<入れ替わり>痴L★O女~トラブル編~(前編)

周囲から”超”がつくほど堅物と言われているOLと、
周囲から”痴女”と言われてしまうほどに変態な女子大生ー。

そんな二人が入れ替わってしまったー…!

堅物OLと痴女な女子大生の入れ替わり、その後の物語…!

※痴L★O女の後日談デス~!
 先に本編を読んでくださいネ~!

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”超”がつくほど堅物なOL、真壁 萌(まかべ もえ)ー
”痴女”と友達からも呆れられている女子大生、坂梨 聡美(さかなし さとみ)ー

二人は、同じ電車に乗っていた際に、
電車が急ブレーキを踏んだことによって、転倒ー、
そのまま身体が入れ替わってしまったー。

お互いのフリをしながら、生活を続けていく二人ー。

萌になった聡美は、萌の身体でみるみるおしゃれになって
”痴女”なOLに変わっていき、
逆に、聡美になった萌は、みるみる真面目な雰囲気になって
”堅物”な女子大生に変わっていくー。

そんな日々を送る中、1か月が経過しても、
元に戻ることができなかった二人は、
ついに”元に戻ること”を諦めて、そのまま相手の身体で人生を送ることを
決意したのだったー。

そしてーー

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「ーーむふふふふふふー」
チャイナドレス姿で、萌(聡美)はニヤニヤしながら、
きわどい姿を、自撮りしていたー。

「ーーはぁ~~…♡ やっぱり興奮するぅ…」
萌(聡美)は、これから”わたし”がネット上で見られたり、
どこの誰とも知らないおじさんにオカズにされてしまうと
考えただけで興奮しながら、
それを自分の裏垢に載せていくー。

”見られる興奮しちゃうOLです!”などと自己紹介している
そのアカウントには、顔を載せないようにしつつ、
いつも色々な格好を公開していたー。

「ーふふふふふー
 萌さんの身体も喜んでるしー…」
萌(聡美)はニヤニヤしながらそう呟くー。

萌の身体は、コスプレをしたり、
きわどい格好をしたりすると、とってもゾクゾクするー。

聡美が、聡美であったころよりもー、だー。

「萌さん、ずっと真面目に生きてたから、
 ”身体”もこういう格好をすることに慣れてなくて
 ゾクゾクするのかなぁ ふふ」

萌(聡美)は、そんなことを思いながら、
会社での自分のことを思い出すー。

”明るくなった萌”は、会社ではとても人気だー。
セクハラ部長まで引き寄せてしまったものの、
”聡美”にとっては、セクハラ部長からセクハラされている自分も、
興奮材料の一つで、
本人は全くそんなことを気にしていないー。

「ーーふふふふふふ♡揉んでも揉んでも飽きない♡」
萌(聡美)は嬉しそうに自分の胸を、
チャイナドレスの上から揉みながらニヤニヤと
笑みを浮かべているー。

既に入れ替わってから”半年”が経過しー、
萌になった聡美も、
聡美になった萌も、それぞれ”新しい自分”の人生を送っているー。

最初の頃のように、お互いに頻繁に連絡を取り合うようなことはなくなり、
今は、定期的に会ったりはしているものの、
もう”元自分”というより、”時々会う友達”のような感覚になったー。

”自分が自分で無くなっていく”ような感覚は
不思議だったものの、
今では”これ”がわたしであり、”わたし”だった存在は他人になったー

「ーはぁぁ~…」
自分のお尻を触りながら、気持ちよさそうに笑う萌(聡美)ー。

職場でも、持ち前の明るさで何とかうまくやっていけている萌(聡美)ー

一部ー…、
”真面目な萌”が気に入っていた職場のおばさんからは
”変態”と、呆れられているものの、
それでも、特に問題はないし、上司受けはいいー。

「ー萌さんだったら、絶対に嫌がっただろうなぁ~」
萌(聡美)は笑いながらも、
”もう、元に戻れない”以上、”わたしなりの萌”として
生きていくことを決めたー。

聡美も、同じだー。

「ーあ、そうだー来週は久しぶりに萌さんと会う約束してるんだったー。
 前に会った時よりも、もっと真面目な雰囲気になってそう~」

クスクスと笑う萌(聡美)ー。

その日を楽しみにしながら、
「あ、そうだ!次は巫女服着よっと!」と、
嬉しそうに着替え始めたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌週ー。

萌(聡美)は、胸元をチラつかせた、
短いスカート姿で、聡美(萌)の前にやってくるー。

相変わらず、”聡美になった萌”は地味な感じで、
髪も少しボサボサだー。

男女兼用のポロシャツのような服装で、
おしゃれをする気は微塵もない様子だー。

”あまりにもおしゃれな自分”に、ドキッとした様子を見せる
聡美(萌)ー

すると、萌(聡美)は、
「あ、今、わたしの胸元見ましたよね!?ね!?ね!?」と、
嬉しそうに笑うー。

「この格好してると、視線感じてすっごく興奮するんです!えへへー」
相変わらずの萌(聡美)の様子に、
聡美(萌)は「あははー…」と、笑いながら、
待ち合わせしていたカフェの座席に座るー。

「ーー髪、大分、痛んでませんー?」
心配そうに、萌(聡美)がそう言うと、
聡美(萌)は、「う~ん…読書に夢中で時間がなくてー」と、
苦笑いするー。

そんな”聡美(萌)”を見て、萌(聡美)は、
「もう、全然わたしの面影なくて、なんかすごいですー」と、笑うー。

「ーーただー」
萌(聡美)はそう言うと、聡美(萌)の髪ー
元々は自分の髪だったその髪を触りながら、
「萌さんは”わたしの身体”で就職するんですから、身だしなみはしっかり
 しましょうよ~」と、笑いながら言葉を口にするー。

「ーーーあ、あははは…そ、それもそうですねー
 頑張りますー」
聡美(萌)はそう言いながら言葉を口にすると、
お互いに近況を話し合うー。

”聡美”になった萌の方は、
大学でのイメージもすっかりと変わり、
誰も”聡美”のことを”痴女”とは呼ばなくなったのだと言うー。
”聡美”の親友だった美晴(みはる)とは、入れ替わる前と
変わらず仲良くしてくれているものの、
”なんか、悩みでもあるの?”と、最初のうちはとても心配していたのだと言うー。

今は、”聡美、変態すぎだったし、落ち着いてくれてわたしも一安心”などと、
美晴も言ってくれてはいるものの、時々、”いざ、真面目になるとちょっと寂しいかも”
と、言葉を口にすることもあるー。

一方、入れ替わる前に、聡美が揶揄っていた奥手な男子生徒・川田(かわだ)とは、
入れ替わったあとに聡美(萌)が告白されて、
今でもその付き合いが続いているー。

「ーーあはは…川田くんは、”真面目な子”の方が
 好きそうでしたからねー」
萌(聡美)が笑いながら言うと、「美晴も元気そうで何よりですー」と、
かつての親友のことを懐かしそうに呟いたー。

そして、萌になった聡美も自分の状況を話し始めるー。

”痴女”になった萌は、最近では上司のおじさんたちから
とても人気で、萌も嬉々として可愛がられているのだというー。

「というか、萌さんの会社、セクハラ上司多すぎますよねー?
 わたしは喜んでるのでいいですけど」

萌(聡美)は、会社内でどさくさに紛れて自分を触ってくる
部長のことを思い出しながらニヤニヤするー。

「ーーちょ…聡美ちゃん!顔がー…!」
聡美(萌)が、たまらず、”ニヤニヤが止まらない”元自分の顔を
見ながらそう言葉を口にすると、萌(聡美)は
照れくさそうに「あははー…ついー」と、ニヤニヤを止めて、
言葉を続けるー。

どうやら、真面目だった”萌”が痴女になったことで、
女性社員受けは悪くなり、
特に親切に接してくれていたおばさん社員からは
嫌われてしまったようだー。

「ーまぁでも、何だかんだで上手くやってますー。
 ”裏垢”の方も順調ですしー」

コスプレを披露しているアカウントのことも口にすると、
聡美(萌)は「わ、わたしは恥ずかしくて見れないですけどー」と、
目を逸らしたー

「ーーえ~…!?萌さん、すっごい綺麗なので、
 わたしがわたしだった時より、滅茶苦茶映えてますよ!
 会いたい!とか言う人もいますし~!」

萌(聡美)が興奮した様子でそんな言葉を口にするー。

”元自分”のコスプレ姿を見るのは、
やっぱり何だか恥ずかしいー

そう思って目を逸らしていた聡美(萌)は、
「ーで、でも、あまりやりすぎてトラブルに
 巻き込まれたりしないでね…?」と、
心配そうに呟くー。

「ーあはは!大丈夫です!
 わたしがこんな感じなので、相手も勝手に満足して帰りますし!」
萌(聡美)は笑うー。

会社のセクハラ上司もー、
電車の痴漢も
”聡美”にとっては”喜び”ー。

触られたりして、何の抵抗もせずに
逆にニヤニヤしていると、
相手も逆上することなく、そのまま勝手に、
相手も満足、自分も満足、Win-Winで終わるのだと、
萌(聡美)は嬉しそうに説明したー

「ーそれ、たまたま運がいいだけだと思うんですけどー…」
聡美(萌)は困惑の表情を浮かべるー。

”触らせてあげていれば”そのまま終わるー…
なんて、甘い相手だけではないのだー。

ニコニコして我慢していると、相手はどんどんエスカレートしていくー。

そんな”例”を、”萌”も知っているー。
学生時代の友達で、そういうトラブルに巻き込まれていた子が
いたからだー。

「ーあはは…まぁ、その時はその時です」
萌(聡美)は、得意気な表情で言うと、
「ー本当に大丈夫なのかなぁ…」と、聡美(萌)は
戸惑いの表情を浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・

数日後ー

「ーーこんな子がうちの社員だなんて、
 どうなんですか!?」

会社に出社した萌(聡美)は、
”入れ替わる前”の萌を気にかけてくれていたおばさんの社員ー、
厚谷 芳江(あつや よしえ)が、不満そうに上司に
そう言葉を口にしていることに気付くー。

「ーーー…プ、プライベートは個人の自由だからー」
戸惑う上司ー。

そんな会話を聞いていると、萌(聡美)に対して
同じ部署のイケメン男性社員が言葉を口にしたー

「なんかー…真壁さんの”裏垢”が見つかったとか何とかでー」
その言葉に、萌(聡美)は表情を歪めるー。

「ーーーあーーー…」
おばさん社員・芳江が萌(聡美)に気付くと、
「あんた、これは何なの?」と、
バニーガール姿の自撮りや、チャイナドレス姿の自撮りが投稿された
SNSが表示された画面を見せて来たー。

「ーーー」
萌(聡美)は、画面を確認するー。

”わたしの裏垢じゃんー”
そう思いながらも、萌(聡美)は「でも、わたしだったとしても
別に会社のアカウントでやってるわけじゃないですから、自由ですよね?」と、
言葉を口にするー。

「ーーそ、そういう問題じゃないでしょ!
 だいたいあんた、少し前まで真面目にやってたのに、
 最近、調子に乗ってるんじゃないの?」

芳江がそう叫ぶー。

”かつての萌”のことを可愛がっていた芳江ー。

がー、最近は若さと美貌を武器にするかのような萌の振る舞いに
激しい嫉妬の炎を燃やしー、
元々、”今の萌のようなタイプの女”は嫌いだった彼女は
敵意を剥き出しにするようになっていたー。

「ーー不快なら、見なければいいだけですし、
 会社に迷惑をかけるようなことをしているわけではありません」

萌(聡美)が反論すると、
芳江は「何なの!?その口のきき方!」と、怒りの形相を浮かべるー。

がーーー

「ーーまぁまぁ、厚谷さん、そのぐらいにしておきなさい」
セクハラ上司がニヤニヤしながらやってくると、
まるで芳江が悪者かのように、上司や、部長らが、
芳江を落ち着かせ始めるー。

「何なの!?わたしは悪者ですか!?」
芳江が不満そうに叫ぶー。

「ーーーーーー」
萌(聡美)は少しだけ不安そうな表情を浮かべるー。

”痴女”な聡美と言えど、
こういうトラブルには慣れていないー。
あくまでも彼女は大学生だったし、社会人経験は浅いー。

それにー、”痴女”であっても、
周囲で問題が起きることを楽しんだりするつもりはないー

「あ、あのー、
 も、もう大丈夫なのでー」

セクハラ上司にそう言葉を掛けると、
芳江は不満そうに「ーーいけすかない女!」と、舌打ちするー。

萌(聡美)は気まずそうにしながらも、
自分の座席に戻ると、
困惑の表情を浮かべながら、”仕事”を再開するー。

「ーーーーー………」
そんな萌(聡美)の様子を、芳江はブツブツ言いながら
睨みつけるようにして見つめていたー…

<中編>へ続く

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コメント

以前、続編が読みたい!というお声を頂いたので、
~トラブル編~を書くことにしました~!

本編のあとがきの時に少し触れた部分ですネ~!☆
実際に書くにあたって、頭の中で再構築して、
今回、こうしてトラブル編も皆様にお届けすることができました!☆

続きは、火曜日(※火曜日のみ予約投稿)の都合上、
来週ですが、楽しみにしていて下さいネ~!

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入れ替わり<痴L★O女>

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