<TSF>TSF家族②~歪んだ一家~

憑依、入れ替わり、皮、女体化、変身…

それらに関係する”5人”が
家族として生活を続ける日々…。

けれどー…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ただいま」
父親の克樹が帰宅するー。

「ーへへへ~おかえりぃ~」
母親の琴絵が胸を触りながら、笑みを浮かべるー。

ソファーでは、次女の由美も足を広げて胸を揉んでいる状態ー。

「ーあ、お父さんーお帰りー」
長女の遥香は、穏やかな笑みを浮かべながら
父・克樹を出迎えるー。

「ーー…あはは…みんな、好きだなぁ」
克樹が、胸を揉んでいる妻と次女の由美を見つめながら
苦笑いするー。

”克樹”は、入れ替わりの糸を使い、イケメンの身体を奪った女ー。
つまり、この家では唯一の、”男”の肉体であり、
唯一の”女”が中身の人間だー。

「ーーえへへへー
 っていうかさ、お前は、揉んでる女たちを見て興奮とかしないのか?」
セーラー服姿の次女・由美が笑いながら言うと、
「ーう~ん…元々”わたし”は女嫌いだったしー、あんまりー。
 だからこうしてイケメンの身体を奪ったんだしー」
と、克樹が言葉を口にするー。

「でもまぁ、そのおかげで俺たちがこうして
 揉みまくってても文句も言わないし、いいじゃないか」
母・琴絵が言うと、次女・由美が「ははっ!それもそうだな」と、頷くー。

「ーーはははーそれに”お父さん”からすれば、
 中身が男の、君たちの方が接しやすいしなー」

克樹は笑いながらそう言うと、
次女の由美は「あ、でもあとで、その肉棒しゃぶらせろよ?
この家じゃ、ついてるのはお前だけなんだからー」と、
父親の克樹を指差すー。

「ーはいはいー」
克樹は、苦笑いしながら帰宅後の片づけを始めるー。

その返事に、少し揶揄ってやろうという気持ちになった次女・由美は、
「ーえ~!お父さんだっていつもフェラの時、気持ちよさそうにしてんじゃ~ん!」と
娘のような口調で父・克樹についていくー。

そんな光景を呆れ顔で見つめていた長女・遥香はため息をつくと、
2階の部屋に引きこもったままの三女・樹里の様子を見に行くー。

「ー樹里~?入るよ?」
部屋をノックする遥香ー。

中からはアニメソングのような歌が聞こえるー。
が、返事がないため、中に入ると、
三女の樹里が、アイドルのような衣装を着て
嬉しそうにアニメソングを熱唱していたー。

「ーーー!」

「ーーー!」

遥香と樹里が目を合わせるー。

樹里は恥ずかしそうに顔を赤らめながら
「ぼ、僕の部屋に勝手に入ってくるな!
 今、あいりちゃんに成りきってるんだから!」と、
自分のプレイ中のゲームを指差しながらそう叫ぶー。

どうやら”あいり”というキャラクターのキャラクターソングか何かを
”あいり”のコスプレをして歌っているようだったー。

「ーーー…あ、あははーごめんごめんー」
長女・遥香は苦笑いすると、
「ーでも、”樹里”も、そろそろ学校行ったほうがいいんじゃないー?」と、
心配そうに言葉を口にするー。

「ーは~?う、うるさいな!」
樹里はそれだけ言うと、
アイドル衣装のまま、部屋の端に置かれていた
ポテトチップスを食べ始めるー

「ほら~!太るよ!」

「ーーこの身体は”皮”だから太んないよ!…たぶん」
樹里は自信なさそうにそう言うと、
「ー太ったらそんな可愛い格好もできなくなるんだからね!」
と、遥香がチクッと指摘するー。

「ーう、う、う、うるさいなぁ!おせっかいお姉ちゃん!
 っていうか、お前も元男だろ!?
 自分だけお姉ちゃんぶっちゃってさぁ!」

樹里の言葉に、遥香は「そ、それは…そうだけどー」と、
不満そうに呟くー。

遥香は”遥香に変身している男”
形は違えど、元男であることに変わりないんだからと、
樹里が指摘するー。

遥香は「でも、この姿でずっと生活するんだから、
健康のことも、学校のことも、ちゃんと考えないとー」と、
そう言葉を口にすると、
樹里は面倒臭そうに「は~~~~~い」と返事をしながら
コーラを口にして、「ーあ、これからエロゲーやるから出てって」と、
そのままパソコンのほうを向いて笑みを浮かべ始めたー。

”皮”にした当初、
樹里の視力は2.0あったようだが、今では0.5ぐらいまで落ちているー。

”皮”であっても、憑依などと同じように”樹里”自体の身体の健康状態にも
やはり生活次第で色々影響が出るようだー。

「ーーーとにかく、ほどほどにしておきなさい」
遥香がそう言うと、三女の樹里はパソコンを見つめたまま
「ーーうっさいな」と、舌打ちをするー。

遥香はそのまま、それ以上は何も言わずに部屋から出ると、
ため息をつきながら自分の部屋の方へと向かったー。

「ーーーーー…」
その様子を物陰から次女の由美が見つめていたー。

「ーーー…アイツ、邪魔くせぇなー…」
由美は可愛い顔でそう呟くと、
愉快そうな表情を浮かべながらそのまま静かにその場を後にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”お届け物ですー”

「ーーーご苦労様です」
父・克樹が荷物を受け取るー。

配達員の男が、克樹からサインを貰って
そのまま立ち去ると、
「定期報告ー」と、そう呟いたー。

配達員の男は、先日この家に”修理業者”として
やってきていた将輝だったー。

彼は、変装の達人かつ、変装・潜入のために
あらゆるスキルを身に着けている監視員ー。

今日も水島家の様子を確認すると、
本部に異常がないことを告げるー。

「ーーーーま~た、コスプレ?」
呆れ顔で父の克樹が言うと、
由美が「お、俺の荷物だ!」と、嬉しそうに近づいてくるー。

次女・由美がネットで購入した
新しいメイド服やら、巫女服などが届いたようだー

「ーへへへ…エッロ」
嬉しそうに新しいメイド服を着て微笑む由美ー。

「ーーあははー、女の身体になるの、そんなに嬉しいものなの?」
父・克樹がそう言葉を口にするー。

”女”である自分があまり好きではなく、
イケメンの克樹と入れ替わった彼女からすれば、
由美たちのことはあまり理解できないと同時に、
興味深い観察対象でもあるようだー。

「へへ 嬉しいに決まってるだろ? あ~~この太腿エロ過ぎるー」
由美が、メイド服姿の自分を鏡で見つめながら笑うー。

「ーーあはははー…じゃあ、わたしも身体を入れ替えるとき、
 君みたいな人にあげればよかったかなぁ~
 ほら、わたしになった人、すぐ死んじゃったし」

克樹の言葉に、由美は鏡の中の自分を見つめながら
「へへー。それはダメだよ”お父さん”はイケメン好きだろ?
 ”元の俺”は、全然イケメンじゃなかったからさー」
と、そんな言葉を口にするー

「ーーあ~、じゃあダメだね」
父・克樹にあっさりそう言われて、次女の由美は
「今、傷ついたぞ!?あとでフェラの刑な!」と、そう叫ぶと、
克樹は笑いながら自分の部屋に向かって行くー。

「ーーそういえば”例のアレ”どうすんの?」
その部屋で本を読みながら胸を揉んでいた
”女体化”経験者の母・琴絵がそう言うと、
次女・由美は「ん~?あのうぜぇ変身野郎のこと?」と、
そう言葉を口にしたー

「ーーそうだなぁ、ほら、時々”監視のやつ”来てるだろー?
 この前の修理業者もそうだったじゃん?」

由美は、監視員の将輝に気付いていたー。
だが、”あえて”気付かないふりを続けて居るー。

「で、アイツの来るパターンを探ったけどー、
 計算した結果ー、”明後日”がチャンスだからー、
 明後日”やる”よー」

由美はそう呟きながら笑うー。

「ーーやめとけば?」
母・琴絵が少しだけ不安そうに言うー。

「ーーへへー
 あんなつまらねぇ”お姉ちゃん”いても邪魔なだけだろ?
 消しちまえばいいんだよ、消しちまえばー
 そうすりゃ俺もアンタも、おとーさんも、引きこもりオタクも、
 もう少し好き放題できるだろ?」

次女の由美が笑いながら言うー。

「ーーお前は、本当、悪党だなぁ…まぁ、これ以上は止めはしないけどー」
母・琴絵がそう呟くー。

「ーへへ、俺はこの身体の女の本来の両親の命を奪った男だからなー」
由美は自慢げにそう呟くと、
母・琴絵は「実の両親の命を奪ったことをドヤ顔で報告させられちゃうなんて、
その子も災難だなぁ」と、少し引き気味に笑ったー。

”女体化”して琴絵を名乗って生活している男と、
由美に憑依して生活している男は、お互いに欲望まみれの男で
よく気が合うものの、
由美に憑依している男は”殺し”も経験していて、
琴絵よりもさらに凶悪だー。

女体化した琴絵のほうは、あくまでも”詐欺”などを中心に
悪事をこなしていた人間で、人の命を奪ったことはないー。

「ーーー明後日、”お姉ちゃん”を殺すからー、よろしくね♡」
由美は女子高生っぽく振る舞いながら、
そう言葉を口にすると、
静かに笑みを浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2日後ー。

「ーー学校でちょっと問題が起きてて、相談に乗ってくれるー?」
由美がそう言いながら、長女・遥香を自分の部屋へと呼びよせるー。

「ーうん。いいよー!」
長女・”遥香”は、
”変身薬”で遥香に変身、本物を始末したという経歴を持つ男だー。

が、その割にはお姉ちゃんとして振る舞っていて、
由美のような凶悪性は感じないー。

「ーーーははは、由美がお姉ちゃんに相談するなんて珍しいなぁ~」
父・克樹が笑いながら言うー。

そんな様子を見ながら、母・琴絵は少しだけ表情を曇らせるー。

”由美”は、”遥香”を殺す気だー。
琴絵も、”善人ぶる”感じの遥香…いや、変身している男のことは
あまり良くは思っていないー。
だが、殺そうと思ったことは一度もないー。

「ーーー(あいつは、凶悪すぎるぜー)」
偽りの家族としてこの家に集まった5人の中で”殺し”を経験しているのは、
長女の設定の遥香に変身している男と、
次女の設定の由美に憑依している男の二人だけだー。

それなのに、遥香は一家のブレーキ役で、由美は欲望まみれ、
まるで方向性は真逆ー。

残りの二人ー、
”入れ替わり”でイケメンの身体を手に入れ、今は克樹として過ごす”父”は、
入れ替わった後に勝手に相手が事故死しただけだし、
三女の樹里も、親が勝手に自殺しただけで、
直接手を下してはいないー。

”ーーま…なるようにしかならないかー”
身内の争いの場合、自分たちは”処分”されることはないだろうー、と、
母・琴絵は思いながら静かにため息をついたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーーー」
家の外では”監視員”が、今日も
血のつながりのない5人が生活する”水島家”を監視しているー。

「ーーー」
今日は将輝ではない監視員が、家から少し離れた場所で
特殊な装置を使い、家の人間の出入りなどを確認しているー。

「ーーーーー…外部には異常なし」
監視員の男は本部に対してそう連絡を入れると、
引き続き、水島家の様子の確認を続けるー。

手間はかかるー。
が、これは全て”表沙汰にできない憑依や入れ替わりを封じ込めるため”ー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーーえへへへへー
 今日はお姉ちゃんに相談があって~」

家の中では、次女・由美が、
自分の部屋の中に長女・遥香を呼び寄せて、
笑みを浮かべていたー。

「ー話って?
 また、変なこと言い出さないでよねー…?」
苦笑いしながらそう言葉を口にする遥香ー。

がー…
由美は邪悪な笑みを浮かべながら、
静かに言葉を口にしたー

「ー死んで♡」
とー。

「ーー!?」
遥香が驚くと同時に、由美はすぐ手に届く場所に隠していた
ワイヤーのようなものを手に、
背後から遥香の首を絞め始めるー

「ーお前、うぜぇんだよー
 形は違っても俺たちは”女”の身体や立場を奪った者同士ー。
 それがなんだ?
 自分だけ優等生気取りか?? あ??? お????」
由美が凶悪な本性を現しながら
苦しそうにする姉・遥香に向かって叫ぶー

遥香は「や…やめてー」と、そう言葉を口にしながら
由美の方を見るー。

ドタバタと部屋から音が聞こえるー

父・克樹は「ん?なんだ?」と、
心配そうに2階のほうを見上げるー。

飲み物を取りに来ていた引きこもりの三女・樹里は、
いつものようにコスプレをしながらHなゲームを
遊んでいるのか巫女服姿ー。
が、2階の争う音には興味がないようだー。

唯一事情を知る母・琴絵は
少し複雑そうな表情を浮かべながら、
”まー……あんたは口うるさすぎたなー”と、
”長女・遥香”に少しだけ同情しながら、静かに目を閉じたー。

③へ続く

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コメント

偽りの家族の生活の行方は…!?
次回が最終回デス~!

今日もお読み下さりありがとうございました~!☆!

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