<入れ替わり>写真と全然違うじゃん!②~不満~

①にもどる!

入れ替わりマッチングサービスを利用して、
異性との入れ替わりを望んだ男ー。

しかし、マッチングした相手は
プロフィール写真に偽の写真を使っていてー…?

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”加恋”になってしまった誠也は
”信じられない”というような表情を浮かべながら
入れ替わりに使われた部屋に設置されている姿見を
見つめて、呆然とした表情を浮かべるー。

「ーー…く、くそっー…
 こ、こんな顔だと知ってたらー、俺はー!」
怒りの形相を浮かべながら
誠也になった加恋のほうを見つめると、
誠也(加恋)は、もうその部屋から立ち去ろうとしていたー

「おい待て!!!」
加恋(誠也)が怒りの形相で叫ぶー。

すると、立ち止まった誠也(加恋)は
面倒臭そうに振り返ったー。

「ーあの、入れ替わり後の交流や連絡は望まないって
 プロフィールに書いておいたはずですが」
とー。

”自分の顔”なのに、何だか腹が立つー。
そう思いながら、加恋(誠也)は
「そのプロフィールだよ!この詐欺女め!」と、
そう声を荒げるー。

誠也(加恋)は少しだけ薄ら笑みを浮かべると、
「ープロフィール?」と、わざとらしくそう返事をして見せるー。

そんな態度にさらに腹を立てながら
加恋(誠也)は「プロフィールの写真、嘘ついてただろ!?
こんな変な顔じゃなかったぞ!」と、
加恋になった自分の顔を怒りの形相で指差しながらそう言葉を口にするー。

「ー変な顔ー…」
誠也(加恋)は露骨に不愉快そうな表情を浮かべながら
ギリッと歯軋りをしたものの、
すぐに気を取り直した様子で、
「ーーー言いがかりはやめて下さい」と、
それだけ言葉を口にするー。

そんな言い争いをしていると、
入れ替わりセンターの職員が部屋の中へと入って来るー。

さっき受付で会話した眼鏡の女性だー。

その女性職員は困惑した表情を浮かべながら
「どうかされましたか?」と、そう尋ねて来るー。

すると、誠也(加恋)は不満そうに
「この人、言いがかりをつけてくるんですー。
 入れ替わり後に約束を破るのって規約違反ですよね?」
と、職員のほうを見つめながら
そう言葉を口にするー。

「はいー。事前の約束を破るのは規約違反になりますねー」
職員はそう答えたー。

”規約違反”には厳しいペナルティが課せられるー。
加恋(誠也)にもそれは分かっているー。

加恋(誠也)は困惑の表情を浮かべながらも
すぐに「こ、この人が嘘をついてるんです!」と、
そう叫ぶー。

そして、プロフィール写真と本人の顔が全然違うことを告げると、
職員の女性は少し表情を歪めてから、
「確認しますー」と、そう言葉を口にしたー。

「ーー偽の顔写真で俺を騙しやがってー
 そんなの、上手くいくと思うなよー」
加恋(誠也)は怒りの形相で呟くー。

”声”は確かに多少可愛い気もするし、
身体もそれなりにドキドキはするけれど、
やはり、”この顔”では、誠也としては
納得できなかったし、
何よりもプロフィールに記載されていた写真が
別人か、加工か分からないけれど、
全然違う顔なのは、許せないー。

加恋(誠也)が
「あんたとの入れ替わりはナシだー。
 すぐに身体を元に戻してもらう」と、
誠也(加恋)を睨みつけながらそう言葉を口にすると、
誠也(加恋)は少しだけ表情を曇らせたものの、
それ以上は何も言葉を口にしなかったー。

そして、すぐに入れ替わりセンターの女性職員が戻ってくると、
「申し訳ございませんー」と、そう言葉を口にするー。

「へへへへー人を騙しやがってー。
 しっかりと”ペナルティ”を受けやがれ」
加恋(誠也)は悔しそうな、けれどもスカッとしたような表情を浮かべつつ、
誠也(加恋)に対してそう言い放つと、
誠也(加恋)は少しだけクスっと笑ったー。

「ー何笑ってるんだ!さっさと俺の身体をー」
加恋(誠也)が自分の身体を返せとそう言い放つと、
その直後、”申し訳ございません”と言葉を口にしていた
女性職員が加恋(誠也)のほうを見て口を開いたー。

「ーー高杉様のご指摘を受けて
 確認しましたところ、特に穂村 加恋さんの、
 プロフィール写真はご本人のもので間違いないようです」

とー。

「ーーーあ?」
加恋(誠也)は思わず間抜けな声を出してしまうー。

それと同時に「いやいやいや、そんなわけないですよ!」と、
女性職員の持つタブレットを覗き込むー。

がー、そこには
今、目の前にいる”穂村 加恋”と、
明らかに同じ顔の顔写真が記載されていたー。

「ーう、嘘だ!あり得ない!
 俺が見た時には確かに、こんな変な顔じゃなくて
 もっと可愛らしい、綺麗な人が写ってたぞ!」

加恋(誠也)が怒りの形相で叫ぶー。

誠也は確かに見たー。
見間違えているわけでもなく、
嘘をついているわけでもないー。

確かに、入れ替わりマッチングで、
相手を探している際に見た
”穂村 加恋”のプロフィールページには
可愛い顔の写真が載っていたのだー。

ニヤッと笑う誠也(加恋)ー

そんな表情を見て、加恋(誠也)は
「そ、そうだー、コイツ、途中でプロフィール写真を
 変更したに違いない!」と、
そう叫ぶと、
誠也(加恋)は「言いがかりはやめて下さい」と、
なおも少しニヤニヤしながらそう言葉を口にするー。

うすら笑みを浮かべている”自分”の顔に
妙に腹立たしさを感じながら、
「ーお前…ふざけるなよ!」と、言葉を振り絞る
加恋(誠也)ー。

しかし、そんな言い合いをする二人を見つめながら
入れ替わりセンターの女性職員は言ったー。

「申し訳ありませんがー…
 ”写真”を途中で変更した場合、
 必ず履歴が残るようになっていて、前の写真の確認も
 こちら側で出来るようになっているのですがー」と、
そう言葉を口にしつつ、
持っていたタブレットを加恋(誠也)の方に向けるー。

すると、そこにはー
”プロフィール写真変更履歴”「なし」と
ハッキリそう表示されていたー。

「ーーふ…ふ、ふざけんな!!
 あ、あり得ない!
 絶対ー、絶対にコイツ、写真を途中で変えてるし
 俺は絶対に見たんだ!」

加恋(誠也)は、加恋の声で
そんなに大きく声が出せるのかと思ってしまうぐらいに
大声を出すー。

がー、誠也(加恋)は
「しつこいですよ。わたし、もう帰りますので」と、
誠也の身体のまま、そのまま立ち去ろうとするー。

「お、おい待て!!俺の身体だぞ!」
加恋(誠也)はそう叫ぶも、
「既にお互い同意して入れ替わったんですー。
 わたしのプロフィール、読んでなかったんですかー?
 入れ替わり後の交流は「なし」でお願いしたはずですけどー」
と、誠也(加恋)は淡々と言葉を口にするー。

そしてー、その上で少し笑うと、
「ほら、スタッフさんー。
 この人、わたしのプロフィールをちゃんと読んでないみたいですよー。
 顔写真も見間違えたんでしょ」
と、淡々とそう言葉を口にしたー。

「ち、ちがっ…!
 「なし」って書いてあるのは見たし、知ってる!」
加恋(誠也)は必死に食い下がるー。

入れ替わり相手のこの女は詐欺師だとー。

しかし、女性職員は戸惑いの表情を浮かべると、
「ーですが、写真を変更すれば履歴に必ず残りますので
 それがないということはー…」と、
そんな言葉の一点張りだったー。

「ーーほら、もう次の入れ替わりペアがやってきたみたいですよ」
誠也(加恋)は部屋の入口のほうを指さすと、
やせ細った男と、ポニーテールの強気そうな女が
部屋に入って来ていたー

「っー…」
加恋(誠也)は表情を歪めると、
「くそっ…!よくも騙したな!
 こんな変な顔の身体、俺に押し付けやがってー」と、
不満を露わにするー。

それと同時に
「ーこ、このまま嘘をつき続けるなら、
 お前の身体で好き放題してやるぞ!」
と、加恋(誠也)は胸を触るようなポーズをしながら、
誠也(加恋)を呼び止めるー。

しかし、誠也(加恋)は、そんな加恋(誠也)のほうを
振り返ると、少しだけ笑いながら言ったー。

「ー別に、何をしてもいいですよー
 その身体、もうわたしのじゃないんで」

とー。

淡々とした口調に、
興味の無さそうな表情ー。

そんな、誠也(加恋)の表情を見て、
胸を揉むようなポーズをしたまま、
その手を止める加恋(誠也)ー

”く、くそっー…確かにコイツは
 俺と同じで即時の入れ替わりを希望していて、
 入れ替わり後の交流も望んでないー…

 自分の身体に未練なんか何もねぇってことかー…”

加恋(誠也)は戸惑いの表情を浮かべるー。

”加恋”は自分の身体に微塵も興味がないー。
そんな相手に、”お前の身体で好き放題するぞ!”などと
叫んでも”あっそう”で終わってしまうのは当然のことだー。

「もういいですよね?」
誠也(加恋)は、加恋(誠也)のほうを見つめながらそう言うと、
続けて入れ替わりセンターの女性職員の方も見つめたー。

「ーーはいー、問題はございませんので、
 これで入れ替わりの作業は終了になりますー
 お疲れ様でした」

女性職員はそう言葉を口にするとペコリと頭を下げるー。

「おいっ!ふ、ふざけんなー!
 俺にこんな変な顔の身体を押し付けて
 逃げるつもりか!この詐欺師め!」

加恋(誠也)は、今や自分の顔になった加恋の顔を
憎しみを込めた手でつねくるようにして引っ張りながら
そう叫ぶー。

がーー
誠也(加恋)は入れ替わりが行われた部屋の
出口付近で立ち止まると、
「ーー”変な顔”だから、その身体、いらないのー」と、
怒りの形相でそう言葉を口にしたー。

そして、そのまま不機嫌そうに立ち去っていくー。

「ーーっ…」
取り残された加恋(誠也)は
悔しそうな表情を浮かべるー。

どうやら、加恋本人も自分の顔が好きじゃなかったようだー。
今の反応を見る限り、”顔”のことで嫌な思いを
してきたのだろうー。

ただー…

「おい!!!ふざけんな!!!」

ーーそんな事情は誠也の知ったことではないー。
仮に、顔のことで色々と苦労してきた過去があったのだとしても、
だからと言って、
入れ替わりマッチングの顔写真を”誤魔化していい”と、
いうことにはならないー。

そんなことは、絶対に許されないー。

そう思いつつ、加恋(誠也)は不満の言葉を口にしたものの、
今度こそ、誠也(加恋)はそのまま外に出て行ってしまったー

「くそっー…」

既に、次にマッチングしたペアがこの部屋に
入って来ていて、戸惑いの表情で
加恋(誠也)のほうを見つめている中、
加恋(誠也)は入れ替わりセンターの女性職員のほうを見つめたー。

「ーおいっ!あの女は不正してるんだぞ!!!
 このまま見過ごしていいのか!?」
加恋(誠也)が怒りの形相で言葉を口にするー。

がー…
入れ替わりセンターの女性職員は
「ですがー、違反は確認できませんでしたー…
 プロフィールの写真は間違いなくご本人のものでしたし、
 途中で不正に変更された痕跡も確認できませんでした」
と、そう言葉を返してくるー。

「ぐ……で、でも俺は確かにー…」
加恋(誠也)は確かに見たのだー。

マッチングした時には
”別の写真”だったー。

加恋とは、別の人間の写真ー、
あるいは加恋の顔が極度に加工された写真だったー。

断じて、この顔ではなかったー。

「ーーーーーー」
しつこく食い下がる加恋(誠也)に
少し戸惑ったような表情を浮かべる女性職員ー。

がー、顔を上げると、

「ーただ…現在のプロフィールページの写真は
 本人の写真であることは間違いなく、
 変更された履歴もないんですー。

 わたしたちとしては、その状況でー
 証拠もないまま対応できない、ということは
 ご理解下さいー」

と、そう言葉を口にしたー。

「ーーっ…」
加恋(誠也)は、女性職員の言い分には理解を示しながらも
それでも、誠也はハッキリと見たのだー。

”加恋”は誠也を写真で騙して、
その身体を奪ったー。
これだけは事実なのだー。

「ーーーー俺が”証拠”を突き止めれば、
 対応して貰えるよなー?」

加恋(誠也)は不満そうにそう言い放つと、
女性職員は「ーーはい。何か証拠があれば、わたしたちとしても対応できます」と
そう返してくるー。

「ーわかったー」
加恋(誠也)は怒りの形相を浮かべたまま
職員に背を向けて、
その部屋の外に向かって歩き出すー。

”プロフィール写真”が、本人と全然違う写真だったー。

写真に騙されて、望まぬ相手と
入れ替わる結果になってしまった加恋(誠也)は
怒りを燃やすのだったー…。

③へ続く

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コメント

次回が最終回デス~!!

騙されて入れ替わっちゃった彼に
待っている運命は…
明日のお楽しみ~!!

今日もありがとうございました~!!

「写真と全然違うじゃん!」目次

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