<憑依>封鎖された研究室①~幽閉~

未来のための技術を秘密裏に行っている研究所ー。

が、ある日、その研究所内にある
第3研究室が事故により封鎖、
4人の研究員がそこに取り残されてしまうー。

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とある研究施設ー。
そこで、未来のための技術の研究を行っていたー。

”人類を新たなステージへ”

そう掲げるその施設での実験は、
完成すれば、人類の生活を大きく変える可能性を持つものばかりで、
第1研究室から第10研究室までの研究室が、
それぞれ、人類の未来を見据えた研究を行っていたー。

そして、この”第3研究室”では、”憑依薬”の開発が行われていたー。

人間を幽体離脱させて、他人に憑依することを可能にする薬だ。
既に、幽体離脱と憑依の動物実験は完了しており、
現在は安定性や、安全性の向上のための研究を続けている。

憑依薬は将来的に、
”憑依専門のお店”など、娯楽への活用や、
医療用分野への活用、そして精神的に病んだ人間を回復させるための
治療用の用途としても、利用が期待されていたほか、
犯罪者に憑依して、情報を収集するなど、
警察的な分野での活用も期待されていた。

「ーそれにしても、憑依薬ってすごいよなぁ~
 だってこれを飲めば、大沼(おおぬま)さんにも、北里(きたざと)さんにも
 憑依できるってことだろ?」

お調子者そうな雰囲気の20代中盤の男性研究員・坂山 修太(さかやま しゅうた)が
そう言葉を口にすると、
「おいおいー。そういうこと言うなよー」と、
修太の同期、岡崎 学(おかざき まなぶ)が、戸惑いながら呟くー。

彼は、眼鏡をかけたクールそうな雰囲気の真面目な研究員だ。

「ーもし、わたしに憑依したら
 そのまま抜け殻になった身体の息の根、止めるから」
1つ年下の女性研究員・大沼 麻紀(おおぬま まき)が不満そうに呟くー。
彼女は気が強く、過激な発言をすることのある子だー。

「ーーおぉ、怖い怖いー」
修太が苦笑いをすると、
「あははー…」と、笑いながらもう一人の優しそうな女性研究員・
北里 晴菜(きたざと はるな)が、苦笑いする。

「でも、実用化するまでに”悪用”されないような対策も
 考えないといけませんよねー。
 悪用されちゃったら、使用が禁止されちゃって
 本来の用途でも使えなくなっちゃうかもしれませんし、
 最悪、生産が中止になってしまったら
 せっかく、わたしたちが研究したものが、
 そのまま水の泡になっちゃうかもしれませんし」

晴菜のそんな言葉に、
お調子者の修太も、「それは確かに、北里さんの言う通りだよなぁ」と、頷く。

「そういえば、吉沢(よしざわ)室長はー?
ふと、気の強い麻紀がそう言葉を発すると、
真面目な性格の学は「室長は今、所長と来月の”人体実験”の相談ー」と、
笑いながら言うー。

来月には開発中の憑依薬の初となる”人体実験”が予定されている。

机の上に置かれた試験用の憑依薬を見つめながら、
「俺は立候補するぜー」と、お調子者の修太が笑う。

「ーー”憑依される側で”でしょ?」
麻紀が言うと、修太は「ちげーよ!憑依する側に決まってんだろ!」と、
そう反論しながら
「お前に憑依してやるからな~?」と、麻紀に対して笑う。

「はぁ?あんたになんか死んでも憑依されたくないし!」
麻紀が不満そうにそう声を上げると、
学と晴菜は、その様子を見て笑う。

がー、その時だったー。
突然研究室内に警報音が鳴り響くー。

「なんだ?」
麻紀と口論していたお調子者の修太が、突然真剣な表情に
なってそう言葉を口にすると、
麻紀も「何?何なの?」と周囲を見渡す。

真面目な学が、すぐに研究室の外の状況を確認しようと
出口に向かおうとしたその時だったー。

突然、研究室を封鎖するシャッターが降りて来て、
外に出られなくなってしまうー。

「ー!!」
学は驚いたような表情を浮かべると、
晴菜は「何が起きてるのー?」と、不安そうに声を上げたー。

”研究所内で事故が発生ー
 研究所内で事故が発生ー
 外部の安全確保のために、当研究所は一時的に封鎖されました”

研究所内に警報音と共に、そんなアナウンスが流れるー。

「ーー事故ってー…他の研究室で何かあったのかなー…?」
不安そうに呟く晴菜。

この研究所には、憑依薬の研究をしている”第3研究室”以外にも
9個の研究室が存在していて、
それぞれ、別の”人類の進化のための技術”を開発している。

そのどこかで、事故があったのだろうか。

「ーーまぁ、少なくともわたしたちの研究室で事故が起きたわけじゃないことは事実ね」
気の強い麻紀が、少し不愉快そうにしながらもそう呟くと、
お調子者の修太も「待ってれば、そのうち解除されるだろ。
うちの研究所は、万が一火災になっても封鎖されれば、燃え移らない仕組みだから、
警報が作動しているうちは問題ないさ」と、軽い調子でそう言葉を口にする。

「ーーーそっかー。そうだなー。
 そのうち、説明があるかもしれないし、封鎖が解除されるまで待とう」
学も冷静な口調でそう言葉を口にすると、他の3人も静かに頷いた。

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それから数時間が経過したー。

が、一向に封鎖が解除される様子はなく、
追加のアナウンスなども行われていない状態だったー。

「ーーーダメだー。繋がらない」
学は、内線の電話の受話器を手に、
他の研究室への連絡、そして研究所自体の中央研究室に
連絡を取ったものの、いずれも応答がなかったー。

「ー電気系統がダウンしてるってことか?」
お調子者の修太が言うと、
「ーでしょうね」と、気の強い麻紀が呟くー。

「他の研究室が全滅してるなんてことは考えられないしー
 電話が上手く機能していない状態なんじゃないかなー?」
晴菜がそう言葉を口にしながら、他の研究室に対して、
パソコンを使っての連絡を試みるも、
それも上手く行っていないようだー。

「ーーもう少し、待ちましょう」
麻紀が不満そうにしながらもそう呟くー。

がー…
研究室の封鎖は一向に解かれず、24時間が経過した。

「ーーーー…おい、どうなってるんだよー…
 俺たち、このままここで閉じ込められっぱなしじゃないだろうな?」

イライラした様子で、そう声を荒げる修太。

トイレ、水道はあるものの、
食料はほとんどなく、4人が持ち込んでいたものしか
この研究室にはない。

4人で食べれば1日分の食料すら存在しない状況ー。

「ーーうるさい。静かにして。そんな風にイライラしても
 何もならないでしょ?」
気の強い麻紀が、修太に対してそう言い放つと、
「なんだと!?」と、修太は麻紀に突っかかり始めるー。

そんな様子を見つめながらも、学は一生懸命外部と連絡を取ったり、
封鎖を解くための方法がないかどうかを、パソコンを
操作しながら探しているー。

「ーーー…何か、方法はありそうですか?」
優しい性格の晴菜がそう確認すると、学は「今のところはー…」と、
そう言葉を口にするー。

丸1日以上、ずっと研究室に閉じ込められている状態の4人は
確実に、精神的にも蝕まれつつあったー。

そして、その状況のまま、さらに10時間が経過する。

”仮眠”をしていた学が、目を覚ますと、
学は表情を歪めたー。

「ーーー…あれ?坂山はー?」
修太の姿が研究室内にないー。

先に起きていた晴菜が不安そうに「見てないけどー」と、
そう言葉を口にしていると、
眠っていた気の強い性格の麻紀も、目を覚まして
「ーーあいつ、一人だけ逃げたんじゃないでしょうね?」と、
不信感を露わにするー。

しかし、研究室は封鎖された状態。
この状態から、一人だけ外に出ることはできない。

”修太だけが知っている裏口”がある可能性も0ではないものの、
そんなものがあるとは思えないー。

「ーーー…!」
が、学は”あること”に気付いてしまったー。

部屋に置かれていた開発中の憑依薬のサンプルの
”量”が減っていることにー。

「ーーー…こ、これー…も、もうちょっと入ってたはずだよなー?」
学がそう確認すると、
晴菜が表情を歪めるー。

「ー確かにー…もう少し入ってたはずね」
気の強い麻紀がそう言うと、
「もしかしてー」と、晴菜は表情を曇らせながら、
学を見つめたー。

「ー坂山のやつ、憑依薬を飲んだんじゃー…?」
不安そうにそう呟く学ー。

「まさかー。まだこれは開発中で、人間が飲んだことはないのよ?
 いくら動物実験が終わってるとは言っても危険すぎるし、
 そんな危険なこと、アイツがするなんてー」
麻紀がそう言葉を口にするも、
学は「でも、人体実験が行われる目前まで来てたし、
安全性はある程度保証されてたー。
坂山は、人体実験に立候補するとも言ってたしー」と、
そう呟くー。

憑依薬を飲むと”身体自体”が霊体に変換される仕組みになっていて、
憑依が終わると元に戻るようになっている。
身体自体を抜け殻の状態で残してしまうと、
抜け殻の状態の身体が、誰かに狙われたりするリスクや
イタズラされるリスク、
それに、憑依薬を立ったまま飲んだりした際に
その場で身体が転倒する危険性があることなどから、
憑依薬使用後は、身体そのものを霊体に変換する仕組みになっている。

「ーじゃあ、もう坂山さんはここにはいないってことですかー?」
優しい性格の晴菜が不安そうに言葉を口にする。

「いえ、それはないわ。
 開発中の新技術の悪用防止のために、各研究室には対策が
 施されていて、ここ第3研究室には、
 確か霊体が突破できないような電磁システムが働いていたはずよ」
麻紀がそう言うと、
学は不安そうに二人を見つめたー。

「じゃあ、坂山が憑依薬を飲んで、霊体になっている状態だとすればー
 ”まだこの部屋にいる”ってことかー」
学はそう呟くと、
さらに表情を曇らせるー。

「ーーー…」
”坂山 修太”が封鎖されたままの研究室から姿を消したー。
封鎖が解除されている様子はなく、他に出口もないー。

それはつまり、”憑依薬を飲んだ”可能性が高いということー。

そして、憑依薬を飲んだということはー…

”大沼さんと、北里さんのどちらかが憑依されているのかー?”
修太は不安そうに、麻紀と晴菜のほうを見つめるー。

封鎖も解除されないままだし、
封鎖されている状況のままであるからか、
吉沢室長も帰ってこないー。

学は意を決して口を開くと、
「単刀直入に聞くけど、大沼さんか、北里さんー…
 ーーーどっちか、憑依されてない?」
と、そう言葉を口にするー。

「ーーはぁ!?されてるわけないでしょ!?
 急に何を言い出すの!?」
麻紀がそう叫ぶー。

「ーそ、そんなことあるわけー…」
晴菜も困惑した表情を浮かべるー。

が、すぐに麻紀が
「ーでも、よく考えるとアイツが憑依薬を飲んだってなら
 誰かに憑依しててもおかしくないわねー」と、
晴菜のほうを見つめるー。

「な、何でわたしを見るんですか!?」
晴菜は少し不満そうにしながらもそう言い返すと、
「憑依薬を人が飲んだことはまだ一度もなかったし
 上手く行かずにそのまま消えちゃったのかも…。
 それに、憑依薬を飲んで霊体になってるだけで
 誰にも憑依していない可能性もありますし」と、
そう言葉を付け加えるー。

「でも、坂山の性格上、憑依薬を飲んだらー、
 誰かに憑依すると思うー。」
学はそう呟くと、
晴菜と麻紀を見つめるー。

「ーーー…さ、されてないから!わたしは正気よ!」
麻紀が戸惑いの表情を浮かべながら言うと、
晴菜も「わたしも、憑依なんてされてません!」とした上で、
「”お前に憑依してやるからな~!”って、大沼さんに言ってましたよね?」と、
封鎖される直前、修太が冗談で、麻紀に対して
”お前に憑依してやるからな~?”と言っていたことを口にする。

「あ、あれは冗談でしょ!」
麻紀がそう返すと、晴菜も戸惑いの表情を浮かべる。

「ーーーーーー」
学は困惑の表情を浮かべながらも、
「ま、まぁ、とにかくー。封鎖が解除されない限りどうにもならないし、
 みんな憑依されていないって言うなら、ここから外に出る方法を探そう」と、
そう言葉を口にしたー。

封鎖された研究室から、外に出なくてはならないー。
部屋の中で行動を開始する3人。

がー、そのうちの一人は、他の二人に気付かれないように
不気味な笑みを浮かべていたー。

②へ続く

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コメント

封鎖されてしまった部屋に1本の憑依薬…。

大変な環境に閉じ込められてしまいましたネ~!!

どんな結末になるのかは
明日のお楽しみデス~!!

続けて②をみる!

「封鎖された研究室」目次

コメント

  1. TSマニア より:

    今回のストーリーもかなり凝ってますネ!☆

    スゴい展開になりそうな予感が…!★!★

    憑依薬が減って飲んだ犯人は…

    自分なのデス~\(^o^)/笑

    無名さんのカラダに憑依したくて笑

    憑依薬飲んで自分のカラダから魂が幽体離脱して無名さんのカラダに入り込む瞬間もたまらなくサイコーなのデス~笑

    無名さんのお部屋で服を確認してオシャレコーデの色んな組み合わせを考えたいのデス~(´∀`)b笑

    無名さんのカラダでオシャレコーデしながら姿見の前で見とれて酔いしれたいのデス~(^_-)☆笑

    無名さんの絶対領域見とれたり美脚や美尻の感触を確かめながらお触りしちゃうのデス~☆\(^o^)/☆笑

    延滞外料金は払いませんからネ(*´艸`)笑

    • 無名 より:

      感想ありがとうございます~~!☆
      わわ~!!
      研究施設への侵入~~!☆

      でも、その施設の中に私はいないのデス…!!