憑依小説 変装クレーマー①

とあるコンビニー。

バイトの男は、
可愛い後輩アルバイトに対して、
ある歪んだ感情を抱いていたー

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「ありがとうございました~」

コンビニバイト。いつもと変わらない日々。

そんな俺にとっての楽しみは、
半年前ぐらい前に入ってきた後輩バイト、
山村 李緒(やまむら りお)と一緒に仕事をすることだった。

大学生の山村さんはとても可愛らしく、愛嬌のある性格の持ち主だ。

長い黒髪が印象的で、
メガネもよく似合っている。

俺は、そんな彼女と共にバイトできる日が楽しみだった。

ちなみに俺も大学生で、
坂東 昭二 って名前だ。

まぁ、誰も俺の名前に興味なんてないだろう。

どんな時でも、優しく、言葉を荒げることのない
山村さん。

ある日、山村さんが珍しく髪を結んでやってきた。
いつもしているメガネもしておらず、
コンタクトレンズを入れているようだ。

「おはようございます」と言われた時、
俺は一瞬誰だか分からなかった。

聞けば、大学の体育系のイベントがあったらしく、
メガネはアブナイし、髪は邪魔になるから、ということで
そういう格好をしていたようだ。

だが、俺はいつもと違う容姿の山村さんを見ていて、
とても興奮した。

勿論、表にはそんな様子、微塵も出さないが…。

「…どうしたんですか?」
笑顔で山村さんが聞いてくる

おっと、いけない!山村さんを凝視してしまった。

「…あ、いや、何でもないよ」

俺は慌てて平静を装い、そう返事をした

「今日の坂東さん、何かそわそわしてませんか?」
笑いながら山村さんが訪ねてくる

「い、、いや、、そんなことないよ」

「本当ですか?」

俺と山村さんはシフトが被ることも多く、
冗談を言い合える仲だ。

この日も俺は山村さんに凝視していたことを、
からかわれてしまった。

「…お疲れ様でした!」
ちょうど、同じシフトあがりだった山村さんと別れ、
俺は家路についた。

だが…

女の子ってのは、少し髪型を変えたりするだけで
あんなにも印象が違うのか…

言われなきゃ気づかなかったかも知れないしな…
まるで別人みたいだ!

俺の頭の中はいつもと違う姿の山村さんに支配されていた。

そして、、、

もしも、山村さんが本気でイメチェンして、
お店にクレームつけたら、、店長とか、俺とか
気づくかな?

髪型も、メイクも、服装も変えたら、
皆 山村さんだと気づくんだろうか?

俺は変な妄想に取りつかれた。

山村さんが容姿のイメージを変えて
もしも店にクレームをつけたら、
どうなるのだろう?

山村さんだと気づかぬまま、
店長は謝るのだろうかーーー

俺は来る日も来る日も、その妄想が頭から離れなかった。

あの日以降、山村さんは
いつものストレートヘアーとメガネで店に来ている。

だが、あの日の山村さんが俺の頭から離れない。

そんなある日、俺はネットで
「憑依錠」と言うものを見つけた。

錠剤をのみ込むことで、3日間、好きな人間に
憑依できるのだという。

俺は、、、自分の中の欲求が抑えられず
その薬を購入した

そして数日後、その薬が届いた。

一人暮らしの俺は迷わずその薬を飲み込んだ。。

山村さんに憑依して、俺の妄想を実現させるためにーー

山村さんの体でイメージチェンジして
バイト先のコンビニに、別人のフリをして
クレームをつける、、

果たしてどうなるのだろうか?

5日間、旅行のため という理由で俺はバイトの休みを入れた。

薬の効果が出てきた…

意識がもうろうとして来たら、憑依したい相手の顔を浮かべる…

俺は・・・・・・・

山村さんの顔を浮かべた

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「ひっ!!」
突然、可愛い声で俺は意識を取り戻した

「どうかしましたか?」
隣にいた通行人らしきサラリーマンが声をかけてきた

「な、、何でもないです」
!?!?声が・・・

俺は憑依の成功を確信しつつ、とりあえずその場を離れた。

ちょうど山村さんは駅に居たようだ。

お手洗いに駆け込み、自分の姿を見る。

長い黒髪に、メガネ、
そして控えめの可愛らしいロングスカート

間違えない、山村 李緒さんだ・・・。

「・・・・・・私は・・・山村・・・李緒」

少し恥ずかしい気もしたが、
自分の名を呟いた。

そして俺はこれから始まる楽しい時間を妄想して
李緒の体で満面の笑みを浮かべた。。

②へ続く

憑依<変装クレーマー>
憑依空間NEO

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