<入れ替わり>ウラノカオ~隠された本性~③”裏”(完)

②にもどる!

入れ替わった相手は
”幼馴染”をいじめている女子だったー…

そのことを知った彼は、慌てて幼馴染に
”入れ替わり”のことを説明したものの、
信じて貰うことは出来ずにー…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーーー」

放課後ー。
愛美(雄輝)は緊張した表情を浮かべながら
”空き教室”へと足を踏み入れたー。

この場所は、入れ替わってから二人が、
毎日の朝と放課後に、”入れ替わり”のことを
相談したり、話し合ったりするために
使っている場所だー。

「ーー僕の身体で、円花に何かしたのか?」
愛美(雄輝)は、怒りに震えながらそう言葉を口にしたー。

するとー…雄輝(愛美)は円花をイジメていたことを
認めた上で、少しだけ笑ったー。

「ーーどうしてそんなことー…」
愛美(雄輝)は怒りの形相を浮かべつつ、
教室の外をチラッと確認するー。

この場に円花が来てくれれば、
入れ替わりを証明できるー、とー。

円花は来てくれるだろうかー。

そんなことを思っていると、
雄輝(愛美)は「もうちょっとバレずに色々したかったんだけど」と、
少し不満そうにしながら呟くー。

その言葉に、愛美(雄輝)は
「ずっと、円花をいじめてたのかー?」と、そう問い詰めるー。

がー、その時だったー。
雄輝(愛美)は、ニヤッと笑ったー。

そしてー
突然、雄輝の身体で、愛美(雄輝)に抱き着いてキスをしてきたー

「ーー!?!?!?!?」
愛美(雄輝)は”僕”にキスをされたような感覚になって戸惑うー。

それと同時にーーー
教室の入口のほうを見つめるとーー
円花がこの世の終わりのような顔をしてー、
涙目で走り去っていくのが見えたー。

「ーーーふふふー
 キスしてるところ、見られちゃったねー?」

雄輝(愛美)は笑うー。

さっき、愛美(雄輝)が円花に”僕が雄輝だ!”と言っているのを
偶然見かけた雄輝(愛美)は、放課後に円花にこの場所に来て欲しいと
言っているのも聞いてしまっていたー。

だから、円花が姿を現したタイミングで
雄輝の身体を使って、愛美(雄輝)にキスをしてー、
それを円花に見せ付けてやったのだー。

本当に”雄くん”がいじめっ子と付き合っていると
思わせるためにー。
その決定的な証拠を見せ付けて、
円花を地獄に叩き落とすためにー…

「ーーわたし、森嶋くんの身体で
 アイツに言ってやったのー。

 ”愛美と付き合ってる”ってー」

邪悪な笑みを浮かべながら
そう言い放つ雄輝(愛美)ー。

「ーーそ…そんなー……」
愛美(雄輝)は震えるー。

”自分をいじめていた相手と幼馴染が付き合っているー”
円花からすれば、そう思っただろうし、
ショックだったと思うー。

そんな円花が今の”キス”を見てしまったー。
最悪の状態だー。

「ーま、円花!違うんだ!!!円花!」
愛美(雄輝)は慌てて円花の後を追いかけるー。

そんな後ろ姿を見つめながらニヤッと笑う
雄輝(愛美)ー。

愛美(雄輝)は、何とか円花に追い付いたものの
円花は廊下の隅っこでしゃがみ込んで、ひたすら泣いていたー

「ーーま、円花ー…ぼ、僕はー…」
愛美(雄輝)がそう言葉を口にするも、
円花は泣きながら「帰って!!!」と、叫んだー。

「ーー雄くんも、香月さんも、もうわたしのことは放っておいて!」

その言葉に、愛美(雄輝)は、呆然とするー。

それでも、何とか声を掛けようとする愛美(雄輝)ー。
がー、今の状況の円花に”入れ替わり”を信じて貰うことは
できなかったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その日以降ー、
雄輝(愛美)は、愛美(雄輝)に対して
隠すことなく円花への”いじめ”を繰り返すようになったー。

「ーふふふふふふー
 10秒だけあげるー。
 だから、僕から逃げてごらんー。

 逃げらなかったら、”お仕置き”ね」

雄輝(愛美)は笑みを浮かべながら、
円花にそう言い放つー。

「ゆ、雄くんー…わ、わたしー」
震えながら円花がそう言葉を口にするも、
雄輝(愛美)は”カウント”を嬉しそうに始めるー。

円花は”逃げなきゃ”と思いつつ、
慌てて走り出すー。

「ー2~~~~!
 1~~~~!
 ふふ」

雄輝(愛美)はニヤニヤと笑うと、
”男子の足”を利用して、円花を追いかけ始めるー。

雄輝は特別足が速いわけではなかったものの、
別にスポーツ少女ではない愛美からすれば、
十分にその足は速かったー。

そして、逃げている円花に追い付くと、
「ー僕の勝ちィ~!」と、ニヤニヤしながらー、
円花の頬を思いっきり叩いてみせたー

「お仕置きって言ったよね?」

”男子の足”
”男子の腕力”

それを利用してのいじめはエスカレートしていくー

「や、やめろっ!」
愛美(雄輝)がそう言葉を口にしながら、
その場に乱入するも、
円花は泣きながら、逃げ去ってしまうー。

円花からすれば”裏切りの雄くん”と、”愛美”が一緒になって
面白がっているようにしか見えなかったー。

「ー円花ー…!お願いだ!
 今の僕は、僕じゃないんだ!」
必死に根気よくそう叫ぶ愛美(雄輝)ー

でも、入れ替わりを円花は信じることはできなかったー。

「ーーーーー~~」
愛美(雄輝)は「いい加減にしろよ…!」と、
怒りを滲ませながら雄輝(愛美)を睨みつけるー。

そしてーーー
”スマホ”を手にすると、
怒りの形相で愛美(雄輝)は言ったー。

「いじめの証拠は映像にも音声にも記録してあるー!
 これ以上、円花をいじめるならー
 僕が先生にこれを提出する!」

とー。

そうー。
雄輝の身体を使って円花いじめをエスカレートさせる愛美の
悪の所業を雄輝は”記録”していたのだー。

しかしー
それでも、雄輝(愛美)は、反省の色も全く見せずにこう言ったー。

「でも、そうしたら、”生徒指導”の対象になるのはー、
 森嶋くんだよ?」

とー。

「ーーーっ…」
愛美(雄輝)が悔しそうに表情を歪めるー。
スマホを握りしめた手から力が抜けそうになるー。

記録されているのはー
”雄輝が円花をいじめるシーン”ー。

”入れ替わった状態のまま”でいる限り、
愛美のいじめのことを言えばー、
生徒指導対象になるのは”雄輝”の身体なのだー。

まさか、入れ替わっているなどと言っても
先生は信じてくれないー。

”雄輝(愛美)”が円花をいじめている映像を
先生に提出すればー、
”いじめ”は一旦は止められるー。

でも、”雄輝”は悪者になってしまうー
元に戻ったあとも、それを背負うことになってしまうー。

「ーーー僕はー…」
あざ笑いながら立ち去っていく雄輝(愛美)を
見つめながら表情を歪める愛美(雄輝)ー。

このままじゃ、大切な幼馴染を守れないー。
そう思った愛美(雄輝)は
ある決意をするー。

”僕はーーー…
 僕は、円花を守るんだー”

小さい頃からの円花との思い出ー。
それを思い出しながら、愛美(雄輝)は
苦渋の決断を心の中でしようとしていたー。

一方、泣きながら逃げた円花は
家の中で震えていたー。

”もう、無理ー…限界ー…”
円花はぶるぶると震えながら、
心の中でそう言葉を口にすると、
そのまま家の外へと再び飛び出したー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー。

愛美(雄輝)は登校すると、
円花の後ろ姿を見つめたー。

円花は今日も、暗い表情を浮かべているー。
絶望したかのような表情だー。

そしてー、
愛美(雄輝)は、”自分”が座っている座席の方も見つめるー。

「ーーーーーー」
教室では、ああやっていつも”穏やかに”しているから、
愛美の裏の顔を今までずっと知らなかったー。

円花がいじめられていることに気付いてあげられなかった怒りを
自分自身に対して感じながらー、
愛美(雄輝)は、意を決した様子で
職員室へと向かうー。

そしてーー

「ーー先生」
愛美(雄輝)はそう言葉を発すると、
「森嶋くんがー…、深山さんをいじめてますーー
 止めて下さいー」と、
これまでに記録した数々の証拠を先生に提出したー。

「ーーー…なんだってー?それは本当か?」
担任の先生は困惑した様子を見せながら
愛美(雄輝)が提出した証拠を確認し始めるー。

”ーこれで僕はー…幼馴染をいじめた最低の男子高校生かぁ…”
心の中で心底悲しそうにそう呟く愛美(雄輝)ー。

けれど、”元に戻る方法”が分からない以上、
雄輝(愛美)によるいじめをすぐに止めるにはー
”僕の評判がガタ落ちしたとしても”ー
こうするしかなかったー。

こうしてでも、円花を守りたかったー。

すぐに担任の先生は”二人から話を聞く”とー、
朝のホームルーム前に、教室に向かうー。

そして、
「ーー森嶋」と、”雄輝”を呼ぶー。

自分が呼ばれているような気がして
愛美(雄輝)は少し変な気分になったものの、
その推移を見守るー。

「わ、わ、わたしはー、違います!」
必死に抵抗する”元自分”ー。

けれど、証拠は徹底的に集めたー。
もう、おしまいだー。

「ーーー…」
”僕の身体”が見苦しく抵抗する様子を見るのは
辛かったー。

この先、元に戻れたとしても
”この醜態”と”罪”を自分は背負うことになるー。

そして、元に戻れなかったとしたらー…

「ーーー」
窓に反射した自分の顔を見つめる愛美(雄輝)ー。

元に戻れなかったとしたら、
円花をいじめていたこの身体でこの先も
生きていくことになってしまうー。

確かに、愛美はそれなりに可愛いし、
ドキドキしてしまうこともどうしてもあるー。

ただー、この先、もしもずっと愛美の身体だとしたら、
一生、自分の身体のことは好きにはなれないと思うー。
永遠に”イヤなやつ”の顔と付き合っていくことになってしまうー。

「ーーはぁ…」
静かにため息を吐き出す愛美(雄輝)ー。

けれど、これで良かったー。
これで、円花はー…

そう思いつつ、窓の方から振り返ると、
円花がすぐ側にやってきていて、
笑みを浮かべていたー。

「ーーー円花ー…?」
愛美(雄輝)がそう言葉を口にすると、
円花は穏やかに笑うー。

「ーーーううんー…
 わたしなんかのために、ありがとうー」

そう言葉を口にする円花ー。

愛美(雄輝)は少し戸惑いながら、
「ー入れ替わってるって、信じてくれたのかー…?」と、
そう言葉を口にすると、
円花は静かに頷いたー。

「ーー円花ー」
愛美(雄輝)はそう言葉を口にすると、
「いじめに気付けなくてごめんー。
 僕がもっと早く気付いていればー」と、
そんな後悔の言葉を口にしたー。

その後ーーー
”森嶋 雄輝”は退学してしまいー、
学校に来なくなってしまったー。

愛美(雄輝)は「僕は元の身体には戻れないのかー」と、
落ち込みながらも、円花がすっかり元気を取り戻したことに
安堵の表情を浮かべるー。

”いじめ”はやはり精神的に大きな負担になるのだろうー。
愛美によるいじめがなくなってからはだいぶ明るくなって、
今ではクラスの中にも友達が出来ているぐらいだー。

そんな様子に、愛美(雄輝)は安堵の表情を浮かべていたー。

ただー、自分は円花にとってトラウマになっているはずの
”愛美”の身体ー。
円花とはある程度の距離を取りつつ、日常を送っていたー。

「ー僕が、香月さんの”裏の顔”にもっと早く気付いていれば
 こんなことにはきっとならなかったんだー…」

そうは思いつつも、過ぎた時間は取り戻せない。

愛美(雄輝)は今日も、愛美の身体での
生活を続けていくのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーねぇ、瑠奈ー、
 今日も帰りにスイーツ食べに行かないー?」

円花がそう言うと、
愛美の友達・瑠奈が「え~?また?」と、苦笑いするー。

円花は最近は瑠奈をはじめ、色々な子と仲良くなったー。
その中でも特に仲良しなのが、瑠奈だー。

「ーーー毎日スイーツのことばっかりー
 なんだか、愛美と喋ってるみたい」

瑠奈がそう言葉を口にすると、
円花は「あははー」と、笑ったー。

そしてーーー

”まぁ、中身は”愛美”なんだけどー”
と、円花はーー…円花(愛美)はニヤリと笑みを浮かべたー。

雄輝の決断は”あと一歩”遅かったー。
雄輝が愛美の身体で、先生に”雄輝(愛美)”が円花をいじめてますー、と
伝えたあの日の前日ーーー…

家に帰宅した円花は
”もう、無理ー…限界ー…”と、家の中で泣きながら震えていたー。

そしてーー…
再び家から飛び出すと、
雄輝(愛美)を呼び出して、
近所の神社で”話し合い”をするために1対1で話をすることにしたー。

円花は泣きながら
雄輝(愛美)に、嫌がらせはやめて欲しいと訴えるー。

しかし、中身は愛美。
当然納得して貰えるはずもなくー、
そこで口論になってしまうー。

やがてー、争っているうちに、
円花が階段の側で躓きー、
雄輝(愛美)を巻き込んで一緒に階段から転落ーー

二人はー、雄輝の知らないところで、
入れ替わってしまっていたー。

愛美は、雄輝の幼馴染・円花の身体にー、
円花は、雄輝の身体になってしまっていたのだー。

円花になった愛美は”わたしがこんなクソ女にー!?”と絶望しながらも
「このことを誰かに言ったら、あんたの身体を滅茶苦茶にしてやるからー」と、
雄輝になった円花を脅していたー。

そしてその翌日ー。
そうとは知らずに、愛美(雄輝)は”雄輝が円花をいじめている”と
先生に伝えてしまいー…
雄輝(円花)は生徒指導室に連行されてしまったー。

その日の朝、”円花”が絶望の表情を浮かべていたように
雄輝から見えたのはー、
”円花になってしまった愛美”が、”どうしてこいつの身体なんかにー”と
不満を感じていたためー。

結果的にー、
円花はいじめられた挙句、自分がその犯人として
停学処分を受け、雄輝の両親にも叱られ、失意のどん底のまま
退学届を提出、姿を消したのだったー。

「ーーふふー
 こんなクソの身体でも、意外とよく見ると可愛いしーまぁいいか」
円花(愛美)はそう言葉を口にすると、
前を歩く瑠奈が「何か言った?」と不思議そうに首を傾げるー。

「ううんー何でもないー」
円花(愛美)はそう言葉を口にすると、ゆっくりと歩き始めたー。

”もう一つの裏の顔ー”
それに、”雄くん”が気付く日は来るのだろうかー。

それはー
今は誰にも分からないー。

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

飛龍様からのリクエストによる
入れ替わり物語でした~★

リクエストの原文は、

・・・・・・・・・・・

主人公:心優しい男子。
幼馴染:主人公の幼馴染の女子で大人しい性格で目立たない子。
イジメっ子:性格が悪い女子で幼馴染をイジメている。
その事は幼馴染は主人公に心配をかけないよう黙っているので主人公は知らない。

あらすじ:主人公がイジメっ子と事故にあい体が入れ替わってしまう。
イジメっ子の提案でお互いのフリをして生活しようと情報交換する
(勿論いじめの事は話さない)。
イジメっ子は主人公の立場を利用して裏で幼馴染をイジメる。
主人公は憔悴する幼馴染を心配して声をかけるが、
そこで今の自分の身体が幼馴染をイジメていたことを知る。
入れ替わりについて話すも幼馴染には信じてもらえず……

・・・・・・・・・・・

と、いうものでした~!!!

結末は、10個ぐらい浮かんじゃって
結構迷いましたケド、
今回はこんな形になりました~!☆☆!

幼馴染の円花ちゃんがひたすら災難なのデス…!

お読み下さり、ありがとうございました~!☆!

コメント

  1. TSマニア より:

    いろいろな展開が考えられましたネ!!

    円花ちゃんがひたすら災難でしたネ!★

    無名さんのカラダと入れ替わって平和に協力し合いたいのデス(^_-)☆笑

    無名さんのカラダでステキ女子を維持しながらオシャレやコスプレを上手にスムーズになりたいのデス☆☆☆☆☆

    • 無名 より:

      ひたすら災難な円花ちゃん…★!

      私と入れ替わる時は、
      災難なことにならないようにして下さいネ~笑

  2. TSマニア より:

    無名さんと入れ替わったら災難に合わないように

    エアコン効いたお部屋でオシャレやコスプレなど、じっくり楽しみますネ(^_-)☆笑

    お部屋に閉じこもってコスプレしてアイマスクかマスクして動画配信するのデス(^_-)☆笑

    その前に

    非常経路の確認とAm◯zonの配達員さんが再配達ならないように玄関やお部屋の近くに上着の確認もしておくのデス(´∀`)b☆

    無名さんのカラダを存分に楽しむのデス~(^_-)☆笑

    • 無名 より:

      わわわ~~!
      ちゃんとエアコンもついていれば安心ですネ~!!

      上着の確認★
      とっても大事なのデス…!