憑依小説 スペースポゼッション④

あれから、時が流れたー。

僕に、出来ることは無かったのだろうかーー。

スペースポゼッション 最終回です!

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あれから1年が経った。

結論からいうと、
僕は陽菜と2度と再会することは出来なかった。

あのあと、陽菜は謎の力でテレビを乗っ取り、
日本国内に向けて宣戦布告をした。

その時の陽菜の表情が忘れられない。

いつも、控えめで大人しい印象の陽菜は
堂々とした強気な表情で、宣戦布告したのだった

「下等生物どもよ、
 私は宇宙からやってきた****だ。

 この人間の肉体を支配し、
 貴様らに宣戦布告する」

***とは、僕たちには聞き取れない言葉を
言っていたから便宜上、そう表記してある。

そう言った陽菜の体からはクラゲのような
宇宙人が半分飛び出していた。

飛び出している間、陽菜はうつろな目になっていた。

陽菜の口が無造作に動く

その口の動きで僕はハッとした

「けんじ・・・ けんじ・・・」

と僕の名前を呟いていたのだった!

僕は何も出来ない自分を憎んだ。

そして半月後、
陽菜率いる謎の集団が、都心部で暴走した。

被害者は多数。

陽菜と、それに付き添っていた5、6人の人間たちは
恐らく陽菜と同じく宇宙人に支配されてしまった
ものたちだったのだろう。

だが、彼女らは小数。
しばらくして、暴走は鎮圧された。

そして彼女らは国の研究機関に
捕えられた。

治療という名目だが、
本当は宇宙人の研究が目的だという

事実、陽菜以外の一人は拷問のような行為を
受けた末、死んでしまった。
宇宙人もろともだ。

僕は関係者に必死に頼み込み、
陽菜との面会を許された。

「----お前は・・・

 フフッ・・・めでたいヤツだわ・・・」

陽菜は捕えられながらも、
挑発的な視線で僕を見た。

「・・・・・・陽菜」

僕が言うと、
陽菜は少し笑った。

「この女・・・我にずっと封印されながらも 
 心の奥底でお前のこと、ずっと
 叫んでいるよ・・・

 こんなしぶといヤツ、初めてだ」

「な、、、何だって!」

僕は陽菜の名前を大声で呼んだ。

しかし、、、研究機関の職員に止められ、
そのまま強制退去させられた。

後日ーーー
陽菜は死んだ。

研究機関による研究中の事故だと。

僕にはわかっていた。
強引な手段での研究が、陽菜を犠牲に
したのだと・・・。

僕には何もできなかったーー

僕には何もーーーー

陽菜の笑顔は、、、もう、、、戻らない・・・。

おわり

憑依<スペースポゼッション>
憑依空間NEO

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