<入れ替わり>僕らは入れ替わり部②~堪能~

新入生の美奈は
”入れ替わり部”に入部したー。

入れ替わり部の面々と、
入れ替わりを楽しむ日々が始まるー。

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「では、改めてー
 3年C組の森久保 勝彦ですー
 よろしくー」

正式に入部して、入れ替わり部にやってきた初日。
簡単な自己紹介が行われるー。

部長の森久保 勝彦は、3年C組の生徒。
この入れ替わり部の発案者だー。

2年B組の立山 五郎ー。
太った体格の彼は、自分が嫌いでこの部活に入ったのだと言うー。

2年A組の奥野 紗友里ー。
眼鏡の大人しい雰囲気の彼女は
”自分を変えたい”という思いから、そのきっかけになればと思い、
この部活に入部したー。

3年D組の川森 翔子は、
男子になりたい、という夢を叶えるためにこの部活に入った女子生徒。

そして、もう一人、
この前の見学の時には部活に来ていなかった2年C組の
岡島 正樹(おかじま まさき)という男子生徒を含めて
新たに入部した美奈も含め、入れ替わり部のメンバーは6人となったー。

「ーー入れ替わり部のルールは
 必ず”二人が同意の上で入れ替わる”ことー
 無理やり入れ替わることは、絶対にしてはいけないー。

 ルールを守って楽しんでこそ、
 この入れ替わり部は成立しているからねー」

森久保部長がそう言うと、
正樹が「へへへー…でも、俺も奥野さんと入れ替わりたいんですけどねぇ~」と
ニヤニヤしながら、大人しい性格の紗友里のほうを見つめるー。

「ーーー岡島くん、その溢れ出る下心をどうにかしないと、
 女子と入れ替わることは永遠に出来ないぞ」

森久保部長が呆れ顔で言うと「はいはい」と、正樹が笑うー。

正樹は”なんかエロイ”という理由で入部した
ある意味シンプルな男子生徒だー。
そのせいか、紗友里と翔子からは”入れ替わり拒否”をされていて
男同士の入れ替わりに留まっている様子だー。

「ー他の子に、入れ替わり部での活動のことは
 話してもいいんですか?」
美奈が質問をすると、森久保部長は
「別に構わないよ」と、笑うー。

「細井さんが見学に来た時も言ったけど、
 基本、誰も信じやしないからねー」
苦笑いする森久保部長ー

「分かりましたー」
少し笑いながら美奈がそう返事をすると
森久保部長は、美奈のために説明を続けるー

”部活に参加するかどうかは自由であること”
”水晶玉をこの部屋の外に持ち出すことは厳禁”
”入れ替わり中はこの部屋から出ることは厳禁”

など、ルールを守って楽しく入れ替わりを体験するための
決まりがいくつか設定されていたー。

”この部屋から出てはいけない”というルールについて
美奈が質問したところ、
森久保部長は”身体の持ち逃げだとか、そういうトラブルを回避するため”と
説明したー。

「本当だったら、部室の外でも色々試したいことは
 みんなあるとは思うけれどー、
 何事も起こらず、安全に入れ替わりを楽しむためのルールだから、
 どうか、分かってほしいー」

森久保部長のそんな言葉に、美奈は「あ、はいー。もちろんですー」と、
質問したことに少し申し訳なさを感じながら呟いたー。

「ーじゃあ、早速、今日も入れ替わろうぜ」
正樹がそう言うと、美奈のほうを見つめるー

「ーそれにしても、正統派の美少女って感じでー
 細井さんー、いいねぇー
 俺と入れ替わらない?」

ニヤニヤしながら言う正樹ー。

だが、美奈もさすがにこの正樹とはー、
と思いながら
「ーえ…そ、そのうちー…お、お願いしますー」と
苦笑いしながら、その申し出を断ったー。

結局、初日の今日は
”男子になる夢”を持つ女子生徒・翔子と
入れ替わった美奈ー。

「ーーあ…な、何かスッキリしていてー
 新鮮ですー」

翔子(美奈)が短い髪に感動しながらそう言うと、
美奈(翔子)は「やっぱ、髪が長いのはわたしには合わないやー」と
笑いながら長い髪を触るー

「あ、す、すみませんー」
翔子(美奈)が咄嗟に謝ると、
美奈(翔子)は「え?いや、違う違うー。自分の身体だったら、って意味だよ」と、
首を横に振りながら呟いたー。

翔子の身体は、美奈からしても、
とってもスタイルが良い気がするー。
男子のような振る舞いをしている彼女に何となく
少しドキドキしながらも、
”身体も動きやすいなぁ”と、腕を動かしたりしながら感心するー

身体を鍛えているのか、元々運動神経抜群なのかは
分からないものの、
とにかく、美奈自身の身体に比べるとかなり動きやすかったー。

「ーうおおおおお!お前の身体で痩せてやるぜ!!!」
太った男子・五郎と入れ替わった正樹は
ヤケクソ気味に腕立て伏せを繰り返すー。

正樹になった五郎は
そんな様子を見て「俺の代わりに俺の身体で運動して痩せてくれるなんて
最高だぜ!」などと叫んでいるー。

森久保部長は、大人しい性格の紗友里と入れ替わって
何やら二人で話をしているー

紗友里が眼鏡をかけているためー
”見える世界が違う”のが、新鮮だとか
そんな会話をしているようだー

「ー眼鏡なしでこんなに見えるなんてー
 やっぱり不思議ですー」

森久保部長(紗友里)がそんな言葉を口にしているー。

翔子(美奈)はそんな光景を見つめながら
自分が入れ替わっていることにも、周囲が入れ替わっていることにも
とってもワクワクしながら笑みを浮かべたー

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「え~?結局、入れ替わり部にしたんだ?」
友人の茉莉花がそんな言葉を口にするー

「ーうん!すっごく楽しいよー
 本当に入れ替わってるし」
美奈がそう言うと、
茉莉花は苦笑いしながら「すごいのめり込み具合…」と、笑うー。

”部長の言う通り、やっぱ誰も信じてくれないなぁ~”と、
思いつつも、それ以上は特に美奈も説明することはなく、
そのまま茉莉花と話を続けるー。

「今度、部活見に行ってもいい?」
そんな茉莉花の言葉に、
美奈は「あ~…どうなんだろう?今度、部長に聞いてみるねー」と
笑いながら返事をしたー。

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今日はー、
奥手な性格の女子生徒・紗友里と入れ替わったー。

「ーーあ……やっぱり…すごい」
美奈(紗友里)が嬉しそうに笑うー。

視力の低い紗友里からしてみると、
”裸眼でも見える身体”はとても羨ましいー

「いいなぁ…」
美奈(紗友里)が周囲を嬉しそうに見渡すー。

そんな様子を見て、紗友里(美奈)は
「あ、奥野先輩…眼鏡、外してみてもいいですか?」と、
確認してみるー。

視力が悪いと、どんな風に見えるのか。
何となく、それが気になったのだー。

”眼鏡を外した時の顔を見られたくない”なんて子もいるから、
一応確認した上で、眼鏡を外すー。

「ーーぁ……なんだか、逆に新鮮ですー」
紗友里(美奈)がそう言うと、美奈(紗友里)は
「ーー慣れちゃうと、何も気にならなくはなるんだけど…」と、
少しだけ笑うー。

確かに、怪我や病気でもしない限りは
視力は”少しずつ”下がっていくのだろうしー、
あまり違和感はないのかもしれない。

しかし、いきなり”見える身体”から”見えない身体”になれば、
その違和感はとんでもないものになるー。

紗友里(美奈)は不思議そうに
「眼鏡ってすごいですね」と、感心した様子で呟いたー

「くっそ~!…また男かよォ!」
この日もー、下心から入部した男子・正樹は女子から
入れ替わりを拒否されー、
太った男子生徒の五郎と入れ替わりながら
そう、悲痛な叫びをあげていたー。

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入部してから1週間ー

今日、美奈は初めて”男子”と入れ替わってみることにしたー

「大丈夫かい?無理してるなら、
 無理しなくていいからね?」

森久保部長が心配そうに言うー。

しかし、美奈は首を横に振るー。

「いえ、入れ替わりを体験してみてー
 もっと色々な人と入れ替わってみたいって思ったのでー」
美奈がそう言うと、森久保部長は「そっか」と、笑いながら
言葉を口にしたー。

美奈が入れ替わり相手に選んだ男子は
太った男子生徒の立山 五郎ー。

森久保部長は今日、既に正樹と入れ替わる予定に
なっていたため、空いている五郎と入れ替わることにしたー

「お、お、俺なんかでいいのかなー?」
可愛い容姿の美奈を前に顔を真っ赤にする五郎ー。

「ーはい!よろしくお願いしますー立山先輩!」
美奈の言葉に、五郎はなおも恥ずかしそうにしながらも
水晶玉に手を触れるー。

そしてー
お互いに入れ替わると、美奈の身体にすぐにドキッとして
顔を真っ赤にしているー

「そ、そ、そんな風にならなくても、大丈夫ですよー!?」
五郎になった美奈が、
あまりにも恥ずかしそうにしている美奈(五郎)を
見て心配そうに言うー。

五郎が女子と入れ替わるのはこれが初めてではなく、
大人しい紗友里とも、男子に憧れる翔子とも
入れ替わったことはあるー。

だが、美奈はその二人ともまた違うタイプで、
五郎の好みな感じでもあったため、
とてもドキドキしていたー。

美奈になったのに、美奈の身体に手が触れる度に
「ご、ごめん!」と、謝る美奈(五郎)ー

「ーそんなー気にしないでくださいよー」
五郎(美奈)が笑うー。

二人で色々と話すー。

五郎は、小さい頃はいじめを受けていて、
また、容姿にも恵まれなかったことから
自分のことが嫌いで嫌いで、
この部活に入ったのだと言うー。

「イケメンとかさ、可愛い子になってる間は
 なんだか少しだけ自分に自信が持てるんだー」

美奈(五郎)がそんなことを呟くー

”自分が可愛い”と言われた気がして
五郎(美奈)は少し慌てふためきながらも、
その話を聞くー。

「ーでも、先輩はわたしにも気さくに声をかけてくれてますしー
 とっても優しいと思いますよー」

五郎(美奈)が言うと、
美奈(五郎)は照れくさそうに、
「ー自分に褒められるなんてー…はは」と、笑うとー
「そういう言葉は、細井さんが細井さんの時に聞きたいなぁ」と、笑ったー。

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入れ替わり部に入部してから1か月ほどが経過したー。

入れ替わり部の中では、不定期で、
部員たちが考えた”入れ替わりの大会やイベント”のようなものを
開催することになっていて、
その話し合いが行われていたー。

”入れ替わりゲーム大会”や、
”入れ替わり食事会”
”入れ替わりかくれんぼ”
などなど、いろいろなアイデアがそれぞれの部員から出されているー。

そんな中、美奈が提案したのは
”入れ替わり鑑賞会”ー。

美奈以外の5人の部員が、順番に美奈と入れ替わって
”5人の美奈”を鑑賞する、というものだったー。
ついでに、”誰が一番美奈の身体に似合っているか”みたいな競争要素も
つけると面白いかも、と美奈は提案したー。

「いいね!それ!それにしよう!」
正樹が叫ぶー

「岡島は、女子と入れ替わりたいだけだろ?」
五郎がそう呟くと、正樹は「ち、ちがっ!」と、顔を赤らめたー。

「ーーはははー…。でも、いいのかい?
 入れ替わりたくない相手がいるなら、無理しなくても」
森久保部長が言うと、
美奈は笑いながら、
「入れ替わりを楽しむうちに、”わたしじゃないわたし”を
 もっと色々見てみたくなってー」と、答えたー。

森久保部長は、その言葉に
「確かに、入れ替わっている間の自分は、いつもの自分と
 違っていて面白いけどね」と、笑うー。

他の部員たちも、入れ替わりを用いた色々な企画やイベントを
考案していくー。

しかし、最終的には、美奈が新入部員であることから、
”とりあえず最初は、彼女のやりたいことをさせてあげよう”ということで、
美奈以外の5人の部員が、順番に美奈と入れ替わっていき、
”誰が中身の美奈が一番いい感じか”という鑑賞会を
開くことになったのだったー

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「ーーーーーー」
帰宅した森久保部長は、
祖父が写っている写真を見つめるー。

”入れ替わりの水晶玉は祖父の蔵から見つけたー”

あれはーーー…
”嘘”だー。

本当はーーー。

森久保部長はそんな風に思いながらも、
少しだけ首を横に振ると、
そのまま自分の部屋を後にしたー。

③へ続く

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コメント

入れ替わり部で楽しむ
入れ替わりの日常…★!

次回が最終回デス~!★

今日もありがとうございました~!

コメント

  1. TSマニア より:

    入れ替わり部サイコーです\(^o^)/笑

    美奈のカラダと入れ替わって少ししてから

    「トイレに行きたくなりましたぁ~」って言って

    女子トイレで

    美奈のオ◯パイもみもみしたり♥️

    スカート捲り上げてどんなおパ◯ティ履いてるか確認したいです♥️

    • 無名 より:

      入れ替わり部のお楽しみ…★★!

      次回もたっぷり入れ替わり部の様子を
      楽しんでくださいネ~笑

      トイレ…★
      部室から出るのを許してくれるかどうか、ですネ~笑

      • TSマニア より:

        無名さんの意地悪ぅ~~~笑笑

        美奈のカラダで「漏れるぅ~~~」って言ったら部長OKしてくれますよ☆

        じゃないと美奈のカラダでお漏らしします泣笑

        さすがにそっちの趣味は無いです笑笑

        美奈のカラダと入れ替わったら

        クシャミするふりして偶然を装おって水晶玉割ります( ゜д゜)、;’.・笑笑

        (*´σー`)エヘヘ