<他者変身>もしもあの子がイメチェンしたら…?②~堪能~

事故をきっかけに、他人に変身する力を手に入れた
男子高校生。

彼は今日も己の欲望を満たすため、
クラスメイトの姿で勝手にイメチェンを続けている…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーす…すごい…えへへへへ」

今日は、先日の幼馴染・明美に続き、
いつも眼鏡をかけている大人しいタイプの女子生徒・
愛花の姿に変身して、
”ギャル化”した亮平ー。

「ーーす…すごい…すごすぎる…まるで別人だー」
亮平は、鏡に映る”愛花に変身した自分”を見て、
嬉しそうに笑みを浮かべるー。

ギャルのような風貌に大変身した愛花の姿は、
もはや愛花とは思えなかったー。

仮に、”この状態の愛花”とすれ違ったとしても、
亮平はこれが愛花だと気付く自信はないー。
いや、ほぼ確実に気付かないだろうー。

それどころか、話しかけられたり、
”転校生です”と学校にやってきたりしても、
気付ける自信はないー。

それほどまでに、髪を染め、
ギャルみたいなメイクをして、
ギャルみたいな格好をして、
派手なアクセサリー類を身に着けた愛花の姿は
もはや別人だったー。

「ーーなに、あたしのこと見てんだよー…」
愛花の姿のまま、普段愛花が絶対言わないような言葉を
口にしてみるー

「うわああ…こわい…!」
一人で、”ギャル化した愛花”に対する反応を呟き、
嬉しそうに笑う亮平ー。

そしてー…
あまりの”大変身”っぷりを存分に堪能した亮平は、
自分の心の中に”ある欲望”が生まれてき始めていることに気付いたー。

それはー…
”このまま外出しても、誰にも気づかれないんじゃ…?”という欲望ー。

”大変身した、ギャル化愛花の状態”で、外を歩いてみたいー。
そんな欲望が自分の中で膨れ上がっていることに気付くー。

しかし、すぐに首を横に振ると
「そ、そんなことをしてバレたらどうするんだー」と、
愛花の姿のまま呟くー。

がー…鏡に映っている”愛花に変身した自分”の姿を
今一度確認すると、”ホントに、別人にしか見えないー”と、
大人しい愛花の”ギャルバージョン”とも言える今の姿を見て
”やっぱり、このまま外に出てもバレないんじゃ?”と、
そんな気持ちが湧き上がってしまうー。

がー、結局この日、亮平は愛花の姿で
外出することはしなかったー。

このまま外出してしまうと、何か大事なものを
見失ってしまうような、そんな感じがして、
それを実行に移すことができなかったー。

「い…家の中で楽しめるだけでもすごいことだし、
 これ以上はやめておこうー」

夜ー。
亮平は自分の姿に戻り、そんな風に呟くと
”明日は誰に変身しようかな”などと思いながら、
眠りについたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー。

亮平は、今度は”逆”を楽しんでみよう、と
そう思いながらクラスメイトの写真を見つめていたー。

昨日は、
”真面目な愛花”に変身して、愛花をギャル化させたー。
で、あれば今度はその逆だー。

元々ギャルっぽい子に変身して
”真面目な雰囲気”に大変身してみせるのだー。

亮平は何人かの候補を頭の中に浮かべるー。

この前、一度変身している
いつも偉そうにしている女子生徒・梨沙子の姿を借りて
”真面目モード”に変身してみるのも面白そうだが、
梨沙子は偉そうにしているだけで、そこまでギャルっぽいか
と言われると、あまり見た目はギャルっぽくないー。

「ーー柿本(かきもと)さんだなー」
亮平はそう呟くと、
集合写真に写る茶髪のいかにもギャルっぽいメイクの子を
指さしたー。

柿本 恵麻(かきもと えま)ー
亮平のクラスで一番派手な風貌な子で、
典型的な”ギャル”みたいな子だー。
いつもうるさく騒いでいて、言葉遣いも乱暴な感じの、そんな子ー。

が、梨沙子とは違い、人に対して嫌味な態度ではないために
亮平も含め、クラス内からは嫌われてはいないー、
そんな感じの子だったー。

「柿本さんに変身して、真面目な雰囲気に大変身したらー
 えへへへー」

そんなことを思いながら、亮平は、写真に写る恵麻の姿を見つめながらー、
いつものように”変身”したー。

「ーーー…えへへ…柿本さんになっちゃったよー。
 あ…この声いいなぁ」

変身する度に、”自分の声”が、変わることにも
喜びを感じながら、早速”ギャル”から”真面目”な雰囲気に変えていくー。

染めている髪を短時間で黒に戻すために、黒に染めー、
派手なメイクを必死に落としてー、
とにかく、どんどん穏やかな雰囲気に変えていくー。

そのための”大人しそうな子っぽい服”も事前に
用意しておいたー。

白と黒の落ち着いた雰囲気で、
清楚っぽい雰囲気を亮平なりに目指してみたー。

”ギャル”から”真面目”な雰囲気にー、
真剣に色々考えながら色々試してー…

ついに”ギャルじゃない恵麻”が、完成したー

「うわああああ…
 全然今まで気付かなかったけど、
 普通の見た目してると、すごい大人しそうで頭良さそうな感じに
 なるんだなぁ…」

真面目な恵麻…
そんな姿になった亮平は
「す…すごすぎるー…完全に別人…!」と、嬉しそうに鏡を見つめるー。

「どちらかと言うと、僕は”こっちの”柿本さんの方が
 好きだなぁ…

”ギャル”な恵麻よりも”真面目”な恵麻の方が好きだと
勝手に呟きながらも、
「まぁ、柿本さんからしたら、僕の評価なんてどうでもいいと思うケドー」
と、自虐的に笑うー。

「ーーー…」
鏡を見つめながらすぅっと、息を吐き出すと、
「ーあ…あの…ごめんなさいー」
「す、すみませんー」
「ーーわたしのせいで…こんな…」
などなど、か弱そうな表情を浮かべながら、
いつもの恵麻とはまるで違う言動を繰り返すー。

「ーえ…えへへへへ…すごいやー」
”この姿の柿本さん”と出会ってたら好きになってしまいそうだと、
そんな風に思いながら、
”また”あの欲望が自分の中で強くなっていくのを感じたー。

それはー
”誰にも気づかれないであろうイメチェンをしたこの状態で
 外出してみたい”
と、いう欲望だったー。

鏡をチラッと見つめる恵麻の姿をした亮平ー。

昨日の”愛花”の姿に変身している時もそうだったが、
その欲望がさらに、さらに強まっていくー。

「ーー…ち、ちょっと買い物するだけだしー」
そう呟きながら、ついに我慢できなくなり、
亮平は”他人の姿に変身したまま”、出かける準備を始めるー。

ドキドキと心臓が高鳴るー。
それでももう、引き返すつもりはないー。

やがて、準備を終えると、
「ーあ…僕の靴で履けるかな?」と、少し心配しながら、
なんとか靴を履くと、そのまま外に向かって歩き出したー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーぅ…長いスカートでよかったぁ…」

恵麻の姿のまま外出した亮平は
”昨日”、外出に初挑戦しなくて良かったと、心底安堵するー。

何故ならー…
昨日だったら”ギャルになった愛花”ー、
つまり、派手な格好で外出することになってしまい、
”女子として外出する”ことへの想像以上の恥ずかしさに
耐えられなかったかもしれないからだー。

今日の”真面目な恵麻”のように長いスカートを履いていても
ドキドキするのに、
昨日の”ギャルになった愛花”のような、短いスカートだったら
ドキドキで心臓が爆発していたかもしれないー。

そんなことを考えつつ、
”まぁ、とりあえず今日は外出デビューだし、コンビニでちょっと
 買い物するだけにしておこうー”
と、そのままソワソワした様子でコンビニ向かうー。

コンビニでは飲み物とお菓子を少し買ったー。

特に店員から特別な反応をされることはなかったものの、
それでも今、自分は周囲から見れば女子であり、
女子の姿で買い物をしているという事実に、
亮平は今までに経験したことのない、
強いドキドキを感じたー。

”えへへへー…”

そんな風に思っているとー

「ーー!」
恵麻の姿をした亮平が歩いている反対側からー
”同じクラスの女子生徒二人”がやってきたー。

「ーーー…~~~…!」
恵麻の姿をしたままの亮平は一瞬ドキッとしたー。

がー…
その二人は、一瞬、”恵麻の姿をした亮平”のほうを見つつも、
何も気付くことなく、そのまま反対側に向かって歩いて行ったー

「ーーえへ…えへへ やっぱり、気付かれないー」
恵麻の姿をした亮平は笑うー。

「ーえへへへへへへ…いつもギャルな柿本さんが
 真面目な格好をしてると、誰も気付かないんだー」

ニヤニヤしながら、
”気付かれなかった”ことに興奮する恵麻の姿をした亮平ー。

しかしー、
そのままご機嫌そうに家の方に向かって歩き出した
数分後のことだったー。

「ーーあれ?”柿”じゃんー」
そんな言葉にドキッとする恵麻姿の亮平ー。

”え…?”
普段とはまるで違う格好をしてるのに
一瞬にして見破られたー!?
さっき、クラスの子には気付かれなかったのにー?!

そんな戸惑いを覚えつつ、
振り返ると、そこには面識のない意地悪そうな女子3人組が
立っていたー。

クラスの子ではないー。
同学年でも、こんな子たちは見たことがない気がするー。

「ーーうわぁ、相変わらず、ムカつく顔してるね~?
 元気してた?」

恵麻姿の亮平に対して、見知らぬ女子の一人がそう声をかけるー。

「あはは、やめなよ~!柿ちゃん困ってるよ~!」
「ーー”高校でも”いじめられてるのかなぁ~?」

残りの二人が笑うー。

「ーーえ…」
恵麻姿の亮平は戸惑うー。
三人組の女子がゲラゲラ笑いながら、
相手を”恵麻”だと思い、言葉を続けるー。

その言葉を聞いていて、恵麻姿の亮平は”理解”したー。

この三人組イヤな感じの女子たちは、
恐らく柿本さんの中学時代の同級生か何かなのだろう、とー。

そしてー、
柿本さんは、この三人組にいじめを受けていたー。

「ーーあ、あの、わ、わたし、急いでるんでー」
恵麻姿の亮平はそう言い放つと、三人組から
慌てて離れていくー。

三人組はまだ何か言っていたが、そのまま
亮平は逃げるようにして、立ち去りー、
家に駆け込むと、そのまま変身を解除したー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー
いつものように教室で騒いでいる
”ギャル”な、本物の柿本さんー…恵麻のことを見つめるー。

”えへへー…そっかー。”
亮平は心の中で笑うー。

ギャルな柿本 恵麻は、
中学の頃は真面目な風貌で、いじめを受けていたー
多分、高校に入学するときにイメチェンして、
意識してああいう風に振る舞っているのかもしれないー
だから、見た目は派手でうるさいのに、授業は真面目だったり、
人に傷つけるようなことはしなかったり、
そういう”表と中身のギャップ”があるのかもしれないー。

”中学の頃までは真面目な風貌だった”
だから、昨日、ギャルな恵麻に変身して”真面目モード”にイメチェンした
亮平を見て、あの中学時代の同級生と思われる女子たちは、
恵麻だと気付いたのだろうー。

「ーーえへへ…すごいやー…
 変身の力があれば、他の子の秘密も知ることができちゃうんだー」

ボソッとそう呟くと、
偶然近くを通りがかったクラスメイト・本物の愛花が戸惑いの表情を浮かべるー。

「えっ…ぁ、なんでもないよー」
独り言を言ってるヤバいやつと思われたかもしれないー。
そう思いながら、亮平は愛花から目を逸らすー。

しかも、愛花を見ると、この前勝手にギャル化したことを思い出してしまうー。

ドキドキしながら、愛花をやり過ごした亮平は、
この日も帰宅すると、”他人の姿”で髪型を変えたりして、
存分に変身を堪能したー。

「ーーとー、今日はこれで元に戻るかー」
亮平はいつものように、自分の写真を見つめながら
目を閉じて変身を解除するー。

変身を解除するときにも、そのために見つめた写真の中の自分が
着ている服もセットで出現するー。

他人に変身するときと同じで、”見つめた相手のその時着ている服”ごと
その姿になるのだー。

「ーーはは、よし!この服、ちょうどボロボロになっていたし」
亮平は、ちょうど使い古してボロボロになっていた服を買ったばかりの頃の
自分の写真を使って変身を解除すると、
新品のその服を着た状態の自分に戻って、満足そうに笑みを浮かべるー。

次に変身するときには、他の子の姿に変身した時の”服”と同じように
これは消えてしまうものの、
とりあえず今日はこのまま使うことができるー。

「ーさ~て、明日は誰に変身しようかな」
そんな風に思いながら、亮平は今日も笑みを浮かべながら、
夜のひと時を過ごすのだったー。

③へ続く

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コメント

実は亮平くんは重大なことを見落としていたり…
それは一体…?★

明日を楽しみにしていて下さいネ~!

今日もありがとうございました~!

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