<女体化>女体化したので金を稼ぎます①~親友の暴走~

ある日ー、
突然女体化してしまった男子大学生。

しかし、彼は戸惑うどころか、
とある悪だくみを考え始めるのだったー。

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その日の前日ー。

男子大学生の磯崎 哲哉(いそざき てつや)は、
いつも通りの生活を送っていたー。

大学での1日を終えて、
親友の柏田 耕平(かしわだ こうへい)と、
近くの牛丼屋で晩御飯を済ませてー、
そのまま帰宅ー、

家に帰ってからも”いつも通り”の1日を過ごしたー。

しかしー…、
その翌日のことだったー。

哲哉が朝、目を覚ますとー

「ーーうぉっ!?な、なんだこれー…!?」

自分の身体に信じられない”変化”が起きていたー。

「ーーえ…??え…???いや、なんでー?」
そう思いながら自分の身体にあるはずのない”胸”を触るー。

胸だけではないー

髪は伸びー
顔立ちは変化しー、
身体つきも変化ー、
その影響は全身に及んでいたー

「ーな、なくなってるー…」
股間のあたりを触りながら”アレ”がなくなっていることにも
衝撃を受ける哲哉ー。

「ーーーー…!!」
呆然としながら、洗面台の方に駆け込んでいくと、
哲哉や”女体化した自分の姿”を、鏡で見つめながら
その場に立ち尽くしたー。

昨日まで普通に生活をしていたはずなのにー、
突然、朝起きたら女になっていたー。

そんな、とんでもない状況ー。

鏡に映る自分の全身ー。
イヤでも、自分の身に起きてしまったことを認識せざるを得ない状況にー
哲哉は思わず呟いたー

「ーーか…かわいいーー…」
とー。

女体化した自分は、想像以上に可愛かったー。
もし、こんな子が大学にいたら、間違いなく
一目ぼれしていただろうー、と、
そう思うぐらいにー。

「ーーやっべ…可愛すぎだろー…俺ー」
鏡に映る自分の顔を嬉しそうに見つめるー。

あまりの可愛さに、”自分”を見つめながら赤面する哲哉ー。

ある日の朝、目を覚ましたら女になっていたーという
緊急事態の最中にありながらー
あまりの可愛さに、哲哉の頭の中は
ただ”可愛い”でいっぱいになっていたー。

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「ーーーで…その結果がソレかー」

翌日、親友の耕平とファミレスで合流した哲哉は
可愛らしい服装を身に着けて、
髪もおしゃれにして、耕平にそれを見せびらかしていたー。

「ーーへへ…まぁなーでも、自分で言うのも変だけど、
 俺、可愛すぎるよな?
 昨日も鏡でこの姿見ながら1回イってみたしー」

哲哉が可愛い顔と可愛い声でニヤニヤしながら
嬉しそうにそう言い放つと、
耕平は呆れ顔で首を横に振るー。

「ーーったくー…急に女になるとか
 明らかに普通じゃない状況なのに、
 よくもまぁそんなに普通にしてられるよな」

そう言いながら、注文したピザを口に運ぶ耕平ー。

「ーーへへ まぁいいじゃんー
 こんなこと、普通は経験できないんだしー

 前向きに楽しまないと」

哲哉はそれだけ言うと、
ジュースをストローで飲みながら笑ったー

確かに可愛いー
耕平もそう思ったー

ジュースを飲み終えて美味しそうに微笑む
”女体化した哲哉”は、まるで天使のようにも見えたー。

”なんでこいつが、こんな可愛くなってるんだよー”
耕平はそんなことを思いながらも、
「ーー病院は行ったのか?」と、話を真面目な話に戻したー。

「病院?」
首を傾げる哲哉ー。

「いやいや”病院?”じゃねぇだろ
 急に女になるなんて、普通じゃあり得ないし、
 今は元気でも、どこか悪いのかもしれないだろ?」

耕平の指摘は、確かに最もだったー。
何か自分で”した”のであれば話は別だが、
哲哉の場合は、特に何もしていないー

ふつうー
”何もしていない”のであれば、いきなり女になることなどあり得ないのだー

「ははは、ご心配どうも」
哲哉はそう言いながらも、
髪を触りながら
「実はさー、俺ー」と、言葉を続けるー。

「このまま元に戻らなくてもいいと思ってるんだ」
哲哉のそんな言葉に、
耕平は「は?いやいやいや、マジかよ」と、困惑の表情を浮かべるー

ピザを食べる手が止まり、
その状態のままー「え?大学は?大学はどうするんだよ?
バイトとか、アパートの契約とかもヤベェだろ?」と、
言葉を続けるー。

確かに、現実の女体化には、色々困難が伴うー。

”磯崎 哲哉”の名前のままでは
身分証明書を持っていたとしても
”え?あなたはどちら様ですか?”となってしまうだろうし、
この姿のまま”俺は哲哉だ!!!”と、叫んだところで、
頭のおかしな女扱いされるだけなのは、
目に見えているー。

しかしー、
哲哉はそのままでいいのだと言うー。

「いやいやだって考えてみろよー
 こんな可愛い姿になったらー
 毎日エロいことし放題だし、
 自分の身体でコスプレもし放題だし」

哲哉が興奮した様子で言うー

”ここはファミレスだぞ?”と言いたげに
周囲の視線を気にしてキョロキョロする耕平ー。

「ーーーそれに…女の身体の快感ー
 やばかったぜー?
 ホント、もうーやばかったー。
 言葉じゃ言い表せないぐらいになー

 元々の俺なんて比べ物にならねぇぐらいにゾクゾクしたしー」

哲哉のそんな言葉に、
「おいっ!」と耕平が周囲を示しながら
”あんまりそういう話を堂々とするな”と小声で口走るー。

「ははは、いやわりぃわりぃ」
哲哉はそう呟くと、足を組みながら
「ーでもさ、一番大事なのは
 コスプレでもエロでも、イクときも快感でもないんだー」と、
言葉を続けるー。

「ーーー?」
そんな言葉に、耕平が少し首を傾げると、
哲哉はニヤリと自分を指さしながら笑ったー

「この可愛さがあればー
 金儲けできるんじゃね?」

とー。

ニヤニヤ笑いながら言う美少女になった哲哉ー。

そんな哲哉の言葉に、耕平は
「は…???」と、困惑するー

「ーほら、ネットで顔出ししたりとかさー
 街で男に声を掛けたりとかさー
 あとはバイトもー。
 俺がやってるコンビニのバイトなんかよりも
 俺の可愛さを武器にすりゃ、いっぱい稼げるだろー」

哲哉の言葉に、耕平は「いやいやいやいやいや」と、
すぐに首を横に振るー

「お前、マジで言ってないよな?
 そういうこと、やめとけよー?

 急に女になったってことは、
 逆に急に男に戻る可能性だってあるんだしー、
 それに、もしも変な男に狙われたりしたらやべぇだろ?」

耕平が、”女体化したからって調子に乗るのはやめとけー”と、
哲哉に忠告するー。

「ーーははは 変な男に狙われるってー、
 大丈夫だよー 俺、柔道部だったんだし、
 色々身を守る方法は知ってるしー」

可愛らしく微笑みながらも、
有頂天になっているのか、強気な発言が目立つ
美少女姿の哲哉ー。

「いやいや、男の時と同じように動けるとは限らないしー
 絶対やめとけって!そんなことー」

耕平がなおも食い下がると、
哲哉はニヤッと笑ったー

「なんだなんだ~?さては耕平、
 お前、こんなに可愛くなった俺に嫉妬してるんだろ?」

ニヤニヤしながらそう呟く哲哉ー

「はっ?ち、ちがっ!俺はお前を心配して言ってるんだぞ?」
耕平がそう否定するも、顔が少し赤らんでいるー。

「ーへへへへ…まぁ、なんだー
 お前は親友だから、今度タダでヤラせてやるよー」

哲哉はそれだけ言うと、
「ー今日は気分がいいから、全額俺がおごってやるー」と
言いながら立ち上がったー

「ーおい哲哉!
 じ、自分の身体を大事にしろよ?
 金稼ぎとかやめとけって!」

耕平が再度、哲哉にそんな言葉を掛けるー。

だが、哲哉は「はいはい、分かってますよ~」などと言いながら
ニコニコしていて、全く聞く耳を持っていないー
そんな様子だったー

元々、何事にもポジティブで、
悪く言えば能天気な性格の哲哉ー。

”女体化してしまった自分が滅茶苦茶可愛い姿だった”

そのことに浮かれた彼は、
元に戻ろうとしたりすることもなく、
自分の身体に起きた異変を心配することもなくー、
ただ、短絡的に今の状況に浮かれ、
それを楽しんでいたー。

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その日からー、哲哉は
菜々花(ななか)を名乗り、動画を配信し始めたー

ネットか何かで購入したのか、
毎回毎回色々コスプレを披露しながら、
ゲームをやったり、その他、誰でもできるような
内容を配信しているー。

それ以外にもーネットで”可愛さ”を利用した
色々な活動を始め、
メイドカフェでのバイトも開始したー

「ーおいおいおいおい、やめとけってー
 今は良くても絶対いつか勘違いした
 ファンが出てきたり、ストーカーみたいなやつが
 出てきたりするぞ!」

耕平がそう言い放つー。

「ーははは、だ~いじょうぶだって!
 しっかし、ちょっと色気を振りまくだけで
 金になるなんて、
 くふふっ…美少女って最高だな!」

ニヤニヤしながら、調子に乗って
可愛らしいポーズをとる哲哉ー。

それを見て、耕平が顔を赤らめると
「ほら!」と、哲哉が耕平を指さすー。

「ーお前は、目の前にいる”美少女”が
 俺だって分かってるのに、
 それでもそんな風に顔を赤くしてるんだからさー

 俺のこと”元男”だって知らないやつらは
 もっともっとドキッてするんだろなぁ」

笑う哲哉ー。

「ーーバ、馬鹿!そんなんじゃー…」
耕平が必死に、ドキドキしたんじゃない!と、
否定しようとするー。

けれどもー
今度は哲哉がわざとらしく近づいてきて、
身体を密着させてきたー

「ーー耕平くんのこと、ずっと昔から好きだったよ♡」
甘い声で囁かれた耕平はー
顔を真っ赤にして目を逸らすー

「ーへへへ ほらほら、身体は正直だなおい」
哲哉がそう言いながら、耕平のズボンの上から
勃起した耕平のアレを触るー

「ーーや、や、やめろって」
耕平がやっとの思いでそう言葉を口にすると
哲哉は「あ、ちなみに”好き”ってのは冗談だからなー」と、
笑うー。

「ーーホントに、やめとけってー
 そういうのー」

耕平がなおも、哲哉に対してそう言い放つー

「ー”男”の時の感覚で、そういうことしてると
 いつか痛い目見るぞー?」

耕平の言葉に、哲哉は笑いながら
「だ~か~ら~!大丈夫だって!」と、少しうんざりした様子で言うー。

「この姿だとみんな優しくしてくれるしさ、
 例えばメイド服着て配信するだけで、もう、
 俺の時じゃあり得ないぐらいの反応だよー」

得意気に言う哲哉ー

そんな哲哉を見て、耕平は哲哉の華奢な腕をぐいっと、掴んで
そのまま床に押し倒したー

「ーっ!?!?」
可愛らしい顔から笑顔は一瞬にして消えてー、
驚きの表情を浮かべるー。

「ーっっっ!?!?!?!?」

すぐに耕平をどかそうとしたもののー
耕平を振り払うことが出来ず、哲哉は驚きの表情を浮かべるー

そして、耕平が恐ろしい表情で、
そのまま哲哉を襲おうとーーー

「ーーおい!!!おいっ!!!!やめろって!」
急に恐怖を感じた哲哉がそう叫ぶとー
無表情で哲哉を押し倒した耕平が、突然表情を緩めてー

「ーーーこうなったら、どうするんだ?」と
言いながら、哲哉から手を離したー。

「ーーーえ…」
呆然とする哲哉に対して、耕平は言うー。

「ー中身は”男”でも、お前はもう、身体は女の子なんだからー
 あんま、調子に乗りすぎるなって言ってんだよー」

耕平がそう言うと、
少しだけ手を震わせながら、
「ー今は、”お手本”だからいいー。
 でも、知らないやつに今みたいにされたら、お前は、どうすんだ?」
と、心配そうに言葉を口にしたー

「そ…それはー…」
さっきのように笑うことなくー
スカートの上で、少し手を震わせる哲哉ー。

「ー怖かったんだろ?
 だったらー…少しはそういう危険も考えろー」
耕平からそう言われた哲哉はー、
少しだけ考えてから、戸惑った様子で頷いたー。

だがー
それから半月ー

哲哉はあっさりとその恐怖を忘れてー
美少女になった自分を利用して、また、金稼ぎを始めたのだったー

②へ続く

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コメント

美少女になって金稼ぎに走る親友…!
このままだと、耕平の懸念している通りに
なってしまいそう……… ですネ~!

でも…?

続きはまた明日デス~!

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