<女体化>女体化武将①~異変~

戦国時代ー。

”殿”から信頼される存在だった彼は、
ある戦の最中に”女体化”してしまうー。

そしてー…

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戦国時代ー

とある地方の大名に仕えていた彼ー、
伊武 源左衛門(いぶ げんざえもん)は、
今日も、”殿”の為に戦っていたー。

「ーーよし!奴らが罠にはまったぞ!蹴散らせ!」
敵勢力の兵士が、源左衛門の目論見通りー、
伏兵を配置した場所を通過したのを確認してー、
兵士たちにそう命じるー。

罠にはまった敵側の兵士たちは
成すすべのないまま一掃されていくー。

「ーーおのれー…源左衛門ー」
背後から声がするー。

敵勢力の武将・権兵衛(ごんべえ)だー。
権兵衛に気付くと、源左衛門は刀に手を掛けながら、
「ーーまだ生きていたのかー。しぶといなー」と、
笑みを浮かべるー。

「ーーほざけ!ここで貴様を討ち取ってくれる!」
権兵衛が刀を手に、斬りかかって来るー。

しかし、相手の刀を上手く躱すと、
源左衛門はそのまま権兵衛に反撃の一撃を繰り出したー。

「ぐおおおおおっ……
 き…貴様も……
 貴様もいつかー…必ずー…」
権兵衛のその言葉に、源左衛門は動じることなく、トドメの攻撃を加えたー。

部下たちから慕われー、優れた判断能力を持ちー、
さらには自身の剣術も高い技量を持つ彼はー、
殿から絶大な信頼を得ていたー。

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「ーー敵将の権兵衛を討ち取りました」

”殿”の元へと帰還した源左衛門は、
そう言葉を口にするー。

すると、源左衛門が使える”殿”ー、
三浦 勇之進(みうら ゆうのしん)は、
「よくやってくれた源左衛門」と、嬉しそうに言葉を口にしたー。

地方の大名の一人で、
目立たぬ存在ではあったものの、
”守り”と”攻め”のバランス配分と、堅実な政策で、
己の領地を堅実に守り抜いていたー。

がー、天下統一を目論むある大名と繋がりを持つ、
浦部(うらべ)家が、最近は領地拡大を目指して、
三浦家の領地を脅かしていたー。

しかし、三浦家には文武両道の源左衛門がいたー。
三浦 勇之進自身も、そんな源左衛門を強く信頼し、
源左衛門自身もその期待に応えて、次々と戦果を挙げていたー。

「ーーーおぅ、源左衛門ー。
 今日も戦果を挙げたそうじゃないかー」

”殿”への報告を終えた源左衛門が屋敷の中を歩いていると、
同じく、三浦家に仕える武将・米倉 十郎(よねくら じゅうろう)が
姿を現したー。

いかにも”武士”という感じの荒々しい風貌の男で、
源左衛門が頭角を現すまでは、この十郎が、三浦家の切り札的存在だったー。

「ーーおぉ、これは米倉殿ー」
源左衛門がそう言葉を口にすると、
十郎は「権兵衛のやつも討ち取ったとかー。さすがは源左衛門ー」と、
笑みを浮かべながら頷いたー。

がーー

「ーーー”殿”に気に入られてるからって調子に乗るなよー」
小声でそう言葉を口にする十郎ー。

「ーーはははー。心得ておこうー」
源左衛門は、嫉妬深い十郎を軽くあしらうと、
そのまま頭を下げて立ち去っていくー。

「チッー。
 三浦家の一番の腹心はこの儂よー」
十郎は舌打ちをしながらそう呟くと、そのまま源左衛門とは
反対側に向かって歩いて行ったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーー浦部の軍勢が、この山中で怪しげな祭壇を立てて、
 何やら儀式を行っているという報告が入ったー」

数日後ー
三浦 勇之進がそんな言葉を口にしたー。

家臣の源左衛門や、十郎ー、
源左衛門に憧れる若き武士・勝久(かつひさ)らが、
一堂に会して、三浦 勇之進の言葉を聞くー。

「ーー儀式とは…?」
参謀的存在の男・正蔵(しょうぞう)が、そう言葉を口にすると、
三浦 勇之進は「詳細は不明だー。だが、浦部が何かを企んでいるのは
間違いないー。」と、そう言葉を口にしたー。

「ーーでは、俺にお任せくださいー」
源左衛門がそう言うと、三浦 勇之進は「行ってくれるかー。源左衛門」と
嬉しそうに言葉を口にしたー。

不満そうに舌打ちをするライバル的存在の十郎ー。

が、ここで口を挟むとややこしくなるー。
十郎は不満そうにしながらも何も言わなかったー。

源左衛門は、早速出撃の準備を整えて、
浦部家の軍勢が怪しげな祭壇を設置したという山奥に向かうー。

途中で見つけた兵士たちを蹴散らし、
祭壇があるという場所に到着するとー、
そこでは謎の術師のような男たちが数名、集まっていたー。

「ー何者だー?」
浦部家に仕える武士の一人が声を上げるー。

”ここ”の情報を敵に突き止められるとは思っていなかった顔だー。

「ーーー三浦勇之進の家臣ー、源左衛門だ」
源左衛門がそう名乗ると、
「ーくぅ…貴様がー」と、その男は槍を取り出すー。

「ーーここで何をしているー?」
源左衛門がそう言うと、
「呪怨衆(じゅおんしゅう)と共に、死者復活の儀式を行っているのだー」
と、相手の武将は笑みを浮かべながら言ったー。

「ー呪怨衆ー?」
源左衛門が表情を歪めるー。

聞いたことはあるー。
この地方の山奥に存在する隠れ家を中心に暗躍していると言われていた
謎の忍集団ー。

怪しげな術を使うとして恐れられていたものの
その存在が真か、嘘かハッキリせず、単なる都市伝説とされていた集団だー。

「ーー死者復活ー?」
源左衛門は続けてそう呟くー。

ふと、男の背後の祭壇のような場所を見つめると、
そこには、棺のようなものが置かれていたー。

「ーーそうともー。源左衛門ー
 貴様に打ち取られた権兵衛殿を、冥土から蘇らせるのだー」
相手の男は笑みを浮かべながら言うー。
祭壇に設置された棺の中に、確かに死体のようなものが見えるー。

「なんだとー!?」
源左衛門は、そう言葉を口にすると、
刀を抜くー。

”権兵衛”は、浦部家の重鎮ー。
先日、やっと罠にはめて仕留めたばかりー。
その権兵衛がもしも生き返ることになればー。

そう思いながら、儀式とやらを阻止しようと
走り出すー。

「ー浦部家一の槍使い、槍の光明(みつあき)の力を見せてくれるー」
儀式について説明していた相手の武将・光明が槍を手に
襲い掛かって来るー。

祭壇に置かれた怪しげな容器から紫色の煙が噴き出すー。

「ーさせるか!」
源左衛門は、光明の槍を回避して、反撃の一撃で
光明を瞬殺すると、そのまま祭壇に向かって走るー。

祭壇にいた呪怨衆の術師をひとり、また一人と葬り去りー、
謎の容器を破壊するー。

がーー…

「ー貴様!術の最中にそれをー…!」

呪怨衆の一人が叫ぶー。

容器から、さらに毒々しい煙が噴き出すー。

「な、なんだこれは!」
源左衛門が叫ぶとー、呪怨衆の術師の一人は
「ー儀式の最中にそれを破壊すれば、どうなるか我らも分からぬ!」と、
そう叫びながら襲い掛かって来るー。

煙に包まれた中、呪怨衆をひとり、また一人と葬るもー
やがて、急に意識が遠のいて、
源左衛門はその場に倒れ込んでしまったー…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーーっ…」
源左衛門が目を覚ますとー、
呪怨衆たちはみんな倒れ、
一緒にここに乗り込んできた兵士たちも倒れていたー。

「ーーーく…」
よろよろと起き上がる源左衛門ー。

がー、鎧がいつもより重く感じるー。
身体が、思うように動かないー。

「ーーーーー…何が起きたー?」
源左衛門が、よろめきながらそう言葉を口にしたその時だったー。

「ーー!?」

自分の”声”に異変を感じたー。

自分の口から出た”声”が、
自分の”声”ではなかったのだー。

女のようなー、透き通った声ー。

「ーーー…!?」
源左衛門は、違和感を感じ慌ててその場で鎧を脱ぎ捨てるとー、
胸が膨らんでいるのが見えたー。

「こ…こ、これはー…!?」
青ざめながら、自分の股間のあたりに手を触れるとー、
そこにはー、あるはずのものがなくなっていたー。

「ーーーーお、俺が、女にー!?」
源左衛門が戸惑いの表情を浮かべるー。

「ーーー…い、いったい、これはー…?」
そう言葉を口にしながらも、源左衛門は
祭壇の方を見つめるー。

棺のようなものの元に駆け寄ると、
呪怨衆によって蘇生されようとしていた
”権兵衛”の遺体を確認しようとしたー

がーー

「い、いないー!?」
女体化した源左衛門は慌てた様子で
そう言葉を口にするもー、
権兵衛の姿を確認することはできなかったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーー殿ー…その場にいた敵将の光明、
 そして呪怨衆の者たちは討ち取りましたー
 
 しかし、このような姿にー」

女体化したまま帰還した源左衛門は、
ありのままを報告すると、
”殿”である三浦 勇之進は戸惑いの表情を浮かべながらも、
「ーよく戻ったー」と、そう言葉を口にしたー。

「殿ー…女子(おなご)の身体になっても、
 俺はこれまで通り、殿に命を捧げる覚悟ですー。

 俺の見た目のことは気になさらず、
 何でも命じて下さいー」

頭を下げる女体化した源左衛門。

三浦勇之進は少し複雑そうな表情を浮かべるー。

「ーーしかし、源左衛門よー
 女子の身体で、今まで通りの腕前を発揮できるのか?」

源左衛門をライバル視する武士・十郎が口を挟むー。

「ーいや、失礼ー
 これからは”お源”とでも呼ぶべきだったかなー?」

”女”を呼ぶかのようにそう言葉を口にして
ニヤリと笑う十郎ー。

「ーーー」
ムッとした表情を浮かべる源左衛門ー。

「ーー伊武殿!落ち着いて下さい!」
源左衛門に憧れる若き武士・勝久が女体化した源左衛門の前に
立ちはだかると、
「ー仲間同士で争っている場合ではありませぬー」と、
そう言葉を口にするー。

「ーーーすまないー」
源左衛門がそう言葉を口にすると、
参謀的存在の男・正蔵が何やら”殿”に耳打ちをするー。

「そうか。それもそうだなー」
三浦 勇之進はそう言葉を口にすると、
「ー源左衛門ーそなたのその身体は
 未知の術によるものー。
 急に体調に異変が起きるかもしれないー。
 少なくとも、数日は屋敷の方で待機していた方がいい」
と、そう言葉を口にするー。

「と、殿ー。しかし、今は浦部のやつらがー」
女体化した源左衛門はそう反論しようとするー。

敵対する浦部家の動きが活発なこのタイミングで
休んでいるわけにはいかないー。

そう思いながら、声を上げたー。

がー…

「源左衛門ーそなたの身を案じてのことだー。
 急に戦場で倒れでもしたら、そなたは生きては帰って来れないー。
 
 源左衛門ー。しばらくの間は様子を見た方がいいー。
 どうか、分かってほしい」

”殿”=三浦 勇之進が申し訳なさそうに頭を下げると
女体化した源左衛門も、”殿”の気持ちは理解した上で
「承知いたしましたー」と、そう言葉を口にしたー。

そんな様子を見て、ライバルの十郎はニヤリと笑みを浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーー…」
自分のそれほど大きくない屋敷でため息をつく女体化した源左衛門ー。

長くなった髪を触りながら
「くそっ!」と苛立った様子で言葉を口にするー。

「ーーー」
が、このまま苛立っていても仕方がないー。
苛立ちは正常な判断力を鈍らせるー。

ふぅ、と息を吐き出すと、
源左衛門は、「少し外に出て来る」と、屋敷の家来に伝えて、
そのまま外を歩きだすー。

大きくため息をつきながら、街の外れを歩いていると、
ふと、ある光景が目に入ったー。

「ーーー…や、やめてください!」

「ー!」
源左衛門の目の前で、町娘が襲われているー。

そんな光景を目にした源左衛門は
「お前たち!何をしている!」と、そう叫びながら乱入するー。

「ーー!」
が、自分の口から出た声が、女の声であることに
”女体化”していることを改めて思い出すー。

咄嗟の出来事であったため、つい”いつものような感覚”で
飛び出してしまったー。

「ーなんだぁ?女かー」
「へへへー獲物が増えたぜー」
「ーーこいつもなかなかいい感じだなぁ」

三人組の盗賊らしき男の言葉に、
女体化した源左衛門は三人組を睨みつけるー。

「ーははは、何だこの女ー?俺たちが遊んでやるぜ」
盗賊の一人の言葉に、
「どいつもこいつも俺を女扱いしやがってー」と
ボソッと呟くと、体術で盗賊に応戦したー。

”ーーくっ、いつもより動きが悪いー…”
そう思いつつ、必死に戦っていると、
やがて、盗賊三人組は「くそっ!こいつ、強いー」
「何だこの女ー」「やべぇ!」と、口々にそう言葉を
口にしながら、逃げ出していったー。

「ーはぁ…はぁ」
源左衛門は、いつもより体力を使ったことを感じながら、
背後を振り返ると、
女体化した源左衛門に助けられた女が「あ、ありがとうございますー」と、
そう言葉を口にしたー。

「ーー無事でよかったー。君はー?」
女体化した源左衛門が言うと、
「ーなつと申しますー」と、その女は自分の名前を口にしたー。

「ーーこのあたりはああいう輩もよく出没するから、
 気を付けてー」
源左衛門がそれだけ言うと、なつと名乗った女はそのまま
ぺこりと頭を下げて立ち去っていったー。

「ーーー」

”今の盗賊たちとの戦い”で、
自分が”いつも通り”戦うことはできないー、ということを
実感させられてしまったー。

戦えはするー。
けれどー…

「ーーーくそっー」
源左衛門は、女体化した自分の身体を見つめながら
今一度大きなため息を吐き出したー

②へ続く

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コメント

女体化してしまった戦国武将のお話デス~!

この時代当時に女体化したり、男体化してしまったりすると
今の時代よりももっと大変そうですネ~…!

続きはまた明日デス~!☆

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女体化<女体化武将>

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