婦警として働く彼女はー
”堅物”だったー。
自分の身体で気持ちいいことをしたり、
男と交わったりー、
そういったことは全て”変態”のすることだとさえ思っていたー。
しかしー、そんな彼女に”魔の手”が迫りつつあったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーー先輩ーおはようございますー」
後輩の婦警ー、伊佐野 麻紀(いさの まき)が、
今日も元気に声を掛けて来るー。
「ーあらーおはようー」
そんな麻紀に対して
声を掛けられた先輩・朝霧 紀香(あさぎり のりか)は、
淡々とそう返事をすると、
「先輩~!聞いて下さいよ~!」と、
何か話を聞いて欲しそうに紀香に近付いてい来るー。
「ーーどうしたの?」
クールな雰囲気でキリッとした感じの美人ーと言った感じの
紀香は泣きついて来るかのように近付いて来た後輩・麻紀のほうを見つめるー。
すると、麻紀は
「わたしの彼氏が~」と、彼氏に対する愚痴を口にし始めるー。
身体の関係を持った途端、
相手が冷たくなって、昨日別れを告げられただとか、
そんな話だー。
「ふぅんー」
紀香は少し興味無さそうな反応を見せるー。
「ー男に、簡単に身体を売るような真似、しない方がいいわよ」
紀香は”汚いもの”を見るような目で後輩・麻紀を見つめると、
麻紀は「えっ!?いや、別に売ってないですけどー」と、
関係を持ったのは恋人同士だからとそう説明したー。
「ーー同じようなものでしょー」
紀香は露骨にイヤそうな表情を浮かべながらそう言うと、
「わたし、仕事があるからー」と、
それだけ言葉を口にして立ち去っていくー。
「ーーせ、先輩ー?」
急に余所余所しくなった先輩の態度に
戸惑いの表情を浮かべる後輩の麻紀ー。
すると、別の婦人計画である浦野 百恵(うらの ももえ)が
その様子を見ていたのか、声を掛けて来たー。
「ーーあ~~朝霧ちゃんにそういう話はダメよ?」
百恵は、紀香の5歳年上の先輩で、
紀香が新人時代に指導役だった婦警だー。
その百恵がそう言葉を口にするー。
「ーー浦野さんー
どういうことですか?」
麻紀がそう聞き返すと、
百恵は少しだけ笑ってからー、
「あの子ー…男女関係とかそういう話、嫌いだからー」と、
そう言葉を口にするー。
「ーーえっ」
麻紀が少し困惑した様子の反応を見せると、
百恵は「何でかは知らないんだけどねー。
男とそういうことをする人は”汚い”とか”変質者”とか、
あの子はそう思ってるのー」と、紀香のことをそう説明するー。
「ー前に、家で一人でする女も変態って言ってたわ」と、
百恵はやれやれという様子で
そう言葉を口にすると、麻紀も少しだけ苦笑いしながら
少し間を置いてから頷くー。
「ー先輩にとってはイヤな話ってことですよねー。
わかりましたー。
先輩にイヤな思いはさせたくないですし、わたしも気を付けます!」
麻紀自身、男の人とするのも、
自分でするのも好きではあったものの、
”それが嫌な人もいる”ということは理解しているー。
だから、先輩の前ではそういう話はしないようにしようー、
と、そう決めると、百恵に”教えてくれてありがとうございます”と、
お礼を口にして、そのまま廊下を歩き始めるー。
がーーー…
そんな麻紀の後ろ姿を見つめている”男”がいたー。
”婦警”に強い執着を抱きー、
”婦警”にだけ憑依する男ー。
憑依人たちの間では、
”婦警の支配者”という異名で呼ばれている憑依人ー、
布瀬 敬也(ふせ けいや)ー。
敬也はニヤニヤと麻紀の後ろ姿を見つめると、
「ーーククー面白い話を聞いたぜー」と、
”霊体”の状態のまま、そんな言葉を口にするのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーーー」
帰宅した紀香は、小さくため息を吐き出すー。
彼女はー、
人生で一度も男性とそういった関係を持ったことがないー。
それだけではないー。
自分で一人、そういうことをしたこともないー。
紀香からしてみれば、
男とするのも、一人でするのも
”変態”のすることであり、
汚らわしいことであるとさえ、そう思っていたー。
それもそのはずー…
その原因は彼女の”両親”にあったー。
紀香の両親は小さい頃から、
まだ小さい紀香の前で、
平気で男女の交わりを繰り返していたー。
娘の前で両親はヤッて、ヤッて、ヤリまくっていたのだー。
そんな光景を目の当たりにしながら
育った紀香からすれば、
男女の交わりは”汚いもの”でありー、
女一人でそういうことを楽しむのも
”嫌悪するべき時間”でしかなかったー。
「ーーふんー」
紀香は”わたしは絶対にあの二人のようにはならないから”と、
婦警の制服から、私服に着替えようとするー。
がー、その時だったー
「ー!」
突然、自分の身体が”動かなくなった”ことに気付いた紀香は
”えっ…?”と、驚いた表情を浮かべながら身動きを止めるー。
”クククククーー
婦警さんよー
あんた、オナるのとか嫌いらしいじゃねぇかー?
まさかとは思うけど、1回もしたことねぇのか?”
突然、紀香の頭の中に
そんな”言葉”が響いて来るー。
「ーーー!?」
突然、自分の頭の中に響いて来た言葉に困惑の表情を浮かべると、
「だ、誰!?」と、そう叫ぶ。
自分の身体が金縛りにでもあったかのように動かない。
しかも、謎の男の声が頭の中から響いてきている状況ー。
明らかにおかしな状況を前に、紀香は流石に少し
焦ったような表情を浮かべる。
がー、そんなことお構いなしに男のー…
婦警に強く固執している憑依人・布瀬 敬也の声が
響き渡るー。
”ククククー
婦警さんよー。
そう慌てるなって。
お前の身体はこの俺が頂いたー。
今、お前の意識が残っていて
そうやって辛うじて自由に喋ることが
出来てるのは、俺が情けを与えてやってるからだってことを
忘れないで欲しいもんだな?”
男は、顔を見なくてもニヤニヤと笑っているであろうことが
分かるぐらいに、イヤらしい口調でそう呟くと、
紀香は不満そうに言葉を口にした。
「な、何を言ってるのかさっぱりわからないわー…!
さっさとわたしを元に戻しなさい!」
とー。
”へへへへへへー
まだ自分の立場が分かってねぇみたいだな?”
敬也は紀香の中からそんな言葉を口にすると、
支配した紀香の身体を動かして、
突然、自分の胸を揉み始めたー
「ーちょっ…!?な、何をしてるの!?」
紀香は勝手に動いて自分の胸を揉み始めた手に
視線を向けながら、心底動揺したような声を上げるー。
”クククー
お前、こういうことを自分でする女は
変態とか、変質者だと思ってるんだろ??”
敬也が、紀香の手で紀香の胸を揉みながら
そう言葉を口にすると、
さらに力強く、よりイヤらしい手つきで胸を揉み始めたー。
「い…いい加減にしなさい!!
こんなことして、許されると思ってるのー!?」
紀香は顔を赤らめながらそう叫ぶー。
しかし、敬也は紀香の手で紀香の胸を揉むのをやめようとせずに、
”へへへー逮捕でもするか?
でも、自宅で自分の胸を自分で揉んでる女は、
別に犯罪者じゃないよなぁ?”と、
敬也は紀香の中から挑発的にそんな言葉を口にして見せる。
「ぐ……わ、わたしはこんなことー…」
紀香は心底悔しそうにー、
そして、自分自身が”こんなことをする女は変態”だと
思っているような行為をさせられている現状に
激しい屈辱を覚えるー。
けれど、どんなに身体を自分の意思で動かそうとしても、
身体が言うことを聞かないー。
そんな状況の中、敬也は笑いながら、
”紀香の口”で声を発したー
「ーわたし、これから一人でオナっちゃいまぁ~す♡」
とー。
「ー!?!?!?!?」
自分の口が、自分の意思に反して勝手に動いて、
とんでもない言葉を口にしたー。
「ーーな…なっ…な…何なのー!?」
紀香は心底驚いた様子で、
”自分の口の暴走”に、只々困惑するー。
すると、敬也は
「これで分かっただろ?」と、さっきまでのように
頭の中に直接語り掛けるのではなく、
紀香の”口”を使って言葉を発すると
「お前の身体は今や俺のものー。
お前の身体でオナっちゃうことだってできるんだぜ?」と、
そう言葉を口にして見せるー。
紀香は青ざめながら、
「ーーい、いい加減にしなさいー」
と、再びそう言葉を口にするー。
が、敬也は紀香の身体を意のままに動かして
胸を揉んだり、アソコのあたりに手を触れたりしながら
さらに紀香の身体を興奮させていくー。
「へへへへー
お前の身体、なかなかいい感じに感じてるじゃねぇかー」
紀香の口も使って、そう言葉を発すると、
敬也はさらに紀香の口で話を続けるー
「今までに結構な人数の婦警の身体で楽しんで来たけどよー
お前の身体、いい感じにゾクゾクするじゃねぇかー
お前は、こういうの嫌いみたいだけどー、
お前の身体は求めてるってことだよなぁ?
クククククー」
紀香の口から、紀香の意思とは関係のない言葉が
次々と溢れ出すー。
紀香自身の”嫌いなこと”ー。
しかし、紀香の”身体”はそうじゃないのか、
敬也によれば、今まで憑依してきた婦警の中でも
色々”感じやすい”のだと言うー。
「ーー”身体は正直”ってやつだなぁ?ぐふふー」
紀香の口でそう言葉を口にする敬也。
そしてそのまま紀香の身体を嬉しそうに、
紀香の手で刺激していくー。
紀香本人の意思とは裏腹に、紀香の身体は
どんどん気持ち良くなっていきー、
全身が興奮しているのが、敬也にも
そして紀香にも良く分かったー
「ーや…やめ…」
紀香は身体中から伝わって来る”気持ちイイ”感覚を何とか耐えながら
そう言葉を発するも、敬也は紀香の口で言ったー。
「ーうるせぇなー。
お前の身体にとっちゃ人生初めての快感なんだからよー
黙って見てなー」
とー。
紀香は、自分の意思とは関係なく
自分で自分の身体を刺激していくー。
この上ない屈辱ー
こんなことをする女は変態だと思ってー、
嫌悪していたような行為を今、
自分自身がしているー。
そんな状況に耐えがたい屈辱を感じながらも、
紀香はどうすることもできずに、
気付いた時には婦警としての制服姿のまま
紀香の口から大きな喘ぎ声が
何度も、何度も溢れ出していたー。
やがて、紀香は自分でも今、自分の身体が
どのような状況に置かれているのか
理解できないほどに欲望の渦に飲み込まれていくー。
自分の口からこんな声が出るのかと思ってしまうほど
妖艶な喘ぎ声に、
全身で感じる、あまりにも激しい興奮ー。
紀香はそのまま、紀香に憑依した敬也の手によって
絶頂の瞬間を迎えて
放心状態でその場に座り込むのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー。
「ーーー…」
紀香は暗い表情を浮かべながらいつも通り、
婦警の制服を身に纏い、仕事を始めていたー。
昨日は、紀香にとって地獄のような1日だったー。
がー、婦人警官ばかりを狙って憑依している男・敬也は
昨日の件で満足したのか
紀香がイったあとには、どうやら紀香の身体から
抜けたようだったー。
「ーーーはぁ」
深くため息を吐き出す紀香ー。
昨日の夜、自分はけだものになってしまったー。
紀香自身が最も嫌っているような、
そんな存在になってしまったー。
「ーあら…どうしたのー?」
紀香にとっては先輩の婦警・百恵が明らかに
落ち込んだ様子の紀香を見て
少し心配そうに言葉を口にするー。
「ーあ…あぁ…大丈夫ですー…」
紀香は少しだけ表情を曇らせてから
”昨日の出来事を誰かに言うことなんてできない”と、
昨日の自分自身に対して、内心で嫌悪の表情を露わにするー。
「ーーそうー?
でも、今日の朝霧ちゃんー何だか辛そうよ?」
百恵がなおも心配そうにそう呟いたものの、
紀香は「ちょっと昨日寝付けなくて、寝不足なだけですから」と、
それだけ言葉を口にして、
そのまま立ち去っていくー。
そんな紀香の後ろ姿を心配そうに見送る百恵ー。
「昨日のことはさっさと忘れなくちゃ」
紀香はそう言葉を口にしながら
廊下を歩いていると、
やがて、後輩の麻紀から「あ!先輩!おはようございます!」と
いつものように声を掛けられたー。
「おはよう」
穏やかにそう返して、いつも通り仕事に集中しようとする紀香。
がー、しかしー…。
その時だったー
”へへーおはよう”
頭の中から、布瀬 敬也の声が聞こえて来たー
「ー!?
あ、あんたまだー!?」
思わずそう叫んでしまう紀香ー。
「え…?」
近くにいた後輩の麻紀は不安そうな表情を浮かべるー。
”へへへへー
俺はあんたの中で寝てただけだぜー?
さぁ、今日は可愛い後輩ちゃんとレズるとしようかーへへ”
脳の中に響く敬也のそんな言葉に、
紀香は青ざめることしかできなかったー
<後編>へ続く
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コメント
リクエスト特典で頂いたリクエストを
元にした作品デス~!!!
やりたい放題の憑依人さん…!
どうなってしまうのかは、毎週土曜日の作品は
予約投稿の都合上、また来週のお楽しみデス~!
今日もお読み下さり、ありがとうございました~!!

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