<入れ替わり>クビチェンジ②~欲望~

①にもどる!

ある日、宇宙人と遭遇した彼は、
人の首を挿げ替えることにより、
入れ替わる力を手に入れたー。

その力を早速試した彼は…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーー!」

姉・萌々菜の身体に自分の首を装着して、
萌々菜の身体を使っている状態の隆史は、
自分の身体の方に姉・萌々菜の首を装着して、
目覚めの時を待ったー。

「ーーー……けど、宇宙人の力ってすごいなー…
 首を飛ばしたら普通、死ぬのに
 血も出ないし、まるでブロックのおもちゃのようにー、
 首がくっつくしー…」

隆史は首から下の姉の身体の部分をベタベタと触りながら
そう言葉を口にすると、
いよいよ、姉の萌々菜が、首から下は隆史の身体の状態で
意識を取り戻したー。

「ーーえっ…」
萌々菜は意識を取り戻すと同時に、
「ーーえっ…た、隆史ー…?ーー
 あれ…わたしー?」と、
そう言葉を口にしながら立ち上がるー。

しかしー、”首から下”が、
隆史の身体であるためか、
バランスの取り方が上手く行かないらしく、
何度も何度も転倒を繰り返すー。

「ーーーーー」
隆史は、そんな姉・萌々菜の姿を、
首から下は萌々菜の身体、という状態で
見つめながら”そういやー、どう、説明すればいいんだー?”と、
心の中でそう呟くー。

宇宙人は、自然に状況を受け入れると、
そう言っていたものの、
宇宙人によると稀に”非適合者”がいて、
この異様な状況にパニックを起こす人間もいると言っていたし、
姉の萌々菜がどんな反応を示すかどうか分からず、
緊張した様子で、萌々菜のほうを見つめていたー。

がーー

「ーごめんねー。なんか、身体のバランスが悪くてー」
姉・萌々菜は首から下は隆史の身体になっているのに、
それを自然に受け入れているー。

あまりにも異様な状態なのに、普通の反応を示す姉・萌々菜を見て、
隆史は笑みを浮かべると、
目の前で「へへへーやっぱ”姉さん”の身体っていいなぁ」と、
目の前で自分の胸を揉んだりー、スカートの中を触ったりして見せるー。

一瞬、そんな光景を前に、
少しだけ不思議そうな表情を浮かべる萌々菜ー。

がー、すぐにー
「あははー急にどうしたのー?」と、笑うと、
「あ、わたし、何かトイレに行きたくなっちゃったー」と、
そう言葉を口にしながら歩き出すー。

「ーーー」
隆史は、首から下の萌々菜の身体を触りながら、
”首から下が変わったことも認識できてないからー、姉さんは
 適合者かー…”と、そう言葉を口にするー。

宇宙人の説明によれば、”首から上”が身体に合わせて変化すると、
”自分が萌々菜”だったことも忘れて”隆史そのもの”になってしまう状態だー。

”準適合者”の場合は、首から下が変わっていることまでは
認識できると聞いているー。
それが認識できていない様子であるということは、
姉・萌々菜は”適合者”なのだろうー。

そんなことを考えていると、
少ししてから、「ーーあ…あのさー」と、
トイレから萌々菜が顔を出したー。

「ーと、トイレー…汚しちゃったんだけどー
 なんかー、拭くもの持ってきてくれないー?」
心底申し訳なさそうに”首から下は隆史”の萌々菜が
そう呟くと、
隆史はトイレのほうを覗くー。

すると、男の下半身でトイレを済ませるのに失敗したのか、
姉の萌々菜が汚したトイレの光景が広がっていたー。

「ーへへー…何やってるんだよ姉さんー」
そう言いつつ、隆史は姉・萌々菜が汚したトイレを片付ける
手伝いをし始めるのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”宇宙人”の言う通り、
”周囲”は何も気にすることなく、
首から下は萌々菜になった隆史を見ても、周囲は何事もないかのように
普通に接して来るー。

試しにスカートを履いて出かけても、
誰もツッコミを入れて来なかったー。

”顔が変わるまでは”、周囲は隆史のことを隆史と認識する、
というのは本当のようだー。

「ーーーーーー」
隆史はふと、高校のクラスメイト・堂上 麻友(どうがみ まゆ)のほうを
見つめると、”あの身体に俺の首をくっつけたいなー”と、
ニヤニヤしながらそんな妄想をするー。

がー、しかしー、
”まだ”姉・萌々菜の身体を堪能できていないー。

男子トイレの中で、自分の顔をベタベタ触りながら
「早く姉さんの顔になれー 早く姉さんの顔になれー」と、
ニヤニヤとそう言葉を口にしたー。

そしてー、その翌日ー。

「ーーー」
目を覚まして、咳き込むと、可愛い咳が部屋の中に響き渡ったー。

「ーー!」
隆史は、その瞬間、満面の笑みを浮かべながら部屋から飛び出すと、
まだ”萌々菜の身体”のバランス感覚に慣れていないせいか、
階段から転落しながら鏡の前にたどり着くー。

するとそこには、隆史の顔ー、ではなく、萌々菜の顔が映っていたー。

萌々菜の身体に装着した隆史の顔が、いよいよ萌々菜の顔になったのだー。

「5日かーへへー」
萌々菜になった隆史は、
ニヤニヤしながら鏡の前で色々なポーズを取ったり、
今まで”首から上”は自分のものだったせいで、できなかったことを
試していくー。

あざといポーズをしてみたり、
姉・萌々菜が見せてくれないような表情を浮かべてみせたり、
髪をいじったりー、
「わたしは萌々菜♡」などと、萌々菜の声を楽しんだり、
そんなことを繰り返すー。

ノリノリになって鏡の前で楽しんでいると、
やがてー…姉の萌々菜ー
いや、顔も”隆史”のものになって
完全に隆史の身体になった隆史(萌々菜)が
姿を現したー。

やはり、宇宙人の言う通り”適合者”だったためか、
萌々菜は、自分が萌々菜であったことも忘れているようで、
「何やってるんだー?姉さんー」と、呆れ顔で、
鏡の前でノリノリになっていた萌々菜(隆史)に対して
そう言葉を口にしたー。

「ーーへへへへー…
 この力、凄すぎるぜー」

萌々菜(隆史)はニヤニヤしながらそう言葉を口にすると、
その日の夜ー、
”宇宙人”と久しぶりに会って、
お礼の言葉を伝えたー。

「いえー、”アルティメットゴッド”であるあなたの
 お役に立てたなら光栄です」
宇宙人はそう言葉を口にするー。

萌々菜(隆史)は内心で笑うー。

”俺はアルティメットゴッドだ”だとか、
”俺に力をくれ”だとか、
そんな”適当に宇宙に送ったメッセージ”を真に受けて
地球にやってくる宇宙人がいるとは思わなかったー。

「ーーへへへへーご苦労ご苦労ー
 地球もお前も活躍に感謝してるぞ」

調子に乗って、”地球の神”だと名乗るにふさわしいような
態度を示すと、
宇宙人は「ありがとうございますー」と、そう言葉を口にしたー。

宇宙人は本気で、
隆史の嘘ー、”俺は地球の神だ”という言葉を信じているらしいー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数日後ー。
首も含めて、姉・萌々菜になった隆史は
存分に姉・萌々菜の身体を堪能する日々を送っていたー。

姉・萌々菜の貯金も”俺のもの”になったことで、
あっという間に”何のために貯めていたのか”も分からない
姉のお金をどんど使って色々なコスプレを楽しみ始めたー。

今日も、メイド服姿で家の中をウロつく始末ー。

「ーははー姉さん、最近変じゃね?」
隆史(萌々菜)がそう言葉を口にすると、
”まぁ、中身が俺だからなー”と思いつつ、
隆史の身体になった姉・萌々菜が”適合者”で良かったと、
そんなことを心の中で考えるー。

”準適合者”だった場合、顔も含めて変わったあとも、
”自分が自分であった自覚”は残るため、
何か文句を言われる可能性もあるー。

ただ、隆史(萌々菜)は今は完全に自分のことを
”隆史”だと思い込んでいて、
萌々菜(隆史)のことを”姉さん”と呼んでくるー。

”へへー変な気分だなー…”

そう思いつつ、”元の自分”の考えは手に取るように分かる
萌々菜(隆史)は「ねぇー…隆史ー、お姉ちゃんがいいことしてあげよっか?」と、
不気味な笑みを浮かべながらそう言葉を口にするー。

”姉さんはいいなぁ”と思っていた自分ー。
そんな自分が姉から誘惑されればー、それはもう、
理性がはじけ飛びそうになることは良く分かっていたー。

ついこの間まで、自分が”隆史”だったのだからー。

がーー

「い、いやー、ね、姉さんー、そ、それはまずいだろー?
 お、お、お、俺と姉さんは、弟と姉なんだしー」

隆史(萌々菜)はそう言ったー。

”ーーお、おぅ…た、確かに俺もそう反応したかもなー…”
萌々菜(隆史)は、姉の身体で”隆史”になった萌々菜を誘惑したものの
失敗してしまったことに、
少し内心で苦笑いしたものの、
「そうだー。じゃあさー、家族間でも”夫婦”でするなら問題ないよね?」
と、そう言葉を発したー。

「ーえ?」
隆史(萌々菜)が戸惑うー。

それと同時に萌々菜(隆史)は「俺ー、いや、わたしの力、見せてあげる」と
そう言葉を口にすると、
手を光るブレード状に変形させて、
母・和江(かずえ)と、父・正則(まさのり)の首を切断したー。

「ーひぃっ!?」
隆史(萌々菜)がそう叫ぶー。

がー、続けて隆史(萌々菜)の首も飛ばすと、
最後に萌々菜(隆史)は自分の首も飛ばしたー。

能力者である自分だけは、首が無くても
身体を動かせるー。

今や自分の首となった萌々菜の首を母・和江の身体にー、
そして、隆史の首になった萌々菜を父・正則の身体に装着するー。

「ーーえっ…!?!?お、お、俺が父さんにー!?」
父・正則になった萌々菜は、「隆史の首」に「正則の身体」の状態で
そう叫ぶー。
萌々菜が隆史の首に変化している状態のため、とても紛らわしい状態で、
元が誰なのか、隆史からも分からなくなってくるー。

「ーくふふふふふー
 そうー、それで俺ー、いや、お姉ちゃんが母さんになったのー…へへー」
母・和江の身体に、顔は姉・萌々菜という状態になった隆史は
笑みを浮かべると、
「顔は姉弟だけど、身体は妻と夫ー
 だったらー、好き放題できるでしょ?」と、
そう言葉を口にしながら伝えるー。

「姉と弟はダメだけど、妻と夫なら合法ー」
そう言葉を口にすると、母・和江の身体に、顔は姉・萌々菜の状態である隆史は
欲望のままに、”自分の顔”に、父・正則の身体をした姉に抱き着いたー。

そのまま、存分にお楽しみの時間を過ごした末にー、
両親の首ーー
父・正則の首を姉である萌々菜の身体に、
そして母・和江の首を自分…隆史の身体に”装着”したー。

我が子たちになってしまった両親は
戸惑いつつも、その状況を面白がり始めるー…

通常であれば、首が交換されていて、
息子や娘の身体になっている状態を前に、
面白がるなどということはあり得ないー。

しかし、宇宙人によれば、
不安を感じずに、その状況を自然と受け入れさせるために、
興奮物質や、快楽を感じさせる物質を増幅させる作用があり、
それによって、特に首を交換した直後は
興奮状態に陥りやすいのだと、そう言っていたー。

そのせいだろうかー。
我が子の身体に興奮して、嬉しそうにお楽しみを始めてしまった両親ー。

それを見て、
母・和江の身体、そして姉・萌々菜の首という状態になっている隆史は
思わず苦笑いしながら
「あぁ~結局こうなっちゃうかー」と、
そう言葉を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”隆史”は外に飛び出したー。
家で遊ぶのは、もう飽きたー。

川辺にいたホームレスのおじさんと、自分の首を落として
萌々菜の身体に、ホームレスのおじさんの首を接続ー、
そして自分の首ー…今は萌々菜の顔になった
自分の首をホームレスのおじさんに装着したー。

別にホームレスになりたいわけじゃないー。

ただー、綺麗な顔と、真逆の身体という状況に
ちょっと興奮したのと、
ホームレスが可愛い女子大生の身体を手に入れる、
と言う状況にも興奮したー。

「ーえっ…うぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
萌々菜の身体になったホームレスのおじさんが叫ぶー。

そんな反応を見て、笑いながら
「じきに顔も可愛くなりますよ」と、だけ告げると、
隆史は、姉・萌々菜の首、それにホームレスのおじさんの身体で、
移動を始めるー。

この身体はただの”つなぎ”だー。

隆史が次に”首”を交換したい相手はー…
クラスメイトの堂上 麻友ー。

「ーへへへへー堂上さんの身体をゲットするぜー」
萌々菜の顔でそう言葉を口にすると、
ホームレスの男の身体でよろよろと歩きながら、
麻友が下校中に通る道へと向かうー。

”家”から”外”へー。
欲望を抱き、外へと飛び出した隆史は、
首の交換を繰り返す、欲望の旅人になろうとしていたー…

③へ続く

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次回が最終回デス~!!!

最終回では、
色々な人に力を使って
欲望の限りを尽くしていきます~!

今日もありがとうございました~!★!

続けて③をみる!

「クビチェンジ」目次

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