解放された彼女。
しかし、彼女は自分の傷に苦しみ始める。
そして…。
”昆虫の逆襲”最終回ー!
「解放してあげる…」
そう言った怜奈は突然うずくまった。
そして、苦しそうな声をあげる
「お、、おい怜奈!」
俺が叫ぶと、怜奈が顔を上げた。
苦しそうな息をしている
「はぁ…はぁ…
な、、、痛いよ……何これ・・・あれ…私・・・?」
血を流す怜奈が痛そうに腹部を抑える。
「お、、おい!しっっかりしろ!」
俺はありったけの力で叫んだ。
「……つ、、塚本君…??」
怜奈が苦しそうに言う
「大丈夫か?」
俺が言うと、怜奈が首を振った
「大丈夫じゃない……
苦しいよ……。
助けて塚本君…」
そういうと怜奈は涙を流す。
このままじゃ、怜奈の命が…。
だが、俺はクモの糸のようなものに縛られ、
どうにもできない。。
「えっ……誰なの!」
苦しそうな怜奈が突然声を上げた。
「どうした!怜奈!」
俺が叫ぶと、怜奈がうつろな目で答える
「あ、、頭の中で声が……
死にたくなければ私が助けてあげるって声が…」
怜奈の言葉を聞き確認した。
怜奈の中にいるクィーンだ。
「おい!怜奈!耳を貸すな!
俺が助ける!だからこの糸を切ってくれ!」
俺は叫んだ!
怜奈がクィーンとやらの言いなりになってしまったら…
「…私・・・死にたくないよ…」
怜奈は涙を流しながら続けて行った
「私を助けて下さい!私を!!
お願い!!お願い!!
あ、、、ああああああああああ!」
怜奈が頭を抱えてうずくまってしまった。
「ダメだ!耳を貸すな!」
……怜奈が黙り込む。
そして、ゆっくりと顔を上げた。
「…終了…」
怜奈がほほ笑む。
先ほどまでとは異なる様子だ。
「れ…怜奈・・・?」
俺は恐る恐る尋ねた。
「ザンネンでした~
もうこの女の心は消えちゃったよ?
私に全てをゆだねたから…。」
血を流しながら怜奈は笑う。
「ど…どういうことだ!」
「助かりたい一心で私に全てをゆだねたの。
この女の心はもう、ワタシと合体した。
もう、この世には存在しない」
怜奈が顔を近づけて言う。
「お、、、ふざけるな!貴様!」
俺が怒鳴りつけると怜奈は笑った。
「嘘はついてないから…。」
そういうと、怜奈は手から謎の光をだし、
傷を全て治療した。
「ホラ、、ちゃ~んと助けたよ。
この体をね」
怜奈は笑みを浮かべた
「……そ、、そんな…そんな」
俺の目からは涙が流れてきた。
大事な怜奈が・・・消えてしまった
「じゃ…そろそろ行くから。
アンタはそこで、絶望を味わいなさい」
そういうと、怜奈は再び髪を整えて玄関の方へと向かっていった。
「---私はこれから人間たちに復讐する。
お前ら人間は”怜奈”におびえて生きることになるのよ
ハハハ、あはははははは!」
怜奈は狂ったように笑いながら玄関から出て行ってしまった
「れい…な…」
俺の心は壊れた…。
数時間後、異変を感じた近隣住民が通報し、俺が救出された
だが、俺の心はもう…。
怜奈を失ってしまった。
いや、奪われてしまった。
俺はもう…何も考えられなかった。
それから数日後。
各地で昆虫が凶暴化し、人を襲い始めた。
怜奈の仕業だろうか…。
…だが、もうそんなことはどうでもいい。
俺は、、、疲れたーーー。
おわり
コメント
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こういう天罰?みたいなのも面白いかも
今回は・・・塚本が巻いてしまった災いだが
自分は少し天罰とかも気にしてるんで、害虫は駆除するけど、クモとかは退治しなかったりします。
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> こういう天罰?みたいなのも面白いかも
> 今回は・・・塚本が巻いてしまった災いだが
>
> 自分は少し天罰とかも気にしてるんで、害虫は駆除するけど、クモとかは退治しなかったりします。
確かに、蜘蛛は退治する人と逃がす人が居ますね!