鏡の前で邪悪な身を浮かべる里香ー。
彼女は、告白を断った相手に、支配されていたー。
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「フフッ…私は金井 里香」
里香は自分の名前を鏡に向かって
何度もつぶやいた。
邪悪な笑みを浮かべながら…。
「…まっさか、本当にうまく行くなんて
思わなかったぜ すげぇな」
可愛らしい声で乱暴な言葉を吐き出す金井さん。
恐らくは俺が憑依などしなければ、
こんな言葉、死ぬまで言うことは無かっただろう。
「…俺…いや、、違う」
そうだ、俺はもう、俺じゃない。
俺が金井さんになったんだ。
俺、、いや私は金井里香なんだ。。
「フフッ…これからは私が金井里香…」
俺は金井さんの持つ服を色々着たりして
一人ファッションショーを楽しんだ。
興奮のあまり、俺は思わず自分の体を抱きしめた。
「あぁぁ…最高…」
里香の顔が赤くなっている。
俺の興奮が里香の体に伝わったのだろうか。
いやーーもう俺が里香なんだ。
俺が興奮すれば、顔に出るのも当たり前か。
流石に大人しい子だけあって、それほど派手な服装はなかった。
「…明日、買いにいこっと!」
俺はそう呟き、笑みを浮かべた。
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翌日。
俺は学校へと向かう。
憑依したあと、里香の記憶が俺に流れ込んできたから、
里香として過ごすには不便しない。
だが、俺はちょっとしたアレンジも加えた。
いつもより少し化粧を濃くしたし、
スカートの丈も少しだけ短くした。
誰か気づくだろうか?
「おはよ、里香!」
後ろから声をかけられた
「あ、おはよ!」
俺も里香のふりをして笑顔であいさつする
この子は里香の親友の松本 香苗さん。
「あれ~~里香、なんか今日 雰囲気違くない?」
松本さんが言う
「え?そうかなぁ^~~」
わざとかわいらしくとぼけた。
自分の仕草に自分で興奮してしまう。
「何か、色っぽくなった感じだよ~」
松本さんが言う
フフ…その通りなんだけどね。。
教室に入ると教室が騒然としていた。
先生が深刻な表情で話を始める。
「…新庄が心臓発作で死んだ」
先生はそう言った。
新庄とは俺だ。
やはりあの薬の説明に書いてあった通り、
俺の肉体は死んでしまったらしい。
「ま…別にいいけど」
金井さんの口で、俺はそう呟いた。
授業はつまらない。
金井さんの記憶があるから、驚くように授業は理解できたが、
最早こんなことをする必要はない。
これだけ可愛い金井さんの体があればなんだってできる。
そして、授業を適当にサボり、放課後になった。
放課後、服を買いに服屋へと言った。
里香が必死に貯めたであろうお金を俺は
惜しむことなく使った。
小悪魔風のファッション
チャイナドレス。
メイド服。
お嬢様風の服。
ショートパンツ。
派手なチュールスカート。
目につくものは全て買った。
セーラー服を着た女子高生がこんなに買うことに
店員は少し不思議そうな顔をしたが、
そのまま会計は無事に終わった
「さ、、、ファッションショー楽しまなくちゃね」
家に帰った俺は、自分の部屋に入り、
早速色々な服を着てみた。
ショートパンツをはくと、
普段は控えめな足が露出し、俺は興奮した。
自分で自分の脚を触り、顔を真っ赤にした
「あぁぁぁ・・・金井さん最高ーー」
そしてチャイナドレスを試着する。
挑戦的なポーズをとり、鏡を見る。
里香のけんか腰な表情に俺はまたしても興奮した。
「あぁぁぁぁああ・・・もう我慢できない!」
俺は友人の辻本のアドレスを思い出し
金井さんのスマホで連絡した。
「いまから会えるかな?」と。
スケベな辻本はすぐに会える、と言ってきた。
俺は手じかなカラオケボックスを指定した。
俺はお嬢様風の服装を着込んだ。
「私は・・・金井里香ですわ」
わざとお嬢様言葉で話す。
たまらなく興奮した。
俺は購入した服のいくつかをバッグにつめて、
カラオケボックスへと向かった。
とりあえず最初はショートパンツだ。
生足を惜しみなく披露し、俺は玄関から外へと出たのだった。
③へ続く
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