とある王国ー。
その男は、”血筋”ごと、
その王族をー、王国を支配しようと目論んでいたー…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーわたしに力になれることがあれば、
何でも言ってくださいねー」
王国の王妃・エレーヌが穏やかに微笑むー。
エレーヌは若くして王国を継いだ現国王・ジュスタンの妻で、
穏やかで心優しい性格の持ち主ー。
今日も城下町で新たにオープンした花屋を応援するために、
こうして店を直接訪れていたー。
「ーはいっ!ありがとうございますー!」
花屋の店主の女が嬉しそうにそう言葉を口にするー。
王妃・エレーヌは穏やかに微笑みながら
他の民たちの声にも耳を傾けて、
その一つ一つに丁寧に応対しているー。
民にも、王宮の騎士たちにも信頼されるエレーヌ。
そんな彼女の姿を、物陰から見つめながら
笑みを浮かべている男がいたー。
彼の名はアベル。
ーー盗賊としてやりたい放題の限りを尽くしてきた男だー。
貧しい村に生まれて幼少期に盗賊の襲撃により村を滅ぼされた彼は、
盗賊して生きるしかなかったー。
地べたを這いつくばり、生きるために略奪を繰り返した彼ー。
しかし、そんな日々は終わりを告げたー。
先日、封印された洞窟の奥地で、
禁断のアイテムを手に入れたからだー。
その手に入れた禁断のアイテムとは”憑依薬”ー。
他人の身体に憑依し、乗っ取ることができる薬だー。
それを手に入れたアベルは迷わず憑依薬を飲み干し、
その力を使い、自分が所属していた盗賊団の頭も、
仲間も”皆殺し”にしたー。
そして今日ー、アベルがこの場にやってきていたー。
しかしーーー
”不審者”であるはずのアベルのことを制止する見張りの騎士は
いなかったー。
何故ならー…
城下町で暮らす町人の一人に”憑依”して
この場にやってきていたからだー。
「ーーーなぁ、一つ欲しいものがあるんだー」
男に憑依しているアベルは、今日オープンしたばかりの花屋の少女に声をかけるー。
「ーーあ、はい!どの花にしますかー?」
嬉しそうに微笑む少女ー。
が、アベルは笑みを浮かべると「欲しいのはお前の身体だ」と、
そう言葉を口にしたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーー」
王妃・エレーヌが王宮に戻ろうと、護衛の騎士と共に
王宮に向かって歩き出すー。
が、その時だったー
「王妃さま!」
背後から声がしたー。
エレーヌが振り返ると、
そこには、先ほどの花屋を始めたばかりの少女がいたー。
「ーーあら?どうかしましたかー?
お店のほうはー…?」
王妃・エレーヌが少し不安そうな表情を浮かべると、
花屋の少女は笑みを浮かべながら
「どうしても、王妃さまに相談がー」と、そう言葉を口にしながら
王妃・エレーヌに近付くー。
そしてーーー
花屋の少女は、そのまま王妃・エレーヌにいきなりキスをしたー
「ーー!?!?!?!?!?!?」
エレーヌが驚きの表情を浮かべるー。
それと同時にー、花屋の少女がその場に倒れ込むー。
「ーーー姫様!?!?」
護衛の騎士が驚いた様子で声をあげながら近づいて来るー。
するとー、エレーヌは少しだけ笑みを浮かべてから
「ー大丈夫ですー問題ありませんー」と、そう言葉を口にするー。
花屋の少女から王妃・エレーヌに憑依した”アベル”は、
エレーヌの身体で笑みを浮かべると、
「ーーそこの子はー、捕えておきなさいー」と、それだけ言葉を口にして、
そのまま王宮の中へと入っていくー。
誰もいない廊下を歩きながらニヤリと笑みを浮かべる
エレーヌ。
「ーーークククククー
嬉しいよー
これで俺も王族の仲間だー」
エレーヌは自分の装飾が施された服を見つめながら
不気味な笑みを浮かべると、
「ーだが、俺は身体だけでは満足しねぇ」と、
王妃・エレーヌの部屋に入りながら笑みを浮かべるー。
「ーー俺は”王族の血”に交じりたいんだよー
身体だけではなく、”血筋”ごと支配したいんだー」
エレーヌは、今までの人生で浮かべたことがないであろう
邪悪な表情を浮かべると、
そのまま狂ったように笑いながら
「でもまずは、王妃さまの身体を堪能させてもらうかー!」と、
そのまま欲望に身を委ね始めたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
数日後ー。
「ーーここで大丈夫です。あなたたちは外で待っていて下さい」
「はー」
護衛の騎士がそう言葉を口にすると、
アベルに憑依されたままの王妃・エレーヌは
廃墟となっている施設の奥に入っていくー。
ここら一帯は、アベルが所属していた盗賊団が根城にしていた場所ー。
しかし、アベルが憑依薬の力で仲間だった盗賊を皆殺しにしたことによって、
既にここの支配者はいないー。
そしてーーー
ニヤッと笑みを浮かべるエレーヌ。
そこには”幽体離脱”して抜け殻となったアベル本人の身体が
大切に置かれていたー。
「ーへへへへーよぉ、俺の身体ー」
エレーヌはそう言葉を口にすると、雑に自分の身体を動かしながら、
エレーヌに憑依したまま笑うー。
「ーへへーこの女の中に”俺の精子”をぶち込んでやるんだー」
エレーヌは、はぁはぁ言いながらそう言葉を口にするとー、
外で騎士たちを待たせながらー、
”抜け殻となった自分の身体”と、存分に楽しんで、
エレーヌの身体に、アベル自身の”ミルク”を存分に出したー。
「ーーへへへへへへー」
エレーヌは興奮が収まらない様子で、
待たせていた騎士と合流すると、
やがて、そのまま王宮に向かって帰還を始めたー。
そしてー、それからしばらくそんなことを繰り返しー、
エレーヌは”妊娠”したー。
夫であり、現国王のジュスタンではなく、
他の男ー、盗賊で、しかも自分自身に憑依しているアベルの子供をー。
そんなことにも気づかず、
現国王のジュスタンは生まれた”男の子”をとても可愛がったー。
だがーーー
「ーーーーー」
エレーヌは冷たい表情を浮かべながら、
数日後、その子に毒を盛って、息の根を止めたー。
「ーー男はいらねぇーー」
エレーヌはそう言葉を口にすると、冷たい表情のまま
再び”アベル”の身体を安置している場所へと向かい、
アベルと”子作り”を繰り返したー。
やがてー、
アベルとの間に再び子供を授かり、
エレーヌは、今度こそ、女の子を出産したー。
「ーーーくくくくー
王族と、俺の遺伝子を受け継いだお姫様の誕生だぜー」
エレーヌはそう言葉を口にすると、
”お前は将来の器だー”と、そう思いながら、
満足そうに微笑むー。
がー、それでは満足せずに、エレーヌの身体を使い、
アベルは”自分の抜け殻”と、何度も何度も行為に及びー、
2人目ー、3人目ー、4人目と出産を繰り返したー。
そのうち、3人目は男児であったため、
王宮のメイドにいったん乗り移って、メイドの身体で殺害、
残りの2人は女であったために生かしたー。
がー、長年に渡り、妊娠を繰り返したことで
エレーヌの身体は疲弊していたー。
「ーーーククククー…この女の身体にも無理をさせすぎたかー」
エレーヌはそう呟きながらも、”自分の健康などどでもいい”と言わんばかりに、
7歳にまで成長した長女・エミリのほうを見つめるー。
”クククククー…そろそろ”エミリ”を俺のものにするかー”
エレーヌはそう思いながら、”その前に”ー、と
母・エレーヌの身体を使って、夫であり、現国王である
ジュスタンを”毒殺”させたー。
「ーーな…なんで…」
ジュスタンが苦しそうに言葉を口にするー。
そんなジュスタンの頭を踏みつけながらエレーヌは笑うー。
「ーーこの女は”9年前”から、俺に憑依されて乗っ取られてたんだよー
気付かなかったかー?」
とー。
そして、エレーヌが出産した子供たちは全員、
ジュスタンではなく、”憑依している俺”=アベルの子供で
あることを告げるー。
「クククククー
俺はな、この王国だけではなく、
王族の”血”ごと乗っ取りたいんだよー分かるか?」
ニヤニヤしながら、エレーヌはそう言葉を口にすると、
死にゆく夫・ジュスタンを見つめながらゲラゲラと笑ったー。
そしてーーー
エレーヌは長女であるエミリを呼び出すとー、
「母上ー…どうかされましたか?」と、いつも通り、
真面目で可愛らしい優等生風のエミリがやってくるー。
エレーヌはそんなエミリを見つめながら
「ーわたしが、あなたを生んだ理由、分かる?」と、
そう問いかけるー。
長女・エミリは少し難しそうな顔をしながら、
「ー王国のため、ですかー?」と、そう言葉を口にするー。
「ーふふー、残念ー」
エレーヌはそう言うと、エミリに近付いていくー。
そしてーー、エミリにキスをする直前に、
こう囁いたー
「ー”俺”の新しい身体にするためだよー」
とー。
「ーえっ!?」
驚くエミリ。
が、その時には既に時遅く、
母親であるエレーヌにキスをされたエミリは、
そのまま身体を乗っ取られてしまいー、
逆にアベルがエミリに移動したことによって、
エレーヌはその場に倒れ込むのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーーーふふふー」
1か月ー。
王国では、新たな女王としてまだ幼いエミリが
女王に就任していたー
国王は死亡ー、母親は消息不明ということで、
エミリが女王になったのだー。
7歳ながら、聡明なエミリには、
周囲も期待していたー。
しかし、それ以上にー
”まるで大人のような”難しいことまでこなすエミリに周囲は驚かされていくー。
当たり前だー。
エミリの”中身”は、大人ー…
盗賊のアベルなのだからー。
「ーークククククーー
この小娘の身体には王女の血と、俺の血が流れているー。
そしてー…この女でまた適当な男と子供を作ればー
俺の血は、どんどん王族の中に溶け込んでいくー」
エミリは邪悪な笑みを浮かべながらそう言葉を口にすると、
秘密裏に用意した”地下牢”にやってくるー。
そこにはーー
”廃人状態”の母親・エレーヌがいたー。
「ーーククククー母上ー
どうですかー?気分はー」
エミリが幼い顔に似合わない邪悪な笑みを浮かべるー。
エレーヌは「ーーあなたは……誰なのー?」と、そう言葉を口にするー。
”憑依されている間”に妊娠し、憑依されている間に出産ー、
その後もずっと憑依されていたエレーヌからすれば、
”実の娘”であるエミリのことも”誰だか分からない”
そんな状況だー。
「ーー……ふふふーわたし?
わたしは、母上の娘ですよー?
ご自分で盗賊の男とシて、出産した子供なのに
覚えてないんですか?」
エミリはニヤニヤしながら、そう言葉を口にするー。
「と、と、盗賊のーー……え??」
エレーヌは困惑した表情を浮かべるー。
「ーふふふふー
王族の血に、”俺のような”盗賊の血がブレンドされたって考えるだけで
興奮するぜー」
エミリは小声でそう言葉を口にすると、
エレーヌは「い、今何てー?」と、表情を歪めながら
エミリに対して確認するー。
しかし、エミリはクスクスと笑うと、
「何でもありませんよ?母上ー」と、それだけ言葉を口にして、
ゆっくりと歩き出すー。
地下牢に幽閉されたままのエレーヌを無視して、
エミリは地上へと向かうー。
「ーこれで、俺が王族ー
この先も、この国の王族には俺の血が代々伝わっていくんだー」
エミリはニヤニヤと笑うー。
王族の身体を手に入れたー
”血”も、支配したー。
さらには王国も手に入れたー。
「ーー女王様ー」
家臣が、エミリの元にやってくるー。
エミリは「ーーどうかしましたか?」とクスッと笑うと、
そのままその家臣の言葉に耳を傾けるのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後ー、
エミリは成長しー、自分の身体の成長と共に
自分の身体で欲望を楽しむようになったー
王宮内のメイドとお楽しみを繰り返しー、
悪評が広がってきたところで、
”次女”の身体に移動し、今度は次女の身体で
”わたしが堕落した姉上を成敗します!”と、長女・エミリを始末ー、
次女の身体で、女王として君臨したー。
そして、また適当な男を捕まえて、
子作りをすると、アベルの血を引き継いだ子供を出産するー。
次女の身体は出産の際に死亡ー、
予想外ではあったものの、今度は三女の身体を使い、女王に君臨ー
やがては、次女が出産した子供に乗り移りー、
アベルはこの王国を意のままにしてしまうのだったー
おわり
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コメント
1話完結のファンタジー世界モノでした~!☆
今回は、リクエスト特典(※一般受付は停止中デス…)で、
む~やん様よりリクエスト頂いた作品で、
(※1話完結モノリクエスト企画だったので、1話完結のお話デス)
頂いた原文は、
・・・・
憑依能力で第2の人生歩む話。
王妃の身体に憑依して事前に自分の身体を運び込んでいて
そのカラダで子を作り。乗り換えて王族の女性に
生まれ変わって国を支配する側になる
王配いないから持て余してる部分利用しつ致して
数年後に成長後国を思い通りに支配してる模様で終わるやつ
・・・・
と、いうものでした~!★
ここから生まれたのが今回の物語ですネ~~!!
素敵なアイデアを下さり、そして、
お読み下さりありがとうございました~~!!!★

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