<入れ替わり>問題児の兄貴が女になって帰って来た!?③~真相~(完)

問題児だった”兄”が、
他人と入れ替わった状態で女になって帰って来たー。

その結果、兄の身体になった相手の面倒を実家で見ることにー。

しかし、その先に待っていたのはー…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーー髪、もうちょっと派手な色に染めようかなぁ へへ」
愛梨(海司)は、愛梨の身体での生活を満喫していたー。

「でも、校則がうるせぇんだよなぁー…
 ま、でも、最近はすっかり”悪い子な愛梨ちゃん”になって来たしー、
 俺色の愛梨ちゃんってことでいいよな?」

愛梨(海司)は、ニヤニヤと笑うー。

「ーこの身体はもう俺のものなんだし、
 色々、俺流にアレンジしていかないとな」

愛梨(海司)はそう言葉を口にすると、
椅子に寄りかかって、机に脚を乗せながら
音楽を聴き始めるー。

親に「うるさい!」と言われても
それを無視して、わざと大声で歌を歌いながら
親に嫌がらせをする愛梨(海司)ー

「ーへへーお前ら、愛梨ちゃんに勉強勉強ってー
 いつも娘を追いつめてたんだろ?
 その結果がこれだよー」
愛梨(海司)は、一人、そう呟くと、
海司が好きなロックバンドの曲を熱唱しながら
親を無視して自分の時間を過ごしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーーーー」
海司(愛梨)との共同生活は続いていたー。

父・栄治が、
「ーどこか具合でも悪いのか?」と、心配そうにそう言葉を口にするも、
海司(愛梨)は「あ、いえー…大丈夫ですー。すみません」と、
そんな言葉を口にするー。

海司の弟・修武も、母・幸恵も少し戸惑ったような表情を
浮かべながら顔を見合わせるー。

がー、その後も海司(愛梨)はみるみると元気をなくしていきー、
見かねた修武は、海司の部屋を訪れて、
海司(愛梨)に話を聞いたー。

「ーそ…そのー…わたしー…
 も、元に戻りたくてー…」

海司(愛梨)が、涙目でそう言葉を口にするー。

「ーえ…
 で、でも、どうやってー?」

修武は、戸惑いながらそう言葉を口にするー。
2人は街中でぶつかってしまい、入れ替わったと聞いたー。

そのあと、”元に戻るためにもう一度ぶつかったりもしたけど戻れなかった”
ともー。

「ーー…戻る方法が分からないんじゃ、仕方ないよー。
 気持ちは分かるけどさー…」

修武がそう言うと、海司(愛梨)は「ち、違うんですー」と、
そう言葉を続けるー。

「違う?なにが…?」
修武は困惑しながらそう確認すると、
海司(愛梨)は意を決して言ったー。

「ーぶつかって入れ替わったんじゃありませんー。」
とー。

「え?」
修武が表情を曇らせるー。

「ー”人生交換アプリ”を使ったんですー」

海司(愛梨)はそう言ったー。

”愛梨”は、両親からの過酷な勉強の押し付けに嫌気が差し、
学校でも友達関係が上手く行かずに悩んでいたー。
そんな日々が続き、愛梨がスマホを眺めていたところ、
見つけたのが”人生交換アプリ”だったー。
他人と身体を入れ替えて、人生を交換するー。
そんなアプリだー。

希望する相手の条件を入力して、マッチングした相手と
同意の上で身体を入れ替えることができるという
世の中の”裏”に存在する禁断のアプリー。

愛梨は”自由”を求めてそのアプリに登録したー。
その結果、同じくアプリに登録していた海司と出会い、
海司と入れ替わったのだと言うー。

「ーー…そ、そうだったのかー
 偶然、兄貴と入れ替わったんじゃなかったのかー」

修武がそう言うと、
海司(愛梨)は「すみませんー」と謝罪しながら
「ー偶然を装った方が、皆さんが親切にしてくれると、
 そう言われたのでー」と、海司と話を示し合わせていたことを白状するー。

「ーーで…でも、それならー…」
修武が言うと、海司(愛梨)は
「最初は嬉しかったですー。親から逃げられてー」と、そう言葉を口にした上で、

「でも……やっぱり、帰りたくなっちゃってー…
 学校もイヤだったけどー…入れ替わって、もういけなくなってー
 なんだか、寂しくなっちゃってー…
 元に戻りたい気持ちが日に日に強くなってー…

 ワガママだってことは、分かってるんですけど」

と、そう説明したー。

「ーーーーーー」
修武はその話を聞いて、考え込むー。

入れ替わりは偶然ではなく、お互いに同意した上での
入れ替わりだったのだー。

話を聞く限り、この子も納得した上での入れ替わりだったのだろうー。

しかしー…

”兄貴のことだー…上手くこの子を丸め込んだに違いないー”

兄・海司は昔から卑怯だったー。
弟である修武はそのことを良く知っているー。
言葉巧みに”いい話”だと思い込ませて自分が得をするような、
そんな、悪い言い方をすれば”詐欺師の才能”があるようなー、
そんな感じの兄なのだー

「ーーそれで、君は元に戻りたいってことー…?」
修武がそう確認すると、
海司(愛梨)は目に涙を浮かべながら頷いたー。

「ー分かったー。俺が兄貴に話をしてみるよー。」
修武がそう言うと、
海司(愛梨)は「ほ、本当ですか!?」と、そう言葉を口にするー。

「ーーあぁ。だってー…やっぱ
 兄貴が女とか、頭がおかしくなりそうだしー
 それに、兄貴の見た目で泣かれても、それはそれでやっぱり
 複雑な気持ちになるしー」
修武は苦笑いしながらそういうと、
海司(愛梨)は「ありがとうございますー。ありがとうございますー」と
心の底から感謝の言葉を何度も何度も繰り返したー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「兄貴、話があるんだけど、時間作れるか?」
修武が兄・海司に連絡を入れると、

”ん?あ~今日、バイトが終わったら、暇だしいいぜー
 愛梨ちゃんの両親、今日は仕事で忙しくて
 二人とも帰れないみたいだし、家に来ても変に思われないだろうから”

と、愛梨(海司)にそう言われたー。

「わかった。じゃあ、あとでー」
修武はそれだけ言うと、静かにため息をつくー。

そして、約束の時間になると、
教えてもらった家の場所まで行き、緊張した様子で
インターホンを鳴らしたー

玄関の扉が開き、
中からーーー

姿を現したのは、メイド服姿の愛梨(海司)だったー

「ぶっ!?!?あ、兄貴ー何て格好してるんだよ!?」
顔を真っ赤にしながら修武が言うと、
「ーーご主人様~!♡ おかえりなさいませ~」と、
ふざけた口調で愛梨(海司)が言い放ったー

「ーーっっ…」
修武は顔を赤くしながら中へと入ると、
愛梨(海司)は「へへー赤くなってやんの」と、
ニヤニヤしながらそう言葉を口にしたー。

「ーーーふ、ふ、ふざけんなよ!」
修武がそう言うと、愛梨(海司)はケラケラ笑いながら
「ーで、話があるんだろ?俺の部屋で聞くぜ」と、
愛梨の部屋をすっかり我が物顔で使っているかのような
言葉を口にしながら、修武を手招きしたー。

部屋に入ると、女子高生らしい雰囲気の部屋と、
荒々しい雰囲気の部屋が混ざったような、不思議な部屋模様が目に入ったー。

「ーへへー俺好みにカスタマイズ中でなー」
愛梨(海司)はそう言うと、椅子に座ってガムを噛み始めるー。

「ーーー…話って?」
愛梨(海司)が本題を促すー。

修武は、海司(愛梨)から聞いた話を説明してー、
愛梨が戻りたがっていることを伝えたー。

「ーーーへ~~~なんだよー。愛梨ちゃん、入れ替わりのこと
 言っちまったのかー」

愛梨(海司)は少し不満そうにそう呟くと、
「悪いけど、俺はこの身体を返す気はないぜ」と、自分の太腿を
触りながら笑みを浮かべたー。

「こんなエロくてかわいい身体ー
 俺の方が絶対有効活用できるしー、
 この身体があれば若いうちは特に稼ぎ放題だろ?」

ニヤニヤしながらそう言い放つ愛梨(海司)ー

「ーーい、いや、相手が戻りたがってるんだからー、
 そりゃダメだろ」

修武がそう食い下がると、愛梨(海司)は

「俺さ、ラーメンの修行するって言って、
 家を飛び出したろ?
 でもさ、あの2か月後に店主と喧嘩して
 店を追い出されたんだよなぁ」

と、ニヤニヤしながら言うー。

「そのあとも色々やったけど、仕事続かなくてさー。
 で、スマホで色々見てたら”人生交換アプリ”を見つけたってわけー。

 可愛い女の身体なら、その気になればいくらでも稼げるからなーククー」

愛梨(海司)の言葉に、
修武は「ーー…そ、その子の人生を壊す気なのか!?」と、言葉を口にするー。

「へへー。ちげぇよー
 愛梨ちゃんは俺の身体を手に入れたろ?
 親からも逃げたかったんだし、あいつだって入れ替わった後
 俺に感謝してたー」

愛梨(海司)がそう言うと、
「ーわたしが、わたしの身体で何をしようと、自由でしょ?」と、
笑みを浮かべるー。

「ー今、”メイドカフェ”でバイトしてるんだけどさー
 男たちがドキドキしてる様子とか、ホント、面白いぜー?」
愛梨(海司)は、メイド服姿を自慢するかのようにそう言葉を口にするー。

がー、修武は「いや、でもダメだろ!?その子は身体を返してほしいって
言ってるんだから!」と、そう反論するー。

それでも、愛梨(海司)は、
「気が変わったんだとしても、返す義理はねぇし、
 もう一度入れ替わるにはお互いの同意が必要だから、無理だなー

 俺はもうこの身体を返す気はねぇ」
と、胸を触りながら笑うー。

「ーー…で、でも兄貴!」
修武がそう叫ぶと、突然、愛梨(海司)が修武にキスをしてきたー。

「むぐっ!?!?」
修武が顔を真っ赤にすると、
愛梨(海司)が笑うー。

「ーねぇー…上手く誤魔化しておいてよー
 お願い♡」

愛梨(海司)の甘い囁きに、修武は「で、でも!」と、
さらに反論しようとするー。

がー、今度は愛梨(海司)が、修武に自分の胸を触らせながら
「ーわたしのお願い聞いてくれたらー
 童貞の修武にいいことたくさんしてあげるのになぁ~?」
と、クスクスと笑うー。

「や…や…やめろー」
修武が声を上げるー。

愛梨(海司)はニヤリと笑うと、修武のズボンをイヤらしい手つきで
脱がせ始めるー。

修武はドキドキして何もできなくなってしまいー、
されるがままに下着も脱がされてしまうー。

「ーー…フェラって気持ちイイんだよー?
 いま、愛梨がシてあげるねー」

愛梨(海司)のその言葉だけでドキドキしてしまう修武ー。
自分の肉棒を咥えられて、刺激された修武は
顔を真っ赤にして、変な声を出してしまうー。

「ーふふっ♡気持ちいいでしょ?」
愛梨(海司)の言葉に、修武は情けない表情で頷いてしまうー。

「ー愛梨の口の中に出してもいいよ?ふふふふー」
愛梨(海司)にそう言われた修武は
必死に理性を保とうとするも、
理性がはじけ飛んで、そのまま愛梨(海司)の口に
出してしまったー。

「ーーえへへへへへーーー
 これで、修武も共犯だね♡」
愛梨(海司)はそう言うと、
「ーーこれからも、色々してやるから、
 愛梨ちゃんは上手く誤魔化しておけー」と、
脅すような口調で呟くー。

「ーーーで……で、でもーーー…」
修武が弱気に呟くと、
愛梨(海司)は言ったー。

「ー”わたし”にフェラさせた”動画”撮っておいたからー
 裏切ったら、これを愛梨ちゃんに見せるからね…?」

とー。

「ーーーー!!!」
修武は、青ざめるー。

それと同時に、”この先、愛梨と好きなことをできる”と、いう
欲望にも駆られてしまうー。

「ーーわ……わ、わかったーわかったよ兄貴ー」
修武は”脅されたから仕方ない”と自分に何度も何度も
言い聞かせながら、愛梨(海司)の取引に応じてしまったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ごめんーー…兄貴、元に戻る気がないみたいでー
 説得はしたんだけどー」

翌日ー
修武は海司(愛梨)にそう報告したー。

「これからも、せ、説得は続けるからー
 だから、それまでは頑張ろうー」
修武がそう言うと、海司(愛梨)は
悲しそうにしながらも、
「すみませんーお手数をおかけしますー」と、
そう言葉を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーへへー
 今度会う時は、お前の好きな格好で会ってやるよー
 何がいい?」

ニヤニヤしながら言う愛梨(海司)ー

今日は”愛梨(海司)”に童貞を卒業させてもらった修武は
「ほ、ホントにー!?」と、すっかり我を失った表情を
浮かべているー。

”こんなことしてちゃいけないー”と、
罪悪感を感じながらもー
修武はもう、自分の理性で自分を抑えることが
できなくなってしまっていたー…

おわり

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コメント

最終回でした~!☆
結局、お兄ちゃんの掌の上で踊らされている状態のままに
なってしまいましたネ~…!

お読み下さりありがとうございました~~!!

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