<憑依>悪の組織の怪人さんは、どうして身体で遊ばないの?

かつて、人間に憑依して悪事を働いていた
悪の組織の怪人。

今やその組織は壊滅し、改心したというその怪人に
興味本位で会いに行った女子大生は、
”元・悪の組織の怪人”にインタビューを開始するー

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「今日はお忙しい中、ありがとうございますー」
女子大生・岡崎 咲菜(おかざき さな)は、
”悪の怪人”を前にして、臆することなく、笑顔を振りまいたー。

その古びた民家のような場所にいたのはー
”いかにも”悪の怪人と呼べるような風貌のー、
植物と爬虫類が混じったような不気味な怪人だったー。

咲菜は、この怪人にどうしてもある質問をしてみたかったー。

それはー
”人間の身体を乗っ取っているとき”
に、関する質問だー

彼女はー、
大学でオカルト系のサークルに所属しており、
”実は現実世界にヒーロー番組のような悪の怪人が存在していた”
という噂をずっと追ってきたー。

そしてー
”本当に”悪の組織は存在”していた”ことを知ったー。

しかし、その組織は数年前に既に首領が倒されたことにより
”壊滅”していたー。
政府が密かに用意した”ヒーロー”が、その悪の組織の悪事を
ことごとく阻止し、被害は0…とはいかないまでも、
少なくとも大規模な犠牲が出る前に、その悪の組織を
壊滅に追いやることに成功したのだー

だが、世間はその事実を知らないー
悪の組織や、悪の怪人の存在は
今でも”ヒーロー番組の中だけ”だと思われているー。

それもそのはず、
政府や警察が、パニックを防ぐ意味でも、
決して表に出てしまわないように、あらゆる手を駆使しつつ、
事件を”闇”に葬り去ったからだー。

しかし、咲菜はそんな”秘密”にたどり着いたー
咲菜は、自分が調べようと思ったことに対しては
常軌を逸するほどの執念を見せる子で
友達からは”そんなに可愛いんだから別のことすればいいのに”などと
揶揄われたこともあるー。

だが、咲菜はお構いなしに、
”現実に存在した悪の組織”にことを探り続けー、
そしてついに、”見つけた”のだー。

壊滅した悪の組織ー
が、その怪人は数名ほどが生き残り、それぞれ人目につかない場所に
”幽閉”されるような状態で生活を続けているという情報を
掴んだのだー。

”悪の怪人”では、外に出ることができない特殊な結界が
それぞれの”生き残りの怪人”が潜む場所に張り巡らされており、
生き残りの怪人は、その場所でしか行動することはできなかったー。

生き残った怪人は6名ー。
それぞれ人間に対して降伏の意を示し、謝罪ー、
”人里離れた場所で結界により行動を制限されている状態で”という
限定条件付きで、”命だけは”許してもらった怪人たちだったー。

当然、その場所は政府によって秘匿されているー。
しかし、咲菜はそれを見つけ出し、接触したのだったー。

そして、咲菜は早速怪人に質問をしていたー。

色々なことを聞いていく咲菜ー。

”怪人たち”は、みんな、人間に憑依してその身体を支配する力を
持っていて、悪の組織が壊滅する以前は、
一般人の身体を乗っ取り、悪事をこなしていたのだと言うー。

「ーー他人の身体を使うって、どういう気持ちなのですか?」
咲菜がそう聞くと、怪人は「別に何もー」と、淡々と答えたー

「そうだなー
 例えば、今、お前はボールペンを使ってノートに
 俺とのやり取りを記入しているー

 それと同じだー」

怪人はそう呟くー

「ー?」
咲菜はボールペンを見つめながら少しだけ不思議そうな表情を浮かべると
「ーつまり”モノ”としてしか考えていない、そういうことですか?」と、
怪人に質問したー

「あぁ、そういうことだー
 人間の身体は、我々の作戦を遂行するための道具だー。

 人間が文房具を使うのと同じような感覚で
 特に何も考えていないー
 変装のために洋服を着るようなもんさ」

怪人はそれだけ言うと、咲菜は「へ~…なるほどぉ」と、頷くー。

「ー怪人さんは、同性だけではなく、異性の身体に憑依することも
 あるんですよね?」

咲菜がそう確認すると、怪人は頷くー

「あぁ、必要なら男だろうが、女だろうが、どっちにでも憑依したぜ」
怪人がそう言うと、
咲菜は「じゃあー…例えばあなたは男性の怪人だと思うのですが、
女性に憑依した時に、そのー…ドキドキしたり、興奮したりとかはしないのですか?」と、
疑問に思っていた言葉を口にしたー。

ヒーローが、悪の組織と戦う番組ー
そんな感じの番組を、咲菜も見たことがあるー。

そういう作品の中では男の怪人が人間の女に憑依したりー、
女の怪人が人間の男を操ったり、そういった話も
時々、見かけるー。

だが、どんな怪人も、女の身体を堪能したりはしないし、
その逆もないー。
単に悪事に使って、それでおしまいだー。

現実の怪人も、そうなのだろうかー。

咲菜はそんな疑問を、怪人にぶつけたー

「ーーーそうだなー」
怪人は、その質問にも表情を変えずに
少し天井を見上げるとー、
「例えば、お前たち人間の世界にも”悪党と戦うテレビ”とかあるだろ?」
と、偶然、咲菜が考えていたヒーロー番組のことを口にしたー

「え?あぁ、はいーありますねー」
咲菜が言うと、怪人は「そういうのに出て来る怪人は、どうだった?」と
言葉を口にするー

「ーえ、え~っと、子供も見る番組だからかもしれないですけど
 そういうことをしている怪人はーいないですね」

咲菜がそう言葉を口にすると、
「ーククーそりゃそうだろー”仕事中”にそんなことするバカはいない」
と、怪人は答えたー。

「?」
咲菜が首を傾げると、
「ーどんな怪人も”お楽しみ”はしてるぜー
 人間の女の身体は特に気持ちがいいー。
 ”作戦中以外”に楽しんでるんだよ」
と、怪人はニヤニヤしながら答えたー。

咲菜は少しドキッとしながらも、
「ーーじ、じゃあー…そ、そのー例えばアジトとかでー
 色々しちゃってるってことですか?」と、
怪人に堂々と質問をぶつけるー

「あぁ、そうだー。
 俺も憑依した身体で、アジトに帰ったあと、散々喘いだり
 イキまくったりしたぜー? 
 色々な服を着たりも、なー」

怪人の言葉に、咲菜は「うわぁ…やっぱりそういうこと、するんですねー」と
恐怖よりも好奇心が勝ったような表情で頷いたー

「ーまぁ、あれだー
 人間の番組のことは詳しくねぇけど、
 そういう悪の組織たちも、テレビで描かれてないところで
 お楽しみはしてる…ってことだと思うぜー」

と、笑みを浮かべる怪人ー。

「まぁ、確かにー
 描かれるのは戦ってるところと、悪事をしているところだけでー
 怪人さんのプライベートまで映ってませんからねー」

咲菜は納得したかのようにそう頷くー

「ーはは、まぁ、人間の創作上の怪人と、
 本物の怪人である俺たちが同じかどうかは
 知らねぇけどなー」

怪人はそこまで言うと、
「ーあと、あれだー」と、咲菜を指さしながら笑うー。

「ー怪人とかに憑依されたり、洗脳されたりした女は、
 大抵、服装も悪そうになったりするだろ?」

怪人の言葉に、咲菜は「あぁ~そうですね~」と、頷くー。

「ーあれは、俺たち怪人の趣味だー」
怪人が笑いながらそう言うと、
咲菜は「わぁ!そうだったんですね」と、興味深そうに
ノートにそれをメモしていくー

「たまに乗っ取ったり、操ってもそのままの格好なのはー
 その場で作戦に使うためで時間がなかったりー、
 あとは憑依したりした怪人が、あまり女に興味なかったりー
 ガチで真面目な奴だったりー…

 そんな感じだなー

 俺の仲間にも、乗っ取った人間の身体には何も興味がない
 堅物も何人かいたぜ」

怪人の言葉に、咲菜は「ふむふむ…」と言いながら
笑みを浮かべるー。

「ー例えば、俺がお前に憑依したりしたら、
 そうだなぁー
 チャイナドレスを着て、太腿に俺が飼いならしている蛇を
 巻きつけたりしたり、なー へへ」

怪人の言葉に、咲菜は「あははーすっかり悪女じゃないですかぁ」と、笑うー。

「でも、そんなわたしになっちゃったら、何だか怖いですねぇ」
咲菜が”自分が悪の怪人に憑依された姿”を頭の中に浮かべながら
少し怯えた様子で笑うー。

「ーーははは…まぁ、というわけで、
 俺たちも乗っ取った身体でそれなりに遊んでるぜー

 男の怪人は女の身体でお楽しみをしてるし、
 女の怪人はイケメンの身体で鏡を見て嬉しそうにしてるー

 怪人っつってもそんなもんさ」

怪人はそう答えると、
咲菜は「そうなんですね」と、笑いながら、次の質問を口にしようとしたー。

だがー、
怪人が突然立ち上がると、
「ーと、いうわけだ」と、笑みを浮かべたー

「はい?」
咲菜が首を傾げるー。

「ーお前はこれからチャイナドレスを着て、俺が飼いならしてる蛇を
 そのエロイ足に巻き付けるんだよ」

怪人の言葉に、咲菜は「!?」と、表情を歪めるー。

だが、すぐに
「やだなぁ~怪人さんードッキリだなんて性格悪いですよ~」と、
笑い始めるー

怪人は既にこの外に出ることは出来ないー。
定期的に怪人の対処に当たっていた秘密組織の人間が
”確認”もしに来ているー。

外に出ることは絶対にできないし、
もう悪事をすることも出来ないー。

それに、許された怪人たちはもう改心した怪人たちなのだー。

「ーーークククー
 おめでたい女だなー
 ”人間の身体”が手に入れば、人間どもが張り巡らせた結界の
 外に出ることもできるんだぜ?」

怪人の言葉に、咲菜は表情を歪めるー

「ひっ…!?ま、待って、怪人さん!
 わ、わたしなんか、そんなー…そんなに可愛くないですからぁ!」

必死に叫ぶ咲菜ー。

だがー、怪人は首を振ったー

「お前は十分可愛いぜ?
 自分でその魅力に気づいていないだけさ」

怪人はそう言うと、咲菜を無理やり掴んで、そのまま咲菜にキスをしたー

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「ククククククー」

咲菜は早速、幽閉状態にあった山奥の外に出てきていたー

「ーーーー俺たち怪人に憑依された人間が
 どんな風に扱われるか、知りたいんだろ?
 なら、自分の身体で体験するのが、一番だぜ?」

咲菜はそう呟くと、
「まぁ、聞こえちゃいないか」と、不気味な笑みを浮かべて
歩き始めたー。

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咲菜が着ていた落ち着いた雰囲気の服が
脱ぎ捨てられているー

チャイナドレスを身に着けてー
飼いならしている異世界の毒蛇を
その太腿に巻き付けると、
咲菜は笑みを浮かべながら鏡を見つめたー

「ークククー
 どうだ?
 これが、悪の怪人に憑依されたお前だー」

咲菜がニヤリと笑うー。

まるで別人のような、悪女の笑みを浮かべながらー
足を這う毒蛇にゾクゾクと興奮を感じるー

「首領ももういないしなー」
咲菜はそう呟くと、
「お前の身体でたっぷり楽しませてもらうぞー人間」と、
自分の胸を両手で揉みながら、邪悪な笑みを浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数日後ー

「ーーーふふふふー
 会えてうれしいですー」

”普通の女子大生”として、咲菜は、
”悪の組織”を壊滅させるために戦ったヒーローの一人である
男の元を訪れたー

”ちょっと色っぽい女子大生”を装いながらも、
普通の子を演じながら
さりげなくその男を誘惑していくー

”クククー
 こういうことだよー”

咲菜に憑依した怪人は心の中で笑うー。

”仕事中は、ちゃんと普通に振る舞ってるのさー
 乗っ取った人間を使って、作戦をこなすのが
 俺たちの”仕事”だからなー”

咲菜は心の中でそう思いながらー
ヒーローの男に毒を盛ってー
抹殺したー

冷たい目で動かなくなった男を見つめる咲菜ー

「ククク…この身体を使って”復讐”してやるぞー」

咲菜はそう呟くと、帰宅後、
メイド服に着替えて、飼いならしている蛇で
自分のアソコを刺激しながら、
存分に欲望を満たしたー

怪人にも”オン”と”オフ”の切り替えは、
必要なのさー

そう、笑みを浮かべながらー

おわり

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コメント

ヒーロー番組で人間に憑依した怪人は
Hなことをしないの?

というコンセプトで考えたお話でした~★笑

1話完結でしたが、一風変わった作品に出来たと思います~!

お読み下さりありがとうございました~~!

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