<入れ替わり>浮気X浮気③~浮気の果て~(完)

入れ替わった相手は浮気相手の妻だったー。

しかも、その入れ替わり相手は、
”自分の夫と浮気している女”でもあった…

混沌の入れ替わりの結末はー…?

・・・・・・・・・・・・・・・・

「えっー」
尚美(円花)は表情を歪めたー。

円花になった尚美からのメッセージを見つめながら
戸惑いの表情を浮かべるー。

”元に戻る方法はわたしの方でも色々調べて見ますー。
 絶対に、わたしの夫には入れ替わっていることを
 伝えずに、そのままわたしのフリをしていて下さいー。

 わたしも、このまま円花さんのフリを続けますー”

「ーーーー」
尚美(円花)は既に”入れ替わったこと”を自身の浮気相手であり
尚美の夫である彰吾に話をしてしまったー。

彰吾は先ほどから”元に戻る方法”をすぐにでも見つけよう、と
必死に動き回っているー。

”ーーあ、あのー…”
メッセージの返信を入力し始めようとする
尚美(円花)ー

だが、その時だったー。

「円花さんー。
 すぐに君の家に行こう」

彰吾がそんな言葉を口にしたー。

「えっ…?彰くんーも、もう夜中だよ?」
戸惑いながら尚美(円花)が言うと、
「そんなの関係ないーそれにー」
と、彰吾は険しい表情を浮かべながら
言葉を続けたー。

「尚美の姿で、”彰くん”と呼ばないでくれー
 尚美は、僕のことそんな風には呼ばないー」
彰吾の言葉に、尚美(円花)は少し驚きながら、
「で…でも、今日はもう夜中だから、明日ー…」と、
反論しようとするー。

がーー

「ーー僕の妻の身体を君がこれ以上勝手に動かすことは許さない!」
と、彰吾は今までに見たことのないような怒りの形相で、
そう言葉を口にするー。

「ーー…ま、待って!でも……そんなことしたらー
 し、彰くんとわたしの関係もバレちゃーー」

尚美(円花)がそう言い放つー。
2人が、隆と円花(尚美)がいる家に行けば、
”関係”がバレるリスクがあるー。

そう言ったつもりだったー。

がー

「僕を脅すのかい?」
彰吾は不快そうに呟いたー。

「君がちゃんと、”僕とは何のつながりもない”フリをしてくれれば
 大丈夫だよ」

彰吾はそれだけ言うと、
「さぁ、出かける支度をして。二人を元に戻そう」と、
そう言葉を口にしたー。

一見優しそうな雰囲気の彰吾はー
浮気をしていながらも、”尚美”に執着しているー。
何があろうとも、彰吾が浮気相手の円花を選ぶことなどないー。
彼は、”尚美に余所余所しくされている”ことを悟っていて、
その寂しさを紛らわすための”道具”としてしか
円花のことを見ていないのだからー…

「ー車に乗って。」
彰吾はそう言うと、有無を言わさず尚美(円花)を連れて
”円香と隆が暮らす家”に向かって車を走らせたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

メイド服姿のまま、円花(尚美)は
”円香の夫”である隆と再びイチャイチャしていたー。

「ーーおいおいおいー今日は随分欲求不満じゃねぇか」
隆はニヤニヤしながら笑うー。

「ーーうふふふ…隆のこと、大好きなんだもんー」
円花(尚美)は隆に抱き着くー。

2人で嬉しそうにキスをしていると、
やがて、インターホンが鳴ったー。

「ーーあん?こんな夜中に誰だ?」
円花(尚美)とキスをしていた隆が不満そうに表情を歪めると、
円花(尚美)も、「も~~!」と、拗ねたような表情を浮かべたー。

隆が円花(尚美)に「ここで待ってろ」と、
そう言葉を口にすると、
来客を確認したー。

”知らない男”とーーーー

「ぶっーーー!?!?!?」
隆は驚きの表情を浮かべたー。

”尚美”ー
隆からすれば”浮気相手の尚美”が、”妻の円花”とイチャイチャしている時間に
いきなり、”知らない男”と乗り込んで来た、そんな状況ー

2人が入れ替わっていることをまだ知らない隆はー、
”浮気相手の尚美が、夫にそのことがバレて、夫に連れられて家にやってきた”
と、そう解釈したー。

「ーーー誰~?」
部屋の方から円花(尚美)の声が聞こえるー。

「ーー……え…い、いやー…」
隆がそう言葉を口にすると、
”無視してもさらに状況が悪化するだけだ”と、考えて
やむを得ず、やってきた尚美(円花)と彰吾に対して
「はいー」と、声を発したー

”こんな夜中にすみませんー”
彰吾はそう言うと、自分の自己紹介を始めるー。

自分の妻・尚美が浮気していることは知らない彰吾は
尚美(円花)の自己紹介もすると、
”実は、僕の妻とあなたのご家族が入れ替わってしまっていると、
 彼女から聞きまして”と、そう説明したー

「ーー入れ替わり…?」
隆が表情を歪めながら
部屋の中にいるメイド服姿の円花(尚美)を見つめるー

”妻”の円花と”浮気相手”の尚美が入れ替わっているとでも
言うのだろうかー。

信じがたいことだー。

しかしー…
”今まで一度も着たがらなかったメイド服”を嬉々として
身に着けて、嬉しそうにHなことをしていた”円香(尚美)”の姿を
浮かべながら、”本当に入れ替わっているかもしれない”と、
そう思った隆ー。

「ーーー…」
表情を歪めながら、隆は
「ーーそ、それはどういうー」と、今一度言葉を口にすると、
”中で説明させていただいても、良いでしょうか?”と彰吾は
そう言葉を口にしたー。

隆は”このままだと、俺が尚美と遊んでいることがバレてしまう”と、
汗をタラタラと流し始めるー。

いやー、既に妻が浮気相手の身体と入れ替わったなら、
それもバレているのかー?

隆はそう思いつつも
「わ、わかりましたー」と、そう応じー、
彰吾と、尚美(円花)を家の中に招き入れたー。

「えっー…」
尚美(円花)が”メイド服姿”の円花(尚美)を見て驚くー。

「ーわ、わたしの身体で何をー…?」
尚美(円花)が言うと、円花(尚美)は気まずそうに
「え…そ、そのー…か、可愛い洋服があったからー?」と、
そう言葉を口にしたー。

「ーー…な、尚美ー…?な、なんだその格好はー?」
彰吾は、戸惑いながらそう言うと、
「ーーな、中身は僕の妻なんですよ!?一体何をしたんですか!?」と、
彰吾が、隆の方を見てそう叫ぶと、隆は
「い、いや、ま、待ってくれー…い、入れ替わってるなんて知らなかったんだー」と、
そう弁明するー。

「ーーーー…な、何で入れ替わりのこと話したのー?」
メイド服姿の円花(尚美)も、尚美(円花)に向かって不満をぶつけると、
尚美(円花)は「ーー…言わないと、ややこしくなると思ったのでー」と
目を逸らしながら言うー。

「ーーーーー」
隆は入れ替わった妻と浮気相手を見つめながら
困惑の表情を浮かべると、
”もう浮気を隠しきれない”と判断したのか、
突然、その場で土下座をしたー。

「ーま、円香、すまねぇ!
 お、俺はー…俺は、尚美と浮気していたー」

とー。

「ーー…えっ!?」
尚美(円花)が驚きの声を上げるー。

「ーー…!?」
メイド服姿の円花(尚美)も
「ちょっと!?えっ!?隆ー!?」と、表情を歪めるー。

「ーーすまねぇ!取引先で尚美と出会ってー
 お前とは違って”遊んで”くれるからついー

 …で、でも、俺が愛してるのはお前だけだ!
 尚美は、遊びで、円花ーお前には本気なんだ!

 これだけは信じてくれ!」

隆が全てを暴露してしまうー。

それを聞いた残りの三人は呆然としていたー。

尚美になった円花からすれば
”夫も浮気していた”ことを知りー、
さらにはその浮気相手が”入れ替わり相手の尚美”だと知ってしまったー。

円花になった尚美からすれば
”隆はわたしのことは遊びだった”とさらに現実を突きつけられー、

尚美の夫である彰吾からすればーー
”妻である尚美が知らない男と浮気していた”ことを知らされてしまったー。

「ーー…な、尚美ーー…お、お前、僕を裏切って
 こんな男と浮気してたのか!?」
彰吾が声を荒げるー。

「ーー…こ、こんな男とはなんだ!?」
土下座していた隆が不満そうに叫ぶー。

が、彰吾はそれを無視して円花(尚美)の手を掴んだー。

「ーーー…は、離して!」
メイド服姿のままの円花(尚美)は嫌悪を露わにすると、
「ーし、彰吾と一緒にいても、刺激が足りなくて
 毎日毎日退屈だったの!」と、開き直った態度を取り始めるー。

「ーた、隆!身体も入れ替わったんだし、このままでいいでしょ!?
 わたし、隆の”妻”として頑張るから!

 それにー、わたしが中身ならメイド服以外にもー
 どんな格好だってしてあげるから!」

円花(尚美)が浮気相手の隆に向かって叫ぶー。

だがーー

「ーお…俺はー…
 俺はーーーー…やっぱり円花をー…すまねぇ」

隆はあくまでも妻の円花の方を選ぶようだー。

しかし、尚美(円花)は複雑そうな表情を浮かべるー。
隆のことが嫌で、ネットで相談ー、彰吾と出会った
”円花”からすれば、隆とこれ以上一緒に暮らすのは
嫌だったー。

それに、隆も浮気していて、自分も浮気していたとなれば
もう関係の修復はできないー。

「ー尚美!!ふざけたこと言うなー!
 お前は僕の妻だろう!?
 僕がどれだけ優しくしてやったと思ってるんだ!」
彰吾が、円花(尚美)の手を掴むー。

そしてー、彰吾は怒りに任せて円花(尚美)をビンタすると、
「ー早く、あの女ともう一度入れ替わって元に戻るんだー!
 何でも、試してみるんだ!」と、そう声を上げたー。

「おいっ!円花の身体を叩くな!」
隆が声を荒げるー。

「ーーー浮気してた尚美には、バツが必要だからなー
 このぐらいは仕方ないだろ」
彰吾はそう言い放つと、円花(尚美)を睨むー

「ー俺以外の男の前で、そんな格好するなんてー
 身体が違っても許せないー」
彰吾がそう続けたその時だったー。

「ーー彰くんだって、わたしと浮気してたじゃんーーー!!」
背後から、尚美(円花)がそう叫んだー

「ーー!!!」
彰吾が表情を歪めるー。

”お互いのことは言わない”
そう約束してここに来たはずなのにー、
尚美になった円花は、
”円花と彰吾の浮気”も、暴露してしまったー。

「ーーーなっ…円花ちゃんー…!」
彰吾が表情を歪めるー。

「ーー…彰くんが、そんな人だとは思わなかったー」
尚美(円花)が悲しそうに言うー。

一見穏やかな彰吾の”入れ替わりを伝えてからの振る舞い”
それに、彰吾と浮気していた円花はすっかり幻滅しー、
自ら”浮気”を、隆と円花(尚美)にも伝えてしまったー。

「ーーお…お前ー…お前も浮気してたのか!?」
”円香の夫”である隆が困惑するー。

「ーーはぁ…!?!?!?!」
円花(尚美)は、自分の夫である彰吾の浮気を知り、
声を上げるー。

「ーーう、うるせー!お前だって僕と同じで
 浮気してたんだろ!?
 だったらおあいこじゃないか!何が悪い!」
彰吾は開き直るー。

「ーだいたい、ウジウジした悩みを聞いてやったのに、
 その女も調子に乗りやがって!」
彰吾は本性を露わにして、尚美(円花)を罵倒しー、
さらには「お前もだ!自分の妻に浮気されるクソ夫のくせして!」と、
相手の夫である隆にも絡み始めるー。

「ーなんだとこの野郎ー!」
隆が声を荒げるー。

円花(尚美)が、彰吾に近付いてビンタをすると、
彰吾もカッとなって、再び円花(尚美)をビンタし返すー。

「ちょっと!やめてよ!」
尚美(円花)が叫ぶー。

その時だったーーーー

玄関の扉がノックされーー、
警察官と、近所のおばさんが入って来たー。

「さっきから、こんな時間なのに争う音がしてー」
おばさんの言葉に、
髪が剥げている50代ぐらいの男性警察官が
「ーあの~~こんな時間ですのでー近所にも迷惑がー」と、
申し訳なさそうに4人に言葉を口にするー。

しかし、尚美・円花・彰吾・隆の4人は
争っていて聞く耳を持たないー。

「ーーあんたたち!いい加減にしなさい!」
近所のおばさんが4人を止めようとするー。

「ーー皆さん!落ち着いて!」
気の弱そうな警察官も4人を止めようとするー。

そしてーーー

6人はーーー、
乱闘状態になりーーー

気付いた時にはーーー

「ーーはっ!?」
隆が声を上げるー。

「えっ!?」
彰吾も声を上げるー。

お互いを指差しながら
「俺!?」
「僕!?」
と、言葉を発する二人ー。

彰吾と隆の身体が入れ替わってしまったー。

さらにーーー

「ーーう…嘘…!?な、なんでわたしが…えっ!?うそでしょ!?」
頭の禿げている50代男性警察官になってしまった尚美が驚きの表情を浮かべるー。

「ーーえっ…!?えっ…!?そんなー」
大人しめの性格の円花は、近所のおばさんの身体になってしまっているー。

「ーー…わぁ…若いっていいわねぇ…♡ …ふふ」
メイド服姿の円花になった近所のおばさんは、メイド服姿の自分を見つめながら
嬉しそうにしているー。

「ーーこ、こ、これはーー…わ、私は何も見てませんよ!何も!」
尚美の身体になってしまった男性警察官は目を瞑りながらそう叫ぶー。

浮気をし、浮気をされていた4人はー、
乱入した警察官とおばさんを含む6人で、バラバラに入れ替わってしまいー…
二度と、元の身体に戻ることができなくなってしまったのだったー。

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

混沌の修羅場(?)から、
更なる混沌へ…★!

~混沌編~…は、多分ありません~笑☆

お読み下さりありがとうございました~~~!☆

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入れ替わり<浮気X浮気>

コメント

  1. TSマニア より:

    ドロドロから混純編へ~!★

    まさかのまさかの展開でした笑

    自分が無名さんのカラダと入れ替わって夏服オシャレして無名さんの女友達のドロドロしたお話し聞いちゃうのデス~!!笑

    無名さんは自分のカラダでお仕事や憑依空間など更新したりしてくださいネ笑

    お酒は飲まないのしオレンジジュース飲むのでご安心を\(^o^)/笑

  2. TSマニア より:

    上の自分のコメント脱字でした笑

    無名さんのカラダで無名さんの女友達のドロドロしたお話し聞いたらまた女性がコワクなりますネ笑

    逆に無名さんの女友達から無名さんの事を上手く聞き出しちゃうのデス~\(^o^)/笑

    自分の手や指は女の子手より少し大きいぐらいですのですぐ慣れるし入力しやすいと思います笑 

    美容室でシャンプーしてもらう時は女性の手の方がいいですネ☆

    力や指の感じが頭皮に優しいからデス笑

    無名さんのカラダで無名さんの代わりに美容室とかエステ行ってみたいのデス(*´艸`)笑

    • 無名 より:

      笑~★
      私の友達のドロドロした話を聞くために
      入れ替わるのも面白いかもですよ~?★笑

      私のことを……
      喋ってしまいそうな子がいるのデス…
      ぶるぶる!