優等生の転落 ③ ~最悪のイジメ~

守るべきはずだったもの。

堕ちた香織は、守るべき存在を
自らの手で、痛めつけ始めた…。

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高野は放課後、空き教室に呼び出されていた。

高野がビクビクしながら空き教室を訪れると、
そこには香織の姿があった。

「ほっ…
 なんだ城咲さんか… 良かった~」
高野はほっとした。

放課後 ○○に来てほしい と書かれたメモが机に
入っていただけだったから、てっきりまた井浦達に
呼び出されたのかと、高野はそう思っていた。

「ーーー高野君」
香織は笑みを浮かべて振り向く。

「今日は、私の彼氏、紹介しようと思って」

そう言う、香織に高野は違和感を覚える

「彼氏…、
 あ、城咲さん 彼氏できたんだね」

城咲さんは、恋愛関係が苦手と言ってなかっただろうか?

「浦野君!」
香織が嬉しそうに呼ぶと、空き教室に浦野が入ってきた。

井浦と共に高野をいじめていた男が入ってきたのだ

「えっ…ど、どういうこと」
高野がびくびくしながら聞く。

「どういうことって…
 見て分からないの?」

香織が心底馬鹿にしたような口調で言う

「え…その…」
それだけで高野は委縮してしまう。

浦野もニヤニヤと笑っている

「高野君ってバカ?
 超ウケる!」

普段の香織が絶対言わないような言葉に、
高野は動揺する

「私ね、浦野君と付き合うことにしたの。
 だって、アンタなんかより、全然カッコいいじゃない?」

香織が言う。

浦野を見る香織の目は本気だ。

「そうだぜ、高野。」
浦野がトドメを刺す様に言う

「う、、嘘だ!
 城咲さんを脅したのか!?」

高野は勇気を振り絞っていう。

「私が脅される~~?
 あは、違うわよ!」

そう言うと、香織は突然、浦野を押し倒した。

「自分の意思だってこと、
 今から高野君に見せてあげる」

そう言うと、香織は勢いよく、浦野にキスをした。

そして激しい動きで浦野を攻めてゆく。

「ちょ、、、ちょっと城咲さん!」

高野は涙ぐんだ目で叫ぶ

その様子を見て、香織は立ち上がって
高野の方を見た。

「なぁにその顔…
 最高なんだけど」

香織が邪悪な笑みを浮かべて言う。

「ね、、ねぇ…どうしちゃったの
 城咲さん!
 しっかりしてよ!」
高野が半分、べそをかきながら言う。

「ウフフ…
 私は本気よ…

 アンタみたいなやつを
 いじめるのが大好きなの」

香織は言う。

中学生の頃、仲の良かった子が
 いじめの被害に遭って、不登校になっちゃったの

香織の言葉を思い出す。

あの時の城咲さんは本当に、
いじめを憎んでいた。

なのに、どうして…?

「…アンタみたいのを地獄に落とすのが楽しくて
 たまらないの」

香織は高野の顔を覗き込んで言う。

「城咲さーーー」

高野が口を開きかけたその時だった。

「うっ…あぁぁ…」
突然、香織がうめき声を上げ始めた

「わ、、、私から出てって!!

 ……こんなこと・・・私にさせないで」

高野は唖然とする。
城咲さんは一体どうしてしまったのか。

しかし、それは同じ教室にいる浦野とて同じことだった。

「お、おい!」
浦野が動揺して叫ぶ

「うっ・・・ウ・・・あぁぁあああああああ!!」
香織が絶叫すると、その場に香織は倒れてしまう

「し、、城咲さん!」
高野が近付いて香織の身を案じる

浦野も心配そうに見ている。

・・・。

香織が目を開いた。

「城咲さん!?」
高野が言うと、
香織は突然狂ったように笑い出した。

「あ、あはははははははははは!」

笑い続ける香織を前に高野と浦野は
唖然と立ち尽くしていた。

④に続く

憑依<優等生の転落>
憑依空間NEO

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