彼女が洗脳されて
不良男子に奪われてしまったー…!
そんな状況に困惑するクラスメイトたち。
しかし、その裏に潜んでいた
恐るべき”危険な欲望”とは…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーマ…マジかよ…」
芳樹の親友・健太は困惑の表情を浮かべていたー。
明美が豹変し、
不良男子・剛志の彼女になってしまってから
既に1週間が経過したー。
しかし、この日、明美の親友である文恵が
とんでもない場面を目撃したと、教室内で騒いでいたー。
「ーー本当なんだってばー…
明美のこと、アイツが”洗脳”してるの見たの!」
文恵がそう声を上げながら、
教室の廊下側にある明美の座席で話し込んでいる
明美の彼氏・剛志の方を指差したー。
「ーーー…ーーーあ~???」
その言葉に、剛志が反応するー。
文恵は、先日の休日に偶然街中で
明美と剛志の姿を見かけて、尾行したところ、
剛志が”お前はもっともっと、俺好みの女になるんだー”
みたいなことを言いながら、明美を”洗脳”している場面を
目撃したのだと言うー。
他にも色々なことを話していて、
それを目撃したという文恵によれば、
”芳樹から、明美を奪うために剛志が明美を洗脳した”
と、いうことだったー。
「ーーいや…で、でも、洗脳なんてー」
洗脳なんてことが、本当にできるなんて思えないー。
そう思いつつ、健太がそう言うと、
明美の”元カレ”になってしまった芳樹が
明美と不良男子・剛志の方を見つめるー。
「ーーー…宮内さん…
洗脳…されてるって、本当ー?」
芳樹が困惑した表情を浮かべながら言うー。
するとー、明美はクスッと笑いながら
剛志の方を見つめたー。
「ーーへへーー…だったらどうなんだよ」
剛志は開き直った様子でそう言葉を口にすると、
「ーーー今更気付いたところでもう遅ぇよー
明美は、完全に”俺の女”になったんだからー」と、
勝ち誇った表情を浮かべるー。
「な…なんだってー!?」
親友の健太が叫ぶー
芳樹も、その言葉に
「じ、じゃあ…み、宮内さんはー」と、明美の方を見つめながら
そう言葉を吐き出したー。
「ーふふ…わたし、”剛志”に洗脳されちゃったのー。
ーーでも、それが何だっていうの?
たとえ洗脳されたんだとしても、
今のわたしはすっごい幸せなの!
毎日が楽しいのー!
剛志も幸せで、わたしも幸せー
何も困ることなんて、ないでしょ?」
髪の色も少し茶色に染まりー、
メイクも派手になった明美が笑うー。
「ーーそ、そんなー」
親友の健太が震えるー。
明美の”元カレ”になってしまった芳樹と、
明美の親友・文恵も、その様子を見つめながら表情を曇らせるー。
「ーーククー
明美ー…お前はもっともっと俺好みの女になるんだー
少しずつー
こいつらに”明美は俺のもの”だってことを思い知らせてやるー」
剛志は、そう言い放つと
明美を抱き寄せて、クラスメイト達の前で、
堂々と明美の胸を触り始めるー
明美は嬉しそうに顔を赤らめながら、
「しあわせ…♡」とい、微笑むー。
そんな様子を見て、芳樹は
「う…うああああああ!」と頭を抱えながら
教室に蹲るー。
「ーーお、おい!芳樹!しっかりしろ!」
親友の健太がそんな言葉を口にするー。
教室に広がる絶望の光景ー。
そんな様子を見つめながら、明美の親友・文恵は
少しだけ笑みを浮かべたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
放課後ー
「ーー宮内さんが、取られちゃったー…」
悲しそうにそう呟く芳樹ー。
親友の健太は
「大丈夫ー。”原因”が分かったんだから、
諦めんなよー」と、
そんな励ましの言葉を口にするー。
芳樹の彼女・明美が突然豹変してしまったのは
”洗脳”のせいー。
だとすれば、まだチャンスはあるー。
健太はそう思いながら、
激しく落ち込む芳樹のことを励ます言葉を口にするー。
「明美ちゃんが本当に、重沼のヤローのことを
好きになっちゃったなら、
どうすることもできないって思ったけどー、
重沼のヤローに”洗脳”なんてことされてるんなら
話は別だろ?
明美ちゃんを何とか正気に戻す方法を見つけて
正気に戻せば、きっとー」
健太はそう言葉を口にするー。
そうー、明美は自分の意思で芳樹を捨てたのではないー。
不良男子・剛志に洗脳されて、
”無理矢理そうさせられている”状態ー。
だったらまだ希望は、あるはずー。
しかしー…当の芳樹は言うー。
「もう…無理だよー…」
芳樹はそう呟きながら、健太を見つめるー。
「だって、宮内さんー…
アイツに触られてるとき、本当に幸せそうだったー…
僕の前ではあんな顔、一度もー…」
すっかり自信を無くしてしまったかのような芳樹ー。
健太は「明美ちゃんは、大人しい子だから、普段の明美ちゃんは
好きなお前の前でもあんな顔するようなキャラじゃないだろ!」と、
そう言葉を口にするー。
剛志に胸を揉まれて幸せそうだったのも”洗脳”のせいだとー。
がー、それでも芳樹は「ーもう、大丈夫だからー…
僕のためなんかに、ありがとうー」と、
そう言葉を口にするー。
健太は震えながら、そんな芳樹を見つめると、
悲しそうな表情を浮かべたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それからも、健太は
”明美”を救うため、色々な情報を集めていたー
「ーーあはははー…ねぇねぇ、ちゃんと剛志に謝りなよ~」
明美の声が聞こえるー。
「ーーー…」
物陰からその様子を見つめる健太ー。
明美の”彼氏”である剛志とすれ違いざまにぶつかってしまった
1年の生徒に、明美が絡んでいるようだー。
「ーーほら、剛志に謝れってば」
明美が怒りの形相で呟くー。
”あんなこと、明美ちゃんにさせやがってー”
怒りの形相を浮かべる健太ー。
「ーーー!」
ふと、廊下の反対側でも”誰か”が明美たちの方を見ているのに気付くー。
「ーー!?」
健太が、それに気づいて視線を送ると、明美たちを反対側から見ていた
人影がすぐに姿を消すー。
「ーーーーーー…」
健太は戸惑いの表情を浮かべるー。
それでも、さらに調査を続ける健太ー。
そんな健太を、明美の友人である文恵が呼び出して来たー。
「ーー話ってー?」
健太が文恵のところにやってくると、
文恵は笑みを浮かべながら言ったー。
「明美のこと、もう諦めようよ。
わたしたちまで、”洗脳”されちゃうかもー。」
文恵がそう言葉を口にするー。
「おいおい、文恵ちゃんまで何言い出すんだよ」
戸惑う健太ー。
親友の彼女を諦めるつもりはないー。
がー、文恵は笑みを浮かべながら言ったー。
「ーー”彼女”まで巻き込むことになるかもよ?」
とー。
「ーーえ」
戸惑う健太ー。
健太には別のクラスに真理恵という彼女がいるー。
いつも喧嘩も多いが、お互いに何だかんだ大事にしあっている存在だー。
その真理恵を巻き込む、と、文恵は言うー。
「ど、どういう意味だ!?」
健太がそう叫ぶと、文恵はクスクス笑いながら立ち去っていくー…
あの日ー…
明美と剛志を”尾行”した文恵は、
物置のような場所に明美と剛志が入って行くのを見て、
その様子を覗いたー。
そこで文恵が見たのはー
”第3の人物”の姿ー。
”えーーーーーー…!?!?!?!?!?”
倉庫にいたもう一人の人物を見て、表情を歪める文恵ー。
がー、その直後ー。
「ー隠れてないで、出て来なさい」
洗脳されている明美に、気付かれてしまった文恵はー、
その場にいた”三人”に捕まってしまったー。
明美を見つめる文恵ー。
不良男子・剛志を見つめる文恵ー
そしてーーー
「ーーーお前も洗脳してやるよー」
不良男子の剛志がそう呟くと、人を洗脳する力を持つ
コンタクトレンズが輝きー、文恵は洗脳されてしまったー。
翌日ー
学校で”明美は洗脳されている”と叫んだのは
”命令通り”の行動ー。
文恵はもう、正気ではないー。
明美の親友である文恵ももう”向こう側”の人間だー。
そんなことも知らず、健太は忠告を無視して、
芳樹のために調査を続けたー。
その結果ー
放課後にいつも、明美と不良男子の剛志は、
南校舎の空き教室で密会していることに気付いたー。
何か”明美を正気に戻す方法の手がかりはないか”と、
その場に向かう健太ー。
だがーー
「ーーー…!?」
健太は、明美と剛志に連れられて、芳樹まで
その教室に入っていくのを目撃したー
「芳樹ーー!
クソッ…あいつらー」
そう思いながら、健太が教室の中を覗くと、
イスに座らされた芳樹の前で、
明美が不良男子・剛志とキスをしたり、
抱き合ったり、
挙句の果てに、明美は服を脱いで剛志の前で
嬉しそうに微笑んだりー、
”剛志の彼女にあった明美”を、
芳樹に見せつける行為の数々を繰り返していたー
「ーーー…宮内さん…!そんなことしちゃダメだよ!」
芳樹の叫び声が聞こえるー。
「ーふふふ わたしはもう、剛志のものなの!
あんたは黙ってて!」
下着姿の明美がそう叫ぶと、剛志に抱かれて嬉しそうに微笑むー。
”おいおいおいおいー…
あのクズ野郎ー…”
明美の喘ぎ声を空き教室の外から聞きながら、健太が
歯ぎしりをするー。
「うあああああああ…!」
芳樹の叫び声が聞こえるー。
洗脳した明美と、自分の”淫らな行為”を、
本来の彼氏である芳樹に見せつけるなんて、
もはや最悪だー。
健太がそう思いながら、足を踏み入れようとしたその時だったー。
「ーーーふ…ふふふふ…
ふふ… あははははっ」
芳樹の笑い声が聞こえたー。
「ーーー芳樹?」
健太が不安になって、空き教室の中を見つめるー。
すると、洗脳された明美と不良の剛志がHな行為をするのを
見つめながら、芳樹が、自分のズボンと下着を脱いでー、
肉棒を触りながら嬉しそうに笑みを浮かべているのが見えたー。
「な…何を…?」
健太がそう思っていると、
「いいぞ…!いいぞ!」と、芳樹が叫んだー。
やがてーー
芳樹が”気持ちのいい時間”を終えると、
芳樹は笑みを浮かべながら言ったー。
「ーー彼女が奪われちゃうのってほんと、興奮するなぁ」
とー。
「ーー!?!?」
外から盗み聞きをしている健太は表情を歪めるー。
そしてー、思わず空き教室の中に足を踏み入れると、
「ーよ、芳樹ー…お、お前ー何してんだー…?」と、
表情を歪めたー。
「ーーーあれ?いたんだー…」
芳樹は少し驚いた様子で言うと、
開き直った様子で笑うー。
”洗脳された彼女と、彼女を洗脳した不良男子”
その二人を見て、芳樹は今、とても嬉しそうに自分のアソコを満足させていたー
「ーま、まさか…お前!芳樹のことも洗脳したのか!」
健太が不良・剛志の方を見て叫ぶと、
芳樹は笑ったー
「違う違うー。
僕が”そいつ”も洗脳してるんだー」
芳樹は、不良男子・剛志のことを指差したー
「な、なに!?」
健太が唖然として叫ぶと、
芳樹は言ったー。
「ー僕さー
元々、彼女が人に奪われちゃうお話とか、大好きなんだー…!
もちろん、現実でそんなこと起きることはあんまりないし、
宮内さんとも仲良くやっていこうと思ってたんだけどー
ネットで、人を洗脳するコンタクトレンズを見つけちゃってー
”これ”を思いついたんだー。
宮内さんとの大切な日々が終わっちゃうのは残念だったけど、
僕、興奮して我慢できなくてー!」
芳樹は笑うと、
「人を洗脳するコンタクトレンズを使って、最初はその不良を洗脳したんだー」と、
剛志の方を指差したー
「なに…?」
健太が不良・剛志の方を見つめるー。
「ーそれで、そいつに”宮内さんを洗脳して、僕から奪うように”命令したんだー」
芳樹は言うー。
不良男子・剛志を洗脳し、明美を奪うように命じ、
人を洗脳するコンタクトレンズを剛志に渡したー。
剛志は、芳樹の命令通り、芳樹の彼女・明美を洗脳し、
明美を奪ったー。
そしてー、芳樹の目の前で”俺の彼女”として扱い、
日々、芳樹を興奮させるためにそれを見せ付けていたー
「ーーー彼女が奪われるって、すっごく興奮するじゃんー」
芳樹はそう言うと、明美の方を見つめるー
「ーーーあんたキモすぎー
わたしは、もう剛志の彼女なんだから、気安く見つめないで」
明美がキツイ言葉を口にすると、
芳樹は「うふっ…これだよこれ!」と、嬉しそうに笑うー
「ーーお…お前…」
呆然とする健太ー。
不良男子・剛志が明美を洗脳して、芳樹から奪ったー…のではなく、
彼女を”奪われる”ことに興奮する芳樹が、不良・剛志を洗脳し、
明美を洗脳するように命じ、
芳樹が一人で興奮していたー。
それが、真相ー。
「ーーお…お前…!! ふ…ふざけたことを…!
明美ちゃんを何だと思ってー!」
真実を知った健太は叫ぶー
がーーー
芳樹から命令された不良男子の剛志が、コンタクトレンズを赤く光らせるとー、
やがてー…健太は嬉しそうに笑みを浮かべたー。
一見大人しく見える男子・芳樹の
”危険な欲望”ー。
その欲望にまた一人、狂わされる人間が生まれてしまったー…
おわり
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コメント
彼女を奪われた芳樹くんが黒幕でした~!☆
彼女が奪われて興奮する危険な欲望の持ち主だったのデス…!
①のアパートの一室でコンタクトレンズを手に入れていたのは芳樹くんで、
その翌朝のシーンで”いつもより登校が早い”と指摘されていたのは、
いつもより早めに登校して不良男子の剛志を洗脳していたためデス~!
また、①の後半で芳樹くんが膝をついて笑っていたのも、
ショックで気が狂ったわけではなくて、
”彼女が奪われた”ことに興奮を抑えきれずに思わずみんなの前で
笑ってしまった状態でした~!☆!
お読み下さりありがとうございました~~!

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