<憑依>女幹部に憑依したら楽しくなってしまった③~捜査の果て~(完)

②にもどる!

悪の組織の潜入捜査のため、
組織の女幹部に憑依した捜査官ー。

しかし、そんな生活を続けるうちに、
彼の心境に変化が芽生え始めるー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーー…ぐ…殺せ」
悪の組織マッドラスに捕縛された捜査官3人のうちの一人が
苦しそうにしながらもそう言葉を口にするー。

大幹部の一人・デスラーによって
拷問を受けている男性捜査官ー。

そこに同席している女幹部・リミアに憑依している雄吾は
他の捜査官を痛めつけながらも、
何とか”逃がす”方法を考えるー。

「ーーふふふー…わたしたちに歯向かうなんて
 人間は愚かねー」

リミアが言いそうな言葉を言いながら、
雄吾も、デスラーに疑われないように”拷問”をしつつー、
”何とか、何とか逃がす方法をー”と、
内心でそう呟くー。

「ーーどうか…どうか、お許しをー」
捜査官3人のうちの一人、先ほどとは別の男性捜査官は
すっかり怯えた様子を見せるー。

「ーあらー」
リミアのフリをしながら、雄吾は
その仲間に同情すると同時にー
”お許しを”と、命乞いともとれることを
されている状況に、ゾクッとしてしまったー。

”もっと痛めつけてみたいー”
そんな黒い感情が心の中に湧き上がってしまったー。

しかしー、すぐに首を横に振ると、
”何を考えてるんだ俺はー”と、
リミアの身体をドキドキとさせながら、そう呟くー。

すると、横で別の捜査官を楽しそうに拷問していたデスラーが言ったー。

「ー女は、どうせあんたがヤるんだろ?」
とー。

「ーえ?」
リミアは一瞬きょとんとした表情を浮かべてしまうも、
デスラーは笑みを浮かべながら言ったー。

「へへー。とぼけるなよ。
 あんた、人間の女を拷問するの大好きじゃねぇかー。
 その女の捜査官はあんたの好きにさせてやるから、
 その泣きそうな人間を俺によこしなー」

とー。

「ーーーーーー」
リミアは表情を歪めたものの、
すぐに、かつて共に任務を行ったことのある女性捜査官・麻紀(まき)のほうを見つめるー。

”ーー3人同時に助け出すのは難しいー
 まずは自然な形で、彼女と1対1になってー、
 彼女を逃がすのを優先しよう”

そう思いつつ、リミアは「分かったわー。この小娘ちゃんはもらってくわね」と、
そう言葉を口にすると、麻紀の腕を掴んで、
そのまま隣の部屋へと移動するー。

男性捜査官二人の救出が後回しにはなってしまうもののー、
とは言え、あのままあの場にいたら3人とも助けられないかもしれないー。

まずは、この麻紀だけでも助けることができればー…
そう思いつつ、
リミアは別室へとやってきたー。

がーーー

「ーー殺して」
麻紀はそう言葉を口にするー。

「ーー!」
リミアに憑依している雄吾は、少し驚くー。

”捕まったら、何の情報も吐かずに死を選ぶー”
麻紀が、そんな覚悟をしている捜査官とは思わなかったのだー。

がー、麻紀は言うー。

「どうせ殺すんでしょ?だったら早くして」
とー。

その言葉に、リミアは麻紀に顔を近づけると、
「ーーどうか落ち着いて聞いて欲しい」と、
小声で言葉を口にするー。

自分は潜入捜査中の捜査官で、
方法は言えないけれど、”リミア”として潜り込んでいるーー

今から君だけでも解放するからー、
と、そう説明するリミア。

がー、その時だったー。

「ーお姉さま~!お姉さまの至福の時間にわたしも混ぜて~!」
無邪気な女幹部・ルミーナが部屋にやってきてしまった。

「ール、ルミーナ…!」
リミアがそう言葉を口にすると、
「お姉さまの女同士の溶け合うような拷問ー1回この目で見たくてーふふふ」と
ルミーナは笑みを浮かべるー。

”ぐー…”
リミアに憑依している雄吾は、ちらっと麻紀のほうを見つめるー。

すると、麻紀は”演技を続けて”と言わんばかりに頷いたー。

リミアは申し訳なさそうに少しだけ頭を下げると、
そのまま麻紀に対して”キス”をしたー。

「ーあはっ!すごい!」
見物しているルミーナが嬉しそうに笑うー。

「ーーー」
”リミア”として女にキスをしている状態ー…
そして、”麻紀”とキスをしている状態ー。
そんな状態にリミアとしての演技をしながらドキドキしてしまうー。

”今なら、ちょっと過激にやっても「演技」として許されるー”と
一瞬、そんな風にも思ってしまうー。

夢中になって麻紀にキスをし始めてしまうリミア。

いつの間にか演技のつもりが、
まるで本物のリミアかのように楽しそうにし始めてしまう雄吾ー。

「ーお姉さま!キスの次も見せて!
 いつも、すっごいことしてるんでしょ?」
ルミーナが嬉しそうに笑うー。

”す、すっごいことってなんだー?”
リミアに憑依している雄吾は
そう思いつつも、とにかく考え付くだけの
欲望の限りを満たしていくー。

麻紀が苦しそうな表情を浮かべつつも、
今まで聞いたことのないような甘い声を吐き出すー。

そんな声にさらにドキドキしたリミアは、
「ーもっともっとお仕置きよー」と、そう言葉を口にすると、
麻紀の身体を弄んでいくー。

やがてー、麻紀が失神するほどまでに
存分に楽しんでしまったリミアに憑依している雄吾は
ハッとした表情を浮かべながら、
倒れている麻紀を見つめるー。

そこにー、ルミーナがやってくると、
ハートマークの尻尾のようなものを、
麻紀の身体に突き立てたー

「な、何をー!?」
リミアが慌ててそう叫ぶと、
麻紀の顔に謎の模様が浮かび上がって、麻紀が立ち上がるー。

そして、麻紀はルミーナに忠誠を誓うポーズをすると、
ルミーナは笑いながら
「なにってー?人間を戦闘員に変えるのはいつもやってることでしょ?」と、
そう言い放つー

「ー!」
リミアは、戦闘員にされてしまった麻紀を見つめるー。

がーーー
その場で何か行動を起こすことは出来ずー、
麻紀はそのまま女戦闘員部隊に入れられてしまいー、
残り2名の男性捜査官は、リミアの身体で
引き返した際には既にデスラーに拷問され尽くして
死亡した後だったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

マッドラスのアジトを出て、
”連絡役”の捜査官と合流ー。
アジト内で見たことや情報を伝えるー。

そしてー

「ー3名の捜査官が、死亡したー…」
リミアの身体でそう言葉を口にすると、
相手の連絡役捜査官は少し悲しそうな表情を浮かべながら
「分かりましたー…」と、それだけ言葉を口にしたー。

「ーーー」
その捜査官が持ってきてくれた人間が着る女性向けの服を
受け取ると、「やっぱこういうのが落ち着くよー…」と、
リミアは自虐的に笑うー。

そして、次の連絡日時を相談して
アジトの方に引き返すと、
リミアの部屋に戻って、服を早速着替え始めるー。

やはり、こんな痴女みたいな服装じゃ落ち着かないー。
そう思いつつ、あっという間に着替え終えた
リミアは、「は~~~…やっぱこの方が落ち着くよなー」と、
女物ではあるものの、私服に落ち着きを感じると
笑みを浮かべるー。

が、ふと鏡が目に入ると、
「にしてもー…こういう服装をしてても
 スタイルの良さっていうかー…身体つきが目に入ってしまうなー…」と、
戸惑いの表情を浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リミアとして、
潜入捜査を続ける雄吾ー。

しっかりと情報収集は行いつつも、
同時にリミアとして、”妖艶な女王様”を演じることにも
快感を覚えー、楽しくなってしまっていたー。

「ーーふふふふー
 あなたみたいな人間は、拷問のしがいがあるわ」
リミアは邪悪な笑みを浮かべながら、
捕まえた悪徳企業の社長を拷問し始めるー。

最近は、悪の組織マッドラスの計画に沿いながらも、
人間を狙う際には、”悪党”を意識して狙うようにしたー。

そうすればー、
”容赦なく”リミアとして楽しむことができるし、
ついでに悪党も葬ることができるー。

悪徳企業の社長とは言え、決定的な証拠が出ないと
人間の社会においては逮捕したり、罰するのは難しいー。

しかし、リミアの身体ならそれができるー。

「ーふふふふ…ほら、わたしの前に跪きなさいー」
リミアに憑依している雄吾は、
最初は”演技”だったリミアのフリも、
今ではすっかりと自然とできるようになってしまっていたー。

しかし、それでも”潜入捜査”という使命も忘れてはいないー。

「ーー大幹部デスラーが普段根城にしている場所は
 異空間との狭間にあるようですー」

リミアは、田宮班長と裏ルートで接触して、そう報告するー。

”異空間かー。人間の身で行くことはできそうか?”
田宮班長がそう返すと、
リミアは「分かりませんー。ただ、今度はこの立場を活かして
捕らえた人間をそこに連れて行くことを提案して、
人間の身体が異空間に耐えられるのかどうかを確認するつもりです」と、
そう答えたー。

”なるほどー…。”
田宮班長がそう言葉を口にすると、
「後日、連絡員に憑依しているこの身体ー、
 リミア以外の大幹部のレポートをお送りします」と、
リミアの身体で、そう言葉を口にするー。

外出する際に、リミアの露出度の高い服を着るのは
未だに気が引けることー、
そして、変装の意味も兼ねて、リミアとは思えないぐらいの
普通の格好ー、OLのような衣装でここにやってきている雄吾ー。

ただ、OLの格好をしていても、
そのイヤらしい身体つきを完全に隠すことはできていないー。
それでも、”かなりマシ”ではあったもののやはり気になるのは事実だったー

”モルバルデルバルはどうだー?
 何か分かったか?”

田宮班長がそう言葉を口にすると、
「いえ、何もー。」と、
リミアはそう返すー。

5大幹部のうちの一人、モルバルデルバルは潜入捜査を開始してからも
一度も会ったことがない上に、会議にも出席していないー。

「ーなんか一人だけ長い名前ですし、気になりますね」
リミアがそう呟くと、田宮班長は”確かにー。得体の知れないやつだな”と、
そう言葉を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日も狡猾な立ち回りで、
逮捕には至っていない犯罪組織の幹部をリミアとして
捕らえた雄吾は、
「今日はあなたのアジトでコイツを拷問したいんだけど」と、
拷問好きの大幹部・デスラーにそう伝えるー。

「へへ いいぜー」
デスラーはニヤニヤとしながら応じるー。

そのままデスラーの拠点ー、異空間との狭間に移動すると、
犯罪組織幹部の男は、苦しみだしたー。

リミアは「このまま、ここに置いておいたらどうなるかしら」と、
笑みを浮かべながら”拷問”を楽しむふりをしつつ、
人間が異空間に入ると悪影響が出ることを確認ー、
それを田宮班長に報告したー

するとー

”そろそろ奴らも感づくころかもしれないー
 潜入は終了だー。
 憑依もいつでも抜け出せるわけじゃないー
 今日を逃すと次はまた数日後になるー”

と、田宮班長はそう告げたー。

がーー

「ーーー!
 い、いえ、わたしーいや、俺はー」

リミアとしての生活が楽しくなってしまっていた雄吾は
そう言うと「まだしばらくは大丈夫ですー危険性があれば
現場で判断できます」と、そう言葉を口にしたー。

”まだ、この身体でいたいー”

悪の組織の女幹部に憑依して楽しくなってきてしまっていた雄吾はー、
潜入捜査の終了を拒み、まだ続けると、
そう言い放つのだったー。

”更なる捜査のため”ー

いやー、
もしかしたら”自分自身が楽しむため”
なのかもしれないー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その数日後ー。

「ーー”モルバルデルバル”が帰還したー」
鎧の大幹部・ガーズがそう言葉を口にするー。

「ーえっ」
リミアは少し驚くー。

するとガーズは
「奴は”その特殊能力”故に、普段は離れた場所で活動しているからな」と、
そう呟くー。

すると、無邪気な女幹部・ルミーナが
「モルちゃんがいると、やりにくいんだもん!」と、
そう呟くー。

「ーーあらー、どうしてかしら?」
リミアのフリをしながらそう言葉を口にすると、
ルミーナは言ったー。

「だって~、モルちゃん、
 ”相手を見ただけ”で、嘘とか感情とか全部読めちゃうんだもんー」

とー

「えっ」
リミアはその言葉に青めざるー。

相手を見ただけで、相手の嘘や、感情、思考が全て読めるー
モルバルデルバルはそんな能力を持つ大幹部なのだというー。

日常的な会話や思考、嘘も全て読まれてしまうため
他の大幹部らが嫌がり、モルバルデルバルは一人、
普段は人と会わず作戦を遂行しているのだというーー

”いや、ま、待てー、ってことは俺ー”
リミアに憑依している雄吾は”まずい”と、
そう感じるー。

がー、それと同時にー
扉が開いて、モルバルデルバルらしき怪人が入って来るー。

リミアに憑依している雄吾と
モルバルデルバルの目が合うー。

「ーー貴様ー…何者だ?」
そう呟くモルバルデルバルー。

「ーーお、おわったー…」
リミアに憑依している雄吾は、呆然としながら
思わずそんな言葉を口にしてしまうのだったー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

最終回でした~!☆

このあとはきっと、絶望的な状態に…???

お読み下さり、ありがとうございました~!☆!

「女幹部に憑依したら楽しくなってしまった」目次

作品一覧

コメント

  1. TSマニア より:

    モルちゃんがいないから楽しめてたんですネ…

    リミアに憑依したら楽しくなりますよ…(*´艸`)笑

    • 無名 より:

      変な名前の特に出番のないネタキャラじゃなかったのデス…笑

      • TSマニア より:

        雄吾のリミアとしてのお楽しみ物語が…

        モルちゃんに一瞬で持っていかれて…

        モルちゃんのフルネームいまだに覚えれません…(*´艸`)笑

        無名さんには内緒ですよ(^_-)☆笑

        自分も無名さんに憑依して色んなコスプレしたら楽し過ぎてメイクやヘアアレンジの他にコスプレのレベルも上げるのが楽しみになりますネ☆\(^o^)/☆笑

        • 無名 より:

          モルちゃんは
          わざと変な長い名前にして、
          重要じゃなさそうなキャラだと錯覚させようとして
          こういう名前になりました~笑

        • TSマニア より:

          無名さんの遊び心が出てますネ!☆!★笑

          以前の悪の女幹部に憑依物の小説は名前ないキャラいましたネ笑