<皮>カワノクラス②~調査~

放課後の教室に突如として現れた
捜査官たちー。

2人の捜査官は、この教室に
”皮にされて乗っ取られた生徒がいる”らしくー、
生徒たちが戸惑う中、捜査官はそれが”誰”なのかを調べようとするー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「あたし、関係ないからー
 ってか、早く帰りたいんだけどー」

気の強い女子高生・剣崎 明日香が不満そうに
腕組みをしながら言うー。

チャイナドレス姿の捜査官・星奈は、
そんな明日香の方も観察するー

”この子は全くわたしの太腿にも視線を向けないし、
 興味が無さそうねー
 男っぽい要素はなしー、と”

星奈は、明日香の観察を終えると、
明日香に対して「お時間取らせてごめんね」と、そう言葉を口にして
次の聞き込み対象である生徒会長の森山 千穂に話を聞き始めるー。

”あぁ、くそっー”
乗っ取られている女子生徒は表情を歪めるー。

”ーせっかく、帰ったらオナろうと思ったのにー
 これじゃ、こいつの両親が帰って来るまでに
 間に合わねぇじゃねぇかー”

イライラしながら、何度か貧乏ゆすりをするー。

がー、あまりこういう仕草をすると
気付かれるかもしれない、とー、
すぐに貧乏ゆすりをやめて、不満そうに
教室の前の方を見つめるー。

”ーあぁ、この女の身体もムラムラしてきちまったぜー”
数々の罪を重ねた凶悪犯・郷田 茂は
心の中でそんな言葉を口にしながら、
その女子の身体で、笑みを浮かべたー。

「ーありがとうございましたー」
生徒会長の千穂が、頭を下げるー。

星奈は、千穂への聞き込みを終えて、
最後にさっきからスマホをいじっている大人しそうな女子生徒・静香に
聞き込みを始めるー。

「ーーごめんねー。放課後なのに時間を取らせてー」
星奈が、そう言いながらチャイナドレスから覗く太腿を
見せ付けるかのような座り方をすると、
静香は少し顔を赤らめながら、太腿の方を見つめたー。

「ーー!」
星奈は表情を少しだけ歪めるー。

がー、それを悟られないように、
「何か、周囲で様子の変わった子とかはいませんでしたかー?」と、
そう確認を始めるー。

やがて、全ての質問を終えると、
金髪のチャラそうな雰囲気の捜査官・橋爪捜査官に
結果を報告したー。

「ーわたしを見て、下心を感じたのは3名でしたー」
とー。

「ーーー3人…か。なるほどね」
橋爪捜査官はそう言うと、
「言っておくがー…”郷田”
 お前が姿を見せるまで、俺は絶対にここから誰一人として出さないし、
 逃がすつもりもないー。
 自ら出て来るなら、今のうちだぞー」と、そう言葉を口にするー。

がー、女子生徒たちはいずれも動きを見せずー、
戸惑いの表情を浮かべているー。

「ーーーっていうか、本当に”乗っ取られてる”なんて子、いるの?
 あたし、早く帰りたいんだけどー」
気の強い剣崎 明日香がそう言うと、
橋爪捜査官は「君は気が強いなぁ~」と、苦笑いしながら
馬鹿にしたような表情を浮かべるー。

「ーー優衣、大丈夫かー?」
彼氏の達平が、隣の座席の彼女・優衣に声をかけるー。

「うんー」
優衣は心配そうに頷きながら
「でも、誰なんだろうー?」と、そう言葉を口にすると、
「ーー分からないー」と、達樹は不安そうに周囲を見渡すー。

「ー女子の身体を乗っ取るとかー、信じられないよなー」
達樹がそう言うと、優衣は「ーーうんー、許せないー」と、
頷くー。

けれど、優衣から見ても
”誰がそうなのか”は分からないー。

怪しい振る舞いをしているような子は、
特に思い当たらないー。
”元から怪しい子”ならいるけれど、
それはまた、今回の乗っ取り云々とは別問題だー。

そうこうしているうちに、
橋爪捜査官は、チャイナドレス姿の星奈に反応した
三人の女子生徒を一人一人確認していたー。

そのうちの一人、静香は、
「わたしじゃありません!」と、不安そうに声を荒げているー。

普段、物静かな静香が、声を荒げている様子に
少しだけ驚く優衣と、その親友の泰恵ー。

がー、橋爪捜査官は「まぁまぁ落ち着いてー」と、
そう言葉を口にすると、
他の生徒に話を聞かれないようにするためか、
一旦静香を連れて教室の外へと出たー。

「ーー静香ちゃんが乗っ取られてるってこと?」
優衣の親友・泰恵がそう呟くと、
優衣は「ーーど、どうなのかな…」と、不安そうに
教室の出口の方を見つめるー。

教室の外では、橋爪捜査官が、静香に聞き込みを続けているー。

「ただ、君が星奈ちゃんを見てドキッとしてたのは事実だー。
 どうしてかな?」
根強く、確認を続ける橋爪捜査官ー。

すると、静香は顔を赤らめながら言葉を口にしたー。
「ーーわたしー…可愛い女の子とか、可愛い服が好きでー」
とー。

「ーー…」
橋爪捜査官は、装飾品の指輪に見せかけた嘘発見装置で、
静香の心拍を確認するー。

”嘘をついている”音ではないー。

「ーーーあははー、なんだ、そういうことかー
 確かに、それなら星奈ちゃんの美脚にドキドキしちゃうよなー
 分かるよ」

橋爪捜査官はそう言葉を口にすると、
そのまま静香を教室へ戻すー。

星奈のチャイナドレス姿に反応した女子三人は
いずれも”ハズレ”だー。

「ーーーー」
橋爪捜査官は表情を歪めながら、
残る女子生徒たちの方を見つめるー。

”星奈ちゃんのチャイナドレス姿を見ても
 無反応ってことかー…
 なかなか手ごわいなー”

そう心の中で呟く橋爪捜査官ー。

一方で、”乗っ取られた”女子生徒は、
橋爪捜査官の方を見つめながら、
心の中で不敵な笑みを浮かべていたー。

”ー俺はこの女の中だよー
 刑事さんー”

とー。

さっきから、ムラムラして仕方がない
凶悪犯罪者の郷田 茂ー。

しかし、今ここで欲望のままに胸を揉んだりすれば
流石に正体がバレてしまうー。

我慢するために、自分の綺麗な手を眺めたり、
スカートを触ったりして、
欲望を押さえているー。

”ーーふふふー
 この女の身体は気に入ったからなー
 
 お前たちに邪魔されるわけにはいかねぇんだよー”

口元を歪める女子生徒ー。

思わず、笑みがこぼれてしまったことに気付き、
手で口を隠すー。

「ーーー」
橋爪捜査官は、女子生徒たちの方を見ながら、
「だったら仕方ないー。正気の子たちには申し訳ないけど
 これから、みんなの後頭部を確認させてもらうよー」と、
そう言葉を口にするー。

「ーはぁ?なんだそれ?
男子生徒の、先ほど”ゴリラ”と呼ばれた健一がそう言葉を口にすると、
「ーー皮にされた人間は、後頭部のあたりに
 小さな小さな”ゆがみ”があってねー。
 それを見つけることができれば、分からないこともないー」
と、橋爪捜査官は笑みを浮かべながら言うー。

担任の先生・梨絵は、戸惑いながら
そんな言葉を聞いているー。

「ーま、でも女子のみんなは頭を触られたくなんかないだろうしー、
 できればその前にあぶり出したかったんだがー
 
 郷田のやつ、なかなか尻尾を出さないから仕方ない」

橋爪捜査官はそこまで言うと、
「星奈ちゃんー。みんなの後頭部を確認してー」と、
そう言葉を口にするー。

「ーー俺が触るとセクハラにされちゃうかもしれないからねー」
黒板に寄りかかりながら、ケラケラと笑う橋爪捜査官ー。

チャイナドレス姿の星奈が、
一人一人の後頭部を確認していくー。

不快そうにする気の強い女子生徒の明日香ー。
素直に後頭部を確認させる生徒会長の千穂ー。
同じく素直に応じる達樹の彼女・優衣ー。
その親友の泰恵は「くすぐったいですー」などと笑いながらも素直に応じる。
先程疑われた静香も、不満そうにしながら応じ、
一人一人の後頭部の確認が終わったー。

しかしーーー

「ーー”異常”はありませんー」
星奈がそう言葉を口にするー。

「ーーーあっれぇ~?」
少し戸惑いの表情を浮かべる橋爪捜査官ー。

「ーーーおかしいなー」
そう呟く橋爪捜査官を見て、
気の強い女子生徒の明日香は、
「凶悪犯だかなんだか知らないけど、乗っ取られてる子なんて
 いないんじゃないの?」と、不満そうに言うー。

「ーあははーそうだったらいいんだけどなぁー
 いるんだよー
 この中にJKを乗っ取って、影でエロイことをしながら
 楽しんでる奴がさぁ」
橋爪捜査官は、ニヤニヤしながらそう言うと、
捜査官の星奈を一旦呼んで、何やら相談をし始めるー。

その様子を見ている女子生徒の一人が、
口元を手で隠しながらニヤリと笑うー。

”あいつらー、皮にされた人間の後頭部に”ゆがみ”があることにも
 気付いていたかー”

少女を乗っ取っている凶悪犯・茂は、
その子の身体で、ニヤニヤと笑うー。

”ーーま、女子の身体にしておいて正解だったなー
 それも、こいつみたいに髪の長い子にしておいて、
 尚更よかったー。

 ”ほんの些細な変化”だからなー
 髪が長けりゃ長いほど、隠しやすいってもんさー”

そんな風に思っていると、
橋爪捜査官は、生徒たちの方を見て、
笑みを浮かべたー。

「ーー仕方ないー。」
橋爪捜査官はそれだけ言うと、担任の先生・梨絵の方を見てから、
生徒たちの方に今一度視線を向けたー。

そしてーー
生徒会長である眼鏡がトレードマークの千穂を指差すと、
「ーー君、ちょっといいかなー?」と、千穂を廊下に呼び出すー。

「え…?わたしですか?」
戸惑いの表情を浮かべる千穂。

「そう、君だー。少し話がしたいー」
橋爪捜査官がそう言うと、
気の強い女子生徒・明日香が「あんたが凶悪犯に乗っ取られてるってわけ?」と、
あざ笑うようにして言うー。

「ーーははは、いやいやー」
橋爪捜査官は、千穂が返事をするよりも先に返事をすると
「ちょっと話がしたいだけだよ」と、そう言葉を口にして、
千穂を再度、廊下に出るように促したー。

「わ、分かりましたー」
戸惑いながら千穂が廊下に出ていくー。

「ーーーーー」
スマホをいじりながら、大人しい女子生徒・静香が
表情を歪めるー。

”ーーまさか、森山さんが乗っ取られてる子ってことはないよねー?”
達樹の彼女・優衣が戸惑いの表情を浮かべながら
心の中でそう呟くー。

最近の千穂の様子も”いつも通り”だったー。
特に違和感はなかったと思うー。
けれど、呼び出されたということはー?

優衣はそんなことを思いながら、
色々な考えを巡らせるー。

がー、やがて
数分が経過すると、
やがて千穂は戻ってきたー。

「何を話したの?」
優衣の親友である泰恵が、千穂に確認すると、
千穂は少し苦笑いしながら「ー話を聞かれただけー」と、
それだけ答えたー。

後から戻ってきた橋爪捜査官は今度は優衣の方を指差したー。

「次は、君と話がしたいー」
とー。

「ーーえ…」
優衣は戸惑いの表情を浮かべるー。

彼氏の達樹も戸惑いながら、優衣の方を見るも、
優衣は「わ、わたしじゃないからねー?」と、戸惑いながら呟くー。

優衣の親友・泰恵はそんな優衣の方を見ながら
少しだけ、心の中で笑みを浮かべるー。

「ーーわ、分かってるよー。
 俺は優衣を信じるー」
達樹がそう言うと、呼び出された優衣は不安そうに、
そのまま廊下の方に向かって歩き出したー。

「ーーーーー」
生徒会長の千穂が、廊下の方を不安そうに見つめるー。

そんな状況の中、呼び出された優衣は、
教室を出てすぐのところにある非常階段に通じる扉を開けた
橋爪捜査官についていくー。

そしてー、非常階段に出ると、
橋爪捜査官は口を開いたー。

「ーー郷田ー。そろそろ猿芝居はよせー」
とー。

「ーーえ」
優衣は表情を歪めるー。

「ーーーお前が郷田だってことはもう分かってるんだー
 さっき、生徒会長の子から話を聞いてー
 確信したんだよ。もう無駄だ」

その言葉に、優衣は戸惑いを露わにしながら
「ーえ…ち、ちょっと待ってください!
 わ、わたしじゃありません!」と、そう言葉を口にするー。

しかし、橋爪捜査官は笑みを浮かべると、
「ーだからさー、猿芝居やめろって言ってるんだよ」と、
薄ら笑みを浮かべながら言うー。

「ーな…な、何のことですかー!?わ、わたしじゃありません!」
優衣はなおも食い下がるー。

”何の事だかわからないー”
優衣は、心の底からそう思いながら、
必死に橋爪捜査官に訴えかけるー。

”わたしじゃない”
とー。

それでも、橋爪捜査官は優衣を”郷田 茂”だと決めつけながら
言葉を続けるー。

「ーへぇー。じゃあ仕方ないなー」
その言葉と共に、橋爪捜査官は笑ったー。

「その子は可哀想だが、お前をその子ごと、
 この非常階段から突き落とすー。
 そうすりゃ、お前はその着てるJKごと、死ぬだろうさ」

橋爪捜査官が言うと、
優衣は「ーーえ……」と、青ざめるー。

「ーーははー刑事がそんなことできるはずないって?
 俺はさー、特殊な捜査班の一員だからさー。

 許可されてるんだよー。
 ヤベェ犯人を止むを得ず殺すこともさー」

ケラケラと笑う橋爪捜査官ー。

しかし、身に覚えのない優衣は戸惑いながら
「わ、わたしじゃありません!」と、そう叫んだー。

③へ続く

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次回が最終回デス~!

凶悪犯は誰の中に潜んでいるのでしょうか~?

答えは明日の最終回で見届けて下さいネ~!

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皮<カワノクラス>

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