憑依小説 失恋の報復①

クラスの図書委員、金井 里香。

想いを込めて告白するも、断られてしまうー。

そんな中、男は憑依薬という薬をネットで発見するのだったー。

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俺の名は新庄 豊。

俺には好きな子が居た。

クラスメイトの図書委員、
金井 里香。

高校2年。
お世辞にも俺は素行の良い生徒とは言えない。
髪も染めているし、先生からの評価も低いだろう。

だが、最近、とある実習で
金井さんとよく組むことになり、
その中で金井さんとは親しく話す機会が多くなってきた。

そして、いつの間にか俺は金井さんに
惹かれていた。

誰にでも優しい金井さん。
それでいて成績も優秀、
クラスでの人気も高いと言う。

しかし、彼女には彼氏が居ない。

何故だかは分からないが、居ないのは
間違いなかった。

ある日、俺は昼休みに金井さんを呼び出した。

「新庄くん、お話しって?」

金井さんがいつものような優しい笑みを浮かべながらやってきた。

「いや…その…」
俺はガラにもなく戸惑った。

「どうしたの?新庄君がそんな言いにくそうにするなんて」
そう言って金井さんは笑った。

「お、、おれ、、金井さんのコトが好きだ!
 良ければ、付き合ってくれ」

俺はそう言い、頭を下げた

すると、、
金井さんの顔がこわばった

「…あ、、…ご、、ごめんなさい それはちょっと」

俺は頭を上げた。

「…私、、、付き合うとか、、そういうの
 ちょっと怖くて…ごめんなさい」

そういうと、金井さんは足早に立ち去ってしまった

…てっきり、俺はOKを貰えるとタカをくくっていた

まさか、、断られるなんて。

「よぉ新庄。」
俺の悪友の辻原が、ニヤニヤしながら近づいてきた。

「失恋かよ ぷーっ!だっせー!」
金髪で、俺と並ぶ問題児の辻本が笑う。

俺は腹が立った。

そして、その日の夜、辻本のやつはLINEのグループに
失恋をばらしやがった!

俺はむかついて仕方がなかった。

そしてその怒りは、次第に俺を振り、
こんな目に合わせている金井さんにも向いていった。

そんなある日、
俺は幽体離脱をし、人に憑依できる薬、というものを
ネットで発見した。

ただし、一度使えば、自分の元々の体は死ぬのだという。

だが、、、俺は迷わず注文した。

俺をこんな目に合わせた金井さんを乗っ取ってやる!

ーーーー

そして、薬が届いた。月曜日の夜の事だった。

あの日から金井さんは、俺をどことなく避けている。
相変わらず、愛想よく笑ってはくれるが
なんとなく分かる。

俺を馬鹿にしやがって!!!

俺は薬を飲んだ。

さらばだ、、俺の体…

説明書き通り、幽体離脱が起きた。

そして、俺はいちもくさんに金井さんの家へと向かった。

「うん、おやすみ」
金井さんは笑顔で弟と思われる男に、挨拶をして
自分の部屋に入っていった。

「ふぅ・・・、私も頑張らなくちゃ」
金井さんは一人呟く。

俺は幽体のまま、部屋を見回す。
女の子らしい可愛い部屋だ。

「・・・・・・お前のせいで、
 俺は恥をかいた!

 ・・・復讐してやる!」

俺はそう叫び、金井さんの体に突っ込んだ。

「うっ・・・!!」
金井さんがうめき声を上げる

「な・・・…なに……何かが」
そこまで聞こえて、

俺の意識は薄れていった。

「--------------うっ…」

目を覚ますと、金井さんの部屋にいた。

足元がひんやりとする。
見ると、俺は可愛らしいスカートをはいていた。

「え…マジで?」
声を出して、驚く。

言葉に似あわぬ可愛い声。

俺は部屋の鏡を見つめた。

すると、そこには笑みを浮かべたーーー

だが、いつもとは違う雰囲気の笑みを浮かべた
金井さんが立っていたのだった。

②へ続く

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憑依<失恋の報復>

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