今日は混ざり合う意思の
その後を描いたスピンオフ小説を…。
ムスメの身代金の続きはまた明日…(汗
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黒いミニスカートに、
ジャケットを着こんだ女が
夜の街を歩いている。
ミニスカートの下には
ナイフが足に巻きつけられている。
ミニスカートからは周囲の男を誘うかのように、
大胆に足を露出している。
そんな彼女ー
北村加奈(きたむら かな)は女子高生だー。
いやーーー
数か月前まではーー。
彼女はとある犯罪者が起こした死亡事故現場に居合わせた。
その際に、彼女の中に、
死にかけた凶悪犯罪者の残留思念が憑依してしまった。
それから加奈は変わった。
少しずつ、凶悪犯罪者の意思と自分の意思が混ざり合った。
そして、彼女は豹変し、
高校をやめ、家族を捨て、
裏の世界に生きるヒットマンとなった。
加奈は、、可愛らしい容姿だった。
自分の可愛らしさがこんなことで役に立つなんて、、と
加奈は笑う。
女を武器に加奈は女子高生の年齢でありながら
次々と裏の世界の暗殺をこなして行った。
そして、今日も。
「ここねー」
加奈は邪悪にほほ笑んだ。
とあるホテルの一室。
「--お待たせ」
加奈が色っぽい声を出して部屋に入ると、
金髪の男が振り返った。
とある組の一員だ。
「いや~可愛いね。
その年で、体売ってるなんて、大丈夫なの?」
男が言う。
加奈は馬鹿にするように笑った。
「家族なんて、もう捨てたから。
私には必要ない」
加奈は愛想なく言った。
加奈は家族思いだった。
しかし、それも凶悪犯罪者の意思と混ざり、
消えてしまった
「ーーーじゃ、私が…楽しませてあげるね♡」
彼女はそう言うと、妖艶な笑みを浮かべながら
男に近づいた。
そして男を押し倒す
「うわっ!すげぇ…加奈ちゃん!
君みたいな壊れた子好きだぜ 俺」
金髪男は加奈の胸を触り始めた。
加奈は嫌というそぶりを一切見せずに笑う。
「んっ…・あっ♡
感じてきちゃった♡」
加奈が顔を赤くしながら甘い吐息を漏らすー。
金髪男の興奮は高められていく。
金髪男はたまらず加奈を逆に押し倒し、
上から彼女の唇を奪った。
そして彼女の体をーー
堪能していく
「あぁん♡」
加奈がうっとりとした表情で天井を見つめるー。
数か月前まで、自分は普通の高校生だった。
でもーー
あの日から自分は変わった。
幸雄という凶悪犯罪者と混ざりあったのだ。
最初は怖かった。
けれども今はーー
満足している
この日々にーー。
あんな腑抜けた同級生や
うざったい親となんて一緒には要られない
こうやって毎日、楽しく生きる
それこそがーー
”俺”の人生じゃないか。
「あぁあああああ♡
加奈、気持ちいい!
もっと、もっと!♡」
加奈が部屋中に響き渡る
透き通った可愛らしい声で喘ぐ。
金髪男は狂ったように加奈を堪能している
その時、加奈は邪悪な笑みを浮かべた。
「そろそろ…♡」
加奈がささやくようにして言うと、
男が顔をあげた。
「--お仕事するね♪」
そう言うと加奈は隠し持っていた銃で、男を撃ちぬき、
男は驚きの表情を浮かべたまま動かなくなった
返り血を浴びた加奈。
加奈は冷静に洗面台で血を洗い流す
血を洗い流す加奈は、
先ほどの男との行為の余韻に浸っていた
「…私の体…気持ちイイ♡
本当に…あの時、死んで良かった~」
凶悪犯罪者の意識。
加奈の意識。
両方の記憶と人格が混ざり合っている加奈。
時々、凶悪犯罪者の事を自分の事のように
語ることもあるー。
「……さて…」
加奈は再び笑みを浮かべると、
妖艶に、再び、夜の街を歩き出したー。
そこに、優しい女子高生の面影はーー
もうなかった。。
外伝 完
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明日はムスメの身代金の続きです^^
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