<女体化>許せないのにかわいい②~復讐~

いじめっ子が女体化した…。

ちょうど、その日に反撃しようと考えていた
いじめを受けていた彼は、困惑する…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーマジかよ?本当に根津なのか?」
「うわぁ、本当に女になってるじゃんー」
「絶対本人じゃないだろ?妹とかじゃね?」

女体化した克明の周りに、多数のクラスメイトが集まり、
そんな言葉を口にしているー。

だが、当の女体化した克明は、いつものような調子のいい感じではなく、
心底、困惑した様子を見せていたー。

「ーーへへへ…せっかくなんだし、揉ませろよ」
男子生徒の一人が、女体化した克明に対して言うと、
他の男子も「いいねいいね。どうせ男同士なんだし!」と笑いながら言うー。

しかし、女体化した克明は恥ずかしそうに
「そ、それはちょっとー…」と、胸を触られないようにするー。

そんな様子を見た男子は「ほら~!やっぱ根津じゃないじゃん!
あいつなら絶対、”ほらほら触ってみろよ”とか言うしー」と、
笑いながら、女体化した克明を指差すー。

「ーーい…いや、言わねぇよそんなことー…!」
女体化した克明が顔を赤らめながら反論するー。

「ーだったら触らせてくれよ」
男子に絡まれて、結局胸を触られている女体化した克明ー。

スカートもめくられて、嫌気が差したのか、
そのまま教室から逃げるようにして立ち去っていく女体化した克明ー。

”ーーーふん。いい気味だな”
その克明から、嫌がらせを繰り返されていた恭平は、
そんなことを思うー。

これまで、克明のいじめを”面倒だから”という理由で放置していたが、
昨日の件で今日は”半殺し”にして思い知らせてやろうと思っていた恭平は、
まさか、今朝転校生と勘違いして教室に案内してしまった女子が
女体化した克明だったとは夢にも思わなかったが、
この際、そんなことは関係ないー。

”俺は、やるぞ”

そう思いながら昼休みに女体化した克明に声を掛けると、
恭平は空き教室へと克明を連れ込んだー。

「ーーな…な、なんだよー」
戸惑う女体化した克明ー。

「ーいい加減、お前、調子に乗りすぎなんだよ」
恭平がそう言うと、女体化した克明は
「お、お前がすかした態度をとってるからー…!」と、
反論してくるー。

が、恭平は克明の腕を掴むと、
そのまま腕をねじりながら言い放ったー。

「昨日も、ずいぶん面倒なことしてくれたよなー。」
恭平が怒りの形相でそう言うと、
女体化した克明は、苦しそうな表情を浮かべるー。

その顔は、とても”可愛い”顔立ちで、
そんな可愛い顔に苦悶の表情を浮かべている状態は、
とても”可哀想”に思えてしまうようなー、
そんな表情だったー。

「ーーうっ… あ、あれ…?」
恭平の手を振りほどこうとする女体化した克明ー。
だが、”女”になった克明に、恭平の手を振り払うことは出来ずー、
そのまま突き飛ばされてしまうー。

壁に叩きつけられた克明は、怯えた表情で
恭平を見つめるー。

恭平は、容赦なく「ちょうどいいや」と、言い放つと、
”女体化した克明”の髪を掴み、そのまま思いっきり引っ張り始めるー。

「ーー今までずっと黙っててやったけどー、
 俺がお前に何か悪いこと、したか?」
恭平が怒りを込めてそう言い放つー。

今まで受けた”嫌がらせ”の分、全ての怒りをぶつけて、
二度と手出ししてこないように懲らしめるー。
それが、恭平の言う”半殺し”だー。

しかしー

「い、痛いー…」
女体化して、涙腺が脆くなっていたのか、
克明が目に涙を浮かべながら言うー。

そんな表情が、教室の鏡に映り、背後から髪を引っ張っていた
恭平も、涙目の女体化した克明の顔を見てしまうー

「ーーっっ…」
その瞬間ー、恭平は反射的に”可哀想”だと思ってしまったー。
うっかりとドキッとして手を離してしまったー

「ーーえ…… …」
涙目のまま、女体化した克明が戸惑うと、
すぐに「ご…ごめんー、今まで、わ、悪かったー」と、
謝罪の言葉を口にしたー。

どうせ、口先だけの謝罪だー。

そう思いながら、恭平は「そんなんで許してもらえると思ってるのか?」と、
鋭い言葉を投げかけるー。

だがー、
「ーー…悪かったってー…」
と、怯えた表情で言う克明を見て、恭平は再び躊躇うー。

どう見ても、美少女にしか見えない女体化した克明ー。

”姿が違うだけ”で、確実に克明本人なのに、
何だか恭平は”転校生の女子”をいじめているかのような
そんな錯覚に陥ってしまうー。

涙を浮かべたまま、怯えた雰囲気の美少女ー。

恭平は、一旦目を閉じて深呼吸をしてー、
”いつもの克明”の姿を頭に思い浮かべるー

”許してくれー 悪かったー”
克明が、”いつもの姿”でそんな言葉をするイメージを
頭の中に思い浮かべるー。

”そうだー。こいつはー…どうしようもない野郎だー”
そう思いながら目を閉じて、
さらに懲らしめてやろうと、克明のほうを見つめるー。

だがーー

”ーーあぁ、くそー…”
恭平は心の中で舌打ちをするー。

やはり、可愛いー。

目の前で”同じセリフを吐きながら”いつもの克明が
涙目で震えていても、許さないだろうし、
100パーセント演技だと断定するだろうー。

しかしー…女体化した今の克明がそんな言葉を口にしていると、
本当に泣いているように見えてしまうし、
許せないのにかわいいと、そう思ってしまうー。

「ーーー今日は、これで勘弁してやる」
恭平は舌打ちをしながらそう言うと、
克明は少し怯えた表情のまま「わ、悪かったー。ごめん」と、
もう一度言葉を口にしたー。

「ーーーー…」
女体化した克明を一人、空き教室に残して立ち去っていく恭平ー。

恭平は戸惑った様子でため息をつくと、
”見た目が変わるだけで、どうしてこんなにー”と、
”半殺しにしてやる”とまで思って、今日学校に来たのに
自分の決意が揺らいでしまったことに腹を立てながら、
大きくため息をついたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー。

「ーーーごめん。わたし、女同士で付き合う趣味はないからー…」
女体化した克明は、彼女の栄恵に呼び出されて、
そんな言葉を投げかけられていたー

「え…」
翌日になっても、女体化したままの克明。
克明は”女になったから”という理由で、栄恵に振られようとしていたー。

「ーーえ、で、でも、お、お、俺は…男だし!」
女体化した克明がそう言うと、
「ーーーでも、今は女じゃん」と、栄恵が指摘するー。

「ーー下品なこと言いたくないけどさ、もう、ないんでしょ?」
女体化した克明のスカートのあたりを指差すと、
克明は、恥ずかしそうにしながら「な…ないけど…でも、俺は…!」と、
反論するー。

栄恵は首を横に振ると、
「ーー女の子同士が好きな子もいるけど、
 ごめん、わたしは無理。
 克明が、女子になったなら、もう克明の彼女ではいられないー。
 これからは、友達でいいでしょ?」と、
有無を言わさない口調で、そんな言葉を掛けて来るー。

”いいでしょ?”ー
もはや、拒否権はないと言わんばかりの強引な物言いに、
克明は「わ…分かったよー…お、男に戻るまでは…友達にー」と、
困惑した様子でそう言葉を口にしたー。

彼女の栄恵との別れー。
女体化した克明はますます元気なく、
教室でも暗い表情を浮かべるようになったー

「ーーーーー…」
昼休みー。
教室にいた恭平は、そんな女体化した克明のほうを見つめるー。

”ふんー…自分が悪い立場になったら、そうやって落ち込むのか”
恭平は、ますます克明のことが許せないと思ったー。

人に嫌がらせをしておきながら、
自分が少しでも嫌なことをされると、ああやって落ち込む。
恭平からすれば、超がつくほど嫌いな振る舞いだー。

そう思いつつ、一言文句を言ってやろうと、
恭平は克明の方に向かって行くー。

「ーーーー…おい」
恭平がそう声をかけると、
克明はすっかり落ち込んだ様子で恭平のほうを見つめたー

”ーーくっ…この顔は偽物この顔は偽物ー”
恭平は、女体化した克明の可愛らしくー、
そして、とっても落ち込んでいるような表情を浮かべた”顔”を
見ながら、そんな言葉を内心で何度も何度も言葉にするー。

”この顔”は偽りであるとー。

克明本来の顔を思い出しながら、
「ー俺に散々嫌がらせしてたくせに、自分がそういう立場になると、
 そんな風に被害者面するのかー?」と、嫌味を口にしたー。

しかしー、
女体化した克明は「ごめん…」と、心底落ち込んだ様子で、
悲しそうに謝罪の言葉を口にしたー。

何を言っても”ごめん” ”ごめん”ーばっかり。

そんな様子を見て、可哀想だとすら思ってしまった恭平はー、
「あぁ、くそっ!」と、声を上げると、
突然女体化した克明の腕を掴んで、そのまま”ついてこい”と、
言葉を口にしたー。

”ーーーくっ…何だよこの手ー”
改めて、そんなことを思う恭平ー。

女体化する前の克明の”手”は、腕を強引に引っ張られたりしたことも
あったから”よく”知っているー。
しかし、その克明とはまるで別人のような、華奢で、細い手ー。

そんな状況に困惑しながら、女体化した克明を
校舎1階にある自動販売機の前に連れて来ると、
「ー選べよ」と、静かに言葉を口にしたー。

「ーーーー…は?」
女体化した克明は困惑した様子で首を傾げるー。

「ーいいから、好きなの選べよ。
 奢ってやるから」
恭平がそれだけ言うと、女体化した克明は
「な、何だよ…急にー」と、落ち込んだ表情のまま言うと、
ひとまず、ぶどうジュースを指差したー。

恭平はため息をつきながら、女体化した克明が指定した
ぶどうジュースをそのまま購入すると、
それを克明に手渡すー。

「あ、ありがとう…」
困惑した様子の克明ー。

いや、困惑しているのはいじめを受けていた恭平とて、
同様だったー。

「ーーー…やっぱ、美味しいなこれー」
ぶどうジュースを飲みながら、嬉しそうに微笑む克明ー。

”ぐぐぐぐ…なんだこれ…”
恭平は、そんな克明を見つめながら戸惑うー。

今まで、散々調子に乗って、自分に対する嫌がらせを
繰り返して来た克明ー。

克明を許すつもりは毛頭ないー。
許すつもりなどないし、許せるはずもないー。

しかしー、それでもー…

”くそっ…許せないのにー…許せないのにかわいい…!

そう思いながら、
ぶどうジュースを口に運びながら、
穏やかな笑みを浮かべる”女体化した克明”を見つめる恭平ー。

「ーーーー…」
ぶどうジュースを飲み終えると、女体化した克明は、
その缶をぎゅっと握りしめながら言うー。

「お前ー…すかした奴だと思ったけどー、
 意外と、いいやつだなー」
とー。

「ーーー…その格好、その声で言われてもー…
 なんか違和感ありまくりだなー…
 見た目と口調が全然違うし」
恭平がそんな言葉を口にすると、
女体化した克明は、スカートを履いている自分の姿を見つめながら
「俺だってー…男に戻りてぇよ」と、そう言葉を口にするー。

彼女にも振られるし、友達からは触らせろと言われるし、
もう最悪だ、とー。

「ーーーーー」
恭平は、そんな”女体化した克明”の話を黙って聞いていると、
やがて「ーまぁ、いいやー…とにかく、悪かったー」と、
克明は再び謝罪の言葉を口にしたー。

しかしー、
恭平は「謝れよ」と、なおも言葉を口にしたー。

女体化した克明は、少しだけ表情を曇らせながらも、
「ご、ごめんなさーー」
と、もう一度謝罪の言葉を口にしようとしたー。

がー、
「違うよ」と、恭平は言葉を遮るー。

「ホントに悪いと思ってんなら、
 そんなかわいい姿じゃなくて、”自分の姿”で謝れよー。

 同情を誘うような謝り方をするのは、卑怯だろ?」

恭平の言葉に、女体化した和明は「で、でも、戻る方法がー」と、
反論しようとするー。

「ーーっ、だから、俺がお前を男に戻すために協力してやるって
 言ってるんだよー。

 お前のこと許せないけど、そんな可愛い顔されてちゃ、
 頭がバグりそうになるー。

 だから、許すか許さないかは、”お前が元に戻って謝ってきたら”
 考えたいんだよ」

恭平がうんざりした様子でそう言うと、
女体化した克明は何度か頷くと「わ、分かったー…」と、言葉を口にするー。

「さっさとお前をそんな可愛い姿じゃなくて、
 いつものような憎たらしい男に戻って貰わないと、
 俺も調子が出ない」

恭平がそこまで言い切ると、
女体化した克明は少しだけ笑いながらー、
「ーーー…じ、じゃあ、戻れるように頑張るよー」と、
そんな言葉を口にしたー。

③へ続く

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コメント

女体化したいじめっ子を元に戻すための
”協力”を開始…!?

次回の最終回も、ぜひ見届けて下さいネ~!
今日もありがとうございました~!

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