彼は、退屈な日々を送っていたー。
が、そんな彼の前に”宇宙人”が現れて、
”首を交換”する手法で、相手と入れ替わる力を
与えられるー。
力を手に入れた彼の、欲望の物語…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーいいよなぁー姉さんは」
男子高校生の山西 隆史(やまにし たかし)は、
少し不満そうにそんな言葉を口にしたー。
そんな言葉を掛けられた
大学に通う姉・萌々菜(ももな)は
「ーーえ??何が~?」と、不思議そうに首を傾げると、
「いや、だってさー、姉さんスタイルもいいし、美人だしー、
頭もいいしー」と、隆史は愚痴を口にするかのように
そんな言葉を口にするー。
「ーーあはははー…
急にそんなこと言われてもー…
それにー…隆史だって運動したりすれば
いい感じになるんじゃない?」
萌々菜は苦笑いしながらそう言葉を口にするー。
隆史は運動が大の苦手ー。
生活リズムや食生活も乱れていることもあってか、
少しふっくらとした感じの体型をしているー。
「ーえ~…運動はイヤだよー」
隆史はそう言うと、「勉強もイヤだしー」と、
付け加えるー。
そんな隆史の様子に苦笑いする萌々菜ー。
「あ~あ…
俺が姉さんに生まれてればなぁ」
隆史のそんな言葉を聞いて、
姉・萌々菜は苦笑いしながら
そのまま部屋の方に向かっていくー。
仮に隆史が先に生まれてー、
”姉”だったとしても、
隆史の性格では
勉強も運動もせず、似たような状態になるだけー…の、ような気もするー。
男か、女かー。
その違いだけで
姉に生まれていても、他にところは
隆史の性格では恐らくそんなに大きくは変わらないー。
むしろ、姉に生まれていた場合は
”弟だったら良かったのになぁ”と、逆に
そんなことを言ってそうな勢いだー。
「ーーーはぁー。
なんかこう、いいことないかなぁ」
部屋に戻った隆史はそんな言葉を口にするー。
学校ではー、友達はいるものの、
恋愛とは縁がないー。
お世辞にも性格が良いーー…とは言えないし、
基本的に”自分中心”の考え方をするため、
隆史のことを嫌うクラスメイトもいるぐらいだー。
そんな隆史の趣味はー…
”宇宙研究”ー。
最近では、独自に宇宙に電波を発信して、
”宇宙人と交信”しようなどと、
そんなことも試しているー。
「あ~~~あ~~~…
どっかの宇宙人が俺に返事でもしてくれねぇかなぁー…
そうすりゃ、俺も一気に大金持ちになれるのにー」
そんな言葉を口にしつつ、
今日も宇宙に向けて適当なメッセージを発信する隆史ー。
隆史は”こういう才能”だけには長けていて、
実際に宇宙に対して特殊な方法でメッセージを送信することには
成功していたー。
最初のうちは、隆史も”本当に宇宙人がいたら”などと、
真剣なメッセージを送っていたものの、
宇宙にメッセージを送信し始めてから既に数か月ー。
最近ではすっかりやる気をなくしてしまい、
下ネタを送信したり、”俺は地球の神だ”と送信したり、
意味不明な文字列を送ったり、
「どうせ宇宙人はいない」と言わんばかりの
メッセージを送るようになっていたー。
今日も、適当なメッセージを打ち込む隆史ー。
”俺は地球の神・アルティメットゴッドだ。
俺に力をくれ!間抜けな宇宙人ども!”
あまりにも適当な内容ー。
どうせ、誰も見ちゃいないー。
そう思いながら、隆史は宇宙へのメッセージを今日も送信すると
「そういや、今日の姉さんの服装、エロかったなー」と、
そんな言葉を口にしながら、
姉をオカズに自分の身体を満足させ始めるのだったー…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それから数日後のことだったー。
今日も学校で、ある意味”いつも通り”な退屈な1日を終えて、
”家への近道”になる近くの雑木林のような場所を
歩いていると、
突然、”声”がしたー。
”あなたが神かー?”
とー。
「ーーは?」
突然、”神”と呼ばれた気がして、隆史は少し困惑しながら
振り返ると、
そこにはー”宇宙人”のような謎の生命体が立っていたー。
「ーーなっ…… な、な、な、何だお前はー…!?」
突然の”奇妙な生命体”の出現に心底驚いた声を発する隆史ー。
すると、
「ーあなたがこの惑星ー…地球の神”アルティメットゴッド”様かー?」
と、宇宙人らしき生命体はそう言葉を口にしたー。
”アルティメットゴッド…!”
あまりにも適当な名前ー
そう呼ばれたことに少し恥ずかしく思いながらも、
隆史は、自分が宇宙に対して発信したメッセージに、
”俺はアルティメットゴッドだ”と、書いたことを思い出すー
「ま、ま、まさか、本当に宇宙人なのか?」
隆史がそう言い放つと、
宇宙人は「はいー。間抜けな宇宙人です」と、そう答えたー。
”やべっー…”
隆史は、数日前に宇宙に送信したメッセージに
”間抜けな宇宙人ども!”などと、調子に乗って書いてしまったことを
思い出しながら、気まずそうな表情を浮かべるー。
そして、ハッとした様子で宇宙人から
”あなたが神かー?”と聞かれている最中だったことを思い出し、
「そ、そうだー。お、俺が地球の神。アルティメットゴッドだ」と、
そう言葉を口にしたー。
「ーーーー」
宇宙人は無言でひれ伏すと、
そのまま”光の球体”のようなものを手にしたー。
「ーー!?」
隆史は少しだけ驚くー。
一瞬、宇宙人に攻撃されるとそう思ったのだー。
「ーそ、そ、それは何だ!?」
隆史が慌てた様子で言うと、
宇宙人は答えるー。
「ー”俺に力をくれ”と、望んだあなたのために
力をお持ちしましたー」
とー。
「ーーなっ…」
隆史は一瞬驚きながらも、
すぐに”そういや、そんなメッセージを送ったな”と、
そう思い出すと、
「ーそ、そ、そうかー御苦労」と、調子に乗って言葉を発するー。
すると、宇宙人は言ったー。
「ーあなたが望んだ”姉になりたい”という願いを叶えることもできる
”挿げ替え”の力ですー。
首と首を”交換”し、やがて相手の身体に定着ー
完全に相手と入れ替わることができますー」
とー。
「ーす、す、挿げ替えー…?な、何を言ってー」
困惑した表情でそう言葉を発する隆史ー。
そんな隆史に対して、宇宙人は丁寧にその力の”説明”を始めたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その日の夜ー。
「ーー……」
隆史は、姉・萌々菜が部屋から出て来るのをずっと待っていたー。
姉・萌々菜が部屋から出て来て、トイレかお風呂に
向かおうとしたタイミングがチャンスー。
宇宙人から貰った力で、背後から近づいて”首”を交換するー。
首を交換すると、やがてその身体に完全に適合し、
最終的には顔も”身体”に合わせたものに変化、
相手と自分の身体を完全に入れ替えることが
できるのだと言うー。
つまり、萌々菜と自分の首を”交換”すれば、
最初は顔だけ自分のもの…身体は相手のものと言う状況に
なるものの、
時間が経過すると、顔も相手のものに変化して、
最終的には身体が入れ替わったような状態になる、と、
宇宙人はそう説明していたー。
「ーへ…へへへへ
俺が…俺が本当に姉さんになれるってことだよなー」
宇宙人から貰った力を手に、その”夢”を現実のものにしようと
ニヤニヤと笑みを浮かべる隆史ー。
そうこうしているうちに、姉の萌々菜が部屋から出て来たー。
トイレか、お風呂かー、あるいは飲み物でも取りに行くのか。
それは分からないけれど、いずれにせよ”チャンス”であることは確かだ。
そう思いながら、隆史は背後から姉の萌々菜に近付くと、
宇宙人に言われた通りにー、
手を光るブレード上に変形させてーー、
そしてー、姉・萌々菜の首を”斬る”ような動作をしてみせたー。
”血は出ない”
”痛みもない”
そう、説明されているー。
ただーーー
姉・萌々菜の首が飛んで床に落ちる光景は
なかなか恐怖感の強い光景だったー。
「ーーほ…ホントに…だ、大丈夫だよなー?」
隆史は、首が落ちた姉・萌々菜を見て少し心配そうに
そう言葉を口にするー。
「ーー……~~~~……」
もし、宇宙人の言うような”首の挿げ替え”による入れ替わりが
できなければ、
これではただ、姉の首を斬り落としたヤバい弟でしかないー。
「ーー…」
ゴクリ、と唾を飲み込む隆史ー
姉・萌々菜の首は表情を失ってそのまま固まっているー。
”あなたは、完全適合者ですー”
宇宙人は、そう言っていたー。
完全適合者である隆史は、首を切り離した状態でも意識を失わず、
そのまま身体も動かせるのだと言う。
姉・萌々菜と身体を交換するには、
次に、自分の首も切り離さなくてはならないー。
「ーーーー」
隆史は、流石に恐怖と戸惑いを感じたものの、
「い、いや、姉さんの身体を手に入れるんだー」と、
そう言葉を口にすると、そのまま勇気を振り絞って、
自分の”首”を、宇宙人から授かった力で切り離したー。
もし、これで普通に死んだら、
”宇宙人から授かった力で自ら命を絶ったアホ”になってしまうと、
自分でそう思いながらー
目を開くー。
するとー…
「うぉぉぉ…?」
自分の首が床に落ちている状態で、
目を開くことができたー。
しかも、自分の身体を動かすことができるー。
自分の身体を動かして、
自分の”首”を、姉・萌々菜の身体に装着するとー、
その瞬間、自分の身体の感覚は消えー、
変わりに、姉・萌々菜の身体の感覚が
自分の中に流れ込んで来たー。
「ーう…うぉぉ…へ、へへっ…」
首は”隆史”、身体は”萌々菜”という状況になり、
思わず笑みを浮かべるー。
そして、床に転がった萌々菜の首と、自分の身体を放置したまま
まずは夢中になった胸を揉み始めるー
「へ…へへへへ♡ やべぇ… す、すげぇー」
そう言葉を口にしながら、今度は姉の綺麗な手をー、
綺麗な足を見つめるー。
首から上は”まだ”自分のものであるため、
髪や声は味わうことはできないものの、
姉のスタイルの良い身体を貪り尽くすだけでも、
十分にその快感を楽しむことができたー
女のー、
姉の身体を貪り尽くす隆史ー
が、首から上は自分のものであるため、
男の喘ぎ声みたいなものが出てしまい、
急にスン…と興ざめしてしまうー。
「ーーーま、まぁ、時間が経てば首から上も身体に合わせて
姉さんのものになるって聞いてたからなー…
それまでの辛抱だー」
そう思いつつ、隆史は宇宙人から
受けた説明を思い出すー。
”首を交換された人間”の認識にはいくつかの分類がある、と、
そう言われたー。
”適合者”
”準適合者”
”非適合者”
この3つだー。
”適合者”は、首を交換されたことに何の違和感も抱かず、
何の恐怖も抱かず、その状況を自然に受け入れてしまう人のことを示すー。
顔も変化した時点で、自分が元の自分であったことも認識できなくなり、
完全に入れ替わった相手そのものになってしまう。
”準適合者”は、同じく首を交換されたことに違和感を抱かず、
その状況を自然に受け入れてしまうものの、
顔が変化した後も、”元々の自分”のことは忘れずにいて、
その状況を自然に受け入れてはいるものの、
元々の自分のことも覚えている状態で、
”わたしは他人の身体で生活している”ということは理解できている状態だー。
そしてー
”非適合者”は、首が交換されている状況に恐怖を感じー、
その状況を受け入れることが出来ない人間を示すー。
当然、このタイプの人間は、”発狂”するー。
宇宙人によれば、この分類は
首を交換された当事者以外にも適応されるため、
首を交換したまま外を歩いても、
周囲の人間は何の違和感も感じずに、自然に接してくれるのだと言うー。
首が交換先の身体に馴染んで、顔が変化するまでは
”顔”の人物として、変化したあとは”身体”の人物として
周囲は接して来るのだというー。
大抵は適合者または準適合者であるため、
首は隆史、身体は姉の状態で街を歩いても、
ほぼ問題はなく、首から上が”萌々菜”に変化するまでは、
隆史扱いをされて、変化後は萌々菜扱いされるのだと、
宇宙人の説明はそういうものだったー。
「ーーさてー…いつまでも姉さんの身体を転がしておくと
気味が悪いからなー」
そう言葉を口にすると、隆史は、身体は萌々菜の状態の
自分の手を動かして、
姉・萌々菜の首を転がっている隆史の身体に”装着”するのだったー。
宇宙人から与えられた力ー。
欲望の日々はまだ始まったばかりだったー…
②へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
リクエスト特典でむ~やん様から頂いたリクエストを元にした
首の挿げ替えX入れ替わりの物語デス~!
私にとっても珍しいチャレンジ~!★
私も色々な意味でドキドキしながら②以降も頑張ります~!
今日もありがとうございました~!★

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