<女体化>女体化ゲージ②~条件~

突如として出現した謎のゲージ…

それが100%になると女体化してしまうことを知った
男子生徒たちは、困惑するー…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーつーか、このゲージ
 何をすると%が上がるんだ?」

親友の昭が戸惑いながら
そう言葉を口にするー。

「ーー…さぁ……
 全員、同じ速度で数字が上がってるわけじゃないみたいだしなー」
光輝がそう呟きながら、
親友の昭の”ゲージ”を確認するー。

昭のゲージは”35%”ー。
大して、自分自身のゲージは幼馴染の麻帆に確認して貰う限りでは、
現在は26%のようだー。

「ーー俺の方が少し数字が高いのも嫌な感じだなー」
昭がそう言うと、
光輝は笑いながら「はははーいつも下らない動画ばかり見てるからだぞ?」と
揶揄うように言葉を口にしたー。

「ーー数字が下がった男子は今のところいないみたい」
幼馴染の麻帆が、周囲から情報を集めて戻って来るー。

「ーー…ってことはー…
 できるだけ数字を上げないようにした方がいいってことかー」
光輝がそう言葉を口にすると、
昭は「あれじゃね?感情的になったり、動揺したりすると数字が上がるとかー」
と、そんな言葉を口にするー。

「ーあ~…そりゃ確かにあるかもなー」
昭の言葉に、光輝も少し納得したような表情を浮かべるー。

感情的になったり、興奮したり、パニックになったりー
そういう動きを見せると、”ゲージ”の数字が上がるのかもしれないー。

「ーーー………っておい!」
昭がふと、そんな言葉を口にするー

「お前の数字ー、急激に上がってるぞ!」
昭がそう言うと、
麻帆も「あ!30を超えて、35…40…!」と、
光輝の頭上を見つめながらそう言葉を口にするー

「えぇっ!?な、何でだよ!?」
光輝が慌てるー。

同時に、昭の頭上の数字も少し上昇し、48%まで到達したー。

「ーーー…く、くそっ」
やがて、数字の上昇は止まるー。

だが、さっきとは違い光輝も昭も少なからず動揺しているのにも
関わらず、数字の上昇は一旦止まったー。

”ーー感情的になったりすると数字が上がるってわけじゃないのかー?”

そんな風に考える光輝ー。

その光輝の”頭上”のゲージの数字がまた1パーセント上がったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「こ、校長先生!?何なんですかこれは!?」
体育の男性教師が叫ぶー。

しかし、彼は既にゲージが100%に達してしまい、
女体化してしまっていたー。

「ーー現在、確認中です」
薄い髪の毛をいつも気にしている吉岡(よしおか)校長は
困惑しながらそう言葉を口にするー。

吉岡校長の頭上にも”ゲージ”が出現していて
そのゲージは現在、31%を示しているー。

「ーー…し、しかも俺の胸、でかすぎませんか!?」
体育の男性教師が、女体化した自分の身体を見つめながら
不満そうに叫ぶー。

胸が大きすぎて、正直、邪魔すぎるー。
彼はそう思いながら「せ、せめて彼ぐらいのサイズならー!」と、
既に女体化した国語の先生の方を指差したー

「ーぼ、僕はどうせ女になるなら巨乳の方が良かったですねー」
国語教師の言葉に、
体育の男性教師は「なんだと!?すっげぇ邪魔だぞこれ!」と、
困惑した様子で叫ぶー。

「ーーーーーー」
女体化した後に”元に戻ったら起こしてください”と、言い残して
そのまま寝ている数学教師のゲージは”5%”ー。

そんな様子を見つめながら体育教師は
「校長!とにかく警察と救急車を呼びましょう」と、
そう言葉を口にするー。

しかし、校長先生は首を横に振ったー。

「ー待ってくださいー。
 まだ事件かどうかも分かりませんしー、
 これは救急車を呼ぶような病気かどうかはー」

吉岡校長が、戸惑いながらそう言葉を口にするー。

「ーまた学校の評判を気にしてるんですか?」
体育教師がうんざりした様子でそう言葉を口にするー。

いつもは強面だが、女体化したせいで、
全く迫力がない彼ー。

そんな体育教師を見つめながら、校長先生は
「そうではありませんー」と、不満そうに言葉を口にしながら、
「ー今の時点では警察を呼ぶようなことなのか分かりませんし、
 救急車を呼ぶようなことかどうかも分かりませんからー
 慎重に調査を進めよう、と、そう言っているんです」と、
そう言葉を口にするー。

まずは、事態の把握だと
そう言い放つ校長先生ー。

「ーー私は、ひとまず校内の様子を見てきますー」
吉岡校長先生は、職員室にいる教員に対して
そう言葉を口にすると、職員室を出て、その外へと向かうー。

そんな校長の様子を、
少しやつれた様子の優しそうな雰囲気のおじさんー
金倉(かねくら)副校長が、物陰から見つめていたー…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーあ、俺だけどー…
 あのさー…変なこと聞くけどー…
 兄貴、何か異変はなかったか?」

光輝の親友・昭は大学に通っている自分の兄に連絡をして、
状況を確認していたー。

”ーーあ?異変って?
 俺、そろそろ次の授業なんだけどー?”
昭の兄が困惑した様子でそんな言葉を返してくるー。

「ーいや、あのー
 ーそっちで、男子の頭の上に変なゲージが出てたりしないかなって思ってー」
昭がそう言い放つー。

そんな電話の会話を聞きながら、光輝と幼馴染の麻帆ー。
「ちょっと、聞き方下手すぎないー?」と、苦笑いすると、
光輝は「確かにー」と、戸惑いながら頷くー

”ーはぁ??何言ってんだお前??”
昭の兄が戸惑いの言葉を口にするー

昭は「い、いや、何でもないんだー。ありがとな兄貴ー」と、
そう言葉を口にすると、電話を切って光輝たちの方を見つめたー。

「ーー兄貴の大学では”何も”起きてないみたいだなー」
そう言葉を口にする昭ー。

「そ、そっかー…じゃあ、学校だけってことかー?」
光輝は、戸惑いながら外を見つめると、
「ーーーーー」
そのまま色々な可能性を考え始めるー。

しかしー…

「ちょっと!アンタの数字、また上がってるよ!」
麻帆が困惑した表情を浮かべながら言うと、
横にいた光輝の親友・昭も「お、おい!50を超えた!」と、
そんな言葉を口にしたー

「え…なんで…!」
光輝はそう言葉を口にすると、
教室内で「俺は女になりたくねぇ~!」とパニックを起こしている
男子生徒の方を見つめるー。

彼の頭上の数字は”12%”ー。

「ーーー…」
光輝はそれを見て”恐怖の感情”や”感情的になること”が
ゲージの数字が上昇する条件ではないことを悟るー。

「ーえへへへへ…なぁなぁエロいことさせてくれよー」
女体化した四郎の胸を触りながら、
嬉しそうにしている男子生徒を見つめるー。

彼の数字も”9%”と、かなり低い数字が出ているー。

「ーーーー…」
”下心”がゲージの数字が増える条件でもないようだー。

「ーねぇ!!!65を超えたよ!」
幼馴染の麻帆が叫ぶー。

「ー!」
光輝はその言葉に表情を歪めるー

「わ…分かったかもしれない!」
とー。

「ーあ?」
親友の昭が戸惑いの表情を浮かべるー。

「ーこのゲージの”上がる”条件ー!」
光輝が叫んだその時ー、
「お、俺はもうやってられねぇ!」と、
パニックを起こしていた男子生徒が叫んで、
教室の外に向かって走り始めるー。

「おい!どこへ行く!?」
昭が口を挟むと、その男子生徒は声を上げたー

「学校以外ではこんな変なゲージ出てねぇみたいだし、
 今日はもう早退するぜ!
 俺は女になんかなりたくねぇ!」

彼はそう叫ぶと、そのまま教室を飛び出すー。

「あっ!おい!」
昭がそう叫ぶも、その男子生徒は
そのまま外に向かってしまうー。

「ーーねぇ…それで、条件って?」
幼馴染の麻帆は、飛び出した男子生徒のことはお構いなしで
光輝に対して、そんな言葉を口にすると、
光輝は「あぁー…絶対じゃないかもしれないけどー」としたうえで
言葉を口にしたー。

「ーーー”考える”ことー
 それが、ゲージの上がる条件な気がするー」

とー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

パニックを起こして教室を飛び出した男子生徒は、
そのまま校舎の外に出て、学校の外に飛び出そうとしていたー。

だがー
その時に再び校内放送が響き渡ったー

校舎の外にもスピーカーがついているため、
敷地内であればその声は聞くことができるー

ジジ…ジジジジ…

少し変な音が聞こえた後にー、
言葉が発されるー。

”ーー全校生徒の皆さんー。
 ”女体化ゲージ”は、楽しんで頂けていますかー?”

「ーー!?」

機械音声のような声が聞こえてきて、
男子生徒は表情を歪めるー。

”ーこの学校を舞台に始まった”女体化ゲーム”ー。
 一度始まったこのゲームはもう止めることはできませんー。

 君たちが、”勝つ”方法は一つー。
 このゲームの”発信地”を見つけて止めることー。”

その放送を教室で聞いていた光輝、昭、麻帆は表情を曇らせるー

「なんなんだこれ…」
そう呟く光輝ー。

”ーー”ゲーム”の本体は、学校内のどこかで行われているー
 それを見つけ出して停止することができれば
 この”女体化ゲーム”は終了するー”

その言葉に、昭は「だ、誰かが仕組んでるってことか!?何のために!?」と、
そう声を上げるー。

がーー

「ねぇ!ゲージ!」
麻帆が叫ぶー。

昭の”女体化ゲージ”が50%を超えたー

「ーうぉっ!?やべっ!?」
困惑の表情を浮かべる昭ー。

この謎のゲージの”真相”を突き止めて、
停止させるためには、
”考える”必要があるー。

しかし、考えればゲージは上がり、100%が近付くー

「ーくっ」
光輝は表情を歪めるー

考えなければいけないのに、
考えるとゲージが上昇する状況ー。

”ーーなるべく、頭を使わずに真相を突き止めろってことかー?”
光輝は困惑しながら、一旦、頭の中で色々と難しいことを考えるのを
やめるー。

”そうそうー
 一度始まったゲームからの離脱は許されないー
 今、この学校は外界から隔離されている状況ー。
 ”ゲームの参加者”となった君たちが外に出ようとすればー、
 それは”ルール違反”だー”

謎の声がそう呟くー。

”ーー例えば、彼のようにー”

その言葉に、光輝はハッとして教室の窓から外を見つめるー。

窓からは、ちょうど正門の方が見えるー。

先程、パニックを起こして教室を飛び出した男子生徒がー、
たった今、”学校の外”に飛び出したところだったー。

がーーー

「ーーな、なんだこれ…!?!?う、うわあああああああ!?!?!」
学校の外に出た男子生徒が”0”と”1”の数字の羅列に変換されて
消滅していくー

「ーー…な……」
光輝はその光景を見つめながら驚くー。

”途中退場は許されないー。
 君たちはゲージが100%にならないように考えながら
 このゲームを停止させなくてはならないー

 それでは、健闘を祈るよー”

その言葉と共に、校内放送は終了するー。

「ーな、何なのー…?」
麻帆が呆然としていると、
既に頭上のゲージが75%を超えている光輝が叫んだー。

「ーーそうだ…!みんな!」
光輝は思いついたように言うと、
”既に女体化している男子”と”女子”が、
この謎のゲージを攻略するための鍵だと、そう言い放ったー。

女子と、既に女体化してしまった男子は、
”何を考えても”、上がるゲージはないー。
女子たちが推理をすることで、この状況を打開できるかもしれないー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”視聴覚室”ー
そこでは、不気味な光が交錯していたー。

水晶玉のようなものが中央に設置されー、
”禁断の呪術”が、行われていたー。

これが”女体化ゲージ”が出現した元凶ー
この学校が、外界から隔離された、元凶ー。

一度発動した禁断の呪術は、
”水晶玉”を破壊するまで終わらないー。

生徒たちの誰かがこれに気付き、
破壊しない限り、これは、終わらないー。

「ーーーーー」

その視聴覚室に、
優しそうな雰囲気ながら、少しやつれた雰囲気のおじさんー…
金倉副校長がやってきて、静かにため息を吐き出したー。

③へ続く

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次回が最終回デス~!☆

生徒たちの運命と、
女体化ゲージの真相をぜひ見届けて下さいネ~!☆

今日もありがとうございました~!!

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女体化<女体化ゲージ>

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