憑依小説 憧れのメイド服

女装趣味のある男。

メイド服を着たいという欲望をかなえるためーー、

同級生の幼馴染に憑依するー。

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僕は田神 亮。

ここだけの話、女装趣味がある。

そんな僕がデパートのおもちゃ売り場にコスプレ用の
メイド服を売っているのを見つけてしまった。

「…欲しい」
僕はつばを飲み込んだ。

だが、流石に理性が働いた。
高校生の僕がメイド服なんか買ったら、
流石にヤバいだろう。

僕はメイド服を眺めたあと、名残惜しそうにその場を後にした。

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数日後、僕はネットで
「憑依カプセル」というものを手に入れた。

人に自由に憑依できるカプセルだ。

だが、僕には理性がある。

人の体で悪さしようなんて大それたこと出来ないし、
罪悪感に押しつぶされてしまうだろう。

だが……。。。

このカプセルで幼馴染の守屋 千夏 さんに憑依して
メイド服を買いに行くぐらいなら…

守屋さんを気づ付けることもないし、
許されるだろう!

そう考えて僕は憑依カプセルを服用した。

憑依できるのは3時間。
あっという間だ。

カプセルを飲んだ僕の意識は遠のき、
目の前が暗くなった

「うっ…!!」
突然、高い声で僕の意識は戻った。

可愛らしいぬいぐるみが置いてある部屋。

僕の部屋じゃない。

鏡を見る。

そこには同級生で幼馴染の
守屋 千夏の姿があった。

「か・・・可愛いな相変わらず」

僕は一瞬変な気を起こしそうになったが首を振り、
すぐに家を出た。

家に帰ったばかりだったのだろう。
面倒だから制服のまま外に出た。

千夏はとても可愛い。
ツインテールの髪型もまた、幼い感じがするけど可愛い。

「変な感じだなぁ…」

僕は女装趣味でスカートをはいたことはあるが、
それで外に出たのは初めてだった。

スースーして変な感じだ。

そんなことを考えているうちにデパートについた。
おもちゃ売り場に直行し、メイド服をレジへと持っていく。

「お願いします」

僕は自分の顔が赤くなるのを感じた。

千夏がメイド服を買うなんて…と
変なところで興奮してしまったのだ。

店員さんはちょっと不思議そうな顔をしたけど問題なく処理してくれた。

僕はそのまま慌てて僕の家へと向かった。

両親は仕事で遅い、僕は家へと入り、
自分の部屋にメイド服を置いた

「さ…そろそろ千夏から出ないと」

自分の声じゃない声が口から出る。

「……・・」
僕はふとメイド服に目をやった。。。

千夏のメイド姿…見てみたいな

「…別に外に出るわけじゃないし、いいよね?」
千夏の声で僕はそう言い、
メイド服を開封し、着替えた。

「か、、可愛い~~!」

鏡の中の千夏が自分で顔を真っ赤にしながら言う。

「お帰りなさいませ ご主人様」

千夏は、愛想よく鏡に向かってそう挨拶をした

「う~~~ん最高!
 女装なんかよりずっと楽しい」

僕はそのまま鏡を凝視した。

千夏の顔で色々な表情を浮かべたりポーズをとる。

「私、、メイドになっちゃった♪」

一人、千夏のふりをして演技をする

やばい!

やばいよ!

凄すぎる!

僕は”理性”を失ってしまった。

メイドの格好をした千夏のまま、僕は激しく自分の体をもてあそんだ。

「はっ…あっ…あっ…」

千夏の喘ぎ声を初めて聞いた。

興奮が止まらない。

そして僕はそのまま絶頂に達してしまった

「あ・・・あぁ…」

鏡の中の千夏を見ると、顔を真っ赤にしている。

「……凄すぎる…」

ふと時計を見る。あと1時間。

僕は無性にこの格好で外に出たくなった。
そして、迷わずそのまま外に出た。

周囲の人が驚いて千夏を見る。

僕はそれをお構いなしにコンビニに行った。

今日は僕の買っている週刊誌の発売日。
メイドの姿をした千夏の姿で週刊誌を購入した

店員さんは顔を赤くして目を伏せている。

「…ありがとうございます♪」

わざとかわいらしくアピールすると店員の顔は
真っ赤になった。

「あれ?千夏…何その恰好?」

「えっ」

背後から声をかけられて振り向くと、そこには
千夏の友人のクラスメイトの姿があった

「…う、、、ひ、、人違いです!」

僕は慌ててそのまま走り去った。

部屋に戻った僕は今一度鏡を見て、
鏡にキスをした

「亮くん、だ・い・す・き!」

そう千夏に言わせてみた。

僕はまた興奮してきてしまった。

…だが、、もう時間だ。
僕は慌てて服を着替えて、元の制服を着こみ、
そのまま千夏を適当な場所へ移動させて解放した。

「…あぁ、楽しかった」
部屋で意識を取り戻した僕は、
自分の女装では物足りなくなっていた。

インターネットを開き、再び”憑依カプセル”と僕は検索していた…

翌日から、
千夏がメイド服を着ていたという噂が学校に流れた。
千夏は否定してるけど…

大丈夫かな…。

僕はちょっとだけ罪悪感に押しつぶされそうになっていた

おわり

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