<憑依>悪の魂Inject ~101ニンメ~

自らの妹でもーー
悪の魂を克服することはできなかった。

悪の魂に飲み込まれた妹が最後に選んだのはーー
”死”だったーー。

妹から悪の魂を回収したジョーは、ある決意をする…。

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ジョーは妹から取り出した悪の魂を、
祭壇のような場所に設置した。

「---少し、待っていてくれ」

ジョーは、妹を、妹に近い雰囲気を持つ
女子大生、中島 静恵に妹の悪の魂を放り込む決意をしていた。

”魂から、中島静恵の体を憑代に、妹を復活させるー”

ジョーは、危険な妄想に取りつかれていた。

「そのためにはーーーデータの収集が必要だ」

ジョーは呟いた。

ストックの悪の魂を見つめて、
ワイングラスを片手に微笑む。

ジョーは、
”あらゆるシチュエーション”の実験に踏み切ろうとしていた。

「魂からー妹を復活させるには、
 色々試してみなくてはな…」

そう呟くと、ジョーは事故で死亡した”痴漢常習者”の悪の魂を
手につかんだ。

「これをーーー
 痴漢被害を受けている女に放り込んだらーーー
 どうなるのかーーー。

 フフフフフフ・・・」

ジョーは口元を三日月に歪めた。

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三島 明日香(みしま あすか)は、友達の大学生と二人で帰っていた。

「明日香もさ、彼氏作らないの?」

親友の玉木 花枝が訪ねた。

「うーん…私は、、いいかな」

明日香は自虐的な笑みを浮かべた。

彼女はあるとき、痴漢の被害に遭った。
夜の帰り道に痴漢に襲われたのだー。

それ以降、明日香は男に恐怖を覚えるようになった。

しかも、その1週間後、運の悪いことに彼女は
電車での痴漢にも遭遇した。

ーー2度にもわたる痴漢被害。
彼女は完全に男性恐怖症に陥っていた。

「----ま、あんなことがあったし…
 仕方ないね」

花枝が言うと、明日香が悲しそうに笑った。

「---うん…」

ーーーその背後に透明状態の
”ジョー”が笑みを浮かべて立っていた。

「ククク…
 ちょうどいい…痴漢被害者で、
 痴漢の怖さを知る彼女がーー
 痴漢常習者の悪の魂に打ち勝てるかどうかーーー

 見せてもらおう!」

ジョーは野球ボールのごとく、悪の魂を、投げ込んだ。
前を歩いている明日香に向かって。。

「---!?」
明日香が違和感を感じ振り向く。

「---どうしたの?」
花枝が訪ねたが、明日香は「気のせいかな…」とつぶやいて
「何でもない」と花枝に微笑みかけた。

これがーーー
”悪への転落”の始まりとも知らずにー。

それから数日間、ジョーは明日香の様子を”観察”した。
今のところ変わったところはないー。

だがーー
異変は起きた。
4日目のことだった。

「---」

明日香は違和感を感じていた。

今日は何故だか花枝がいつも以上に可愛く見える。

スカートから覗く足を触りたいーー
そんな妄想に取りつかれていた

「---どうしちゃったんだろ 私・・・」
明日香は一人、呟いた。

少し離れた場所にいる花枝の足が気になって仕方が無い。

ーーー触りたい。

ーーーー触りたい。

「----っ」
明日香は自分の口を抑えた。

”あの時”の恐怖は自分が一番よく知っている。
その自分が、”そんなこと”を一瞬でも考えてしまうなんてーー。

「きっと、疲れてるの…そうよ」
明日香は一人呟いた。

しかしーー
その日の帰りの電車は、、
明日香を興奮させた。

女子高生のスカートを見て明日香は顔を赤らめた。

OLの制服を見て、明日香は胸が高鳴った。

ばれないように触りたい・・・
ううん、ばれてもいい…

明日香はそんな風に思っていた。

「……」
明日香は女子高生が立つ窓際に立った。

わざと体を密着させてみる。

すると、何ともない快感のような感情が
湧きあがってきた。

「----」
女子高生が不快そうな表情を浮かべるのをよそに、
明日香は駅につくまで、女子高生の体に自分の体を
密着させていた。

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「…ダメそうだな」
その様子を見ていたジョーは呟いた。

”いつものパターンだ”。

3~4日で異変が生じ始めて、
あと数日で壊れる。

典型的なパターンだ。

悪の魂に、彼女も支配されてしまうのだろう。

「変だな…私・・・」

自宅で明日香は一人悩んでいた。

何で今日はこんなにも興奮したのだろうーー。
何かがおかしいーーー。

ふと、自分のショートパンツから覗く足が見えた。

「あっ……」
自分の手ですべすべの足を触ってみた

「うっ…あ・・・はは…」
自然と明日香の顔には笑みが浮かんだ。

その顔は赤らんでいる。

「----えっ!」
ハッとして明日香は手を離した。

「---わたし、、、今…」
明日香は不安そうに鏡を見つめた。。

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あれからさらに3日が経った。

ジョーは呆れたような笑みを浮かべながら、
大学の誰も通らないような場所で行われているある行為を
見つめていた。

「や…やめて明日香!どうしたの!」
女子大生の花枝が叫ぶ。

「ちょっとぐらいいいじゃない~♡」
うっとりとした目つきで明日香は、花枝のスカートの中に
手を入れ、花枝を刺激している。

「あっ!!!やめて…明日香…やめ…♡」
花枝が感じてしまい、声を出す。

明日香はその様子を嬉しそうに見つめていた。

「花枝~~~♡
 すっごい今、いい気分!もっと触らせてぇ~!」

明日香が叫んだ。

悪の魂を入れられる前の、
大人しく、ちょっと寂しげな雰囲気はどこにもない。

「、、っ…あ、、明日香!
 アンタ!こういうことされて、どう思うか知ってるはずでしょ!

 あっ♡

 な、、なんでこんなことするの!」

花枝が言った。

明日香は笑って答えた。

「よく考えたら、私、あの時気持ちよかったから!
 だからぁ~
 花枝にも味あわせてあげようと思って!

 ホラ、気持ちイイでしょ~?」

明日香が花枝のスカートの中を乱暴にいじくり始めた。

その時だったーー。

パチン!

花枝が明日香の頬を叩いた。

「----馬鹿!最低!」
花枝は涙ぐみながら走り去っていく。

ーー信じたのに。。
大切な親友だったのにーーーと
泣き叫びながらーーー。

その様子を見て明日香は自分の太ももを握りしめた

「うぅぅーーー
 満足できないよ~~~~~」

明日香は
悪の魂が持っていた”性への欲望”という悪の部分に
浸食されていた。

今の彼女にとって自分が痴漢されたことでさえ、
”恐怖”ではなく”快感”の記憶に変わっていたーー。

”自分がされて嫌なことは人にするなー”
明日香はそう両親から言われてきた。

しかし…

「…気持ちイイ…♡
 されて嫌なことじゃないから、やってもいいよね」

明日香はそう言うと、邪悪な笑みを浮かべたーー。

その日の、とある電車では、
女性による痴漢事件が起きたー

女性が女性に対して車内で乱暴を行ったのだーーー

その犯人はーーーー

「……」
ジョーはワイングラスをつまらなそうな表情で置いた。

「収穫ナシ…。」
ジョーは”101”と書かれた三島明日香の写真にバツ印をつけた。

そして、妹の”悪の魂”を置いてある祭壇を見つめるーー。

「まだ、データが足りない…
 もう少し、待っててくれ…」

ジョーは歪んだ笑みを浮かべると、”102”と書かれた女性の写真に目を向けた…

”101ニンメ 完”

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コメント

久しぶりの悪の魂です。
リクエストを頂いたテーマで書いてみました!
やっぱり、被害者と言えども、悪の魂によって、
こうなってしまうのではないでしょうか(汗

明日はムスメの身代金の続きです^^

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