<憑依>私が強盗 ~激流編~

コンビニでバイトをしている最中に
いっしょに働いていた子が憑依されてしまったー。

あの時から狂った彼の人生ー

開き直った彼は、変態ロードを突き進み始めるー…

※”私が強盗”の続編デス!
過去作品はこちらから読んでくださいネ~!

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俺の名は張本 斗真(はりもと とうま)。
元コンビニバイトであり、元コンビニ店長であり、
死にかけた経験を持つ男でもあり、
元ニートであり、前科者でもある。

もはや、救いようのない経歴の持ち主だ。

俺のことなど、やはりもう誰も覚えていないだろう。

誰に説明しているのか分からないが、
とりあえず説明しておく。

俺は元々、ごく普通のコンビニバイトだった。
いっしょに働いていた女子に少しドキドキしながらも
それだけの男だった。

けど、あの日、俺の人生は変わった。

いっしょにバイトをしていた根岸香苗さんが憑依されて、
バイト中に豹変したのだー。

根岸さんに憑依したのは、
”他人の身体で強盗する”というとんでもないやつらー。

けど、俺はいつしか自分が憑依する側に回ったー。

あの時、豹変してしまった根岸さんのことを
思い出すと今でも興奮するし、
外を歩いていても、ご覧の通りズボンがパンパンに
膨れ上がってしまうぐらいに興奮する。

これで通報されたことももう何度あったことか。

そして俺はあの時の強盗たちのように、
コンビニのバイトに憑依して強盗して失敗、
挙句の果てにその時憑依していた恵ちゃんの身体のまま
服役することになってしまったー。

別にすぐに恵ちゃんの身体を捨てれば脱走することもできたのだが
俺はそれをせずー、恵ちゃんの身体で服役を続けたー。

服役を終えて、俺のせいで前科持ちになってしまった恵ちゃん。

そのあまりに可哀想な境遇に俺は興奮して
恵ちゃんの身体で何年か過ごした。

だが、飽きたので恵ちゃんから抜け出し、
今に至る。

散々憑依して勝手に身体を使っておきながら、
飽きたら捨てるなんてひどいだって?

はは…
誰だって飽きたおもちゃは捨てるだろう?
なんとかオフに持って行ったり、なんとかオクに出品したりして
売るだろう?
それと同じだ。

でも、恵ちゃんは、おもちゃであり、人間でもあったから、
流石になんとかオフに持って行くことは出来ないから、
山に捨てた。

今はどうなっているかは知らないし、興味もない。

俺が興味があるのは、
己の欲望を満たすこと、のみー。

そんな俺だがー
今は”憑依薬の売人”になったー。

自分で言うのもアレだけど、
ホント、俺って忙しいやつだなぁ…

憑依に翻弄されるチキンだった俺が
憑依する側になって、
今や憑依薬を売る人間だー。

憑依薬についてそれなりに詳しくなった俺は
憑依薬に関係している組織とも親しくなって
今は、憑依薬を夜の街で売りさばいているー

金も、俺の今までの人生でトップクラスの収入になっているしー
ホント、人生何があるか分からないものだなぁー。

そんなことを思いながら
今日も憑依薬を売りさばく俺ー。

「おっとー…つい、一人事を呟くやべぇおっさんになっちまったぜ」

俺はそんなことを呟きながら、
自分語りを終えた。

憑依薬を売りながら、俺自身も憑依薬で楽しむ。
今日も仕事が終わったら、好みの子を探して憑依、
お楽しみをするつもりだー。

初めて憑依に出会った時の俺が、今の俺を見たら
本当にびっくりするだろうなぁ…

元々は、気高き草食系動物ー
そう、シマウマであった俺が、今や憑依して欲望を満たす
肉食系動物になったのだから、
人生、分からないものだー。

ライオン、
いや、ティラノサウルスかー?

とにかく、俺は欲望のままに生きているー。

俺は、変態だ。
今なら堂々と言える。

昔の俺は”俺は変態ではない”と思っていた。

でも、今は違う。

俺は変態だ。
変態ロードを突き進む変態だ。

「ーーへへ…一つ、くれますか?」
ニヤニヤしながら、女子高生が近付いてくるー。

明らかに憑依されているー。
俺はそう思いながら
「ーおじさんも好きですねぇ」と、ニヤニヤと笑みを浮かべたー。

憑依薬にはまるやつは”おっさん”が多いー。
これまでの俺の経験上から、
そんなことが分かったー。

もちろん、犯罪目的で使うやつもいるし、
おじいさんや、ショタまで、色々なやつが
憑依薬を使っているのを見たことがあるがー
大抵の場合、こんな夜に、俺みたいな怪しいやつから
憑依薬をこっそりと買おうとするやつは、おっさんだー。

故に、目の前にいる制服姿の可愛らしい子も、
間違いなくおっさんだ。

「ーーーはぁ?おじさんじゃないんだけどなぁ~」

目の前にいる女子高生が不満そうに呟くー。

「ーーーははは、みんなそう言いますよ」
俺はそう言い返すー。

そう、憑依した時に”なりきり”を楽しむやつもいる。

このおっさんもそうなのだろうー。

「ーーーいや、マジで!
 正真正銘、JKだから!」

目の前にいる少女が食い下がるー

ははっ!
面白いこと言うやつだ。

”身体は”だろ?

俺はそう思いながら、
愛想笑いを浮かべながらも、
そこまでしてJKを名乗るこのおっさんに興奮してー
俺の股間は巨大なフランクフルトのように成長したー

「うわっ!キモッ」
目の前の少女が言うー。

「ーーー…」
なんだかこいつー、
確かにおかしいなー。

俺はそう思いながら
「ーん?もしかしてホントにJK?ナチュラル?」と、
意味不明な言葉を口にしたー。

「ーそうそう!ナチュラル!わたしは憑依されてないし!
 へへへー」

憑依されていないにしてはなんかおっさん臭いし、
薄気味悪い笑みを浮かべているー。

「ーーーーーへぇ、まぁ、そういうことにしといてあげましょうか」

へっへっへー。
なかなか面白いことを言う小娘だー。

でもまぁ、どうせ中身はおっさんか何かなんだろうな。

「ーーで、憑依薬をいくつ希望ですか?
 っていうかー、それなりに高いけど、金、持ってます?」

俺がそう確認すると、
少女は「あ、いやー…これしかないけど」と、おじさん臭い発言を
しながら、五千円札を一つ、取り出したー。

樋口一世か。
そういや、五千円札に描かれている人物は、近いうちに誰かに変わるんだったな。

俺はそう思いながらも
「ー諭吉」
と、呟くー。

「え?」
相手が困惑の表情を浮かべるー。

「ーー福沢諭吉三人」

俺はそんなことを言いながらー
”っていうかなんでこの子、憑依薬なんて探してるんだろうな”と
心の中で思うー。

「さ、三万円ってこと?」
戸惑う少女に俺は「そう」と、頷くと、
樋口一世を返却したー。

一瞬、今日はこの子に憑依してお楽しみをするか、とも思ったが
俺は”客”に憑依するような真似はしないー。

草食動物から肉食動物にー
シマウマからティラノサウルスに進化したとしても、
俺は自分の客を頭から喰らうような真似はしないー。

「ーじゃあ、明日ー」
少女はそう呟くー。

「ー明日?」
俺が聞き返すと、「明日、諭吉おじさまを3人、連れてきます」と、
少女は皮肉っぽく言葉を口にしたー。

俺が諭吉諭吉言ってたせいだろうー。

「ーーーわかったわかったー
 じゃ、諭吉を三人連れて来たら売ってやるー」

俺がそう言うと、少女は「へへー絶対ですよ」と、
不気味な笑みを浮かべながら立ち去って行ったー。

本当に何なんだあの子はー。

もしも誰かに憑依されてるならエロイがー、
そうじゃないなら、逆に気味が悪いー

後味の悪さに、俺の股間もすっかり元気をなくしたことに気付いた俺は、
「今日は商売あがったりだぜ!」と、誰もいない路地裏で一人叫んで、
そのまま売り物の憑依薬を一つ、飲み干したー

きたきたきたァ…!

早速、幽体になる俺ー。

憑依薬を売りさばきながらー
憑依薬を飲み、楽しむー

元コンビニバイトだった俺が、コンビニ店長、ニート、犯罪者を経て
今では憑依薬の売人だー。

俺の人生、ヤバすぎだろー。
まさに、激流のような人生だー。

この先、俺はどうなっていくのかー
俺自身も楽しみになってきたぜー。

そう思いながら、今日は彼氏とデート中と思われる女に憑依したー。

女子高生か、女子大生、たぶん、どっちかだろうー。

「ーあ、ごめん 急に用事思い出しちゃって」

彼氏にどう思われようが俺には関係ないー。
戸惑う彼氏を置いてダッシュすると、俺は笑みを浮かべながら
その子の胸を揉んだー

「へへっ…一人ひとり違うんだよなぁ…揉み心地ー」
俺は、可愛い声でニヤニヤしながら、夜の街を歩くー。

周囲が、”胸を揉みながら歩いている女”を見て
驚いているが、そんな視線もまた、気持ちイイー。

そして、俺の代わりにこの女の身体が
興奮していると来たら、
さらに俺は興奮してしまうー

「えへへへ…この…なんつーか
 ここに勃つもんがねぇのにゾクゾクする感じー
 ほんと、たまらねぇよなー」

俺は可愛い声でわざと、乱暴な言葉を口にすると、
今日もそのままその子を”お持ち帰り”することにしたー。

お持ち帰りと言っても、
この身体で俺の家に帰宅するほど、俺はバカじゃないー。

どんな人生を歩もうとも、
どんなに憑依を繰り返そうとも、
理性と言う名のブレーキだけは壊しちゃいけないからなー

…ってー
俺の理性なんて、とっくに壊れてるかー。
へへー
あの時、根岸さんが俺の前の前で憑依されちゃったときから、
俺の人生は変わったー。

激流のような人生にー。
誇り高き草食動物…シマウマであった俺が
激流に流されてライオンになり、
そしてティラノサウルスになった。

へへー

まぁ、でも、憑依と出会えてよかったー

そのおかげで今、俺はこんな風に
エロイ声で喘ぎまくってるんだからなー

・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー
俺は、例の妙におっさん臭い少女が
やってくるのを待ったー。

自分では”わたしは憑依されてないけど”みたいな
態度だったけど、
明らかにアイツ、憑依されてんだろー。

そんな風に思いながら、
俺は、待つー。

なかなか来ないー。
冷やかしか?

「ーーあ、おじさん」

冷やかしだと思い始めたタイミングで、
そんな声が聞こえたー

「お、おじさん!?俺はおじさんじゃない!」
俺はそう叫んだー

あ、いやー
でも待てよー。

俺も、憑依と出会った頃は若者だったけど、
もしかしたらもう、こういう子からすればおっさんに見えるのか?

時の流れは残酷だー
へこむぜ。

そう思いつつ、俺は「諭吉さん三人、連れて来たか?」と
言葉を口にすると、
前の前にいる女子高生は笑ったー

「野口さん30人でも構いませんか?」
とー。

「ーーお、おぅー別にいいけどー」

そう呟くと、俺は野口英世の顔を30回見つめながら
お札の枚数を数えたー。

お札を数え終わった俺は、
女子高生の顔を見てから、
「よし、確かに」と頷いて、
”憑依薬”を一つ、少女の手に渡したー。

しかし、諭吉さんじゃなくて、英世さんを持ってくるあたりー、
もしかしたら、本当に女子高生なのかもしれないなー。

そんなことを思いながら
俺は聞いてみたー

「ーもしかして、ホントに女子高生?」
とー。

「ーえ?だから最初から言ってるじゃんー へへ」
ニヤニヤしながら憑依薬の容器を見つめながら
その子は言ったー。

まぁ、世の中にはいろいろなやつがいるー。
もしかしたらこの子も”変わり者の女子高生”なのかもしれないなー

俺はそう思いつつ、
更に一つ聞いてみたー

「で、その憑依薬、何に使うんだー?」

俺が言うと、

「ーわたしね、いじめ受けてるからー
 その復讐ー へへ」

と、少女は答えたー

「あ~なるほど。
 相手は一人なのか?」

俺がそう聞くと、少女は「8人」と答えたー。

随分大勢からいじめられてるんだなー。

俺はちょっとだけ同情したー。
昔の俺なら、優しくしてたかもーしれない。

そう思いつつー

「あぁ、でも8人相手だと、1回分の憑依薬じゃー
 8人には復讐できないんじゃ?」

と、俺は何となく、そんな言葉を口にしたー。

だがー、
そいつは笑ったー。

「ーーへへへー
 そうかなぁ?」

とー。

「ー!?」

少女の笑みが、明らかに”邪悪な”ものに変わったー。
俺は、その意味を理解するのが遅れてしまったー

そしてー

「ーーーおじさんに憑依しちゃえばー
 その憑依薬、全部わたしのものだよね? へへ」

こいつーーー

そうかー
最初から、それが目的だったのかー

俺に憑依して”売り物全部”使う気だー

俺は思ったー

やっぱ、俺の人生は激流のような人生だー。

”憑依されたバイト仲間”に戸惑いー
店長になったり、憑依する側になったり、ニートになったり、
犯罪者になったりー、

そして、今度は”憑依される側”かー。

「くくくくーやべぇ、笑えて来たー」

その言葉を最後にー
俺の意識は途切れたー

次に目を覚ます時がもしもあればー
俺は、その時どうなっているんだろうなー

そんなことを、思いながらー。

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

数年ぶりの「私が強盗」の新作でした~!☆

張本くんも、大分年を重ねたので、
前より少し落ち着いた感じになってますネ~
(やってることは前よりどうしようもないですケド…笑)

お読み下さりありがとうございました~!☆

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