悪の組織に”憑依”で潜入捜査を行うことになった
捜査官の男ー。
しかし、憑依対象となったのは
その組織の女幹部でー…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーっ…」
悪の組織の女幹部・リミアに憑依した雄吾は
リミアの身体を見下ろしながら、
顔を赤らめていたー。
あまりにも妖艶すぎる露出度の高い衣装だー。
「ーー悪の組織の偉い女ってどうして
こんな感じの格好のやつが多いんだー?」
リミアの口でそう呟きながら、
困惑の表情を浮かべる雄吾ー。
リミアの格好は、この格好のまま
人間界の外を歩いていたら確実に痴女扱いされてしまうような
そんな格好だー。
下手をすれば通報されるー。
がー、リミア本人はいつもそんなことを気にする素振りを見せずに、
平然としているー。
「ーってか…寒くないのかこの格好ー?」
リミアの口で雄吾はなおもそう言葉を口にすると、
「よくこんな格好してられるよな」と、そう呟きつつ
早速周囲を見渡すー。
悪の組織”マッドラス”のアジトー。
その全貌は未だに不明だー。
がー、リミアの身体であれば、
まだまだ未知の部分が多い”マッドラス”の
アジトの全貌や、組織の全貌を探ることができるー。
「ーー…とにかく、ドキドキしている場合じゃないー
このアジトの内情を探るんだー」
リミアの身体でそう言葉を口にする雄吾ー。
がー、憑依した時点でリミアがいた部屋から外に出て
歩き出すと、早速、悪の組織マッドラスの”戦闘員”が
「リミア様」と、そう言葉を口にしたー。
「ーーん?」
リミアに憑依している雄吾はつい”素”のまま、
そう言葉を口にすると、
すぐにハッとした様子で、
「あ、あらー…何かしら?」と、そう言葉を吐き出すー。
すると、戦闘員は
「人間共の抵抗によって、作戦に失敗しました…」と、
そう言葉を口にするー。
「ーーーそ、そうー」
リミアに憑依したばかりの雄吾は
どう振る舞って良いのか分からず、そう言葉を口にするー。
”マッドラス対策チーム”は各地で捜査に当たっているー。
マッドラスの下級戦闘員の悪だくみをまた、仲間の捜査官が
阻止したということなのだろうー。
がー、リミアの身体でそれを喜んでしまっては怪しまれるー
「ーーー…」
すぐに気を取り直して戦闘員のほうを見つめると、
戦闘員が身体を小刻みに震わせているのに気づいたー。
”ーー!”
雄吾はそんな戦闘員の反応を見て、ある光景を思い出すー。
大幹部の一人・リミアが、作戦に失敗した戦闘員を
激しく痛みつけながら叱責している光景ー。
前に、マッドラスの前線基地に侵入して、
人質を解放した際に、そんな光景を見たことがあるー。
リミアが戦闘員を踏みつけて、きつく叱りつけていたー。
”ーーーそうだー…俺もー、コイツらしくしないとー”
リミアに憑依している雄吾は内心でそう呟くと、
「ー使えないやつね」と、そう言葉を発するー
戦闘員は「はっ…も、申し訳ございませんー」と、
震えながらにそう言葉を口にするー。
「ーーあなたには”お仕置き”が必要ね」
今までに対峙した際のリミアの振る舞いや
収集したデータから得た知識を元に、
リミアが言いそうな言葉を発してー、
戦闘員を下僕を踏みつけるかのように、踏みつけるー。
「ーーー次に失敗したら、命はないと思いなさいー」
前に、リミアが”戦闘員”を処刑しているのも見たことがあるー。
恐らく、こんな感じで最後通告をするのだろうと、頭の中で考えながら
そう言い放つと、
「も、も、申し訳ございませんでした」と、戦闘員が
泣き叫ぶようにして謝罪の言葉を発したー。
「ーー次はないわよ」
女言葉を自分で発するのには違和感があるー。
ただ、違和感はあっても、今、自分の口から
出て来る声はリミアの声ー。
発された声には違和感はないー。
戦闘員に”お仕置き”を終えて、そのまま背を向けるリミア。
がー、リミアに憑依している雄吾は、
初めて、”悪の女幹部”としてお仕置きをするー、という経験をして
何故か妙にゾクゾクとしてしまっていたー…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーーーー」
女幹部・リミアの”部屋”らしき場所を見つけると、
その中に入って小さく息を吐き出すー。
「ーはぁ…くそっー…
やっぱこの格好、落ち着かないなー」
ピンクを基調とした、どこか禍々しさも感じられる、
そんな部屋ー。
自分の露出度の高すぎる服装に、
見えてしまいそうな胸元ー
そういったものに惑わされながら、
「明日から、普通の落ち着いた服を着てぇな…」と、
リミアの口で、思わずそんな愚痴まで口にしてしまうー。
がー、少し部屋の中を漁ってみると、
そもそもリミアはそんな服を持っていないことに気付き、
絶望するのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー。
朝を迎えた雄吾は、
「全部似たような服だなー」と、そう言葉を口にしながら、
昨日とは別の服に着替えるー。
と、言っても服を着ているのか着ていないのか
分からないー…と、雄吾が感じてしまうような、
そういう服しかないために、困惑する雄吾ー。
「ーどういう気持ちでこういう服を着てるのか
コイツに直接聞いてみたいよ」
リミアに憑依した雄吾は自虐的にそう呟くと笑うー。
「ー絶対、こんな露出度が高い服を着てるより、
ガーズみたいな服装ーっていうか装備?
みたいな感じの方が戦闘向きだよなー」
リミアの露出度の高い服装を見下ろしながら思わずそう呟く雄吾ー。
リミアと同じ5大幹部の一人”ガーズ”のように、鎧で全身を固めておいた方が
戦う時はいいよな気がするー。
もちろん、リミアは身軽に動けるためにこういう服装なのかもしれないー。
けれどー、どうしても雄吾からすれば”防御力”が低そうに感じてしまい、
気になってしまったー。
そうこうしているうちに、”大幹部会”が行われることになり、
リミアに憑依している雄吾は緊張した様子でそこに向かうー。
”おいおい、コイツが普段、どんな風に他の幹部と喋ってるかなんて
知らないぞー?”
雄吾はそう思いつつも、
出発前に田宮班長から受けたアドバイスを思い出すー。
”「憑依」は普通ではあり得ない状況だー。
怪人たちも、多少の違和感を感じても
まさか”リミアは憑依されている”などとは、すぐには思わないだろうー。
だから、堂々としていればいいー。”
とー、そう言われたー。
”堂々とー”
リミアに憑依している雄吾は
内心でそう思いつつ、”大幹部会”とやらが行われる部屋に
到着すると、用意されていた椅子に
足を組んで座って、妖艶な笑みを浮かべて見せたー。
そこにー、別の大幹部がやって来るー。
全身鎧のガーズ、
拷問好きの危険な大幹部・デスラー、
そして、無邪気なアイドルのような雰囲気のルミーナが
それぞれ到着するー。
「お姉さまー。今日も綺麗ですーふふ」
ルミーナはそう言葉を口にしながら近づいてくると、
リミアに突然キスをしたー。
「ーー!!」
可愛らしい雰囲気の女幹部にキスをされて
不覚にもドキッとしてしまったリミアに憑依している雄吾は
すぐに、何とか平常心を取り戻すると、
「ル、ル、ルミーナー…あなたも可愛いわねー」と、
そう言葉を返したー。
ドキドキが止まらぬ中、
腕組みをしていたガーズが「まずは報告を」と、
そう言葉を口にするー。
一瞬、リミアがそう言われたのかと思い、
”ほ、報告ってなんだ?”と内心で焦りを感じたものの、
背後にいた一般怪人の一人が、人間界の進行状況、
そして作戦の遂行状況を口にし始めたー。
”あ、あぁ、お、俺じゃないよなー…”
一瞬、自分が報告を求められたのかと思い、
青ざめていた雄吾は、リミアの身体でホッとひと息を吐き出すと、
「ー捜査官3名を捕らえたって言ったな?」と、
拷問好きの大幹部・デスラーがそう言葉を口にするー。
考え事をしている間に、会議は進行していて、
どうやら雄吾の仲間の捜査官3人を捕まえたというような内容を
一般怪人が報告していて、
それに大幹部の一人、デスラーが興味津々な様子で食いついていたー。
「拷問は俺に任せろ」
ニヤリと笑うデスラー。
そんな様子を見つめながら
”ーーコイツに拷問されたやつはみんな死ぬか、廃人になってるー…
何とかしないとー”と、仲間の捜査員を救う方法を考える雄吾。
マッドラス対策チームは全国に組織されているため、
同じ対策チームに所属する捜査官でも、名前すら知らない人間も多数いる。
しかし、救える仲間は救うー。
それが、正義のヒーローにはなれなくても、自分にできること…
するべきことだと雄吾がそう思っていたー
”この痴女が言いそうなセリフはー…”
憑依しているリミアのことを痴女呼ばわりしながら、
何とか仲間の捜査官を救い出すためのセリフを考えるー。
そしてー…
「ーーあら、デスラー…お楽しみを独り占めしようって言うのかしら?」
リミアの身体で、そう言葉を口にする雄吾ー。
我ながら悪の女性幹部っぽくなったと雄吾は内心でそう言葉を口にする。
「お?へへーリミアも拷問したいってか?
さすがー、”女王様”ー」
デスラーはニヤニヤしながら言うー。
マッドラスには”総帥”がいるため、リミアは
組織のトップではないものの、
”女王”というあだ名で呼ばれることがあるー。
「ーふふー人間を傷めつける瞬間はゾクゾクするわー」
リミアの身体でそんなセリフを吐く雄吾ー。
もちろん、演技のためだー。
がー…同時に少しだけ自分が興奮のような感情を覚えていることに気付き、
戸惑うー。
「ーーー物好きな奴らだ」
鉄壁の大幹部・ガーズがそう言葉を口にすると、
「お姉さまの拷問ー…わたしも見たい!」と、
人間のアイドルのような格好をしているルミーナがそう言葉を口にするー。
”ーくっ…周囲に他の怪人がいると捜査官たちを
逃がしにくくなるー”
リミアに憑依している雄吾は、
そんなことを内心で考えると、
「ーーあら、ルミーナにはまだ早いわー」と、
大幹部の中で一番小柄かつ、恐らく若いルミーナに対して
お姉さまっぽくそう言い放つー。
がーー
「ーーーは?」
無邪気な笑顔を浮かべていたルミーナが突然
強い殺気を放ち始めるー。
「ー!」
リミアに憑依している雄吾は、その圧倒的な殺気に
気圧されそうになるも、
「ーーあなたには、あなたの仕事があるでしょう?」と、
動揺を隠しながらそう言い放つー。
すると、ルミーナは「えへーそうだったー」と、
照れ臭そうに笑いながら
「お姉さまの拷問を見られなくて、残念」と、
いつものような調子に戻ったー
”子供扱いは地雷ワード…ってことか?”
内心でそんな風に思いながら
”大幹部会”の部屋を見渡すー。
そういえばー、この部屋にはリミアを含めて4人しかいない。
マッドラスの大幹部の最後の一人、
モルバルデルバルの姿は、ここにはないようだー。
「ーーあら?モルバルデルバルはー?」
リミアの身体で、雄吾はそんな言葉を口にするー。
いちいち声を出すだけで色気があって、
その度にドキドキしてしまうものの、
それを悟られないようにしながら、
あくまでも冷静に言葉を口にするー。
すると、デスラーは笑みを浮かべながら言ったー。
「あいつはいつも通り、”リモート”で参加に決まってるだろ」
とー。
デスラーが指さしたその先には、小さなモニターが設置されているー。
そこに、禍々しい黒いオーラのようなものだけが見えるー。
”あれがモルバルデルバルー…”
リミアは表情を歪めながら、
そのモルバルデルバルが会議に参加するために設置されている
モニターのほうを見つめるー。
「ーま、あんな奴どうでもいいでしょ?お姉さま」
ルミーナがそう笑うー。
「ーーーえぇ、そうねー」
これ以上、モルバルデルバルを詮索しようとすると
正体がバレるかもしれないー。
リミアに憑依している雄吾はそう思いながら
それ以上、モルバルデルバルについては聞かなかったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーへへー
この先だぜ」
拷問好きの大幹部・デスラーが
嬉しそうにそう言葉を口にすると、
”捜査官”を3名捕らえている部屋の扉を開けるー。
そこにはー、
仲間の捜査官三人ー
うち二人は”顔”も知らない相手だったもののー、
そのうちの一人はー…
「ーー!」
以前、リミアに憑依している雄吾も、
共に任務に当たったことがある女性捜査官だった。
「ぐへへへーさぁ、ショーの始まりだぜ」
喜々として拷問を始めようとするデスラー。
そんな光景を見つめながら、
リミアに憑依している雄吾は戸惑いの表情を浮かべるのだったー…
③へ続く
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コメント
次回が最終回デス~!!
ちょっぴりドキドキや楽しさも感じてしまいながらも
ちゃんと(?)潜入捜査できていますネ~!!
今日もお読み下さり、ありがとうございました~!☆!

コメント
ドキドキや楽しさもありますが…女性捜査官の拷問…
会議で他の幹部にボロが出てなければいいですが…
リミアの部屋がピンクなのは意外ですネ笑
リミアが露出少ない服着た方が正体怪しまれますよネ笑
自分がリミアに憑依したらリミアの部屋でリミアのカラダを朝まで堪能しますネ(^_-)☆笑
感想ありがとうございます~~!!
拷問に幹部会に…
色々大変ですネ~!!!
TSマニア様は違う意味でバレちゃいそうデス~!!