<入れ替わり>貧しい夫婦と裕福な百合の花(後編)

入れ替わってしまった
貧しい中年の夫婦と、裕福な百合のカップルー。

入れ替わった状態での生活がスタートする中、
それぞれ”お楽しみ”を始めてー…?

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由梨になった俊之は、
インターホンがなったことに気付いて、
来客が”美桜(天音)”であることを確認すると、
そのまま玄関から顔を出したー。

「ーー天音ーーー…だよなー?」
由梨(俊之)が、少し不安そうな表情を浮かべながら
そう言葉を口にすると、
美桜(天音)は「ふふーそうよー」と、
結婚記念日の日付を答えてみせるー。

「ーーーーはぁーー…
 まだ、慣れなくてなぁ…
 天音がその姿なのもそうだし、俺が女子高生になっちゃったのもそうだし」
由梨(俊之)は、そう言葉を口にしながら、
「ーーそれでー…今日は本当にーー」
と、そう続けようとして振り返ると、
いきなり、美桜(天音)にキスをされたー

「ー!?!?!?!?!?!?!?!?」
可愛らしい”美桜”にキスをされたこともそうだし、
自分自身が”女”としてキスをされたことにドキッとしながら
顔を真っ赤にすると、
「ーふふふふー俊之ったらそんなに赤くなっちゃって」と、
美桜(天音)自身も顔を赤くしながら、
ニヤニヤと笑みを浮かべるー

「ーーーちょ、ちょっと待てー
 やっぱタイムー!」

事前に、”せっかくなんだし、二人で色々楽しみましょ?”とは
言われていたものの、いきなりキスされたことで
動揺した由梨(俊之)は、「ーや、やっぱり心の準備がー!」と、
そう叫ぶー。

「ーなんかこうー…あ、天音を差し置いて
 若い子と不倫してるような気持ちになって
 なんかすごい罪悪感を感じちゃうしー、

 この子の身体で勝手にそういうことしてるのも
 やっぱりー…」

由梨(俊之)が慌ててそう言うと、
「この子たちも、今頃、わたしたちの身体でたっぷり楽しんでるはずよ」
と、そう言葉を口にする美桜(天音)ー。

「ーーい、いやいやいやいやー…で、でもー」
戸惑う由梨(俊之)ー

「ーいいじゃないー。
 元に戻ったら”百合”を楽しめるチャンスなんてないんだしー
 まして、こんな若い子の身体で女の子同士でーーふふふふふー」

美桜(天音)は、”元の美桜”が浮かべないような
欲望に満ちた表情で言うと、
そのまま由梨(俊之)に抱き着いてキスを始めるー。

溶け合うぐらいに激しいキスをされるがままの状態に
なってしまった由梨(俊之)は、
次第に由梨の身体が激しく興奮していくのを感じるー。

俊之自身が、若い美桜とのそういった行為に
興奮しているのかー
それとも、中身が妻の天音だからこそ、興奮しているのかー
あるいは、若い子ー…由梨の身体で女としてキスをしているから興奮しているのかー、
由梨の身体が、付き合っている美桜とのキスに興奮しているのかー。

どれが理由で興奮しているのかも分からなくなってしまうぐらいに、
由梨(俊之)は、由梨の身体が激しく興奮しているのを感じるー。

やがて、あまりの気持ち良さに快感の赴くままに声を出しながら、
美桜(天音)と溶け合うぐらいに、最高の時間を過ごす由梨(俊之)ー

燃えつきたかのように、放心状態になっている由梨(俊之)を見つめながら
美桜(天音)は顔を真っ赤にしながら、
「やっぱり百合っていいわねぇ~うふふふ♡」と、興奮を抑えきれない様子で
そんな言葉を口にしたー。

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一方、俊之になった由梨と、天音になった美桜も、
”同じようなこと”を二人が暮らす家で楽しんでいたー。

俊之の身体を使って、気持ちよくしてほしいという天音(美桜)に対して、
俊之(由梨)は「お、男の人の身体の使い方なんてーよく分からないけどー」と、
戸惑いながらも、とにかく色々なことを試してみるー

「ーえへへへー夫婦の営みって感じで興奮しちゃうー」
天音(美桜)がニヤニヤしながらそう言葉を口にするー。

”美桜”と”由梨”は、本来は結ばれることができなかった間柄ー。
けれど、今、自分たちが使っている身体は”夫婦”ー。

決して、少なくとも”夫婦”になることはできなかったはずの
”わたしたち”が、そうなっているという状況に
天音(美桜)は、心底嬉しそうに、そして心底気持ちよさそうに、
天音の身体で声を上げるー。

俊之(由梨)も、そんな天音(美桜)の姿に興奮しながら、
次第に二人の行為も欲望のままにエスカレートしていったー。

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数日後ー。

美桜(天音)と、由梨(俊之)ー、
そして、天音(美桜)と、俊之(由梨)の4人は、
ファミレスに集まって”今後のこと”を相談していたー。

「ーあ、あのー変なこと、してませんよねー?」
俊之(由梨)が、心配そうにそう言葉を口にしているー。

「ーえ…」
由梨(俊之)は、美桜(天音)との”百合”な時間を思い出しながら、
少しだけ気まずそうにするも、
美桜(天音)が「何もしてないわー。大丈夫よ。わたしがしっかり見てたから」
と、自信満々にそう断言したー

”よ、よくそんな嘘つけるなー…”
由梨(俊之)は少しだけ苦笑いをすると、
美桜(天音)は「あなたたちも、変な事してないわよねー?」と、
そう言い返すー。

「えーーっ…」
俊之(由梨)は戸惑うー。

”身体が夫婦だから”と、天音になった美桜に押されて、
Hなことを繰り返しているー…とは言えないー。

「ーーはい!もちろんしてませんよ!えへへへー」
下心が隠し切れない様子で、そう言葉を口にする天音(美桜)ー

”ーー絶対、この子たち、俺たちの身体で何かしてるだろー…?”
由梨(俊之)が、心の中でそんなことを考えるー。

それと同時に、俊之(由梨)も
”この人たち、怪しいー”と、二人が何かしているのではないかと、
そんな疑いを抱くー。

「ーーそれはそうとー、何か困ったことはないかしらー?

 わたしたち、お金もあんまりなくて、あなたたちに
 不自由な生活させちゃっててー」

美桜(天音)がそう言うと、
俊之(由梨)は「ー確かに、お金の問題は結構きついですー」と、
淡々と言葉を口にするとー、
美桜(天音)は「ごめんねぇ…」と、申し訳なさそうに言葉を口にするー。

由梨(俊之)も「すまないー」と、それだけ言葉を口にすると、
俊之(由梨)は、天音(美桜)のほうを見つめながら
静かに頷いたー。

「ーーあのー。
 いつ元に戻れるか分かりませんし、
 わたしたちで、”お金”を稼いでもいいですかー?」

俊之(由梨)が、そう言葉を口にするー。

「ーーえっ…あ、いや、まぁ、いいけどー…」
由梨(俊之)は、入れ替わった際に”俺が元々していた仕事は
辞めちゃっても構わないー”と、そう伝えてあるー。

代わりをするのは難しいだろうし、
大した給料でもないから、元に戻れたらまた仕事を改めて見つけるー。

そんなつもりだったー。

「ーありがとうございますー」
天音(美桜)が嬉しそうに笑うー。

何十年も一緒にいた”妻”の、無邪気な雰囲気ー、
いつもとはまるで違う雰囲気に少しドキッとしながらも、
由梨(俊之)は平静を装いながら「それで、いったい何をー?」と、
そう言葉を口にすると、
俊之(由梨)は、静かに言葉を口にしたー。

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「ーーーそれにしてもー」

1か月後ー。
未だに元に戻ることが出来ていなかった二人はー、
”久しぶりに”親が留守のタイミングで、
由梨の家にやってきて、
”夫婦の時間”ならぬー、”百合の時間”を過ごしていたー。

キスをしながら、嬉しそうにしている美桜(天音)に対して、
そう言葉を口にした由梨(俊之)ー。

「ーーまさか、”あの二人”が、こんなに人気者になるなんてなぁ」
スマホの画面を見つめながら、
天音(美桜)と俊之(由梨)が、楽しそうに”夫婦の配信者”として
活動しているのを見つめるー。

”中年の夫婦”なのに、若者に流行っているようなものを
紹介したり、楽しんでいく内容の配信をしたり、
貧乏な生活をどう乗り越えていくか、二人で工夫しながら
面白おかしく配信していることで、それなりに視聴者数が増えているー。

またー、天音になった美桜が、
手作りの小物を販売したりも始めていて、
今はまだ”貧乏”であることには変わりはないけれど、
二人はそれなりに稼ぐことができているようだー。

「ーーまぁでも、早く二人に身体を返してあげないとなー
 若い身体を奪っただけじゃなくて、
 裕福な家庭っていう環境まで奪っちゃったんだから、
 このままじゃ良くないよなー」
由梨(俊之)は心底申し訳なさそうにそんな言葉を口にすると、
美桜(天音)は「あらあらーそんなことよりも、
もっと激しく楽しみましょー」と、由梨(俊之)に抱き着いてくると、
「ーこんな若い子たちの身体で、百合の時間を楽しめるなんて、
 夢みたいだわ…」と、うっとりとした表情でそう言葉を口にしたー。

そう言葉を口にする”美桜”の顔は、
もはや女子高生とは思えないような、大人の欲望に染まっていたー。

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それからさらに半月が経過したー。

由梨(俊之)は、由梨の家で
”ある情報”を手に入れていたー。

「ーーー入れ替わり現象ーー…」

かつて、海外で発生したある”事故”の際に
今の自分たちと同じように、”身体が入れ替わってしまった”ー
そんな、現象が起きていたという、そういう情報だー。

そして、その”入れ替わり現象”を治すことができた研究者がいる、
ということが分かったー。

「ーーこの人に連絡を取れればー」
由梨(俊之)は、”由梨”と、”美桜”がお金持ちのお嬢様であることを
思い浮かべながら、
”二人の親の力を借りれば、なんとか海外に行ってー”と、
そんなことを考えるー。

そして、”妻である天音”ーー美桜(天音)にスマホで連絡をするー。

二人が今使っている身体は、お互いに女子高生であるために
同じ家に同居することはできないー
互いに”両親”がいるからだー。

電話で、元に戻れるかもしれない情報を手に入れたことを伝える
由梨(俊之)ー。

だが、しかしー
ここで、美桜(天音)が想定外のことを口走り始めたー。

”ーーねぇ、まだそのこと、あの子たちには黙っててくれないかしらー?”
とー。

「ーーえっ…な、なんでー?」
由梨(俊之)が、そう言葉を口にすると、
美桜(天音)は”だって~…女の子同士でイチャイチャできなくなっちゃうじゃない?”と、
そんな言葉を返してくるー。

「い、いやー…えっ!?でもー
 あの子たちだって早く元に戻りたいだろうし、
 元に戻れるかもしれない方法を見つけたのにー、それはー」
由梨(俊之)は、心底困惑した様子で
そう言葉を口にするー。

戻れるかもしれない”可能性”を見つけたなら
戻らなくてはいけない、とー。

”美桜と由梨でもっとHなことしたいのよー”
美桜(天音)がそう言い放つー

「いやいやいやいやー天音ー
 あの子たちだって、そんなことさせられてるって知ったら
 イヤだろうしー」
食い下がる由梨(俊之)ー
やはり、この子たちの身体をこのまま使っているわけにはいかないー。

若くなったしー
可愛くなったしー
お金持ちにもなったしー、
妻は嬉しそうだしー、
確かに、いいことは”たくさん”あるー。

でも、それでもー
借りた身体は返さなくてはいけないー。

”ーーあ、もうお父さんー
 あ、美桜ちゃんの、ねー
 
 お父さんがわたしを呼んでるから、電話、切るねー
 元に戻る方法を見つかったこと、勝手に言っちゃだめよ?”

美桜(天音)は釘を刺すかのようにそう言葉を口にすると
そのまま電話を切ろうとするー

「ーいや、でも早く伝えてあげないとー」
由梨(俊之)はそう言い放つと、
”元に戻ったらー、百合も楽しめなくなっちゃうし、
 また、貧乏な生活に逆戻りじゃない!”と、
美桜(天音)がそう叫んだー

「ーー!」
由梨(俊之)は「ご、ごめんー」と、
お金のことで苦労させてごめん、という気持ちになりながら
それだけ言葉を口にするー。

電話を終えた後も、
由梨(俊之)は、困惑の表情を浮かべながら、
大きく息を吐き出したー。

<最終章>へ続く

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コメント

えっ!?後編で終わりじゃないの!?
…って、思われちゃうかもですケド、
お話が最後まで書ききれそうにないので、
もう1週間書くことになりました~笑

あと1週間、楽しみに待っててくださいネ~!
(※火曜日のみ予約投稿の都合上、続きはまた来週デス~!)

今日もありがとうございました~~!

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