地球の調査のために降り立った
謎の寄生生物ー。
彼女は偶然通りがかった女性の頭部に寄生して
その身体を支配ー、
地球の調査を開始するー。
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寄生生物に寄生された香織は、
ナンパしてきた男と共に
夜の街を歩いていたー。
しかし、寄生生物は”それ”が意味するところを
まだ知らないー。
その男ー、竜介(りゅうすけ)と共に
ゲームセンターで遊んだり、カラオケで遊んだり、
お楽しみをしていく香織ー。
そしてー、竜介は
「ーへへへーちょうどいいところがあったぜ」と、
そう言葉を口にしながら近くのホテルを指差したー。
「ーここは何?」
香織が少し不気味に首を傾げると、
「へへーラブホだよ。見て分からないか?」と、
竜介はそう言葉を口にするー。
香織をナンパしたのは、最初からそれが目的だったようだー。
「ーらぶほ?」
普通の人の”ラブホ”とは発音が違う言い方をする香織ー。
香織に寄生している寄生生物は、
そのまま香織の記憶を少しだけ読み取ろうとするー。
乗っ取った身体に負担がかかるために、
記憶の読み取りは最小限に留めていて、
今の状況のような、必要な時だけ、
記憶を読み取るようにしているー。
がー
その時だったー。
「ーマジかー。知らねぇのかー?
気持ち良くて楽しい、夢のようなところだぜ?」
竜介は香織が”ラブホ”を知らない様子であることに
少し驚いたような表情を浮かべつつも、
ドヤ顔でそう説明すると、
香織に寄生している寄生生物は「楽しい?気持ちいい??」と、
記憶を読み取るのをやめて、そう言葉を口にしたー。
「へへーそうさ。興味が湧いただろ?」
竜介がニヤニヤしながらそう言うと、
香織は少し不気味な笑みを浮かべたー。
「ーーうんー。この星の”楽しいこと”興味あるわ」
香織のそんな言葉に、竜介は少しだけ
ドキッとすると同時に、違和感も感じたものの、
そのまま香織をホテルの中へと連れ込んでしまったー。
・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーはぁ…はぁ…♡
ねぇ…もう1回ー」
香織が飢え切った表情でそう言葉を口にするー。
ホテルに香織を連れ込むことに成功した
竜介は、香織と共に存分に楽しむつもりだったー。
がー、ホテルに連れ込まれた香織の
大胆な豹変を前に、逆に困惑ー。
とっくに賢者タイムになっているにも関わらず
香織から何度も何度も迫られて
竜介は困惑していたー。
「ーーすごく気持ち良くて楽しいー
わたしともっともっと”H”しましょ?」
覚えたばかりの言葉を嬉しそうに使う香織ー。
「ーい、いや、お、俺は、もうー」
ナンパしたはずの竜介の方が逆に追いつめられる展開ー。
「もう帰るなんて言わないよねー?」
香織は満面の笑みを浮かべながら
飢えた獣のように荒い息を吐き出すと、
竜介は「ひっ…はひっ…」と、情けない声を出してしまうー。
「ふふふふーよかった♡」
香織に寄生した寄生生物は
”人間”が感じる快感にすっかりとはまってしまっていたー。
「ーー何なのこの生き物…最高♡」
興奮した様子でそう言葉を吐き出す香織ー。
普通であれば、意味の分からないその異様な言葉を前にしても、
竜介は反応を示すことができないほどに、
疲れ果てていたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「♪~~」
首のあたりを確認するかのように押さえながら、
香織は夜の街を歩くー。
香織に寄生してから数日ー。
香織に寄生した寄生生物は自身の”任務”である
地球の調査を続けていたー。
地球での調査を終えて、
母星に帰還した際には、様々な報告を行うー。
そのまま技術を学び取ることもあれば
場合によっては”地球を頂く”という結論に達する可能性もあるー。
それは、香織に寄生している彼女には分からないことであり、
彼女にとっては”管轄外”の部分だー。
「ーーーこの人間の”顔”、可愛い…♡」
香織は鏡で自分の顔を見つめながら
顔を自分の手で撫で回すー。
最初に香織に寄生した時には、
ただ単に”近くに来たから”という理由で
顔に拘りがあったわけでもなんでもなかったー。
そもそも、香織に寄生した時点では
香織の顔が人間の中でも”可愛い”部類なのかどうかも
分かっていなかったし、
本当にただ単に”そこにあったから”寄生しただけー。
しかし、今は違うー。
香織の”顔”をとても気に入っていて、
鏡を見ては自分の顔に惚れていたー。
そしてー
香織に寄生した寄生生物は”調査”のために
大学にも足を運んだー。
そこで出会ったのが、
同じサークルに所属する男ー、
栗田 和幸(くりた かずゆき)だったー。
和幸はー、
香織が寄生されたあの日、
香織が参加していたサークルの集まりで
香織に触れたりしていた下心に溢れる男ー。
香織が嫌がって、集まりから早く抜け出すきっかけを作った男ー。
つまり、彼女にとっては”イヤな”はずの存在だった。
しかし、寄生された香織は
香織に言い寄って来る和幸を逆に誘惑して、
最近では連日、身体の関係を持って楽しんでいたー
寄生されている香織に”倫理観”などというものはない。
欲望のままに男の身体を求めて、交わり続けたー。
がー、そんなある日ー…
あまりにも”自由”に、本能のままに男の身体を求めたからだろうかー。
”恨み”を買うことになってしまったー。
人間であれば、通常ー、
よほど無謀な考え方の持ち主でなければ
男好きであってもある程度”人から恨まれないように”という部分を
意識して行動するー。
しかし、香織に寄生した寄生生物はそういった人間的な加減ができなかったー。
”わたしには、あなたしかいないのー”
のような、男を誘惑するような言葉を口にしつつ
平然と次の日にはその男の目の前で別の男を誘惑したりと、
人間的な加減が何もできていなかったー。
ただ単に寄生生物である彼女自身が
興味本位で、中途半端に香織から人間の記憶を読み取りつつ
意のままに行動しているだけー。
だからー”恨み”を買ってしまったー。
「ーーテメェ!よくも俺を騙しやがったな!
平然と他の男ともヤリやがって!」
サークル仲間だった和幸が
怒り狂った様子で、香織の腕を乱暴に掴むー。
「ーーえ…?何?よく分かんないー」
香織に寄生している寄生生物は、
和幸がどうして怒っているのかを理解することすらできず、
困惑の表情を浮かべるー。
そしてーー
ナイフを手に、”復縁”を迫って来ていた和幸と
争っているうちに、香織の胸部にナイフが刺さってしまったー。
「ーひっ…う、うぐっ…」
香織は驚いたような表情を浮かべるー。
それと同時に、刺すつもりまではなかったのか、
「ち、ち、違う…お、俺はー」と和幸は心底動揺したような、
そんな反応を見せたー。
が、一方の刺されてしまった香織は
苦しそうにしながらも、不思議そうな表情を浮かべていたー。
そして、その場で”香織”の記憶を読み取るー。
「あ~…この星の生命体はこれで”死ぬ”んだねー」
香織が少し笑いながらそう言うと、
香織を刺してしまった和幸は困惑の表情を浮かべながら
「な…な…何を言ってる…?」と、そう言葉を口にするー。
香織が”寄生”されているなどとは夢にも思わない和幸ー。
そしてー…
「ーでも、わたし、”この人間の首”気に入ってるんだよね」
香織がそう言葉を口にすると同時に、じゅるじゅると変な音がして、
香織の首がーー…香織の身体から取れたー。
「ーーひっ…!?!?」
和幸は情けない声を上げて、思わずその場に尻餅をついてしまうー。
身体から取れた香織の首は宙を漂いながら、
不気味に触手のようなものを蠢かせているー。
人間の頭部に寄生する寄生生物ー
その寄生生物に寄生された人間の”首”は、
寄生された時点で、もはや身体とは”別”の存在と言ってもいいー。
「あははははー
身体がないと不便だから、
”その身体”を貰うね」
香織の首がそう言葉を口にすると、
和幸は「ひぃっ!?」と、涙目で逃亡し始めるー。
しかしー、香織の首がそのまま宙を浮いて
和幸の顔の上に覆いかぶさると、
触手のようなものを大量に蠢かせて、
やがてー、和幸の首から上の部分を”溶かして”しまったー
血も出ずに倒れ込む和幸の身体ー。
そんな和幸の身体を見つめながら
香織の首はゆっくりと近づいていきー、
そして、自身の触手を蠢かせながら
和幸の身体へと”くっついて”見せたー。
「ーーーー」
和幸の手がピクピクッと動きー、
香織の首を”装着”するような動きをするー。
「ーーふふふー、
これでオッケー」
和幸の身体を乗っ取ることに成功した寄生生物は
満足そうにそう呟くと、
ゆっくりと立ち上がるー。
「本当は、”首ごと”移動しても良かったんだけどー
わたし、この首気に入っちゃったからー」
香織の首はニヤニヤしながらそう言葉を口にすると、
嬉しそうに自分の顔を、和幸の手でいやらしく触り始めるのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それからしばらくの間、寄生生物は
首は香織、身体は和幸という状態で行動していたー。
「ーーこれが、人間の男の身体ねー」
寄生生物は香織の声でそう言葉を口にすると、
和幸の身体に手を触れるー。
しかし、この寄生生物自体の性別が”メス”であるからか、
あるいは最初に寄生した人間の身体が”女性”であったからか、
寄生生物は、和幸の身体にイマイチピンと来ない状態が続いていたー。
とは言え、”女遊び”をするのは楽しいー。
香織の記憶を読み取って、和幸の身体で女遊びをしながら
楽しむ日々を送っていたー。
「ーーへへへへ♡ へへへへへへー」
和幸のバイト先の同僚である萌々菜(ももな)とお楽しみの時間を
楽しむ寄生生物ー。
”香織”の顔で”和幸”の身体ー、という状態であるため、
和幸のバイト仲間である萌々菜も、
目の前にいる人間の”胴体”が、自分の知っている人間ー、
和幸のものだとは知らずに、身を委ねてしまうー。
「ーえへへへへー人間って楽しいねー」
香織の顔で、はぁはぁ言いながら
寄生生物はそう言葉を口にすると、
「ー半月間ぐらい”男”として色々な人間とヤッてきたけどー、
やっぱり、わたし、女の身体の方がいいかも」と、
そんな言葉を続けるー。
「ーーーえ…????」
萌々菜は少し困惑の表情を浮かべるー。
萌々菜は今、お楽しみをしている相手を”男”だと思っているー。
”中性的な雰囲気の男”が好きな萌々菜は、
街で首は香織、身体は和幸の状態の寄生生物に声を掛けられて意気投合、
以降、こうして度々身体の関係を持っていたー。
”首”は正真正銘”女”のものー。
ただ、身体が和幸のものー、つまり”男”のものであるため、
”妙に綺麗な人だなぁ”と思いつつも、
萌々菜は今、目の前にいる相手を”男”だと、
そう思っていたー。
がー、その奇妙な言葉に戸惑いの表情を浮かべると、
「そのボディー、ちょうだい」と、
香織の顔で寄生生物は不気味な笑みを浮かべたー…。
「な…な、何を言ってるのー?」
戸惑いながら後ずさる萌々菜ー。
そんな萌々菜を前に、”香織の首”が、
和幸の身体から外れるー。
その場に倒れ込む和幸の身体ー。
「ーふふふふふふー
地球って面白いわよねー。
人間も!」
香織の首が嬉しそうにそう言葉を発するー。
萌々菜が悲鳴を上げて逃げようとすると、
香織の首が、萌々菜の真横に移動して
小さく囁いたー。
「ー”この首”はいらないわ」
そう言葉を口にすると、萌々菜の頭を首の下から
垂れ下がっている触手ー…
寄生生物本体の一部が”捕獲”ー、
そのまま萌々菜の首をへし折るような形で、
萌々菜の身体から取り除くー。
倒れ込んだ萌々菜の身体に、
香織の”首”が近付いていくと、やがて、
香織の首が萌々菜の身体に装着されてー、
寄生生物は満足そうに笑うー。
「ふふーいい身体ねー」
萌々菜の身体を手に入れた寄生生物は、
香織の顔でニヤリと笑みを浮かべると、
床に落ちている萌々菜の首を拾うー
そして、それを掴み
鏡の前に持って行くと、
萌々菜の身体にくっついた香織の首ー
今や自分の首となったその首と、
手に持った首だけの状態の萌々菜の首を見比べるー。
首を二つ並べて鏡で確認すると、
「やっぱこれはいらないー」と萌々菜の首を持ったまま
倒れている和幸の身体に近付いていくー。
そして、萌々菜の首を和幸の身体にくっつけると
そのまま放置して立ち去っていくー。
「ふふふー地球って楽しいわー」
香織の首、萌々菜の身体を手に入れた寄生生物は
満足そうにそのまま夜の闇へと姿を消していくのだったー。
”地球は楽園ー”
支配するべき場所ー。
偵察にやってきた寄生生物は、そんな風に思い始めていたー
<後編>へ続く
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コメント
次回が最終回デス~!!
寄生生物の危険な欲望の果てに
何が待っているのか…ドキドキデス…!
毎週土曜日の作品は予約投稿の都合上、
続きはまた来週になりますが、
のんびり楽しみにしていて下さいネ~!!

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