魔王を追いつめたはずの勇者と巫女ー。
しかし、二人は魔王の秘術によって
身体を入れ替えられてしまい、
力を発揮できない二人は一転してピンチに
陥ってしまうー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ぅ…」
壁に叩きつけられたレオ(ミレーヌ)が目を覚ますー。
「ーーー……れ…レオ…」
ぼやけた視界の中で、しっかりと状況を把握しようとするー。
しかしーーー…
その視界に入ったのはー
魔王プルートの手から飛び出した無数の触手のようなものに
ミレーヌ(レオ)が拘束されている光景だったー。
「ーーククク…いい声を出すじゃないか」
魔王プルートはそう言いながらー
触手でミレーヌ(レオ)の身体を宙に浮かせながら、
別の触手でその胸を弄び始めたー
「あっ… や…やめろ…」
ミレーヌ(レオ)は顔を真っ赤にしながらそう叫ぶー
不快なようなー
くすぐったいようなー
レオが今まで感じたことのないようなー
快感から、何まで、色々なものが混ざり合ったような
不思議な感覚に陥るー。
「ーーんっ… うぅ…」
なすすべくもなく胸を揉まれて、
怒りが爆発しそうなほどの屈辱を味わいながら、
一方で、気持ちよくなってきてしまっている自分に
歯ぎしりをするー。
「ーーどうした?
クククー
巫女ともあろうものが、魔王に弄ばれて
気持ちよくなっているのではあるまいな?」
魔王プルートが笑いながら言うー
「だ…だれがっ…!」
ミレーヌ(レオ)は顔を真っ赤にしながら、
なんとか反撃しようとするもー、
何もすることが出来ずに、
さらに胸を揉まれてしまうー。
触手で力強く胸を揉まれたりー、
イヤらしい感じで少しつつくように触られたりー、
ミレーヌの身体が快感を感じて、
はぁはぁと荒い息を吐き出していることに気付くー
「レ…レオッ!」
意識を取り戻したレオ(ミレーヌ)がそう叫ぶー。
レオの身体でレオの名前を呼ぶー。
やっぱり、その違和感はとてつもないー。
「ーーーほぅー
さすがは勇者ー
しぶといな」
魔王プルートは笑いながら言うー。
あくまでも”身体のほう”で呼びー、
相手をあざ笑うかのような姿勢を崩さないー。
「ーーーレオを…レオを離して!」
レオ(ミレーヌ)が叫ぶー。
すると、魔王は苦笑したー。
「ーー我は、貴様を掴んでいないがー?」
とー。
「ーー」
レオ(ミレーヌ)は自分の身体を見つめながら
カッとなって顔を赤らめるー。
「ーー我が拘束しているのは、巫女ミレーヌだ」
ニヤニヤしながら言い放つ魔王プルートに、
「ーー許さない!」と、レオ(ミレーヌ)が、
叫びながら、剣を掴み、再び魔王プルートに向かっていくー。
しかし、やはりー
勇者の剣の力を発揮することは出来ないー。
いつものような、輝きが失われているー。
「ーわたしじゃ、ダメなの!?」
レオ(ミレーヌ)がそう言いながら
魔王プルートに剣を振るうー。
勇者の剣の力が存分に発揮されていない状態である上に、
ミレーヌ自身、剣の腕前はほぼ素人レベルであるため、
鍛えられたレオの身体を使っていても、
その剣の振り方は、まるで”子供のごっこ遊び”だったー。
「ーーんんぅぅっ…♡ あっ…♡」
ミレーヌ(レオ)の声が響き渡るー
いつの間にか、触手が巫女服のスカートの部分から
侵入していて、ミレーヌの身体のアソコを刺激しているようだー
「ぁぁ…♡♡」
ピクピクしながらミレーヌ(レオ)が顔を真っ赤にした状態で、
必死に快感に耐えているー。
「ーーークククククー
無様な姿だなー
素直に”気持ちイイ”って声に出して言ってみるがよいー」
魔王プルートの言葉に、
ミレーヌ(レオ)は返事をしないー。
しかし、触手にあらゆるところを攻められて、
ミレーヌ(レオ)は大きな声で喘ぎ始めたー
レオ(ミレーヌ)は”自分”のそういう声に
顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしながらも、
「ーレオ!」と、必死に叫ぶー。
レオは悪くないー
自分だって、あんなことをされれば、
同じ状態になってしまうー。
ミレーヌ(レオ)は、
この上ない屈辱を味わったー。
大切なミレーヌの身体が、魔王に弄ばれていてー、
しかも自分がそのミレーヌになっていて、
なすすべもなく、気持ちよさそうに喘いでいるそんな状態ー。
魔王の間に、ミレーヌの声が何度も何度も響き渡るー。
レオ(ミレーヌ)がそれを阻止しようと剣を振るうー。
それでも、魔王プルートは、攻撃を回避しながらー
時には触手を動かして、喘いでいるミレーヌ(レオ)を
盾にするような、そんな素振りまで見せて、
攻撃を防いだー。
「ーー…もうやめて!」
レオ(ミレーヌ)が思わず叫ぶー。
しかし、何もできないまま、ミレーヌ(レオ)が
魔王の触手によって弄ばれ続けてー、
ついに、魔王の触手にイカされてしまったー。
ミレーヌ(レオ)が、はぁはぁ言いながら
ピクピクとしているー
「ごめ……」
ミレーヌ(レオ)が悲しそうにそう言い放つー。
魔王プルートは、満足そうにそんなミレーヌ(レオ)の姿を見つめると、
まるでゴミを放り投げるかのように、
ミレーヌ(レオ)を投げつけたー。
「ごめん……ミレーヌ…ごめんー」
乱れ切った姿のミレーヌ(レオ)が、レオ(ミレーヌ)に謝るとー、
レオ(ミレーヌ)は「レオは悪くないよ…」と、
涙目で首を横に振るー。
「ーーこれで分かったであろう?
人間ごときが、我に勝てるはずなどないのだ」
魔王プルートがそう言うと、
ミレーヌ(レオ)はふらふらと立ち上がって、
険しい表情を魔王プルートに向けたー。
「ーククククー
まだ、抗うかー」
魔王プルートがそう言い放つー。
ミレーヌ(レオ)が激しい怒りの雄たけびを上げて、
錫杖を手に、魔王プルートに向かうー
「レオ!」
レオ(ミレーヌ)が、心配そうに叫ぶー。
錫杖を剣代わりに、
無我夢中で攻撃を仕掛けるミレーヌ(レオ)ー
「ー甘い!」
魔王プルートは余裕の表情でそう叫びながら
攻撃をかわすー。
だがーー
ミレーヌ(レオ)は、突然蹴りを魔王の顔面に叩きつけたー。
「ぐはっ!?」
まさか、ミレーヌの身体で蹴りなど加えてくるなどとは
思わなかったー
「ー絶対にー、許さない!」
ミレーヌ(レオ)は、錫杖を魔王の顔面に
思いっきり叩きつけたー
「ぐぉぉぉ」
少し怯む魔王プルートー。
しかしー、
魔王プルートから触手が現れて、
再び拘束されたミレーヌ(レオ)はー
錫杖も奪われてー、
その錫杖をスカートの中に突っ込まれた挙句ー、
”回復魔法”をアソコに直接放たれて
今まで感じたことのない快感を味わいー
さっきよりも大きな声で気持ちよさそうに喘いだー。
「ククククー
我でも魔法は使えるぞー」
回復魔法でアソコを刺激しながら笑う魔王プルート。
あまりの気持ちよさに失神しそうになりながら
ミレーヌ(レオ)は必死に抵抗するー
すると今度は、攻撃に使う光の魔法を、
魔王は触手で掴んだ錫杖から、ミレーヌ(レオ)に放つー。
ミレーヌ(レオ)はあまりの苦痛に悲鳴を上げて
涙を流すー。
「クククー
これが貴様ら人間の”希望”を託した勇者の姿だー」
ボロボロになって、はぁはぁと声を出す
ミレーヌ(レオ)を、触手で拘束したまま
高らかと掲げる魔王プルート。
そしてーー
ミレーヌ(レオ)の巫女服の一部を引き裂くと、
面白そうにそれを放り投げたー。
「ーーレオ!」
レオ(ミレーヌ)が慌てて駆け寄るー。
だがーー
ミレーヌ(レオ)は、涙目で、
あることをレオ(ミレーヌ)に告げたー
「ーーー!!!!!!!!」
レオ(ミレーヌ)は表情を歪めるー。
そして、すぐに頷いたー。
レオは、ミレーヌの身体で弄ばれながらも、
この状況を打開しようと、必死にその手段を考えていたのだー
ただ、意味もなく喘いでいたわけではないー。
むしろ、魔王プルートが”戯れ”をしてくれていたおかげでー
”時間”を稼げたー。
魔王プルートはそんな二人の前に近付いてくると、
余裕の笑みを浮かべながら言葉を続けた。
「ーー人間よー
貴様らに勝ち目はない。
大人しく、諦めるのだなー」
魔王プルートが言う。
「ー我は魔王ー。
しかし、我とて鬼ではないー。」
魔王としての寛大さを見せ付ける、と言わんばかりに
「ーここで諦めれば、楽に殺してやる。
苦しみはない。一瞬だ」と、言葉を続けるー。
「逆らえば、地獄のような苦しみを味合わせてから、殺すー。
巫女よー。貴様が先ほど受けた屈辱の100倍以上の苦しみを、なー。」
「ーーーー」
ミレーヌ(レオ)が悔しそうに魔王プルートを見つめ返すー。
「ーーー楽に死ぬか。苦しんで死ぬか。
選ばせてやる」
魔王プルートがそんな言葉を口にすると、
ミレーヌ(レオ)はよろよろと立ち上がったー。
レオ(ミレーヌ)も、それに続くー。
「ーーーー…愚かな」
魔王プルートは、二人が立ち上がったのを見てー、
そして、その二人の瞳を見て、
まだ二人が希望を捨てていないことを悟るー
「ーー微かな希望に縋るかー。
人間とは、実に愚かなものだ。
よかろうー」
魔王プルートはそう言うと、右手に闇を纏う剣を握りながらー
左手からは触手を蠢かせー、
不気味な笑みを浮かべたー
「その微かな希望をも、闇で塗りつぶしてくれよう」
魔王プルートが笑うー。
「回復魔法を使うことのできぬ巫女など、
コスプレにすぎぬー」
「剣を満足に振るうことのできる勇者など、
勇者ごっこをしている子供にすぎぬー」
それだけ言うと、闇の力を剣に送り込みながらー、
いよいよ勇者と巫女に、襲い掛かろうと、
強い殺気を発したーー
だがー
「ーミレーヌ!」
「ーうん!」
ミレーヌ(レオ)の合図に、レオ(ミレーヌ)が頷くと、
突然、二人はお互いの持っている武器を交換したー
「ーなんだと!?」
魔王プルートが少しだけ驚いた様子でその二人のほうを見つめるー。
ミレーヌ(レオ)が言うー。
「俺がミレーヌの身体で巫女の力を引き出せないならー、
俺が剣を握って、勇者として戦えばいいー」
とー。
「ーーわたしがレオの身体で、巫女として戦う!」
レオ(ミレーヌ)もそう言い放つー
「ーー今度こそ終わりだ!魔王プルート!」
ミレーヌ(レオ)が威勢よくそう叫ぶと、
剣を手に、ボロボロになった巫女服姿のまま、
魔王プルートに向かっていくー
「ーッ」
先程までの”レオ(ミレーヌ)が振るう剣”とは違うー。
ちゃんと、勇者として修業を積んだ者の剣の振るい方ー
”ーーミレーヌの身体だと、剣も重いなー
やっぱ、いつものようにはいかないかー
でもー…それでもー”
ミレーヌ(レオ)が魔王プルートと
激しい剣のぶつかり合いを演じるー。
やがてー
魔王プルートの振るった剣とー、
大量の触手の隙間からー
わずかな隙を見つけてー
そこに攻撃を叩きこんだー
「ぐおっ…!」
魔王プルートの表情が苦痛に歪むー。
「ーーこれでー…!!!!!終わりだー!」
今度こそー
そう思いながら、ミレーヌ(レオ)が飛び上がって
剣を魔王プルートに振るうー。
離れた場所にいるレオ(ミレーヌ)が錫杖を手に、
剣をサポートする魔法を唱えるー。
「ーーーーーー」
魔王プルートは、その姿を見つめながらーー
不気味な笑みを浮かべたー
「ーー!?!?」
ミレーヌ(レオ)が表情を歪めるー。
勇者の剣が、いつものように光を発しないー
「ーーーやはり、貴様らは、愚かだ!」
魔王プルートはそう言い放つと、大量の触手で、
ミレーヌ(レオ)の身体を突き飛ばすー。
「ぐあっー」
剣ごと吹き飛ばされるミレーヌ(レオ)ー
レオ(ミレーヌ)が慌ててそれに駆け寄るー。
「ー確かに」
魔王プルートは、そんな二人に向かって言い放つー。
「確かに、入れ替わった後に”自分の慣れた武器を使う”
その方が、身体は違えど、いつものように武器を振るうこともできるだろうー。」
魔王プルートはそう言いながら、「しかし」と言葉を続けるー。
「ー貴様らは伝説の勇者と巫女の末裔ー。
その身体には勇者の血と巫女の血が流れているー。
勇者の剣を巫女の身体で持って振るってもー、
勇者の剣に眠る力は引き出せないしー、
巫女の錫杖を勇者の身体で持って振るってもー
その身に魔力を宿さぬ以上ー、魔法など使えるわけがないー」
そんな言葉に、
レオ(ミレーヌ)は「そんな…」と、言葉を漏らすー。
「ーー貴様らにあるのは絶望のみー。
我に逆らったことを悔い、死ぬが良いー」
魔王プルートは、そんな言葉を吐き出すと、
不気味な笑みを浮かべて、二人に向かって歩き始めたー。
③へ続く
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コメント
昨日は牧原アイ様のイラストつきでお送りしました~!☆
アイ様のイラストの魅力で、いつも以上にたくさんの方にご覧いただけたので、
とっても感謝デス~!
今日の②以降は、いつも通りな更新ですが、
ぜひ最後まで結末を見届けて下さいネ~!
明日が最終回デス~!
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