<MC>大嫌いなお兄ちゃんに洗脳された気分はどうだ?②~欲望~

日常的に喧嘩を繰り返していた兄と妹。

しかし、ある日兄は、”人を洗脳する魔力を帯びた指輪”を
手に入れてしまい、
妹のことを弄び始めるー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーな…………」
呆然とした様子の美晴ー。

”洗脳されている間の記憶を残したまま”
あえて、洗脳を解除して正気に戻した兄・秀明は
ニヤニヤとしながら、
「ー聞かせてくれよ」と、言い放つー。

「大嫌いなお兄ちゃんに洗脳された気分はどうだ?」
とー。

「ーー…は……? は……?
 な、何…?
 何言ってんの!? き、キモい!」

正気を取り戻した美晴は
そんな風に言い放ちながらも、明らかに動揺しているー。

洗脳されている間の記憶を残すか、残さないかー
それは、指輪をはめる指によって調整できるー。

人差し指なら、”記憶を残す”
中指なら”記憶を残さない”
薬指の場合は”洗脳されている間の記憶は不自然にならないように自動で補正する”
ことも可能だー。

秀明は今、人差し指に指輪をはめた状態で、
妹の美晴を洗脳したのだー。

そのため、美晴にはたった今まで、
自分がしていた記憶が残っているはずー。

自分が秀明のことを”お兄ちゃん”と呼び、
秀明とキスをしたことをー。

「ーーーーーー…」
目をキョロキョロさせて、身体を震わせながら、
秀明のほうを時々睨む妹の美晴ー

完全に動揺しているその様子を見て、
秀明は笑ったー。

「ー俺と、キスしたよな?
 俺を、お兄ちゃんと呼んだよな?

 聞かせてくれよー。感想。」

秀明が意地悪そうな笑みを浮かべて笑うー。

「ーーー…あ、あり得ないー…
 最低ーー……
 ふ、ふざけんな!」

自分が洗脳されたー
イヤでも、今起きたことはー
それが”事実”であると示していたー

美晴は恐怖に震えながら必死にそう叫ぶー。

「ーーくくくくくくくくー…
 この指輪があれば、お前なんていくらでも
 従わせることができるんだー」

秀明がそう言うと、
笑いながら「揉ませろよ」と、美晴の胸を指さしたー

「ーーは!?
 あ、あんたこれ以上ー、いい加減にー」

美晴がそう言い放つと同時に、秀明は、
指を指して、美晴を再び洗脳したー

「いい加減に、なんだ?」
秀明がニヤリと笑うー。

「い…い…いえ…」
美晴はすぐに、秀明に対する態度を改めると、
「い、いくらでもお兄ちゃんの好きにして」と、
胸を揉むことを許す言葉を口にしたー

「はははははははははっ!
 そうだ!どうせなら制服に着替えてくれよ!
 俺、お前の学校の制服、好きなんだよなぁ」

秀明がそう言うと、
美晴は「う、うんー」と、答えるー。

だが、美晴は恥ずかしそうに秀明のほうを見つめるー。

「ーあ?
 あぁー気にすんなよ。
 俺の前で脱いで着替えろ」

秀明がそう言うと、美晴は「うんー」と、言いながら
そのまま平気で服を脱いで、制服に着替え始めたー。

服を脱いだタイミングで洗脳を解除しようと思ったが
1階には両親もいるー。
いきなり悲鳴でもあげられたら面倒なことになるだろうし、
それは思いとどまったー。

制服に着替えた美晴ー。

その美晴を見つめながら、
「ーまずは自分で揉んでみろ」と、命令するー。

制服姿の美晴が、嬉しそうに自分の胸を揉んでいるー。

その姿を、まるでアニメを鑑賞するかのように
見つめる秀明ー

「ーくくくーいいね。
 大嫌いなお兄ちゃんにそんな姿を晒している妹の姿ー
 ホントに、最高だよー!」

嬉しそうに秀明は笑うー

そしてー
「さて、次は俺が揉ませてもらおうか」と、
秀明は、美晴に対してそう言い放つと、美晴の胸を何度も何度も
揉み始めたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”解除”

秀明はそう念じるとー、
美晴が正気を取り戻すー

「ーーーひっ…!?」
すっかり怯え切った表情の美晴ー。

「ーこれで分かっただろ?美晴ー。
 俺はお前のことを、いつでも好きなように
 することができるって」

その言葉に、美晴は身体を震わせながら
「ーーへ……変態…!」と、だけ、言葉を振り絞るー。

「ーーーははははははー
 この力があれば、お前のことを犯罪者にすることもできるし
 クラスの全員とヤらせることだってできるし
 ーーー自殺させることだってできるんだぜ?」

秀明は、冷たい口調で笑うー。

”まぁ、使うのは初めてだからー
 そこまで命令できるかは知らねぇけどー”

秀明は心の中でそう呟きながらも、
ハッタリとしてはこれで十分、と笑みを浮かべたー。

悔しそうに、そして恐ろしいものを見る目で、
美晴は秀明を見つめるー。

「俺の部屋のもの、勝手に捨ててごめんなさいは?」
秀明が冷たい口調で言い放つー。

今は、洗脳せずに、そう言い放っているー。
洗脳して謝らせることは簡単だー。
だが、あえてそれをせずに、正気の美晴にそう言い放つー。

「ーーーあ…あんたが悪いんでしょ…
 いつも、人の迷惑を考えないからー」

美晴のそんな言葉に、
秀明は「あっそ」と言い放つと、
そのまま美晴を再び洗脳したー。

そして、秀明は突然自分のズボンを下ろすと、
「俺のこれー、気持ち良くしてくれよ」と、
邪悪な笑みを浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー

美晴は”正気”に戻ったー

「ーーーオェッ…」
美晴は、部屋から飛び出して、洗面台に駆け込むと、
何度も何度もうがいを繰り返すー。

昨日の夜ー。
”あいつ”にフェラをさせられたー。

最悪の気分になりながら
身体をガクガクと震わせてうがいをするー。

「ーやぁ」
そこに、兄の秀明がやってきたー。

表情を歪める美晴ー。

「ーーー…へへへへー
 どうだよー
 この指輪の力はー。
 今の世の中、ネットにはすげぇものがたくさんあるよなー。」

秀明のそんな言葉に、美晴は目に涙を浮かべながら
「ーーあ…あんた…さ、最低ー」と、呟くー

だが、その言葉は震えていて、
明らかに恐怖しているのが伝わってくるー。

そんな感じだったー。

「ーーへへへへへー
 でももうどうせお前は俺に逆らうことができないんだー
 諦めろよ」

勝ち誇った表情を浮かべる秀明ー。

「ーーそれとも、俺に自らの意志で土下座して謝るか?」

秀明が笑うー。

そんな行為は、美晴からしてみれば
最大の屈辱であることは、
秀明もよく理解しているー。

仮に自分が、妹の美晴から
土下座して謝れ、と言われたら死んでも謝らないだろうー。

この世で最も謝りたくない相手、と言ってもいい。

「ーーーー…ふざけないで」
美晴がそう言い放つー。

だが、怯えた様子は隠しきれず、
身体はガクガクと震えているー

「ーお、お母さんに言いつけてやるからー」
美晴がそう言うと、
秀明は「へへー。小物のセリフだな」と、笑うー。

「ーーーー」
美晴は、そんな秀明を振り払って、台所の方に向かうと、
母親に向かって秀明のことを言いつけ始めたー。

だが、秀明は余裕の表情を浮かべたまま、
そんな美晴の後を追ったー。

「ーーー…”洗脳”なんて…あるわけないでしょ?」
母親が困惑した表情で言うー。

美晴は、そんな母親に対して
「ほ、ホントに洗脳されたの!助けて!」と、叫ぶー。

「ーーはははは」
秀明はそんな美晴を見つめながら
少しだけ笑うー。

いきなり”お兄ちゃんに洗脳された”なんて言っても
普通の親は、すぐに”はいそうですか”と信じることはしないだろうー。

あまりにも、非現実的すぎるからだー。

しかしーーー
あまりにも本人が騒ぎ続ければ
親も疑問に思うこともまた事実だろうー。

美晴がこのまま母親に”お兄ちゃんに洗脳された”と連日言い続けたり、
何らかの手段で、”洗脳されている証拠”を手に入れたりすれば、
当然、母親も「なにかがおかしい」と、そう思い始めることは
間違いないー。

だがーーー
秀明は自分の人指し指を見つめながら
満足そうに笑うー。

”母さんと父さんのことも、
 洗脳しちゃったんだよなー”

とー。

”洗脳”と言っても行動を支配する洗脳はしていないし、
するつもりもないー

ただー
”洗脳”のことは信じない、気にしない、興味を持たないー

そういった思想だけ、植え付けてあるー。

「ーーねぇ、お母さん!」
美晴が必死に母親に洗脳を信じて貰おうとするー。

しかし、母は困り果てた様子で
「ごめんね美晴ー…そういう相談は乗れないの」とだけ
言い放ったー。

今の親は、”何を言っても”
洗脳の話題には興味を持たないし、
洗脳のことは、信じてくれないのだー

絶対にー。

「ーーそ、そんなー」
呆然とする美晴ー。

美晴は逃げるようにして、自分の部屋に戻ってしまうー。

秀明はそんな美晴を追いかけて、部屋に勝手に入ると、
「ーーさぁ、今度は1週間ぐらい、俺の言いなりになってもらおうか」と
笑みを浮かべるー

「や、やめて…お願い…やめて」
美晴は震えながらそう呟くー

「ーーくくくーなら謝れー。自分の意志で」
「自分の意志で、俺をお兄ちゃんと呼んで、謝れ」
秀明がそう言い放つー。

美晴は、泣きそうになりながらもー
咄嗟に秀明に飛び掛かったー。

”指輪を奪うことができればー”
そう、考えたのだー。

だがー、
それはできなかったー

「ーー俺の指から指輪をそんな簡単に外せると思ったのか!」
そう叫びながら、秀明は美晴を振り払うー。

”その気になれば”すぐに洗脳できるし、
力の差もあるー。

指を一瞬で切り落としでもしない限り、
指輪はそう簡単には奪えないー。

「ーーはははーでもまぁ、今のお前の行動は勉強になったよ」
秀明は笑うー。

正直、”美晴に指輪を奪われる”という危険性を考慮していなかったー
昨日、寝ている間に指輪を奪われでもしたら、危なかったー。

フェラのあとは、美晴が寝静まったあとに洗脳は解除してしまっていたからー
先に美晴が目を覚まして、秀明から指輪を奪う、なんてことを思いついていたら、
指輪を奪われていたかもしれないー。

「今日からは、寝る時はお前を洗脳して寝ることにするよ。
 余計なことができないようにな」

秀明がそう言うと、美晴は指輪を奪うことに失敗したことで、絶望してー、
震えながら「ごめんなさいー」と、謝り始めるー。

洗脳されているわけではないー。
自らの意志で、謝罪の言葉を口にするー。

そんな美晴を見て、ニヤリと笑う秀明ー。

「ーーー”お兄ちゃん、ごめんなさい”だろ?」
秀明のそんな言葉に、
美晴は唇を噛みしめながら、手を震わせて、
秀明を見つめるー

明らかに、怒りを感じているのが分かるー。

だがー、
”洗脳”される恐怖はー
昨日・今日で、イヤというほど染みついていたー。

自分の意志とは関係なくー
何でもしてしまうあの感覚ー

しかも、洗脳が解除されるまで、自分は、自分の意志で動いているとー
”これがわたし”なのだと思い込んでいるー

「ーーお兄ちゃんー…ごめんなさいー」
歯ぎしりしながら、泣きながら謝罪する美晴ー

ニヤァ、と笑った秀明は、
美晴のほうを見つめると、
「ーいやだ」と、言い放ったー

「え」
美晴が泣きながら顔をあげるー

「いやだ。ゆるさない」
満面の笑みを浮かべながら、秀明がそう言い放つとー、
妹の美晴を指差して、再び美晴を”洗脳”してしまったー。

「ーークククククー」

そして、秀明は美晴を1週間、予告通り洗脳し続けたー。

一緒に”美晴が嫌うような”
アニメグッズのお店に行って、美晴に喜ぶように命じたー。
美晴は、まるで興奮するオタクのようにお店の中で
顔を真っ赤にしながらグッズを手に、喜んでいたー。

一緒にアニメを見たー

美晴にコスプレをさせたー。

捨てられたフィギュアのキャラのコスプレをさせて
そのキャラクター名を名乗らせたー。

秀明の服を着せてみたー

お兄ちゃん大好き!と学校で連呼させたー。

とにかくー
美晴を散々、弄んだー。

そして、
1週間が経過したー。

妹の美晴は、自分の意志とは関係なく、
”お兄ちゃん大好き”な、生活を1週間強いられたー。

それも、”普通の間柄”ではなく、
兄のためなら何でもする、”絶対服従”としての関係ー。

「ーーーさて」
秀明は妹の美晴を自分の部屋に呼び出すと、
満面の笑みを浮かべながら
「洗脳を解除してやるぜ」と、言い放ったー。

指をパチっと弾くと、洗脳を解除する秀明ー。

正気に戻った美晴は、途端に真っ青になったー。

この1週間、自分が何をしていたのか、
それは全て覚えているー。

正気の美晴であれば”あり得ない”レベルの
数々の行動ー

完全に怯え切った表情で、震えながら
兄の秀明を見つめる美晴ー。

そんな美晴に対して、兄の秀明は
この前と同じ言葉を”あえて”口にしたー

「”大嫌いなお兄ちゃんに洗脳された気分はどうだ?”とー」

③へ続く

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コメント

妹をやりたい放題する恐怖のお兄ちゃん…!

明日の最終回では、
どのような結末が待っているのでしょうか~?☆

今日もありがとうございました~!!

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