<寄生&ふたなり>欲望の王国~中編~

王国に姿を現した謎のスライム男は、
”女王”を乗っ取ることを最終目標に、
暗躍を続けていたー。

男の欲望によって、王国は乱れ、壊れていくー…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

メイドのオレリアは落ち込んでいたー。

先日、”スライム男”に乗っ取られたまま、
同僚のメイド・シビルを襲おうとしてしまいー、
周囲のメイドたちから、孤立してしまったのだー。

「ーー…オレリアって男なのー?」
「そうみたいよー。だって、立派なアレがあったってー」
「嘘ー…よくもまぁ、今まで嘘ついてこれたものねー」
「どうしてメイドになったのかしら?」
「さぁー…でもロクでもない理由でしょ」

他のメイドたちがヒソヒソと話をする中、
オレリアは困惑した表情を浮かべながら
仕事を続けるー。

「ーーーーー」
そんな中、同僚のシビルがハンカチを落としたことに気付いて、
それを拾って声をかけるー。

がー…

「さ、触らないでくださいー」
シビルは怯えた様子でそれだけ言い放つと、
そのままハンカチも受け取らずに逃げるようにして
立ち去ってしまうー。

「ーしー、シビルちゃん…わたしー」
目に涙を浮かべるオレリア。

しかし、周囲はオレリアを完全に”腫物”として
扱い始めているー。

メイドたちの中でも気の強い性格の持ち主、マリリンが、
不満そうにオレリアの方に近付いてくると、
「ーあなた、男であることを隠していたみたいねー」と、
ニヤニヤと笑みを浮かべるー。

「ち、違いますー…わ、わたしは、女です!」
オレリアがそう言うと、マリリンは「へ~~~」と、言いながら
オレリアのメイド服の上からアソコのあたりを強引に触るー。

するとー、マリリンは笑みを浮かべながら
「あ、ついてるぅ~!」と、”嘘”をつくー。

メイドたちの”人間関係”は難しいー
いや、”女”の世界は難しいと言うべきだろうかー。

同僚のシビルを”襲った”という事実から完全に孤立してしまった
オレリアは、”ついてない”ことを証明しても、
誰もそれを認めてくれないような状況にまで、
孤立し、嫌われてしまっていた。

「ーーーふん」
マリリンは笑みを浮かべながら、仕事のために
その部屋を出て、
王宮の一角にある、マリリンが担当している騎士団の副団長のところに
頼まれたものを持って行こうとするー。

がーー

「ーーえっ…?」
騎士団の副団長が、血を流して倒れているー。

その前には、女騎士の姿ー。

「ーーーーひっ…?」
マリリンがさっきまでの強気な態度が嘘のように
怯えた表情を浮かべるとー、
女騎士は振り返って笑みを浮かべながらー

”口から”スライムのようなものを吐き出したー。

その場に倒れ込む女騎士ー

ガクガクと震えるマリリンー。
マリリンはそのままスライム男に支配されると、
自分の身体を嬉しそうに触りながら、静かに歩き出したー…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌朝ー。
マリリンは、他のメイドたちがいる場所へとやってきて、
笑みを浮かべたー。

「ふふふふー」
他のメイドに話しかけるフリをして、
どさくさに紛れてメイドたちの身体を触って
イヤらしい笑みを浮かべるー

「ち、ちょっと、何なのー?」
「や、やめてくださいー」

他のメイドたちが困惑するのもお構いなしー。
そしてー、
マリリンに寄生している”スライム男”は、
マリリンのアソコから、肉棒状のものを作り出し、
ニヤニヤしながら、メイドのシビルに声をかけたー

「ーへへへへ…今度こそー、わたしのこれ、
 気持ちよくしてもらうんだからー」

マリリンはそう言いながら、服の上から
勃起したそれを指差すー。

「ーい…いやあああああああああああああっ」
悲鳴を上げるシビルー。

先日、今のマリリンと同じように寄生された
オレリアに絡まれていたシビルは、
その時のことも思い出しながら、あまりの恐怖に大きな声で
悲鳴を上げたー。

周囲のメイドたちが集まってきて、勃起しているそれを
隠そうともしないマリリンの姿を見て愕然とするー。

「あ、あ、あんたが男だったの!?」
「ーそ、そんなー…?」
「どういうつもり!?」

オレリアのことを悪く言っていたメイドたちが
一斉にマリリンに対して敵意を向けるー。

「ーんっへへへへ~
 そうだよ~
 わたし、実は男だったの~!あはははははっ!」

マリリンに寄生したまま、スライム男は
そう言い放つと、
「可愛いメイドだらけで、おじさん興奮しちゃうなぁ♡」と、
自分が男であるかのように言葉を言い放ち、
周囲のメイドたちを無差別に襲い始めるー。

悲鳴を上げながら逃げ惑うメイドたちー。

がーー…

「ぁ…ぁ…」
あまりの恐怖に座り込んだまま動けなくなってしまっていた
シビルの姿を見つけると、マリリンは笑みを浮かべるー。

「ーんふふふ…そうだー
 女の子同士だけど、ちょうど”棒”もあるしー
 一緒に楽しもうぜー?」
マリリンはそう言うと、薬屋の姉妹の姉に作らせた
”媚薬”を強引にシビルに飲ませたー。

悲鳴を上げながらも咳き込むシビルー。

シビルはしばらく怯えた様子で震えていたものの、
やがてー、アレをさらけ出したマリリンのほうを見つめながら
「も…もう我慢できませんー」と、顔を真っ赤にしながら
マリリンのそれを口に含み、興奮した様子でフェラを始めてしまったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

マリリンの肉棒をしゃぶりつくしたシビルは、
まだまだ足りないという様子で、
「もっとー…もっとー」と、はぁはぁ言いながら
マリリンのほうを見つめているー

”クククーなんだこの女ー、
 いつもは穏やかな感じなのに
 裏では激しいやつなのかー?”

そう思いつつ、マリリンは
「まぁちょっと待てー。今度はこの前お前が拒んだ
 ”オレリア”のあれをしゃぶらせてやるよ」
と、笑みを浮かべながら言うー。

この前、オレリアの身体で、
自分のスライムのような身体の一部を変形させて
肉棒をは生やしながらシビルを誘った際には
シビルに拒まれてしまったー。

が、今の状態にシビルならー…

「ーえへへ…オレリアの…うふふふふ♡」
完全に飢え切った目でそう呟くシビルー。

”あの薬屋の姉の作る媚薬…やべぇなー”
あまりの強力すぎる威力に、”仕掛けた側”でもある
マリリンに寄生しているスライム男は
少し引き気味で笑みを浮かべるー。

周囲を見渡すマリリン。
既に、他のメイドたちは逃げ終えたあとのようで、
誰の姿も見当たらなかったー。

「ちょっと、身体をゲットしてくるから待ってな」
マリリンがそう言うと、シビルは「はぁい♡」と、
座り込んで荒い息をしながらその場で待機を始めるー。

部屋から出て廊下を歩くマリリンー

周囲の使用人や騎士が、呆然とマリリンの姿を見つめるー

「ん? あぁ、やべぇやべぇ」
そう言いながら、マリリンの身体から”生やす”かのように
”肉棒”風にしていた自分の身体の一部分を、
マリリンの体内にしまうー。

「んっ…♡」
外に出ていたスライムが
マリリンの身体の中に引っ込んだタイミングで
マリリンの身体が快感を感じてしまい、思わず声を漏らすー。

「ーーーオレリアはどこ?」
マリリンがニヤニヤしながら近くの騎士に聞くと、
「オレリアなら、他のメイドたちと一緒にあっちに向かったけどー?」と、
困惑した様子で、騎士はそう答えたー。

「ーーふふふふふふ 次はまたお前の身体を借りるぜ」
そんな言葉を呟きながら、廊下を歩くマリリンー。

が、王宮内の広間に差し掛かったその時だったー

「ーー止まりなさいー」
凛とした声が響き渡り、振り返ると、
そこには女王のリリアーヌの姿があったー

「ーおぉ…女王っ!」
マリリンはー、いや、彼女に寄生しているスライム男は
最終目標であるリリアーヌが目の前に姿を現したことで、
思わずマリリンとして振る舞うことも忘れて
そんな声をあげてしまうー。

「ーーー他のメイドの子たちから聞きましたー
 あなたは一体ー…」
リリアーヌは少し戸惑ったような表情を浮かべるー。

肉棒を生やしながら”実は男だった”と叫んだマリリンのことを、
逃げた他のメイドが伝えたのだろうー。

それに、恐らくは同僚のシビルを襲ったこともー。

「ーーあははは…そうですねぇ~わたしはー」
マリリンはそう言うと、中に寄生しているスライム男が
再び自分の身体…液体の一部を肉棒のように変形させて、
マリリンのアソコから生えてるような形にしてみせるー。

メイド服が膨れ上がり、
マリリンはゲラゲラと笑うー

「あ~~この王宮は可愛い子だらけで興奮しちゃいますぅぅぅ」
マリリンのそんな言葉に、
リリアーヌの護衛の騎士たちが警戒心をあらわにするー

「ーー…この王宮のメイドは女性限定で採用しているはずー
 一体、どうやって性別を偽り、採用されたのです?」

リリアーヌのそんな言葉に、
マリリンは内心で笑うー

”ククク…こいつは女に決まってるだろうがー
 ま…アレを生やしてりゃ、疑われても当然かー”

そんなことを思いながら、マリリンは
ニヤニヤと「えへへへ…だってわたし、声と身体は女そのものじゃないですかぁ?」と、
煽るような口調で言うー。

「ー動くな!」
他の騎士の言葉に、マリリンは舌打ちしながらも
”まぁ、いっかー”と、
そのまま抵抗せずに、騎士たちによって捕まり、
地下の牢獄に幽閉されたー。

「ーーー…あ~あ、こんな可愛い子が地下牢にー」
マリリンはボロボロのメイド服姿のままそう呟くと、
「まぁ、無駄だけどなー」と、静かに呟くー。

すると、マリリンは突然苦しそうに何度も咳をしてー、
口から”スライム男”を吐き出すー。

その場で失神して倒れ込むマリリンー。

マリリンから飛び出したスライム男は、
ドロドロとした液状のまま、牢屋の隙間から外に出ると、
スライム人間のような姿になって、ゆっくりと歩き出すー。

”ククククー
 凛とした強さを持ちながら、あの美貌ー…
 やはり、あの女王は確実に手に入れたいー”

スライム男はそう思いながら地下牢の見張りに寄生すると、
「男に寄生する趣味はないんだがなー」と、そう呟くー。

「まぁいいー」

そう呟きながら、さっきの女王・リリアーヌの”護衛”を
していた騎士たちの姿を思い出すー。

リリアーヌの”護衛”ということはー
女王であるリリアーヌの”側”にいることが
できる人間であることには間違いないー。

そのうちの誰かに”寄生”することができれば、
女王・リリアーヌに何の不自然もなく近付くことができるー。

「クククー 強引に女王を支配するのは簡単だが
 ”誰にも見られていない場所”で、支配しなければ
 俺が女王に成り代わることはできないからなー…」

そうー、
女王リリアーヌの”支配”は誰も見てないところで
行う必要があるー

”姫様が乗っ取られているかもしれない”と、
思われている状況ではなくー、
誰も、何も疑っていない状況ー。

その状況で、彼は女王リリアーヌを支配したいのだー。

「ーーさっき、リリアーヌの周りにいたやつらの顔は
 覚えたしー、誰か一人に近付くことが出来ればー…ククク」

そんな言葉を口にしながら、男騎士に寄生した
スライム男は、そのまま静かに立ち去っていくー。

そして、王宮内で見かけたメイドのオレリアに再び寄生すると、
オレリアの身体で一人、欲望を楽しんだあとー、
早速、彼は行動を開始したー。

「ーーいた…」
ニヤリと笑うオレリアー。

メイドの”マリリン”の身体で拘束された際に
リリアーヌの横にいた”女騎士”ー。

「デルフィナ様ー…
 拘束したメイドが、おかしなことを口にしていますー」

ちょうど、近くにやってきた兵士が
女騎士・デルフィナにそう言葉を口にするー。

にやりと笑みを浮かべるオレリアー。

「ーあの女を支配すれば、女王様と1対1になるチャンスが
 めぐって来るかもしれないー」

イヤらしい目つきでデルフィナを見つめながら
オレリアは静かに、地下牢に向かうデルフィナの後をつけるように
歩き始めたー…。

<後編>へ続く

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次回が最終回デス~!

寄生Xふたなりの珍しい組み合わせ(私の作品では)の
結末をぜひ見届けて下さいネ~!☆

今日もありがとうございました~~!

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