人を皮にする力で、
他人の身体を乗っ取った親友ー。
”一時的に遊ぶだけで、傷つけるつもりはない”と主張する親友を前に
彼は親友を説得ー、何もすることなく、親友を帰宅させるー。
しかしー…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー。
「ーーー…?」
自分の通う大学にやってきた勉は、
親友の益男の姿が見えないことに少し不安を覚えるー。
いつも、大体会うのに、
今日はその姿が見えないし、益男も何も言って来ないー
”あいつ、まさかあの力を使ってー……”
そんなことを思いつつ、
周囲を見渡す勉ー。
「ーーあ!倉木(くらき)!」
ふと、友人の一人である倉木 美智雄の姿が目に入り、
勉がその名を呼ぶと、
「ーーん?どうした?」と、美智雄は勉の方を振り返ったー。
「ーーいやー大した用じゃないんだけどー
坂上、見かけなかったかー?」
親友の益男の名前を口にする勉ー。
がー、美智雄は「いや、見てないけどー何かあったのか?」と、
少し不思議そうに言葉を返してくるー。
「ーーーあ……いやー。そういうわけじゃないけどー
あいつ、いつも大体会うからさー今日は珍しいなって」
勉のその言葉に、美智雄は「ははー。お前ら確かによく一緒にいるもんな」と、
そう言葉を口にすると、苦笑いしながら勉は「まぁ、そうかもなー」と、
そう答えたー。
「ーーーー」
昨日、”聡美”という子を乗っ取っていた益男ー。
”まさか、まだあの子の身体を乗っ取ったままー
なんてことはないよなー?”
そんな不安を抱きつつ、勉は小さくため息をついたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大学が終わったあと、勉は
”益男”に連絡を入れるー。
しかし、益男は電話に出ることもなかったー。
困惑した表情を浮かべながら、勉は
仕方がなくメッセージを送ろうとしているとー
その直後ー、”益男”の方からメッセージが届いたー
”今からお前の家で話せるかー?”
とー。
「ーーえ」
困惑した様子の勉は”何かあったのかー?”と思いつつ、
「今、大学を出たばかりだから、帰るまでに30分ぐらいかかる」と、
そう返事を送ると、
そのまま家に向かって歩き出したー。
家に到着するとー、
”益男”が、アパートの物陰から姿を現したー。
「ーーーってー…おいっ!」
表情を歪めながら叫ぶ勉ー
それもそのはずー
益男は”昨日の子”の身体のままーー
女子高生の聡美の姿で、姿を現したのだー
「ーな、なんでまだその子の身体、使ってるんだよー!」
勉がそう言うと、セーラー服姿の聡美は周囲をキョロキョロしながら、
「ーとにかく、部屋の中で話すぞ」と、そう言葉を口にしたー
「ーーはぁ…近所の人に見られたら
女子高生を部屋に連れ込んでるみたいでいやなんだけどー」
勉がイヤそうな顔をするー。
「ーへへーそしたら”彼女”ってことにすりゃいいだろ?」
聡美がそう言うと、
勉は「それは絶対ダメだろ!本人の意思と関係なく、俺が彼氏とか
その子も絶対嫌がるし!」と、そう言葉を口にするー。
「ーまぁまぁー。とにかく中へ入れって」
聡美に促されて、仕方がなく玄関の扉を開けると、
そのまま勉は、聡美を招き入れたー。
昨日とは違い、高校の制服姿の聡美にドキドキしてしまう勉ー。
「ーなんかーすげぇ悪いことしてる気分になるんだけどー」
勉がそう言うと、
聡美は「自分の意思でここに来てるんだからOKさー」と笑うー。
「ーいやー…だから、その子の意思じゃないだろー」
勉がなおもそう呟くと、
聡美は「へへー」と、苦笑いしたー。
聡美は、今日も大切そうに抱えている
人を皮にする水鉄砲のようなものを見つめながら
それを机の上に置くー。
「なぁ、お前もやっぱ、これ使って誰かを着てみろよ」
聡美の言葉に、勉は「俺はいいってー」と、そう言葉を返すー。
ふと、勉はよく見ると昨日よりも”聡美”が
やつれた表情をしていることに気付くー。
明るく振る舞いながらも、なんだか悩んでいるような表情も
時々浮かべているー
そんな気がしたー。
「ーーで…なんで、その子を”解放”しないんだー?」
勉がそう言うと、
聡美は表情を曇らせるー。
「ーーー……ーーー…実はー」
聡美は、気まずそうな表情を浮かべながらそう言葉を口にするとー、
「ー実は…”この子の皮”脱げなくなっちまってー」と、
そんな言葉を口にするー。
「ーーーは…?????」
戸惑う勉ー。
「ーーーーぬ、脱げねぇからー
とりあえず今日はこの子の身体で学校も行ったけどさー」
困惑の表情を浮かべながら、聡美を着た益男は
そう言葉を口にしたー。
「ーい、いやいやいや嘘つけー
昨日、俺の目の前でその子の”皮”脱いでたじゃないかー」
勉がそう指摘するー。
確かに昨日、目の前で益男がネタばらしをする際に、
”聡美”の顔の部分を脱いで、”俺だよ”と、そう言っていたー。
それが、脱げなくなったとはどういうことなのだろうかー。
「ーーー…い、いやーそうなんだけどー…
そのーー」
聡美は表情を歪めるとー、
「き、昨日さー」と、気まずそうに言葉を口にするー
「昨日ーー…ここ出たあと、
お前がーー何もさせてくれないからー
ちょっと何かしてからこの子を解放しようとしてたらさー
そのー…変なチャラそうな男に”遊ばない?”って声を掛けられてー
…まぁ、そのー…俺も欲求不満になってたしー、
そいつと遊ぶことにしたんだよー」
聡美が気まずそうに髪をいじりながら言うー。
「ーー…おーーおい…すぐ解放するって約束だったじゃないかー」
勉がそう指摘すると、
聡美は「そ、それはそうなんだけどー」と、そう言いながら
話を続けるー。
「そしたらさー…そいつー…身体目的でさー…
いや、俺は拒んだんだけどー…こ、この身体じゃ抵抗できなかったしー
まさか目の前でこの子の皮を脱ぐわけにもいかなくてー
ーーーそのーー…この子の身体で、最後までヤッちまってーー」
聡美は恥ずかしそうに顔を赤らめながら言ったー。
「ーーはぁ!?」
勉は困惑するー。
「ーーー…ま、まぁーー女としてイクのは滅茶苦茶気持ち良かったしー…
どうせ、記憶は補正されるからー
ま、いっかって思ってたらー…」
聡美はそこまで言うと、
困り果てたようなまなざしを勉の方に向けたー。
「ーーー”この子の皮”ー脱げなくなっちゃってー」
そう言いながら、聡美は自分の後頭部のあたりを触りつつー、
昨日と同じように”脱ぐ”ような仕草をしてみせるー。
しかし、”聡美”を脱ぐことはできないのか、
表情を歪めながら、「ーーってことでー…今日、大学にも行けなかったー」と、
そう説明を終えたー。
どうして脱げなくなったのか、理由は分からない、とのことだったもののー
男と共に屋内に移動したあと、トイレで一度頭だけ脱いだ時は脱げたために、
”ヤッたこと”が原因なのではないかと、聡美を着ている益男は
そんな言葉も口にしたー。
「ーーーー~~~」
話を聞き終えた勉は、しばらく呆然としていたものの、
「ーい、いやー…ど、どうにかならないのかよー?」と、声を上げるー。
「ーーそ、その子の皮を脱げないってことはー、
さ、坂上はずっと、その子として生きるってことだろー?」
勉がそう言うと、
聡美は腕組みをしながら「ま、まぁー…そういうことになるなー」と頷くー。
「ーーーー」
そして、少し考えてから
「でもまぁ、この子の制服姿もすっげぇ可愛いしー
なんか個人的にはこうーちょっと諦めはついてきたけどー」と、
聡美は制服の上から自分の胸を揉みながら笑うー
「ーーそ、そ、そんなのダメだろー!?
100歩譲って、坂上ーお前は良かったとしても、
その聡美って子はどうなるんだよー?!」
勉が声を上げるー。
が、聡美は少しだけ申し訳なさそうにしながらー、
「ーーー…ま…まぁ…こうなっちまった以上、仕方ねぇだろー」と、
そう言葉を口にするー。
「し、し、仕方なくなんてないだろ!?
その子の身体をずっと奪った状態とかー
人、一人殺してるのと同じじゃんか!?」
勉のその言葉に、聡美は表情を歪めるー。
がー、「脱げなくなっちまったもんは仕方ないだろ」と、
それだけ言葉を口にすると、
「ーま、そういうことだから、俺、これからは女子高生ってことで」
と、聡美は悪びれる様子もなく言ったー。
「ーいやいやいやいや、絶対ダメだって!
その子の人生、どうするんだよ!」
勉は、聡美に食い下がるー。
がー、聡美は不快そうにすると、
「俺だって、こんなことになるとは思ってなかったんだよ!」と、
声を荒げたー。
「ーーさ、坂上がそんなことー…人を皮にするとか、そういうこと
しなきゃよかっただけだろ!」
勉が反論すると、
聡美は「ー分かったーもういいー。お前にこの話をした俺が馬鹿だった」と、
そう言葉を口にして立ち上がるー。
聡美を乗っ取った益男が、”お前も誰かを着てみろよ”と、
”人を皮にする”水鉄砲のようなものを差し出したのは、
勉も一緒に楽しんでくれるはずだと、そう期待したからー。
普段、二人はとても仲良しで、
益男は勉のことを信頼していたし、勉は益男のことを信頼していたー。
しかし、
勉からすれば”本人が気付かないからって人の身体を乗っ取るなんてありえない!”と、
益男に対して失望しー、
益男からすれば、”お前がこんなに堅物でつまらないやつだとは思わなかった”と、
勉に対して失望してしまったー。
「ー大体、お前が昨日、俺と遊んでくれてりゃ、こんなことにはならなかったんだー。
元々俺もこの子の身体で最後までヤるつもりなんてなかったんだしー
お前がつまらねぇ態度するから、街を遊び歩いちまったんだからー」
聡美が、”勉のせい”だと言い始めるー。
「ーはぁ!?俺のせいかよ!?違うだろ!?」
勉が叫ぶと、聡美は「”わたし”が乗っ取られたままなのは、あんたのせい!」と、
聡美っぽい口調でそう言い放つー
「ーふ、ふざけんなよー!
大体、そんな状態のままでいいわけがないー!
今から警察に電話するから、
一緒にどうにかその子を元に戻す方法を探そうー」
勉がそう言い放つと、
聡美は「け、警察ー!?」と、表情を歪めるー。
「ーーそうだよ!お前のやってることは人殺しと同じだし、
脱げなくなっちまった以上、誰かに相談しなくちゃいけないだろ!?
警察なら、それを作った人だか組織だか分からないけど、
製造元も突き止めて、脱げなくなったその子の皮、
脱ぐことができるかもしれないしー」
勉がそこまで言うと、聡美は「そんなのダメだ!」と、声を荒げるー
「俺が悪者にされちまうだろ!」
聡美が怒りの形相でそう言うと、
勉は「その子の人生を好き勝手するなんて、絶対あり得ないだろ!」と、
さらに言い返すー。
「ーーー」
聡美に睨まれる勉ー。
美少女に睨まれている状況に、一瞬ドキッとしてしまいながらも、
「ーと、とにかく警察に電話する」と、
スマホを手にするー。
「ーーやめろって!俺は犯罪を犯したわけじゃないんだ!
人を皮にしちゃいけないなんて法律はないだろ!」
聡美が怒鳴り声を上げるー。
「ーー法律がなけりゃ何をしてもいいってわけじゃないだろ!
それにそのままじゃ、その子は死んだのと同じだし
お前だって元の人生、送れないだろ!!」
勉が叫び返すー。
「ーやめろって言ってるだろ!!」
「ーーやめない!!こんなこと許されるわけがない!」
勉はそう言いながら、スマホを手に警察に通報し始めるー。
がーーー
その時だったーーー
「きゃああああああああああああああああああ!!!!」
聡美が突然悲鳴を上げたー。
「ーー!?」
電話をしようとしていた勉が驚くー。
聡美は、わざと自分のセーラー服を手で
滅茶苦茶に荒らしながら、
「ーーこ、このまま悲鳴をあげて「助けて~!」って
叫びながらこの部屋から飛び出すぞ!」と、
涙目で叫ぶー。
「ーーふ、ふざけんな!!!
ひ、卑怯だぞ!」
勉が叫び返すー
「だ、だったら通報すんなよ!!
今すぐそのスマホをそこに置け!」
聡美の言葉に、勉は困惑しながらも一旦スマホを机の上に置くー。
さすがに”女子高生”に悲鳴を上げて、部屋から飛び出されたら
男子大学生である勉は不利な状況になるー。
勉は危機感を感じながら、
それを机の上に置くと、
聡美は”人を皮にする水鉄砲のようなもの”を手に、
それを勉の方に向けたー。
「ーーーーさ、坂上ー…ま、まさかー」
勉は、”俺を皮にするつもりかー?”と、そう声を上げるー。
しかしーー
聡美はチッ、と舌打ちをすると、
そのまま逃げるようにして、部屋から立ち去って行ったー。
親友である勉を口封じのために”皮”にして始末するー。
そこまではーー聡美を乗っ取った益男にはできなかったのかもしれないー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーーー」
勉は、”聡美”という子に対して罪悪感を抱いていたー。
親友の益男に乗っ取られて人生を奪われた聡美ー。
別に、勉自身が聡美を乗っ取ったわけではないけれどー、
なんだか、罪悪感を消すことができなかったー。
けれどーー
あれ以降”益男”とは連絡がつかずー、
”聡美”という子がどの高校に通っているのかも知らないために
もう、どうすることもできなかったー
制服は見たけれどー、
それがどこの高校のものなのかは、うろ覚えでハッキリとは分からなかったー。
「ーーーーーはぁ」
親友と袂を分かつことになってしまった勉は大きくため息を吐き出したー。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
親友との意見の食い違いを描いた作品でした~!☆
力の使い方は、ちゃんと考えないといけないですネ~…!
お読み下さりありがとうございました~!☆

コメント
頭だけ脱げたら頭は男で身体が女で意思のない抜け殻の女の頭が胸元に垂れ下がっているのが自分は皮モノの一番好きな所です、もし頭だけ脱げたら女子高生の頭を皮の内側に入れて首から下は女の身体で頭が男で胸はサラシで巻いて隠して男の下着と服で身体を隠して生活してそうだけど益男と聡美の体格が同じじゃなからダイエットしたと言ってごまかしそうていうIFも想像してます
感想ありがとうございます~~!☆
一部分だけ脱いだりすることができるのは
皮モノならではの魅力ですネ~!
ifの想像…!どきどき~!☆