僕は先生を読んで、陽菜の待つ図書室に戻ることにした。
こんなことって…。
僕は陽菜を助けられるのだろうか?
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僕は先生を呼び、
陽菜の待つ図書室へと向かった
「おいおい…
クラゲが赤崎の体を乗っ取ったって?」
先生は半信半疑…というか
信じてくれなかったが、僕は無理やり先生の腕を
ひっぱり、連れてきたのだった。
陽菜の一大事だ。
しかし、図書室に入るとと、陽菜は普通の様子で本を
読んでいた。
「あれ?どうしたの?」
陽菜がほほ笑む
「え…あ、、あれ…クラゲは?」
僕は戸惑う。
「おい石川!悪戯かよ!
かんべんしてくれよ…」
先生が頭をかく。
「え?どうしたんですか?」
陽菜が先生に笑いかける。
「・・・・・・いや、石川の悪戯だよ
ったく」
先生はそう呟きながら図書室を後にした。
「ひ…陽菜」
僕が陽菜の方を見ると、陽菜は笑った
そして呟いた
「下等生物なんて…馬鹿ばっかり」
陽菜が邪悪な笑みを浮かべる
「え……陽菜? 今何て?」
僕の空耳であって欲しい。
僕の空耳で。。
「アンタらが下等生物って言ったのよ!」
陽菜が僕を罵倒した。
「…え、、でも、、さっきまで」
僕は思う。
さっきまで陽菜はうつろな様子で話していた。
だが、今は人間らしい、生き生きとした表情を
している。
これは、、一体…??
「…下等生物が…理解もできないのね」
陽菜がバカにしたように笑う
「いい?我々はお前たちとは違うの。
最初は人間に入り込んで思うように同化が
進まなかった。
でもね?
この体に入り込んでからもう1時間近く経つ。
それだけあれば、
同化も進むのよ。
今ではこの女の記憶も全部引き出せるし、
お前ら下等生命体の言葉も完全に理解できる
そういうことよ」
陽菜が言い終わると、同時に僕は叫んだ。
「陽菜を返せ!
陽菜はどうなったんだ?」
僕が言うと、陽菜は笑った
「言ったでしょ…同化って?
お前らみたいな下等生命体は
我々には敵わないの。
同化する過程で本来の陽菜は消えたわ。
これからは私が陽菜として、
お前ら下等生命体を家畜にしていくの
あは、はははははは!」
陽菜が笑い始めた。
「そ・・・そんな!陽菜を・・・」
そこまで言うと、僕の体が突然動かなくなった。
「え・・・」
僕は戸惑う
「お前、いい加減にしな。
頭が高いよ」
陽菜は本来の陽菜とは全く違う、
強きな様子で僕に言い放った。
「そこでおとなしくなさい。
私はこれで失礼するわ」
そういうと、陽菜は笑みを浮かべて図書室から立ち去って行った。
30分後…
やってきた先生に僕は助けられた。
でも、、陽菜は…
④へ続く
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