
綾が笑う。
「ーーーやべぇ、、やべぇよ」
ディレクターが人生終わった、という表情で絶望する
そして会場には綾の喘ぐ声が響きーーー
綾は絶頂に達して意識を失った。
夢菜の上で行為をしていた綾は、
夢菜の上に倒れ込んだ。
白目を剥き、絶頂の余韻か、体がピクピクしている
「綾ーーー!」
叫ぶ母親。
だが、母親の動きが止まった。
そして、母親はニヤッと笑った
「うるせぇんだよ このババア!
罰を与えてやる!」
そう言うと母親は突如豹変し、
服を一思いに全て脱ぎ捨て、
そのままスタジオの外に大笑いしながら
走り去ってしまったー
彼女が公然わいせつで逮捕されたのは言うまでもないー。
「-----、、、お、、、おわったーーー」
ディレクターがへなへなとその場に座り込む
プロデューサーは不気味な笑みを浮かべている。
先ほどまで痛みに喜んでいたイケメン俳優は
平静を取り戻し、倒れた二人に声をかける
「しっかりしろ!おい!」
だが、夢菜も綾もなかなか意識を取り戻さないー。
「---」
ディレクターは思う。
綾に憑依した人間はー
このスタジオを知る人物だと。
何故なら、放送の再開を要求したとき、
綾は放送の段取りをよく知っていた。
中にいる人物が関係者である証拠だーー
ディレクターはちらっと背後を見る。
さっきから何故プロデューサーは笑っているのか?
いや…カメラマンも笑ってはいたが…
なぜ、放送の停止を指示しなかったのかーーー?
「はっは…すげぇ台本だったな。
放送倫理に殴り込みってか!」
ディレクターに近寄ってビートつよしが笑う
「笑ってる場合じゃないっすよ!」
ディレクターが言うと
つよしが
「本当は台本なんだろ~
言ってみろよ」
と笑う。
この男はどこまでも、事態を把握できていないようだ。
「うふふふふふふ…
あっははははははははは!」
突然、若手女優が笑い出した。
ディレクターが驚いてそちらを見る
「----まだ生放送開始から1時間20分よ?
番組は終わってない」
可愛らしいショートパンツ姿で会場に来ていた
若手女優の若菜 恵美(わかな めぐみ)がイヤらしく笑った。
憑依体験アンビリバボーはまだ終わっていなかった。
更なる恐怖がディレクター・出演者たちを襲うーー。
そしてーーー
恵美の中にいる”男”が邪悪な笑みを浮かべた…。
③へ続く
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