”暴走憑依男”にされるがままのさくらー。
憑依の結末はー?
暴走憑依男の憑依劇、第1部完結!
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ビデオカメラを用意したさくらは木藤の方に
歩いてきて、乱暴にビデオカメラを手渡した
「これから さくらが
この男の人に謝るから、
その様子を木藤君はしっかり撮影してね♪」
満面の笑みで言うさくら。
「おい、、やめろ」
木藤はビデオカメラを手に持ちながら抵抗する
チッ・・・
さくらが舌打ちして木藤を睨みつける
「いいから撮れ。
それともこの恥ずかしい恰好のまま外に出てってもいいのか?」
さくらは男が持ち込んだ、
チュール系の短いスカートと、
ドレス風のコスプレ衣装みたいなものを身に着けている。
スカートは短すぎて、今にも見えてしまいそうなぐらいだ
「くっ・・・」
木藤はビデオカメラを仕方なく回す
その様子を見たさくらは満面の笑みで言う
「みなさんはじめまして~
市川さくらと言います
私は、今ここにいる男の人に
キモいとか、不潔だとかいっぱい
ひどいことを思ってしまいました。
だから、これから、みなさんの前で
しっかり謝罪しようと思います」
そう言うと、さくらは倒れている男の方に向かっていき、
男の上に乗りかかった
そして言う
「お詫びにこの人、、いえ、、ご主人様を
気持ちよくしま~す!」
さくらが言うと、さくらは男の唇に強烈なキスをした。
いやらしい音と声が店内中に響き渡る
「はぁ…あぁぁ、、もう我慢できない!」
さくらは顔を真っ赤にしながら、男のズボンを下ろした。
何をするか察知した俺は目をそらす。
後輩の明美はずっと泣きっぱなしだ
さくらの喘ぐ声といやらしい音だけが響き渡る
そして・・・
「あ~~美味しかった」
さくらは口を吹きながらこちらを見る
「ご主人様、本当に申し訳ありませんでした」
男に向かって土下座をするさくら。
髪型や服装はもはやボロボロだ。
「はい、止めていいよ~」
さくらが言う。
「おい、この映像、どうする気だ?」
さくらがその言葉を聞いてニヤッと笑った。
「決まってんじゃん。あんた、動画投稿サイトの
持ってる?」
さくらが言う
「おい、、、やめろ!」
俺がそう言うと、さくらは明美の方を見た
「早くしろよ!で、ないとあっちの女も
懺悔させんぞ!」
さくらが男言葉で怒鳴る
明美の方を見る
後輩の彼女にまでこんな思いをさせるわけには行かない。
俺はしぶしぶアカウントを開く
「あはは!は~い!私の恥ずかしい動画、公開しま~~す!」
ついに、さくらは自らの手で動画を公開してしまった
「はい、終了~~~
私ッたらこれからどうするのかしら!
あははははははは!」
狂ったように笑うさくら。
そして次の瞬間、さくらの顔から笑みが消え、その場に崩れ落ちた
「おい!おい!!さくら!」
俺が呼びかけるとさくらが目を覚ました
「うん…」
さくらが自分の格好を見て悲鳴を上げる
「な、、、、何これ・・・イヤ!」
さくらが涙ぐんでいる。
俺はただ、大丈夫だから、、と声をかけることしかできなかった。
そしてーーー
俺はただちにあの動画を削除した。
しかし、既に動画は広がってしまっていた。
あの後、さくらはショックから立ち直れず、
バイトにも来なくなってしまった。
。。。男はそのまま死んでいた。
上手く体に戻れなかったのだろうかー。
それともーーー?
俺はまだ知らなかった。
さくらの件は男の復讐の”第1章”に過ぎないということを。。
第1章 おわり
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